今回の対談は、リノベーション済中古物件を中心に展開しているグローバルベイスが新たに立ち上げた「マイリノ」と、室内緑化を中心に、空間提案をしていく考えでデザインをするparkERsにお話を伺ってきました。
この2社がコラボした企画『GREEN DAYS』がスタートしたキッカケや普段はあまり聞く事が出来ない個人の住宅や緑に対しての思いなどを語って頂きました。
12社の事業内容とは
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グローバルベイスの事業内容について改めて聞かせてください。
野田:当社のメインの事業は、我々が都心の優良中古マンションを買い取り、スケルトン状態からリノベーションを行って、お客様に「リノベーション済み優良中古マンション」を販売する事業です。新たに始めた「マイリノ」は、今までとは違い、中古マンションを探すところからお客様と一緒にはじめ、内装デザイン、リノベーションを全てお客様と打合せをしながら、お客様が求める空間設計をし施工してお引き渡しをするという新しい形のワンストップ型のリノベーションサービスです。
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parkERsのコンセプト、設立の経緯や特徴について伺えますか?
城本:わたしたちは「青山フラワーマーケット」の店舗デザインをしていた自社のチームが、室内緑化をコンセプトに空間デザイン設計をする事業部としてスタートしました。このインタビュー会場となっているわたしたちの会議エリアもそうですが、まずは自社のオフィスを緑化し、自分たちのコンセプトや想いを実現した実験場として、そして「日常に公園の心地よさを。」を体感いただける空間としてデザイン設計しました。大きな滝什器、壁面緑化、植物と一体化した照明だけでなく、レンガを置いただけの床や古材の会議テーブルなどあえて少し不便だけど五感を刺激していただける空間です。
このままをお客様のオフィスや住空間に取り入れるわけではありませんが、そんな植物や五感、季節といった要素を体感いただき、グリーンのある空間の「心地よさ」を感じていただける空間をわたしたちはデザインしています。
2『GREEN DAYS』のスタートキッカケとその経緯
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今回の企画は、どちらから持ちかけたのでしょうか?
城本:実は私たちの方からお声掛けさせていだだきました。
グローバルベイスが、「1棟丸ごとリノベーション」を実施されているのを、ホームページで拝見したのがキッカケです。
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parkERsから今回の企画を聞いて、グローバルベイスがプロジェクトを
実行するに至った経緯を教えて頂けますか?
野田:実は、このお話を頂いたときにピーンッときました。
先程もお話しましたが、最近始めた「マイリノ」というサービスは、今までとは違い、中古マンションを探すところからお客様と一緒にはじめ、内装デザイン、リノベーションは全てお客様と打合せをしながら、お客様が求める空間づくりをして、施工しお引き渡しをするという新しい形のリノベーションサービスです。ただ、お客様とデザインからリノベーションを一から考えると一言でいっても、なかなか具体的にお客様が「私はこうしたいんだ」というものをイメージして形作るのは難しいので、「こんな空間はどうでしょうか?こういう空間だったら面白いんじゃないでしょうか?」というものを、私どものほうからデザイン提案できたら素敵だと考えました。いろんな視点から、ヒントをお客様にご提案できれば、お客様自身も具体的にイメージしやすくなるではないかと思ったのです。
そうした中で、parkERsから提案をいただき、最初にオフィスに訪問した時に「間違いなくこれだ」というものが頭の中でイメージできました。今、parkERsがオフィスの空間で手掛けられてきたことを、そのまま住宅に落とし込めばおもしろいものができるだろうという直感がこのプロジェクトのきっかけです。
まとめますと、
●リノベーションの可能性を感じていただくこと。
●既製品の新築とは異なり、自分が思い描いている理想の住宅、空間づくりを可能にするということ。
「マイリノ」という新たなサービスで、リノベーションが持つ本当の力を知っていただくためにこのプロジェクトは実行すべきだと考えています。異業種の方にデザインのご提案をしていただき「面白い化学反応が起きないか」これが考え方のスタートです。
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ありがとうございます。この企画に対しても熱意がすごく伝わりました。
では、parkERsはこの企画をスタートする上で、提案された内容を詳しく教えていただけますか?
城本:当初、私たちの考えは、マンションのエントランスといった玄関先など、緑化がイメージし易いエリアでのお話をさせていただきました。しかし、グローバルベイスから、「エントランスだけでなく、リノベーション物件をお考えのお客様を対象にしていくのはどうでしょう?」と、個人向けのご提案をしていただいたのがキッカケでこの企画が実現しました。
本当にいい出会いができたからこそ、「住まいと人とグリーン」との関係性が、より秘匿、そして、進化するカタチとなって生まれていくと感じています。
次回の対談では、どんなお客様に今回の空間を感じていただきたいか、またメリットなどもお話を伺っていきたいと思います。