小上がりのある暮らし

賃貸の1Kにお住まいだったU様は、そろそろ引越しをしたいと思ったことをきっかけにお住まい探しをスタート。

「初めはまた賃貸で考えていたのですが、職場の同世代の人がマンションを購入したと聞いて自分もそろそろ買ってもいいのかなと思い、購入する方向で動き出しました。」（U様）

物件探しでは、予算的に新築は考えておらず中古マンションに絞って10件ほど内見されたそうです。

「この物件に出会うまで、あまりピンとくる物件がなく購入をやめようと思ったこともありました。この物件は、外観を見たときにバルコニーのデザインが気に入ったのが決め手のひとつです。一緒に物件探しをしてくださった営業の方の印象が良かったのでマイリノでリノベーションすることを決めました。」（U様）

「設計士さんには、小上がりが欲しいこと、大きな本棚が欲しいこと、寝室は空間を分けたいことを主な希望としてお伝えしました。ご提案いただいた間取りがイメージ通りで、内装も希望通りの可愛い雰囲気にできたと思います。」（U様）


リビングに造作した小上がりには畳を採用し、テレビを観ながらリラックスしたり読書をしたりとマルチに使えるスペースになっています。

「基本は寝室の隣にあるデスクカウンターで仕事をしていて、体勢を変えたい時に小上がりへ移動します。縁がない琉球畳を提案していただいて、カタログから色を選びました。白やピンクの畳もあって可愛くて迷いましたが、やっぱり畳っぽい色にしたいと思ってこの色に決めました。」（U様）


ウォークインクローゼットには服やバッグを収納できるほか、壁面に可動式の棚を造作して本棚として使えるようにしています。本に囲まれた空間は、まるで漫画喫茶のような雰囲気。玄関と廊下を回遊できる点もポイントです。

「インスタグラムで濃い色のアクセントクロスを使っているお部屋を見て、どこかに青いアクセントクロスを取り入れたいと考えていました。リビング側で明るい色のアクセントクロスを使っているので、収納スペースは濃い青にしました。いろいろな種類の青があって迷いましたが、とても気に入っています。漫画や小説はジャンルごとに収納していて、文庫本エリアがお気に入りです。」（U様）


寝室は腰壁をつくり、リビングや書斎スペースとゾーニング。空間を仕切りながら光を取り入れることができます。

「ストライプの壁紙は、インスタグラムで見つけて『絶対に使いたい』と思っていたものです。イメージ通りのとても好きな場所です。ベッドは前の家から持ってきたものを使っています。」（U様）


「キッチンと他の部分を分けたい」というU様のご希望で、キッチンにも自然に上がれる高さの小上がりをつくり、前の家から持っていたテレビ台や電子ピアノがぴったり収まるように幅を設計しています。

「全体のフローリングは、可愛らしい明るい色を選びました。リビングドアは何を選べばいいのか正解がわからずとても悩みましたが、取手を黒にしたことでアクセントになったと思います。」（U様）

お引越しをされてから、生活や気持ちの変化があったというU様。

「前の家では、食事をするのも仕事をするのも同じテーブルでした。今は広さが倍くらいになり、食事と仕事をする場所が分けられるようになって生活にメリハリがつきました。今はまだ本棚がガランとしているので、これから埋め尽くしていきたいです。」（U様）

最後に、これからリノベーションをされる方に向けてアドバイスをいただきました。

「自分がどういう風な生活をするのか？をなるべく具体的に考えておくと、設計の打ち合わせがスムーズに進むと思います。コンセントはどこで使うのか、電気のスイッチがどこにあると便利なのかを考えておくと良いと思いました。」（U様）