木と暮らす（東京都中央区）

4駅5路線が利用可能な都心の好立地にある築35年のマンションです。隅田川が近く、散歩やジョギングに最適な環境に加え、近隣には大きな公園もあり、お子さまが遊ぶ場所にも困りません。

専有面積は100㎡超、3方角部屋でバルコニーが4か所あり、陽当たりや眺望も良好。2頭までペットが飼える点も魅力です。

細かく区切られた4LDKを、家事動線の良い3LDKに変更。明るく開放的なリビングを中心に、家族が自然と集まり、ゆったりとくつろげる空間へとリノベーションしました。

内装のテーマは、「木のぬくもりを感じる家」。床や天井、造作家具に木材をふんだんに使用しました。木材の質感を引き立てる間接照明は、調光機能で灯りによる空間演出も可能です。

コンパクトだった玄関は、廊下の一部を取り込むことでスペースを拡張しました。床材の繊細な筋模様が美しいグレーの大理石タイルと木材とのコントラストが、洗練された雰囲気を演出。天井のダウンライトやシューズボックス下の間接照明が、足元を柔らかく照らします。玄関を入って正面の壁一面には、大伴のなぐり加工を施した木板を取り入れ、光に照らされると凹凸の陰影が浮かび上がり、木の表情が引き立ちます。


床材には、天然木ならではの木目や表情が美しい突き板フローリングを採用。壁は木材と調和する塗り壁調の白いクロスで、空間に柔らかな印象をプラス。エアコンは木格子のルーバーで目隠しし、空間全体に統一感を持たせています。リビングの掃き出し窓には採光を調整できるバーチカルブラインドを設置し、自然光を効果的に取り込めるよう工夫。さらに、リビングドアをアンバーガラスの開き戸にしたことで、光が玄関にも届きます。


独立していたキッチンは、リビングが見渡せるオープンキッチンに変更しました。天板に使用した表情豊かな凹凸感のある石材タイルは、柔らかな色味と自然な色むらがあり、温かみを感じさせます。腰壁の木材には、なぐり加工を施し、ハイスツールを配置することでバーダイニングとしても活用可能です。夜には間接照明がキッチンを穏やかに照らします。


洋室には、もともとクローゼットだった部分に小上がりのスペースを新設。白茶色の畳を敷き、木格子のルーバーパーテーションでさりげなく空間を区切りました。造作カウンターを活用して仕事や読書ができ、一人の時間を大切にできるスペースとなっています。



閉鎖的だった洗面室は、スペースを拡張して大きな2ボウル洗面台を造作。家族が並んで同時に使えるため、忙しい朝の時間を効率的に過ごせます。トイレにも壁一面に木材を取り入れ、間接照明と窓から差し込む自然光が明るく快適な空間を作り出しています。

光と木が調和したこの住まいは、どこかホッとする居心地の良さが感じられ、日々の暮らしを豊かに彩ります。

本物件は、グローバルベイスのInstagramアカウントを運用するSNS企画室と、オーダーリノベーションサービス「マイリノ」の設計チームが共同開発した、「プラスマイリノ」シリーズの一つです。

SNS分析ツールを活用して、不動産やリノベーション、インテリアに関する投稿を調査した結果、「木」をテーマにした内装デザインが多くの共感を集めていることがわかりました。この背景には、日本の文化や歴史、自然への愛着が影響しているのではないかと考え、「木」を多く取り入れたリノベーションを開発。

木材をふんだんに使用することで、視覚的な美しさだけでなく、触感や香りといった五感にも心地よさを届ける空間に仕上げました。