非日常と日常のハイブリッド

社宅にお住まいだったB様ご家族は、社宅の契約期間が一年を切ったタイミングでお住まい探しをスタート。

以前から「リノベーションで自分の思い通りの家にしたい」という気持ちが強く、お住まい購入は中古マンションでリノベーションすることの一択でした。

約3ヶ月で5～6物件を内見され、眺望の良さなど希望条件にぴったりだった当物件の購入を決意。

「この物件を内見した際に、設計士さんが『リビングの窓からの景色がこの家の一番の価値ですね。出窓は額縁のように出来そうですね』と言ってくださったのが印象的でした。リノベーションでは、出窓の上下左右にフローリングを貼って額縁のようにし、一番良い景色を額縁越しに見渡せるようにしていただきました。室内にいる時はベンチとして使えて、バルコニーに繋がっているので外に足を出して縁側のように使うこともできます」（ご主人）

「テーマは、『非日常と日常のハイブリット』です。カフェのような雰囲気が好きなので、非日常的な楽しい雰囲気や落ち着ける雰囲気を取り入れました。とはいえ、リラックスできる居住空間でもあってほしいので、それぞれの要素の落とし込みを設計士さんに具体化していただきました」（ご主人）

ご家族全員でお料理をされるため、みんなで一緒にキッチンに立てるようスペースを広めに取り、パン作りや餃子作りなどの作業台としても使える広いキッチンカウンターを造作しました。カウンターの下部には、調理器具やお皿を収納できます。

以前のお住まいは昔ながらのキッチンで、奥まった場所にあり二人で入ると狭かったといいます。リノベーションでリビングダイニングを見渡せるオープンキッチンにしたことで、使い勝手や動線が格段に良くなりました。

キッチンカウンターからゆるやかにつながるリビングの壁面には、本がディスプレイできるブックラックを取り付けており、家族で今どんな本を読んでいるのかを知れる場所でもあります。

「大変だったのは、こだわりすぎて疲弊してしまったことです。夜中まで、お借りしたサンプルを並べて選んだり、ブックラックのベストな高さに悩んだり。とても楽しかったですが、会社の仕事ともう一つ仕事をしているような感覚でした。でも、悩んだ甲斐があったと思います。一から設計士さんとともに造った家で、常に『いいな』と思いながら過ごせるのは、気持ちの面で一番大きく変わったところです。今後は、家の中にグリーンを増やしていきたいと思っています」（ご主人）

最後に、これからリノベーションされる方に向けてアドバイスをいただきました。

「インスタグラムなどで集めた好きな内装デザインの写真と、自分が持っている小物の写真を一つずつ写真に撮って設計士さんにお送りしました。そうすることで自分の好きな雰囲気をお伝えでき、設計士さんがそれを全て汲み取ってくださって目指すゴールのイメージを揃えられたと思います」（ご主人）

「設計期間は時間が限られているので、早めに調べ始めたりショールームへ足を運んだりしてサンプルを見ておくのがおすすめです」（奥様）