神楽坂と暮らす（東京都新宿区）

石畳の路地や昔ながらの料亭が残る、風情ある街並みが魅力の神楽坂。

神楽坂の玄関口となる「JR中央・総武線（飯田橋駅）」、商店街が駅前に広がる「東京メトロ東西線（神楽坂駅）」、住宅街や隠れ家レストランへのアクセスが良い「都営大江戸線（牛込神楽坂駅）」と複数路線が利用できるため、交通利便性の高さから住む街としても人気があります。

こうした趣と利便性が調和する街になじむよう、内装は素材感を大切にし、やわらかな色調で統一。日々の使い勝手を追求した機能的な設備と、和の趣をバランスよく融合しました。

都心にありながらも、心がふっと安らぐ――神楽坂らしい情緒ある日常を楽しめる住まいに仕上げています。

リビングには、テレビボードを兼ねた壁一面の造作棚を設え、上部に仕込んだ間接照明が空間にやわらかな陰影をつくります。引き戸を閉めればテレビをすっきり隠すことができ、デジタル機器から少し距離を置いて、読書や晩酌など家族とゆったり過ごす時間を楽しめる工夫も。壁には立体感のある石目調クロスを選び、格子の引き戸や真鍮の引手を組み合わせることで、シンプルな中にも深みを感じる佇まいに仕上げています。

もともとコンパクトで収納も少なかった壁付けキッチンは、リビングを見渡せるオープンキッチンへと一新。奥には生活感を見せないランドリースペースを確保したことで、すっきりとした印象を保てます。キッチンやカップボード、洗面化粧台のカウンターにはシンプルな人工大理石を選び、清潔感のある仕上がりに。浴室の鏡は和室の丸窓をイメージしたデザインで、どこか懐かしさと遊び心を感じさせる空間となっています。

玄関は、天井に木板、床に石目調タイルを採用し、温かみのある落ち着いた雰囲気に。天井まで高さのあるシューズボックスには傘立てを組み込み、さらにホール側にも収納を設けることで、十分な収納量を確保しました。どちらのシューズボックスもフロートタイプとし、下部に間接照明を仕込むことで、足元をすっきりと見せ、奥行きと広がりが感じられる空間となりました。

全体として、コンパクトな空間でも狭さを感じさせない明るい色調でまとめ、木目やタイル、布製品をバランスよくセレクト。リビングの造作棚は、見せる収納として趣味や季節の飾りを自由にレイアウト可能。自分らしい彩りが加わることで、暮らしに豊かさをもたらします。

本物件は、グローバルベイスのリノベーション済マンション「リノコレ」に、オーダーリノベーションによる細かな設計を加えた「プラスマイリノ」シリーズです。

設計を担当したのは、多種多様なお客さまからの相談を受け、細やかなヒアリングをもとにした設計提案を得意とするオーダーリノベーションサービス「マイリノ」の設計チーム。

昨今のリノベーションのトレンドや要望の多い細かな設計を詰めこみ、これまでの画一的な設計プランに、もう一歩工夫を加えた心地よい暮らしの実現を目指します。