中古マンションと新築マンション、そこにはどんな違いがあるのでしょうか。ここでは「物件の選択肢の数」についてお伝えします。
これから物件を探し始めようという方にとっても、思うような物件になかなか出会えないという方にとっても、「都心でリノベーション用（またはリノベーション済）中古マンションを探す」のは、良い選択肢だと思われます。もちろん、「新築でないとちょっと…」という方には当てはまりませんが、中古マンションの良いところのひとつに「新築マンションよりも圧倒的に戸数が多く、選択肢が広がる」ということがあります。あたりをつける、相場観をつける、自分に合う物件を多くの中から選ぶ、という意味で、中古マンションは最適と言えると思います。
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詳しくはこちら＞＞冒頭でお伝えしましたように、新築マンションと中古マンションの供給戸数を比較すると、圧倒的に中古マンションの方が多いです。事実、2016年の新築マンション分譲戸数は首都圏で約3.6万戸（※1）であり、中古マンションの分譲戸数は首都圏で約19.4万戸（※2）という数です。実に、5倍以上の差があるのです。
何故、これほどまでの差があるのでしょうか。その理由は「土地とコストと手間」にあります。
新築マンションを供給するときには、マンションを建築できる土地の確保が必要です。そして、不動産会社がゼネコン（施工会社）や設計事務所などと一緒にマンションを建築し、モデルルームなどを構えて販売します。したがって、新築マンションを供給するためにはある程度大きな土地が必要であり、
かつ、不動産会社や施工会社など色々な会社が用地取得・企画・建築から販売に絡むため、
新築マンションの建設・供給には時間も手間も要するのです。つまり、新築マンションをひとつ供給するのには、それだけ大きなハードルがあるのです。
一方、中古マンションは、過去何十年に渡って供給してきた全てのマンションが対象であり、新築の販売時にみられるような土地や時間、手間の確保もそこまで必要無いケースが多く、必然的に中古マンションの供給数は多くなります。
※1国土交通省 「2.都心居住の現況 （４）分譲マンションの供給状況」のデータより
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html
※2東日本不動産流通機構（中古マンション「新規登録件数」）
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_2016.pdf
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詳しくはこちら＞＞前項で「新築マンションよりも中古マンションの方が多い」と述べましたが、マンションの供給戸数をエリア別に見るとどうでしょうか。結果を先に申し上げると、都心部のほうが郊外に比べ、供給・分譲数は多いです。
事実、2016年の新築マンション供給戸数は、
・首都圏35,772戸（東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県）に対して、
・近畿圏は18,676戸（大阪府、兵庫県、奈良県、京都府、滋賀県、和歌山県）と、
2倍近くの差があります。（※3）
また、首都圏の中で見ても、以下のように40％以上が東京都区部に供給されています（※4）。
・東京都区部：1.5万件
・東京区部以外：0.4万件
・神奈川県：0.9万件
・千葉県：0.4万件
・埼玉県：0.4万件
この数字は、2016年に限った数字ではなく、毎年同じような比率になります。上で述べた数字は新築マンションの戸数ですが、新築マンションが時を経て中古マンションになるので、エリアごとの割合が中古だから逆転する、ということはありません。結果的に「都心部は中古マンションの供給が多い」ということになります。
※3国土交通省 ２ 都心居住の現況 （４）分譲マンションの供給状況（平成２８年）
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html
※4国土交通省 ２ 都心居住の現況 （４）分譲マンションの供給状況（平成２８年）
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html
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詳しくはこちら＞＞ここまでのことから何が言えるかというと、リノベーションする際のベースとなる物件は「都心部の中古マンションから探す」のが、最も選択肢が多くなる、ということです。
新築マンション購入後にリノベーションというパターンも可能ではありますが、どうしても金額が高くなってしまいますから、現実的な選択肢にはなりにくいでしょう。一方で中古マンションは金額も割安な上、戸数ははるかに多いので、自分の希望に叶った物件を、かなり見つけやすくなるでしょう。さらに、それが都心部なら、なおさら選択肢は増えると言えるでしょう。
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