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プラスターボードと石膏ボードの違いは?種類や規格(厚み)を解説

「プラスターボード」は、一般住宅の壁や天井で幅広く使用されている建材です。よく聞く「石膏ボード」とは違うものなのでしょうか?プラスターボードの特徴や種類について解説します。また、自宅の壁がプラスターボードかどうかの見極め方や、時計や家具を固定するときの注意点も知っておきましょう。

プラスターボード
こんな方におすすめの記事です
  • プラスターボードと石膏ボードの違いを知りたい
  • プラスターボードの耐火性や遮音性について知りたい
  • プラスターボードの見分け方や注意点を知りたい

■プラスターボードとは?

プラスターボードとは、石膏(せっこう)プラスターという素材を板状に形成し、表面を特殊な紙(ボード用紙)で仕上げた建築材料です。住まいの室内壁や天井を造る際に使用されます。柱にプラスターボードを固定し、その上にクロス(壁紙)を張るのが一般的な仕上げです。原則的に厚みがあるボードほど耐久性が高くなりますが、天井には薄いものが使用されることが多いです。

・プラスターボード=石膏ボード

石膏を主原料に消石灰や粘着剤などを混合して作られた建材を「石膏プラスター」といい、左官材料として壁にコテで塗っていきます。石膏プラスターを板状にしたものが「プラスターボード」であり、「石膏ボード」も呼び名が違うだけで同じものを指しています。

・石膏の特徴

石膏の安全性が気になる人もいるかもしれません。どのような素材なのか確認してみましょう。石膏とは、硫酸カルシウムを主成分とした自然の鉱物です。「焼石膏(半水石膏)」と呼ばれる状態の石膏は、水と混合すると硬化して「二水石膏」という状態に変化する性質があります。また、硬化する際に収縮しないことから、ひび割れが発生しません。

石膏は、その性質を活かして建材以外にも多種多様な用途で使われている素材です。医療分野では、骨折した患部の固定(ギプス)や、歯科治療での型取りに使用され、漢方薬に配合されることもあります。ビールや豆腐をつくる際の食品添加物や、農作物の健やかな生育に欠かせない土壌改良材(肥料)などにも使用されています。そのほかにも、美術や工業など多岐にわたる分野で使用されている身近な存在です。

■プラスターボード (石膏ボード) のメリット

・安価・低コスト

プラスターボードはたいへん安価なため、建築コストを抑えることができます。さまざまな種類やサイズ・厚みがありますが、もっともベーシックな製品であれば900mm×1800mmほどのものが1枚500円以下で購入できます。建築業者ではない一般の人も、ホームセンターやインターネット通販等で手軽に入手することが可能です。

・施工性に優れている

プラスターボードを切ってサイズ加工したいとき、特殊な工具の用意は不要です。のこぎりで簡単にカットすることができますし、文具用のカッターなどで切断することもできます。

・耐火性・断熱性が高い

プラスターボードには高い耐火性能があります。芯材である石膏(二水石膏)は火にあたると焼石膏に変化しますが、それ自体が燃えてしまうことはありません。また、石膏には重量の約20%の水分が「結晶水」という安定した状態で含まれており、火災などで高温にさらされると水蒸気となり少しずつ放出されていきます。そのためプラスターボード自体が温度上昇を遅らせる断熱材の役割を果たし、炎が燃え広がるのを防ぐ効果があるのです。

・遮音性が高い

プラスターボードは施工の際に壁の内側に空間を設けるため、音を伝えにくい構造となっています。また、遮音性能の高いプラスターボードを使用する・ボードの重ね張りをする・壁の内側に吸音材を充填する・振動が両側の壁に伝わらないようボードを固定する下地を互い違いに設置するといった方法で、さらに遮音性能を高めることが可能です。

■プラスターボード (石膏ボード) のデメリット

・点の衝撃に弱い・欠けやすい

プラスターボードは面の衝撃には強く、地震や強風によって建物が揺れたり、大人がぶつかったりしても容易に割れたりひびが入ることはありません。しかし点の衝撃には弱く、鋭い物をぶつけると比較的かんたんに穴が空いたり、欠けたりすることがあります。

・水分に弱い

石膏は水分を含むと強度が低下してしまいます。そのためプラスターボードは日常的に水が掛かる場所(屋外や浴室など)に使用することはできません。脱衣所やキッチンなどの湿度が高い場所では、防水性・耐水性の高いプラスターボードを使用する必要があります。

■石膏ボード(プラスターボード)の種類とおもな用途

プラスターボードには用途や目的によってさまざまな種類がありますが、そのなかでも代表的な製品の特徴と規格をご紹介します。

・石膏ボード(プラスターボード)

石膏プラスターを板状に成形し、表面をボード用紙で仕上げたもの。もっともスタンダードな製品で、壁や天井の内装材として広く使用されています。(厚み:9.5mm、12.5mm、15.0mm)

・強化石膏ボード

通常の芯材部分にガラス繊維などを加えて、耐火性・耐衝撃性を向上したプラスターボード。防火性能が求められる場所で使用します。(厚み:12.5mm、15.0mm、16.0mm、18.0mm、21.0mm、25.0mm)

・構造用石膏ボード

強化石膏ボードの耐火性能・耐衝撃性に加えて、耐震性能を高めた製品。建物に掛かる力を支える耐力壁への使用に適しています。

・化粧石膏ボード

表面に塗装加工やデザインを施したプラスターボード。壁や天井の仕上げ材として使用します。(厚み:9.5mm、12.5mm、15.0mm)

・シージング石膏ボード

芯材および表面に防水加工を施したプラスターボード。キッチンや洗面室など、湿度の高い場所で使用されます。(厚み:9.5mm、12.5mm、15.0mm、16.0mm)

・不燃積層石膏ボード

通常のプラスターボードの表面を不燃性のボード紙で仕上げた製品。化粧なしのものと化粧仕上げのものがあります。(厚み:9.5mm)

■プラスターボード (石膏ボード) が使用された壁の注意点

クロスが張られた壁を一見しただけでは、壁材の種類はわかりません。壁に画びょうを差してみて、針に白い粉(石膏)がついてきたら、プラスターボードが使用されていると考えて良いでしょう。また、プラスターボードの壁は手で軽く叩くと、コンコンと響くような軽い音がしますが、中身が詰まった鈍い音の場合はコンクリート壁の可能性があります。

・石膏ボード用アンカー・フックを使用する

木の壁には釘やネジを打ってしっかりと固定することができますが、プラスターボードで同様のことをすると石膏が崩れ、グラグラして抜けてしまいます。プラスターボードの壁に飾り棚や時計などを固定したい場合は、石膏ボード専用と明記されている「ボードアンカー」を使用しましょう。ボードアンカーとは、プラスターボードに埋め込むように打ち付けて使用する、ネジ用の下地です。使用する際には、製品に記載されている耐荷重量を必ず守りましょう。

・重量物を設置する場合は下地を追加する

壁にテレビなどの重量物を設置したい場合は、プラスターボードの裏側にある下地(間柱など)までネジを打ち込みます。固定したい場所に下地がない場合は、下地の追加・補強工事が必要です。

■まとめ

一般住宅の壁や天井に広く使用されているプラスターボード(石膏ボード)は、耐火性・遮音性に優れた建材です。用途や目的により、さまざまな種類があります。プラスターボードの壁にネジで時計や飾り棚等を取り付けたい場合は、専用のボードアンカーを使用しましょう。重量物の設置には、下地の追加が必要になることがありますので注意が必要です。

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