マンションで唯一の屋外スペースであるベランダやバルコニー。洗濯物を干すだけではなく、おしゃれに活用できれば生活がもっと豊かになります。今回は、ベランダのおしゃれな活用方法や、ベランダに焦点を当てた物件選びのコツをご紹介します。
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3つの違いは明確に定められていませんが、一般的に「階数・屋根の有無」で決まります。
ベランダは、2階以上の屋根や庇(ひさし)のある張り出し部分。上階が屋根として機能しているのではなく、特別に屋根を設けているものを指すことが多いです。
バルコニーは、2階以上の屋根のない張り出し部分。屋根がないとはいっても、上階のバルコニーが屋根代わりになっていることも多いです。下階の屋根部分の上を利用したバルコニーを、ルーフバルコニーともいいます。
テラスは、1階と同じ高さでつくった屋外部分です。地面よりは一段高い場所に、床がつくられています。
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詳しくはこちら>>ではマンションのルールを守った上で、どのようなおしゃれな使い方ができるか、実際の写真を見ながら紹介していきます。
ベランダに椅子を置けば、景色を楽しみながらのんびり過ごしたり、ゆったりコーヒーを飲んだりと、優雅な時間が過ごせます。こちらのご家族は、井の頭公園のすぐ横に建つマンションを「セカンドハウス」として使用。遠方の別荘では月1回程度しか使えませんが、家の近くなら週末に来て、気軽に別荘のような非日常感を楽しめます。11階で風通しが良く、まるで高原にいるかのような爽やかさです。
プランターや植木鉢を置いて、野菜や果物、観葉植物、ハーブなどを育てるのも定番の楽しみ方です。トマトやいちごを育てて親子で収穫を楽しんだり、ベランダで育てたハーブを摘んで料理に使ったりと、生活がさらに豊かになることでしょう。上の写真のように棚や台をうまく使ってレイアウトすると、見た目もおしゃれです。
おもちゃを出して、子供やペットの遊び場として活用される方もいます。レジャーシートを敷いたベランダでお弁当をつまみ、シャボン玉や水遊びといったピクニック気分を楽しむのもおすすめです。ウッドデッキを設置すると、足元も暑くなくゆったりと過ごせます。近隣に迷惑がかからないよう、排水や騒音には気をつけてください。
広めのベランダなら、テーブルや椅子を置くのもおすすめです。コーヒーを飲みながら読書を楽しんだり、週末には家族で朝食をとったり。写真のようなガーデンパラソルを設置すれば、ほどよく日陰ができる上、カフェやリゾートのようなおしゃれな雰囲気が演出できます。
広いスペースがあれば、家族や友人と集まって食事を楽しむこともできますね。こちらの部屋にあるのは、広々としたルーフバルコニー。新築物件ではなかなか見られない広いベランダも、中古物件なら掘り出し物が見つかることがあります。広いバルコニーで桜並木や花火大会など、四季折々の風景を楽しまれているそうです。
ベランダは、リビングを実際の面積より広く見せるテクニックとしても有効。開口部を大きくとって外の景色をたくさん取り込めば、部屋が実際よりも広く感じられます。光もたっぷり差し込むため、部屋の奥まで自然光が明るく照らします。
マンションのベランダは、塩ビやコンクリートの床が一般的です。上からデッキパネルを敷くことで、おしゃれなウッドデッキのある暮らしも実現できます。パネル状のデッキ材なら、既存の床の上に並べてジョイントするだけと施工も簡単。木製デッキだけでなく、タイルや人工芝、フローリングのような素材もあり、雰囲気をガラッと変えてくれます。
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詳しくはこちら>>狭いベランダにただ鉢植えや小物を並べただけでは、なかなかおしゃれな雰囲気になりませんよね。ただごちゃごちゃしてしまったり、どうしても生活感が消えなかったりと、なかなかうまくいかずに困っている方も多いのではないでしょうか。
狭いベランダでもおしゃれに活用するには、いくつかポイントがあります。おすすめしたいアイテムと合わせてご紹介していきましょう。
狭いベランダに無計画なまま次から次へと物を置くと、どんどん使いにくくなってしまいます。まずは「ベランダを何に使いたいか?」をしっかり考えて、計画的に改造していくことが大切です。たとえば「景色を見ながらゆっくりとお茶を飲んでリラックスしたい」「ガーデニングを楽しみたい」といったように用途がハッキリすれば、おのずと必要なアイテムも絞れてくるでしょう。
そしてウッドデッキやテーブルなどベランダに置くアイテムを慌てて購入するのはNG!購入前に、ベランダのサイズ感を把握しておきましょう。
なんとなく感覚でアイテムを買ってしまうと、実際ベランダに置いたときに大きすぎてスペースがぐっと狭くなってしまう可能性があります。ベランダの奥行きや横幅をメジャーなどで測って、ちょうどよいサイズのアイテムをそろえていくと失敗が少ないですよ。
ベランダを改造していくときには、アイテムをそろえる順番も重要です。ウッドデッキを敷くなど床の改造をしてから、テーブルなどの大きなアイテムを置き、最後にこまごましたアイテムをそろえていくのがおすすめ。作業もスムーズで、デザインの方向性がまとまって統一感がでやすいです。
狭いベランダでも使いやすい、おすすめのアイテムをご紹介します。
床のコンクリートや防水層がむき出しになっていると、ベランダが味気ない印象に。面積の大きい床の素材を変えると、狭いベランダのイメージをがらっと変えられます。ウッドデッキや人工芝、すのこなど、理想のベランダのイメージに合わせて選びましょう。ホームセンターや通販などで手に入りますが、デザインや価格のほかにメンテナンス性も考えて選ぶといいですよ。
ベランダの壁や手すりのデザインに不満がある場合、フェンスやラティスを使って目隠しするのも一つの手です。ナチュラルな木製のフェンスもいいですが、木に似せた樹脂製のフェンスなら耐久性にも優れています。
どんなにベランダをおしゃれにしても、エアコンの室外機の無機質な見た目が邪魔してしまうことがありますよね。そんなときにおすすめなのが室外機カバーです。木、アルミ、アイアンなどお好きなデザインを選べば、ベランダの雰囲気になじむはず。室外機を直射日光からガードできるので、冷房効率もアップするといわれています。
狭いベランダで鉢植えなどを床に直置きすると、置ける数も限られます。棚やラックを活用すればたくさん飾れ、おしゃれに見えますよ。ガーデニンググッズも棚に置くとまとまり感がでて、ごちゃごちゃして見えにくいでしょう。
ベランダでくつろぎたいけれどスペースが狭い場合、折り畳みイスなどを活用されるとよいでしょう。またベンチの内部が収納になっている「ベンチストッカー」もおすすめ。ガーデニングや掃除グッズなどを中にしまえて、腰掛けて使うこともできます。
狭いベランダで鉢植えを置く場所がない場合、ハンギングプランターを使うことも。ベランダの手すりやフェンスなどに引っかけてガーデニングを楽しめます。
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詳しくはこちら>>マンションのベランダを活用するなら、ルールを守ってトラブルがないようにしましょう。
マンションのベランダは、所有者だけの持ち物である「専有部分」ではなく、マンションの所有者全員の財産である「共用部分」にあたります。普段、家族以外は勝手に出入りできませんが、あくまで共用部分としてルールを守って使わなければなりません。
ベランダが部分にあたる理由は、「避難経路としての役割」があるから。避難はしごや蹴破り戸がついており、火事などの非常時には、他の部屋の住民もベランダを通って避難します。
避難経路としての役割がある以上、避難を妨げるようなベランダの使い方はNGです。例えば左右の蹴破り戸の前に物を置いてしまうと、いざというときにスムーズに避難することができません。テーブルや小型の植木鉢など設置可能ですが、邪魔にならない場所に置きましょう。
またあくまでも共用部分なので、勝手に改造することは禁止です。マンション全体の景観に影響するようなフェンスや柵を勝手に設置することも、基本的にNGと考えて良いでしょう。
マンションの管理規約は物件によって異なるため、詳しくは規約を確認しましょう。
判断が難しいときは管理組合・会社に聞いてみてくださいね。
勝手な使い方をしているとトラブルにもつながりかねないため、上下左右の住民に迷惑がかからないよう配慮して使いましょう。
例えば、掃除・ガーデニングの水やり・水遊びなど、水を使うときには要注意。一気に大量の水を流すと、隣や下の階に水が流れてしまうことがあります。ガーデニングをするなら、枯れ葉で排水口が詰まったり虫が発生したりしないよう、こまめに掃除しましょう。
ベランダに置いてはいけないものは、管理規約に示されています。物件によって異なりますが、一般的にOK/NGとされている物をご紹介します。
・小型の植木鉢やプランター
・ウッドデッキ、タイル、人工芝
(簡単に動かせないように固定をしているのもを除く)
・1人でも運べるようなテーブル、椅子
・エアコンの室外機
・倉庫、物置、サンルーム、ビニールハウス、縁側などの工作物
・音響機器、照明機器
・多量の土砂を含む花壇
・近隣の眺望や日照、通風を妨げる植物など
・配線、配管、フェンスなど
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詳しくはこちら>>では、どのような物件を選べば、色々な用途に活用できるのでしょうか。物件選びでまず確認したいのが、ベランダの奥行きです。
お部屋の廊下は一般的に、75~80cmくらいの幅。つまり、ベランダも70cm以上あれば、人が1人、問題なく通ることができるということです。1人暮らしの洗濯物くらいは干せますが、家族4人の洗濯物を干すには少し狭いかもしれません。
90cm以上あれば、少し余裕を持って洗濯物を干すことができます。ただし日常的にベランダに洗濯物を干す場合、それ以外のガーデニングなどの活用は難しいかもしれません。
奥行き1m以上あれば、洗濯物は余裕を持って干せます。ガーデニングの植物の高さと、洗濯物干しの高さ次第では、両方に対応できるかもしれません。十分な奥行きではありますが、幅広くベランダ活用を楽しむには狭めです。
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奥行き130cm以上あれば、余裕を持って椅子を置けます。ガーデニングやリラックススペースなど、少し活用の幅が広がるでしょう。大きなテーブルを置くのは難しいですが、飲み物や本などちょっとしたものが置ける小型のテーブルなら、邪魔にならずに置けそうです。
しっかりしたテーブルと椅子を置いて食事を楽しみたいなら、幅150cm以上を目安に考えましょう。家族や友人と集まって、複数人で食事もとることもできます。リクライニングチェアやハンモックでの昼寝や、少し本格的な家庭菜園もできそうです。
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詳しくはこちら>>ベランダの方角や日当たりによっては、希望の活用方法ができないこともあります。それぞれの方角のメリット・デメリットを知って選びましょう。
一日を通して日当たりが良いのがメリット。洗濯物の乾きが良く、ガーデニングもしやすいです。冬場は暖かいですが、庇や屋根のつくりによっては夏場の暑さが厳しいこともあります。
朝の日当たりが良く、夏の西日を防げるのがメリット。朝日を浴びてすっきり目覚められますが、遅くまで寝ていたい方や、夜勤で日中寝ている方にはやや不向きです。
夕方の日当たりが良いのが西向きのベランダ。冬の夕方は暖かくて良いですが、夏の西日が暑く、カーテンを閉めていないと床が日焼けしてしまうこともあります。きれいなオレンジ色の夕日を楽しめるのは、西向きならではのメリットです。
メインのベランダが北向きの家は少ないですが、南向きのお部屋に比べて価格が安いのがメリットです。基本的にガーデニングには不向きですが、みょうがやシソなど日陰でも育つ「陰性植物」なら育てられます。
南北にベランダがあるなら、洗濯物を干す場所を、冬場は南、夏場は北と変えるのもおすすめです。夏場の強い直射日光で大切な洋服が日に焼けてしまうことがあるからです。
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詳しくはこちら>>ベランダから見える景色も、重要なポイント。お気に入りの景色が見えるか、何かに視界が遮られていないか確認しましょう。
借景とは、外の公園や樹木など美しい景色を、背景として取り込むこと。ベランダからお隣の窓しか見えない家より、公園や河川敷、街路樹などの自然が見えたり、東京タワーやスカイツリーなどの美しい建築物が臨めたりした方が素敵ですよね。
ベランダの開口部を通して、室内からも借景が楽しめるとなお良いです。ベランダに出ないと見られない場合は、椅子を出せる広さのベランダがおすすめです。
見たい物との間に、視界を遮る物がないかも大切。マンションの目の前に公園があっても、あいだに高い建物があったり、公園とベランダの向きが異なったりすれば、せっかくの景色が楽しめません。
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詳しくはこちら>>同じ広さのベランダでも、形によって使いやすさが異なります。
一般的なマンションでよく見るのが、LDKの南側に1ヶ所ベランダがついているタイプ。洗濯以外にも活用したいなら、植木鉢や椅子などを置けるよう、奥行きの深いタイプがおすすめです。
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こちらの間取りは、LDKと洋室にまたがった横長のベランダです。もっと横長になると、あいだに仕切りや柱が入っていることもあります。右側に洗濯物を干して、左側でガーデニングなど、用途を分けられるのが魅力です。
物件によっては、2ヶ所以上ベランダがついていることもあります。各ベランダで完全に用途を分けられるのがメリット。例えばキッチン横のベランダはゴミ置き場として使い、奥まった場所のベランダはプライベートなスペースといった使い分けができます。
こちらの物件は、3面をルーフバルコニーが取り囲む間取り。ベランダが家全体を囲んでいると、洗濯物が多いご家族にも安心です。
対面の窓を開けると、家全体にしっかり風を通すこともできます。ただし、お掃除は少し大変かもしれません。
団らんや食事に活用しやすいのが、正方形に近いベランダ。テーブルやプールなども置けて、ガーデニング用品も邪魔になりにくいです。
デメリットは、直射日光の当たる範囲が多いこと。夏場は日除けなどの工夫をすると、より楽しめるでしょう。
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詳しくはこちら>>外の風にあたりながら食事や景色を楽しんだり、ガーデニングや遊び場として活用したり。ベランダを有効活用すれば、生活がもっと豊かになりますね。庭付き戸建てでしか楽しめないと思っていたアウトドアな趣味も、意外とマンション暮らしで叶えることができそうです。