DINKSとは、子供を持たない共働きの夫婦のこと。夫婦2人で仲良く暮らすには、お部屋の間取りも重要です。今回は、DINKS向けの間取りのポイントを解説します。実際のDINKS世帯のお家の間取りや写真もご紹介するので参考にされてください。
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夫婦二人暮らしの間取りを決める際に主なポイントとなるのは、2人の年代と仕事環境、生活スタイルです。
夫婦二人暮らしといっても、年代ごとにライフステージが異なるため、間取り決めでポイントになることには違いがあります。
ヤング世代夫婦は、今は二人暮らしであっても、将来的に子供が生まれて、3人家族や4人家族になることも考えられます。子供ができる可能性を考慮すると、2LDK以上の子供部屋を確保できる間取りが向いています。例えば、LDKと隣接する部屋を引き戸で仕切り、LDKと一体化して使うことも、独立した子供部屋としても使えるようにしておくなど、フレキシブルに使えるようにするとよいでしょう。
ミドル世代夫婦は二人での暮らしを楽しむことを優先して、間取りを考えやすい年代です。例えば、LDKを広くとってホームパーティを開きやすくする、シアタールームといった趣味の部屋を設けるなど、生活を楽しめる間取りにすることができます。
シニア世代夫婦の場合は健康に不安を抱えるケースが多く、緊急事態が起きることも考えられることから、安否確認をしやすい間取りにすることがポイントです。2LDKで夫婦それぞれが個室を持つ場合には、どちらの部屋に行くにもLDKを通る間取りにする、間仕切りを引き戸にするといった方法が考えられます。
仕事環境によって、夫婦の生活時間帯が異なる場合には、夫婦それぞれの個室を設ける間取りが向いています。夫婦の片方、あるいは両方が早朝出勤や夜勤があるケース、あるいはシフト制で勤務時間帯が不規則なケース、残業や飲み会で深夜帰宅が多いケースなどが該当します。生活時間帯が異なると、一方の就寝時や起床時にもう一方が目覚めてしまい、十分な休息がとれないことがある点に注意が必要です。
こういったケースでは、2LDKでそれぞれの個室を持つ間取りにするほか、3LDKで夫婦それぞれの個室と主寝室とし、夫婦で一緒に過ごせるときのための寝室を設けるという考え方もあります。
いずれにしても夫婦それぞれの個室を設けることで、相手に気兼ねなく、仕事の時間に合わせて生活がしやすくなります。
夫婦それぞれの生活スタイルも考慮するべきポイントです。例えば寝室が同室の場合で休日に、夫は早朝からジョギングに行きたい、妻は昼頃までゆっくり寝たいといったケースでは、夫が早朝から目覚まし時計を鳴らすと、妻は安眠を妨害されてしまいがちです。
あるいは日々の生活で、夫は寝る前に本を読みたい、妻は夫が本を読み始める時間にはもう眠りにつきたいといったケースでは、いつ電気を消すのか、夫婦間のもめごとの要因になってしまいます。
夫婦で日常的に生活スタイルの違いから生活時間帯が異なる場合にも、寝室が同室ではストレスをため込む要因になってしまいやすいです。こういったケースでも、2LDKや3LDKでそれぞれが個室を持てる間取りが向いています。
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詳しくはこちら>>新築マンションはファミリー向けの間取りが中心のため、夫婦2人暮らしに向いていないケースが少なくないのではないでしょうか。夫婦2人暮らしでリノベーションをすると、ライフスタイルやライフステージに合った間取りにできるといったメリットがあります。
一般的なマンションは3~4人家族に合わせた間取りにするため、リビングが狭いことや収納が十分に確保されていないことがあります。
例えばリノベーションをすることで、広々としたキッチンやリビングがあるホームパーティに向いた間取りにすることが可能。あるいは、リモートワークが多い夫婦であれば、それぞれの小さな書斎2つと寝室を設けた間取りにするといったアイデアも実現できます。モノが多い夫婦の場合は、リビングダイニングの壁一面に壁面収納を設けることで、生活感を抑えた住まいになります。
リノベーションをすることで夫婦のライフスタイルに合った間取りに変えることができるのです。
一言で夫婦2人暮らしといっても、前述のようにライフステージによって住まいに求めることや向いている間取りは異なります。若い夫婦では将来、子供ができる可能性を考慮した間取りが望ましいですが、老夫婦では病気や老化心身の機能が低下したときに、安否確認や介護がしやすい、引き戸を中心とした間取りが理想的です。
リノベーションをすることで、ライフステージごとのニーズに対応した間取りに変えられることもメリットです。
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詳しくはこちら>>DINKSは「子供がいない」「共働き」という2つの特徴がありますが、夫婦によって生活スタイルや考え方はさまざま。なるべく多くの時間をいっしょに過ごしたいという夫婦もいれば、プライベートの時間を大切にしたいという夫婦もいるでしょう。まずはご夫婦の生活に合わせた間取りについて、考えるべきポイントを整理しましょう。
DINKSは朝早くに家を出て、昼間は職場で仕事、夜遅く帰ってくるというライフスタイルがスタンダード。そのため、日当たりの良い南向きの間取りには、あまりこだわらなくても良いケースが多いです。北向きの間取りであれば、家賃や物件価格が少し安くなります。
DINKSが自宅で過ごす時間のうち、一番長いのは眠っている時間。そのため、快適に眠れる環境づくりが大切です。夫婦いっしょに寝たいのか、それぞれ別の部屋でゆっくりと寝たいのか、それとも同じ部屋でシングルベッド×2で寝たいのか、夫婦で話し合っておきましょう。
在宅ワーカーはもちろん、会社員でも自宅に仕事を持ち帰ることはあります。家で仕事する機会が多い場合、書斎など1人で集中して作業できるスペースも確保できると良いでしょう。2人とも仕事の持ち帰りが多いなら、スペースの取り合いにならないよう、それぞれの場所を設けなければなりません。持ち帰りの仕事がなくても、1人になれる空間が必要なタイプなら、個室がほしいところです。
平日の夜は外食することも多いDINKS世帯。おのずとキッチンの優先度は下がります。大きくて豪華なキッチンは必要ないというケースがほとんどです。
ただ、料理が趣味、休日は友人を招いて食事会をしたいといった夫婦は、キッチンのグレードを上げて広さを確保した方が、暮らしが豊かになるでしょう。
夫婦いずれかの朝が早く、もう1人は夜遅く帰ってくるような場合は、間取りに配慮が必要です。帰宅後の入浴や料理の音というのは意外とうるさく、睡眠を邪魔してしまうことがあります。そういった家庭の場合、寝室と水回りはある程度距離がある間取りの方がおすすめです。
逆に寝室と水回りが近い方が良いのは、朝の身支度をスムーズに終わらせたいケース。寝室と洗面、浴室、クローゼットがつながっていると、朝起きてから着替えて出かけるまでがスムーズになります。
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詳しくはこちら>>DINKS向けマンションの間取りは1~2LDKが主流ですが、なかには3LDKを選ばれるとご夫婦もいらっしゃいます。「寝室は同じか?別がいいか?」「個室は必要か?」など、お2人の希望を考えて間取りを選びましょう。
1LDKはリビング・ダイニングキッチンに加えて、個室が1つあるという間取りです。夫婦2人で過ごすリビングやダイニングに、寝室があればOKという夫婦なら1LDKで十分でしょう。広すぎない分、家賃や物件価格も抑えられます。
1LDKだと食事、くつろぐ時間、寝る時間と、夫婦でいっしょに過ごす時間が自然と増えます。2人の時間を大切にしたい、パートナーの存在を常に感じていたいという夫婦におすすめの間取りです。
また、1LDKが多いマンションは、ファミリー世帯の入居が少ないという特徴もあります。子供の足音が気になるなど、DINKSが静かに暮らせる環境を探している方は、あえてファミリーが入居しづらい狭めの物件を探すのも良いかもしれません。
夫婦ともに仕事が忙しく生活時間がバラバラな場合、1LDKだとお互いのペースが乱れて快適に暮らせないかもしれません。もう1つ個室を増やすことで、別の部屋で寝たり仕事をしたりと、それぞれがペースを乱すことなく生活できます。
例えば、夫婦いずれかが家で仕事をすることが多い場合、2つの個室を寝室と書斎にするのがおすすめです。仕事は書斎で集中しておこない、寝るときは同じ部屋でいっしょに過ごす時間も大切にできます。
また、2つの個室をそれぞれのプライベートスペースにする方法もあります。人といっしょに寝ると熟睡できない、生活リズムが違う、趣味のものを置きたいなど、自立した2人にとって1人になれる個室があるとストレスなく生活できるでしょう。自分の時間を持ちメリハリをつけて生活することで、2人で食事したり週末いっしょに寝たりする時間が新鮮な気分で過ごせます。
在宅勤務の方や、夫婦の個室と寝室は別にしたいという方などは、もう一部屋増やして3LDKを選ぶのがおすすめです。例えば夫婦の寝室+夫の個室+妻の個室といったような部屋割にすることができます。これなら「夫婦でいっしょに寝たい」「でもプライベートスペースはほしい」というどちらの要望も叶えられます。書斎が一つしかなくて取り合いになることも避けられますね。
今は子供がいなくても、将来的に子供が生まれたときのことを考えて3LDKにするという夫婦も多いようです。3LDK物件のメインターゲットはファミリー層なので、子供が増えても暮らしやすい間取りとなっています。
売却時も1~2LDKと比較すると、3LDKはファミリー層への需要が高いです。ただし省スペースな1~2LDK物件は駅近の立地に建てられることが多く、3LDKになると少し駅から離れる傾向にあります。将来的な売却・賃貸運用を考えている方は、間取りと立地をトータルで考慮して選びましょう。
老後の住まいは、建具はドアよりも引き戸を主体とした間取りが向いています。引き戸はドアよりも開閉時の前後お身体の移動が少なくて済むことや、開けたままにしておくと、介助がしやすいことが理由です。
また、細かく部屋が区切られた間取りよりも、広々とした間取りの方がストレスなく移動しやすく、車椅子にも対応しやすいです。
そのため、起床時間や就寝時間といった生活時間帯が近く、日々の生活で一緒に行動することが多い夫婦の場合には、引き戸で仕切る広々としたLDKと寝室を共有する間取りが向いています。リノベーションでは間仕切り壁を撤去して、広々とした空間を確保するのがおすすめです。部屋数を抑えることで同じ広さでも、LDKやキッチン、洗面室、トイレなどの空間にゆとりが持てます。
また、リビングから寝室、あるいは寝室からトイレにスムーズに移動できるような動線になるように配慮することも大切です。
老後に夫婦それぞれの時間を大切にしたい夫婦は、2LDKの間取りが向いています。寝室を別にすることで、起床時間や就寝時間が異なっても、お互いの生活スタイルを尊重した暮らしを実現しやすくなります。また、それぞれが個室を持つことで、自室で趣味に打ち込むといったことも可能です。
ただし、健康面への不安がある人が多く、急に体調を崩すことも考えられるため、独立性の高い個室を設けるのではなく、お互いの気配を感じられる間取りが向いています。そこで、それぞれの個室がLDKと引き戸で仕切られている間取りにすると、お互いの様子を気にかけながら、自分の時間を大切にした暮らしを実現できます。
寝室を一緒にすると、体調不良の時にも心強いなど二人暮らしならではの安心感があることがメリットです。就寝中に体調が急変した際に、もう一方が異変にすぐに気づくことができます。
とはいえ、「夫婦でずっと一緒にいるのは息がつまる」、「趣味に打ち込める部屋が欲しい」といった場合には、それぞれの個室もあるとお互いに気兼ねなく過ごせます。
こうしたケースでは、3LDKの間取りで寝室と夫婦それぞれの個室にする間取りが向いています。また、寝室として使用する以外の部屋があると、子供などが泊まる部屋としても活用できるというメリットもあります。
この間取りの場合も建具を引き戸にした方が、出入りがしやすいです。また、引き戸を開けて一体化しても使えるようにしておくと、フレキシブルに活用できるため便利です。
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詳しくはこちら>>最後に、DINKSにおすすめの間取りの図面とお写真をご紹介します。自分たちがどのようなお部屋なら希望の暮らしができるのか、図や写真を見ながらイメージしてみてください。
個室に入ってしまうと、いっしょに暮らすパートナーとの距離ができて寂しいという方にはこのような間取りがおすすめ。部屋数を減らして、そのぶんリビングダイニングを広めに確保しています。寝るときもリビング横の洋室でいっしょに。オープンタイプのキッチンで、調理や後片付けのときも夫婦で会話が楽しめます。
玄関に広々とした土間を設けてあり、自転車などの趣味の道具や洋服をたっぷりと収納できます。土間はベッドルームとつながっているので、朝の準備もらくらく。
「1LDK+S」の「S」はサービスルームのことです。窓などの開口が不十分で居室とみなされないため、同じ広さでも2LDKより1LDK+Sの方が、価格が安い傾向にあります。リビングの隣の約2帖のサービスルームは、持ち帰りの仕事や趣味の作業をする書斎にもぴったりです。
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詳しくはこちら>>こちらの家に住むSさん夫婦は、2人ともお酒好き。夫婦で飲みながらおつまみを作ったり、友人を呼んでワイワイ過ごしたりと楽しまれています。賃貸時代は独立キッチンで、洗い物をするときに孤立するのが気になっていたそうで、こちらの物件のリノベーションではオープンスタイルのキッチンにこだわりました。仲の良い夫婦の距離が、さらに近づくような間取りです。
新築時は2つに分けられる予定だったお部屋を、1つにつなげた間取りです。左側がLDKと水回り、右側が個室というつくりになっています。注目したいのが、寝室と水回りの間にリビングを挟むようなレイアウト。残業で遅く帰ってきて、パートナーが寝室で寝ているときも、お風呂やトイレの音を気にしすぎずに過ごせます。
結婚を機に住宅を購入したTさん夫婦。将来的に子供が生まれても住み続けられる3LDKを選ばれたそうです。子供部屋になる洋室はリビングを通らないと行けず、子供の帰宅時や外出時に必ず顔を合わせる配置。キャンプが趣味というお二人の、「広いルーフバルコニーにイスを並べてコーヒーが飲みたい」という希望も叶うお部屋です。
寝室を共有する1LDKの間取りですが、玄関から上がった場所にマルチスペースがあるため、実質的には2LDKとして趣味などのためのスペースとしても活用できます。
アウトドアのために玄関が広くとられていますが、老後の暮らしを迎えたときに、靴の脱ぎ履きのためのベンチを置くゆとりがあります。また、間仕切りが少なく、寝室には引き戸が設けられていることからも、老後に暮らしやすい間取りです。
寝室には室内窓があるため、自然光を取り入れられるだけではなく、様子を確認しやすいことも、老後の生活においてはメリットとなります。また、キッチンはシンクの下が開いた造りとなっていることから、椅子を置いて作業をすることもできます。
こちらは一人暮らしの住まいの事例ですが、夫婦でも暮らすことができる間取り。マルチスペースは寝室を挟んで緩やかに仕切られているため、夫婦の片方はマルチスペース、もう片方はリビングで過ごすと、お互いの気配を感じながら自分の時間を確保できます。
すべての建具を引き戸にした2LDKで。約95平米のゆとりある広さで、老後の生活でも暮らしやすい間取りです。
広い玄関には、腰をかけて靴の脱ぎ履きをするためのスタイリッシュなベンチが、さりげなく設けられています。上がり框の下部に間接照明が仕込まれているため、段差も認識しやすいです。
玄関から入ると、浴室や洗面所の奥に寝室が位置していて、パブリック空間とプライベート空間が分離されています。また、洗面所はゆとりのある広さで廊下から入って、寝室を通って玄関側の廊下に出られる回遊できる間取りとなっています。
広々としたリビングは明るく開放感があります。ウォークインクローゼットや廊下の物入れなど収納が多く、上質な素材が使われているため、生活感を感じさせないホテルライクな暮らしを実現できます。
こだわりのホームバーが設けられたおしゃれな3LDKのファミリーのための住まいですが、居室部分の建具が引き戸が中心となっているなど、老後に夫婦二人暮らしでも暮らしやすい間取りでもあります。リビングに隣接する居室は、引き戸を開けてリビングと一体化して使用して広々と使うなど、フレキシブルに活用することができます。
また、玄関に隣接する部屋は引き戸を開けると、玄関の土間の部分から直接出入りすることができます。例えば、車椅子を使用することになった場合に、広いスペースを玄関に確保できるため便利です。
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詳しくはこちら>>DINKSは通勤の利便性を重視して、職住近接の物件を希望されることが多いです。しかしエリアを絞ると、なかなか希望の間取りと出会えないこともあります。自分の好きな間取りや設備を叶えたいなら、中古マンションのリノベーションも視野に入れてみませんか。中古マンション+リノベなら都心部でも手の届きやすい価格でマイホームを購入でき、夫婦の生活に合わせた間取りや、新築同様の設備が手に入りますよ。