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クッションフロアって?特徴や張り替えリフォームの費用について解説

クッションフロアって?特徴や張り替えリフォームの費用について解説

クッションフロアは比較的安価な床材で施工性の良さからも、水回りを中心にリフォームで使われることの多い素材です。最近では、デザイン性の高いクッションフロアも登場しています。

今回はクッションフロアのメリットやデメリット、リフォーム費用などについて紹介していきます。

こんな方におすすめの記事です
  • クッションフロアの特徴を知りたい方
  • クッションフロアのメリット・デメリットを知りたい方
  • クッションフロアが向いている場所を知りたい方

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■クッションフロアって?

クッションフロアって?

クッションフロアとはシート状の塩化ビニール製の床材で、CFシートと呼ばれることもあります。発泡層が設けられているため、クッション性があって踏み心地が柔らかいのが特徴です。クッションフロアは通常、表面からクリア層、プリント層、発泡層、不織布という構造になっています。クッションフロアの厚みは1.8㎜~4.5mm程度です。

クッションフロアは木目調や石柄、タイル調など、デザインバリエーションが豊富なことも特徴です。また、機能面では耐水性が高く、油汚れにも強いことから手入れがしやすく、メンテナンス性に優れています。さらに施工のしやすさから、リフォームにも使いやすい床材です。

このほかには、一般的なクッションフロアは下地材に接着しますが、DIY用の置くだけのタイプも市販されています。

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■クッションフロアの種類について

クッションフロアの種類について

・住宅用

住宅用のクッションフロアは基本的に土足には対応してなく、厚みは1.8㎜が主流です。抗菌や防カビ、抗ウイルス性のほか、機能性が付加されたタイプもあります。また、ペット向けに消臭機能を付加し、キズがつきにくく、滑りにくい加工をしたやや厚めのタイプもあります。このほかにも衝撃吸収性を付加したタイプがあり、厚みがあります。

・店舗用

店舗用のクッションフロアは、一般的な住宅用のものよりも厚みがあり、厚さ2.3㎜程度が主流です。店舗用のクッションフロアは、土足での使用が前提という違いがあります。店舗用は表面強化加工によってキズや摩擦に強く作られているなど、住宅用よりも強度が高いです。玄関の室内の土間部分にクッションフロアを貼りたい場合にも、向いています。

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■クッションフロアのメリットについて

クッションフロアのメリットについて

・耐水性があり、メンテナンスしやすい

クッションフロアは塩化ビニールでできているため、水をはじいて染み込まず、耐水性が高いことがメリットです。水に塗れてしまっても拭き取れ、汚れを落としやすいなどメンテナンス性に優れています。クッションフロアは洗面脱衣室やトイレといった水回りでよく使われています。

・比較的安価

クッションフロアはフローリングなどの木質系床材やタイルと比較すると安価で、工事費用も抑えられることもメリットに挙げられます。リフォーム費用を抑えたいときの床材の選択肢の一つとなります。また、短期間で張り替える予定があるときにも向いています。

・デザインのバリエーションが豊富

クッションフロアは木目調やタイル調、石柄、チェック柄、無地など、様々なデザインがあり、カラーバリエーションも豊富です。木目調だけでもナチュラルやホワイト、ミディアム、ダークブラウンなど多彩なカラーがあり、幅広のフローリングやヘリンボーンなどパーケットフローリングを表現した柄もあります。

・施工性がよい

クッションフロアははさみやカッターで切れるほど薄く柔らかく、施工性がよいこともメリットです。クッションフロアの張り替えは工事が比較的短期間で終わります。DIYに慣れている人であれば、クッションフロアは自分で貼ることもできます。

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■クッションフロアのデメリットについて

クッションフロアのデメリットについて

・経年劣化しやすい

クッションフロアは、一般的にフローリングよりも劣化が早い傾向があります。クッションフロアを施工する際には、接着剤や両面テープで下地材に貼っているため、経年劣化によって剥がれてしまいやすいこともデメリットです。また、クッションフロアが端から剥がれていくと、下地材との間にゴミがたまってしまいやすくなります。

・キズや家具の跡がつきやすい

クッションフロアは発泡層がある柔らかい素材のため、家具の跡がつきやすいこともデメリットに挙げられます。特に脚がある家具は一箇所に荷重がかかりやすいことから、注意が必要です。家具の脚の跡がつくのを緩和するためには、保護パットなど緩衝材を使うといった方法もあります。

また、フローリングはキズがついても補修できますが、クッションフロアはキズの補修は基本的にできません。ただし、キズに強い加工が施されたクッションフロアもあります。

・湿気がこもりやすい

クッションフロアは塩化ビニール素材のため、空気や水を通しにくいため、湿気がこもりやすいこともデメリットです。そのため、下地に水分がまわってしまうと、クッションフロアにカビが生えてしまうことがあります。また、クッションフロアの上にカーペットなどを敷く場合にも、定期的に外して換気を行うようにしましょう。

・安っぽく見えやすい

クッションフロアには木目調や石柄、タイル調などのデザインのものもありますが、安っぽく見えやすいことがデメリットです。そのため、LDKや寝室などに使うと、質感が気になることがあります。

ただし、質感は商品によって大きな差があり、最近では木目などがリアルに再現されているタイプもあるため、大き目のサンプルを取り寄せて確認してみましょう。

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■クッションフロアが向いている部屋

クッションフロアが向いている部屋

・トイレや洗面脱衣室

クッションフロアは耐水性が高いことから、トイレや洗面脱衣室といった水回りに向いています。トイレや洗面脱衣室は水がはねて床を濡らしてしまうことがありますが、クッションフロアなら、素材に染み込むことなく拭き取れます。また、アンモニアに対する耐久性が高いことも、トイレによく使用されている理由です。

・子供部屋

クッションフロアは発泡層があるためクッション性があって柔らかいことから、子供部屋にも向いている素材です。小さな子供はおもちゃを落とすことも少なくなく、特に衝撃吸収性のある厚みのあるタイプがおすすめです。ただし、クッションフロアは汚れが落としやすい反面、濡れていると滑りやすい点に注意が必要です。

・ペットの過ごす部屋

硬い床材はペットが足腰を痛めてしまいやすいため、柔らかさのあるクッションフロアはペットの過ごす部屋にも向いています。クッションフロアの中でも、特に表面が滑りにくいように加工され、消臭機能が付加されたタイプがおすすめです。

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■クッションフロアの張り替えリフォーム費用

クッションフロアの張り替えリフォーム費用

クッションフロアの張り替え費用の内訳は、主に材料代と人工と呼ばれる職人の作業代、養生費用、既存の床材の処分費用で構成されています。人工は1日単位、あるいは半日単位で計算されるのが一般的です。そのため、複数の場所のクッションフロアの張り替えを考えている場合は、一箇所ずつ張り替えを依頼するよりも、まとめて工事を頼んだ方がトータルコストでは安くなることが多いです。

張り替えよりも、既存の床材の上に新しいものを張る重ね張りの方が費用を抑えられますが、クッションフロアは重ね張りはせず、既存のものを剥がして張り替えるのが一般的です。クッションフロアは重ね張りをすると、ドアの開閉がしにくくなる、床の柔らかさが気になるといった問題が起こる可能性があるほか、既存のクッションフロアが経年劣化によって剥がれてきてしまうことも考えられます。

クッションフロアの価格は定価で1平米あたり3,000円程度が中心で、衝撃吸収性が高いタイプでは1平米あたり4,500円程度です。また、クッションフロアはソフト巾木を使用しますが、張り替える際には交換することが多く、定価で1mあたり300円~500円程度になります。

クッションフロアの張り替え費用は6畳程度の部屋で5万円程度が目安です。機能性が付加されたタイプでは7万円程度かかります。

ただし、下地が傷んでいて下地材の張り替えや補修が必要なケースや家具の移動が必要なケースなどは、別途追加費用が必要になります。

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■DIYでクッションフロアを張る方法

DIYでクッションフロアを張る方法

・床の表面を整えておく

DIYではクッションフロアを剥がさずに重ね張りをする方法もとられています。クッションフロアを剥がす場合は、下地に薄紙が残っているときには、スクレーパーやカッターなどで剥がします。掃除をしてゴミやホコリを取り除いておきましょう。

・仮敷きをして余分な部分をカットする

1枚目のクッションフロアの仮敷きをして、一度、両端の壁際は5cm~10㎝程度大き目にカットし、壁に柱などの凹凸がある場合は形状に合わせてカットしておきます。そして、CFカッター、なければ地面とカッターを使い、両端の余分な部分を切ります。1枚目のクッションフロアの端がわかるように床に線を引いてから、2枚目以降も同様に仮敷きをしますが、ジョイント部分は数センチ重なるようにしておきます。

・床面に両面テープを貼る

クッションフロアは接着剤を使って貼る方法のほか、DIYでは専用の両面テープを使う方法もあります。両面テープを使う場合は、クッションフロアを張る方向に合わせて可壁際から平行に床に貼っていきます。床に書いた線に合わせて端の部分には両面テープを貼るようにします。

・クッションフロアを貼る

クッションフロアを1枚目から順に、ジョイント部分以外の両面テープの剥離紙を使って剥がしていきます。手や撫で刷毛、ローラーなどを使ってしっかりと圧着しましょう。

・ジョイント部分の処理をする

ジョイント部分のクッションフロアをカットして、両面テープの剥離紙を剥がして貼り、ローラーで圧着します。クッションフロアのジョイント部分は剥がれやすいため、継ぎ目処理剤を使う方法もあります。

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■クッションフロアをきれいに保つ方法

クッションフロアをきれいに保つ方法

クッションフロアはお手入れがしやすい素材です。日常的には掃除機でホコリをとり、雑巾などで水拭きを行います。汚れが目立つときには、中性洗剤を水で薄めたもので雑巾で拭いた後、水拭きをして洗剤の成分が残らないようにします。洗剤が残ってしまうと、変色の原因となる可能性があるためです。

クッションフロアの掃除では固く絞った雑巾を使うことがポイントです。クッションフロアは濡れていると滑りやすいため注意しましょう。

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■クッションフロアの上にホットカーペットを置いても大丈夫?

クッションフロアの上にホットカーペットを置いても大丈夫?

クッションフロアの上でホットカーペットを使うことはできます。ただし、ホットカーペットを使用することで、変色の原因となる可能性があります。床暖房やホットカーペットに対応したクッションフロアを選ぶという選択肢もあります。

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■まとめ

クッションフロアには価格が安く、施工性がよいといったメリットがあります。リフォームで水回りの床材の費用を抑えたいときに、クッションフロアが選ばれることが多いです。

一方で、クッションフロアは安っぽく見えるともいわれてきましたが、最近では木目をリアルに表現するなど、再現性の高い商品も展開されています。クッションフロアの特徴を理解したうえで、リフォームをする際には床材の選択肢の一つとして検討してみましょう。

編集者: u-room

メーカー勤務のかたわらインテリアスクールに通い、インテリアコーディネーターに転身した経歴を持つ。現在はフリーランスのライターとして、住宅関係のほか、求人広告やインタビュー取材などの執筆を手掛ける。インテリアコーディネーター資格を保有。ワインとビール、インテリアショップ&美術館巡りが好き。夫と2人の息子の4人家族。
監修者:原田 直生之
宅地建物取引士の有資格者。

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