【2025年版】六本木でマンションを買う前に知っておきたい相場・価格の動きと購入のタイミング

【2025年版】六本木でマンションを買う前に知っておきたい相場・価格の動きと購入のタイミング

六本木は六本木交差点を中心とした繁華街がある街として知られていますが、再開発による六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどの誕生により、今ではビジネスや商業の街でもあります。

今回は六本木でマンションの購入を検討されている方に向けて、エリアの特徴、物件価格の相場や動向、入のタイミングなどについて解説していきます。

こんな方におすすめの記事です
  • 六本木でマンション購入を検討している方
  • 六本木のマンションの価格相場や価格動向が知りたい方
  • 六本木エリアのマンションを購入理由が知りたい方

■六本木はどんな街?暮らし・利便性・国際性のリアル

港区の北部に位置する六本木は繁華街のある街として知られています。有名店を含め、多彩なジャンルの飲食店やナイトスポットなどがあり、日本人や外国人でにぎわっています。大使館やインターナショナルスクールが立地していることからも、国際色豊かなエリアです。

六本木駅周辺には、六本木ヒルズや東京ミッドタウンといった商業施設やオフィス、マンションなどからなる大規模な複合施設が立地しているのも特徴です。六本木は、高層のハイグレードなオフィスビルが集積するオフィス街でもあります。

交通の面では、六本木エリアには東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本駅のほか、東京メトロ南北線六本木一丁目駅、東京メトロ千代田線乃木坂駅があり、利便性が高いエリアです。また、港区の運営するコミュニティバス「ちぃばす」も運行しており、青山や赤坂、田町方面へのアクセスに便利です。

参照/港区|「ちぃばす」ご利用案内(路線図・時刻表等)

六本木通り(都道412号線)や外苑東通り(都道319号線)、首都高速3号渋谷線などが走り、車でのアクセスも良好。ただし、六本木は坂が多く、起伏のあるのも特徴です。

また、六本木には六本木ヒルズの毛利庭園や東京ミッドタウンのミッドタウンガーテン、檜町公園などの庭園・公園があり、意外と緑豊かなエリアでもあります。六本木駅周辺には、複数のスーパーも立地するなど、職住近接の暮らしを実現できます。周辺エリアを含め、保育園や幼稚園、小学校、中学校などもあり、治安が心配とされるエリアはあるものの、幅広いライフステージに対応する街です。

関連記事/港区の住みやすさや治安、マンション相場は?

・再開発が街に与えた変化と新たな魅力

六本木は、もともとは今よりも繁華街としてのイメージが強かった街です。木造住宅が密集するエリアの再開発により、2003年に商業施設やオフィスビル、マンションなどからなる六本木ヒルズが誕生。「ヒルズ族」という言葉が生まれるなど街のイメージが一変しました。さらに、2007年には防衛庁の庁舎後跡地に複合施設の東京ミッドタウンが誕生しています。

再開発によって六本木は、IT企業や外資系企業などが立地するビジネス街、そして経営者などの富裕層が暮らす街となり、家族連れや観光客なども訪れる街としても変貌を遂げました。

・商業・ビジネス・住宅が混在する街の特性

六本木ヒルズや東京ミッドタウンはそれ自体が、オフィスや住居、商業施設、ホテル、庭園などからなる「街」です。六本木には、周辺にもオフィスビルやマンションなどが数多く立地し、職住近接の暮らしを実現できるのが特徴です。スーパーや幅広いジャンルの飲食店、公園などもあり、六本木エリアで生活を完結することもできます。

また、六本木には複合施設などに美術館や映画館、ホール、ライブレストランなどもあり、芸術に触れられます。

・六本木の詳細地名別に見る特徴と物件傾向

六本木一丁目駅がある六本木一丁目は、六本木通り(都道412号線)につながる麻布通り(都道415号線)の東側のエリア。オフィス街で、高層ビルやタワーマンションホテルのほか、スウェーデン大使館やスペイン大使館なども立地しています。

六本木三丁目は六本駅や六本木交差点の東側、六本木通り(都道412号線)と外苑東通り(都道319号線)、麻布通り(都道415号線)に挟まれたエリア。繁華街でタワーマンションも立地していますが、築40年以上の物件が目立つのも特徴です。

西麻布は六本木通り(都道412号線)と外苑西通り(都道418号線)が交差する西麻布交差点の周辺エリア。隠れ家的な高級レストランなどがある繁華街ですが、高級住宅地でもあり、デザイン性の高い層マンションなどが立地しています。

乃木坂駅の周辺エリアには新国立美術館や東京ミッドタウンなどが立地。閑静な住宅街が広がるエリアです。

■【2025年最新版】六本木駅周辺のマンション相場と価格推移

【2025年最新版】六本木駅周辺のマンション相場と価格推移

東京23区の中でも、都心3区(千代田区・中央区・港区)の港区に位置する六本木は、マンション価格が高騰しています。六本木エリアは、駅近の好立地にブランド力のあるタワーマンションが多く、中古マンションの価格相場を引き上げる要因とされています。

また、2025年4月現在、六本木駅周辺で販売中の新築マンションはなく、秋に販売予定の物件があるのみです。そのため、六本木駅周辺でマンション購入を検討する場合は、中古マンションを視野に入れる必要があります。

六本木駅周辺の過去5年間の中古マンションの取引データから価格推移を押さえたうえで、中古マンションや新築マンションの供給状況、中古マンションの特徴などについても触れていきます。

・過去5年の価格推移と高級物件の動き

過去5年の価格推移と高級物件の動き

<過去5年の六本木駅周辺の中古マンションの取引価格の推移(平均)>

2020年2021年2022年2023年2024年
取引価格1億3135万円1億273万円1億2893万円1億3625万円1億666万円
平米あたり価格177.6万円150.3万円202.8万円223.2万円202.6万円
25平米換算4442万円3759万円5070万円5580万円5065万円
70平米換算1億2438万円1億526万円1億4198万円1億5624万円1億4183万円

参照:国土交通省「不動産情報ライブラリ」より算出
※中古マンション等の不動産取引価格情報より作成
※2024年は第1四半期~第3四半期

国土交通省の「不動産情報ライブラリ」から、六本木駅を最寄り駅とする中古マンションの不動産取引価格情報をもとに、過去5年間の取引価格や平米あたり価格、25平米換算、70平米換算の平均を算出しました。六本木駅から徒歩11分までの物件が含まれています。

2024年(第1四半期~第3四半期)の中古マンションの取引価格の平均は1億666万円、25平米換算で5,065万円 、70平米換算で1億4,183万円です。2022年から平米あたり単価が200万円台に上昇。2024年は2023年よりも、中古マンションの価格相場がやや落ち着いてきています。

ただし、専有面積の平均をみると、2022年は52.9平米、2023年は51.1平米に対して、2024年は41.9平米。20平米~50平米のコンパクトな間取りの物件の取引が中心となったことも影響していると考えられます。

2023年は専有面積120平米で7億円、2024年は専有面積105平米で6億4,000万円といった取引があるなど、六本木は富裕層や外国人向けの高級物件の取引が行われていることも特徴です。

・新築・中古マンションの価格帯比較

2025年4月現在、六本木駅を最寄り駅とする新築マンションの販売はありません。

株式会社不動産経済研究所が発表した「全国 新築分譲マンション市場動向 2024 年」によると、2024年の東京23区の新築マンションの発売戸数は8,275 戸で、2023年の 11,909 戸から3割程度減少しています。2022年は 10,797 戸、2021年は 13,290 戸の発売があったことから、東京23区の新築マンションの販売戸数は減少傾向にあるといえます。

一方、2024年の東京23区の中古マンションの新規登録件数は87,957件です。中古マンションの方が幅広い選択肢を持ちやすいといえます。

参照/株式会社不動産経済研究所|全国 新築分譲マンション市場動向 2024 年
参照/公益財団法人東日本不動産流通機構|首都圏不動産流通市場の動向(2024年)

不動産情報ポータルサイトに公表されている販売中の中古マンションの中でも高級物件を見ると、六本駅徒歩3分の「ブランズ六本木ザ・レジデンス」 の販売価格は6億円台~16億円、六本木駅徒歩4分の「プラウド六本木」は8億円前後と非常に高額です。

国土交通省「不動産情報ライブラリ」の2024年(第1四半期~第3四半期)の不動産取引価格情報による平均価格も1億円を超えているように、取引価格が1億円以上の物件が目立ちます。

*新築マンションの供給状況と価格感

2025年4月現在、六本木駅を最寄り駅とする新築マンションの供給はありませんが、乃木坂駅直結のマンションの販売が予定されています。

2025年10月上旬販売開始の「Brillia Tower 乃木坂」は、乃木坂駅直結(徒歩1分)という好立地で、六本木駅からも徒歩7分です。東京ミッドタウンにほど近い場所にあります。

専有面積64.67平米~174.6平米(一部住戸はトランクルームを含む)で間取りは2DKと3LDK。予定販売価格や最多販売価格帯は未定とされています。

*中古マンションの特徴

六本木は、タワーマンションが数多く立地しているのが特徴です。また、六本木駅周辺の中古マンションは専有面積や築年数などが幅広く、多くの物件があります。

専有面積の面では、20平米台のワンルームから100平米を超える物件まで、様々な広さの物件があります。特に50平米台・60平米台の物件が多く、100平米を超えるゆとりある広さの物件も目立ちます。

■2025年、六本木でマンションを買うべきタイミングとは?

2025年、六本木でマンションを買うべきタイミングとは?

今後は不動産価格の二極化が進むとされるなかで、六本木は価格の高騰が想定される都心3区に立地しています。「第2六本木ヒルズ」が誕生するといわれている六本木5丁目西地区再開発事業も、六本木エリアの価値の上昇につながると見込まれています。こうした要因からは、六本木エリアのマンションは買い時という考え方ができます。

ただし、不動産価格が下落する要因として、米国・トランプ大統領による関税政策による世界経済への影響や、住宅ローン金利の上昇などが挙げられます。六本木エリアは今後も上昇が見込まれているとはいえ、こうした社会情勢の影響を考慮して検討する必要があります。

関連記事/【2025年版】東京23区と都心部のマンション価格を解説!早めの購入がおすすめ?

・景気・金利・国際情勢の影響

米国・トランプ大統領の関税政策は株価の下落を招くなど、世界経済への深刻な影響を及ぼしており、世界的に景気の減退が続く恐れが危惧されています。また、米国が為替政策でドル安への協調策を求めてくるという観測から、円高・ドル安が進む可能性があります。

一方、金利の面では、日本銀行は2024年3月にマイナス金利を解除して以降、7月に政策金利の0.25%への引き上げ、2025年1月に0.5%への追加利上げを決定し、今後も政策金利の引き上げが見込まれています。これに伴い、各金融機関で変動金利を引き上げるなど、住宅ローン金利は緩やかに上がっています。住宅ローン金利の動向によっては、不動産市場に影響を及ぼす可能性があります。

・今後の再開発とエリア価値の見通し

六本木ヒルズと麻布台ヒルズの間に位置し、六本木駅や六本木交差点に隣接するエリアで、六本木5丁目西地区再開発事業が進められています。

六本木交差点の六本木駅周辺には歩行者の滞留空間が十分にないことに加えて、駅構内のバリアフリー非対応の経路がある、公共交通機関の乗り場が分散しているといった課題も抱えています。そこで、再開発によって、地下接続道路や駅まち広場、交通結節広場などが整備されます。

また、オフィスを中心としたホテルなども入る高層ビルや高層マンションが2030年までに建設される予定で、「第2六本木ヒルズ」と呼ばれています。

参照/港区|六本木五丁目西地区地区計画の決定(原案)について

六本木5丁目西地区再開発事業によって、六本木駅周辺の街並みが様変わりすることから、六本木の価値がさらに高まることが見込まれています。

*投資目線での判断基準

賃貸運用によって収益を得られたとしても、売却がうまくいかず損失を被ると、収支がマイナスになる可能性があるため、不動産投資は出口戦略が重要です。また、投資物件の価格は、主に収益性や資産性によって決まります。

六本木は不動産の価値が下がりにくい都心3区に位置し、賃貸需要も高いエリアであり、再開発によって価格が上昇する可能性もあります。新築物件よりも中古物件が、購入費用や減価償却の面などで有利となります。

*実需での“狙い目”タイミング

繁華街のある六本木ですが、エリアによる雰囲気の違いもあります。高層のオフィスビルやマンションが立ち並び、緑もある都会的な街並みを好む人に向いているのは六本木一丁目。乃木坂周辺は落ち着いた住宅街が広がるエリアです。

単身者やDINKSであれば、築年数や広さなどによっては3,000円万円台~5,000万円台の物件もあるため、ライフステージに合わせて購入を検討できます。一方、ファミリー向けの中古マンションは築古物件でも1億円程度以上で、2億円~6億円程度が相場のため、価格の高騰が続くと、手が届く年収層がより狭まることが考えられます。

■六本木でマンション購入をおすすめする理由

六本木でマンション購入をおすすめする理由

六本木は都心にあり、商業施設が充実していることから、ビジネスとプライベートを両立した利便性の高い暮らしを送りたい人のマンション購入に向いたエリアです。また、今後、新たな再開発が予定されていることに加えて、マンション価格の二極化が想定されていることからも、実需と投資を兼ねたいわゆる半投半住の物件購入を考えている人にも向いています。

ここでは、ビジネスと生活の両立と、地価上昇の可能性という観点から、六本木でマンション購入をおすすめする理由をまとめました。

関連記事/半投半住とは?物件の選び方やお得な減税制度を解説

・ビジネスと生活の両立を求められる

オフィス街であり、マンションも数多く立地する六本木は職住近接の暮らしを実現できる街です。商業施設も充実しているため、六本木で生活を完結することも可能。六本木で働き、六本木で暮らせば、通勤時間を仕事やプライベートの時間に充てられ、ビジネスと生活を両立できます。

通勤に時間をとられないので睡眠を確保しやすく、朝、ゆっくりと朝食をとってから通勤したり、帰宅後に読書や趣味の時間を確保したりするゆとりが生まれます。あるいは、仕事で遅くなっても歩いてすぐに帰れます。

六本木以外で働いている場合も、都心部の他のエリアへの通勤に便利です。たとえば、六本木駅から東京メトロ日比谷線で霞が関駅まで約6分、日比谷駅までは約9分。都営大江戸線を利用すると、新宿駅まで約9分です。

六本木には、六本木ヒルズや東京ミッドタウンが立地しているため、洋服などのファッションアイテムやインテリア雑貨などの買い物もできます。六本木で暮らすと、気軽に映画を見たり、美術館に行ったり、様々なジャンルの外食を楽しんだりするなど、日々の暮らしを充実できるのも魅力です。

また、六本木駅周辺には、23時まで営業する「成城石井 六本木ヒルズ店」や「信濃屋 六本木ヒルズ店」、22時まで営業の「Olympic 六本木店」のほか、「明治屋六本木ストア」などのスーパーがあり、自炊をする場合も仕事帰りに立ち寄りやすく便利です。

参照/成城石井|六本木ヒルズ店
参照/信濃屋|六本木ヒルズ店
参照/ Olympicグループサイト|六本木店
参照/明治屋ストア|明治屋六本木ストア

・今後地価が上がる可能性がある

六本木は今後、地価の上昇が見込まれているエリアです。六本木エリアでは、これまでに六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどの再開発が進められてきた一方、六本木駅のある六本木交差点付近は雑居ビルが立ち並び、歩行者の滞留空間がなく、交通機関の乗り継ぎが不便といった課題を抱えていました。

六本木5丁目西地区再開発事業によって、六本木交差点に隣接するエリアに、地下2階から地上2階までの駅まち広場や交通結節広場が整備され、高層ビル・マンションが建設されると、街の雰囲気が様変わりします。

駅前が整備され、ビジネスの街・経済の街といったイメージが強まることで、六本木の地価が上昇する可能性があるのです。

また、昨今では首都圏を中心にマンション価格が高騰していますが、首都圏と都心部で二極化が進むとみられています。特に六本木のある港区を含む都心3区は、投資目的の購入も多いことから、さらに高騰することも考えられます。一方で、実需層の購入が中心のエリアは、価格の高騰に購買力が伴わなくなり、価格の下落要因となるためです。

六本木は再開発による街の価値の上昇と都心3区に共通した事情から、土地やマンション価格の上昇が今後も期待できるエリアです。

■六本木でのマンション購入時に気をつけたいポイント

六本木でのマンション購入時に気をつけたいポイント

六本木など繁華街があるエリアの物件探しで、特に注意したい点をまとめました。

<周辺環境>
・物件周辺や最寄り駅からの通り道の日中と夜の人通り、夜間の明るさ
・騒音(道路の車の通行音、人の話し声など)
・近隣の店舗のゴミ
・犯罪発生件数
・スーパーやドラッグストア、医療機関、金融機関などの生活利便施設(営業時間を含む)
・公園や児童館などの子育て関連施設
・保育園や幼稚園、小学校、中学校などの教育施設

<建物>
・セキュリティ(オートロックシステム、防犯カメラ、管理員の体制)
・共用部分の管理状況(メールボックス周辺、ゴミ置き場、共用廊下、エントランスなど)
・日当たり

繁華街では犯罪発生状況が気になるところですが、エリアによる違いがあります。警視庁が公表する「令和6年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、六本木1丁目から7丁目で犯罪認知件数がもっとも多いのは、六本木3丁目の114件です。六本木6丁目は82件、六本木7丁目は77件でこれに続きます。

参照/警視庁|区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

・音・交通量・外国人居住者との共生

六本木などの繁華街が近い物件は、日中と夜の人通り、夜間の明るさに注意が必要です。繁華街としてにぎわっているエリアでも、裏通りに一本入ると、暗く人通りが少ないケースがあるためです。また、道路からの車のエンジン音や人の話し声が気になる可能性があります。

六本木は外国人居住者が多いエリアですが、一括りにはできません。日本語の習熟度や居住年数、育った文化などによって、日本の暮らしへの適合の度合いには違いがあるためです。

・管理体制と修繕積立金のチェック

六本木エリアはハイグレードなタワーマンションが多いのが特徴。タワーマンションは管理費や修繕積立金が一般的なマンションよりも高額になる傾向があり、資金計画を立てる際には注意が必要です。一般的に「マンションの価値は管理で決まる」といわれるため、管理体制についても確認しましょう。

また、築古物件では、長期修繕計画にもとづいて適正に修繕工事が実施されているか、修繕積立金の積立状況に問題がないか確認が必要です。

■六本木のマンション購入に関するQ&A

六本木のマンション購入に関するQ&A

昨今、首都圏を中心にマンション価格が高騰しましたが、今後の価格動向は二極化するといわれています。六本木は都心3区(千代田区・中央区・港区)の港区にあり、新たな再開発も予定されていますが、今後もマンション価格はどうなるのでしょうか。

先述したように、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で公表されている、六本木駅を最寄り駅とする中古マンションの不動産取引価格情報では、2024年(第1四半期~第3四半期)の取引価格の平均は1億円を超えています。8,000万円台の予算では、どういった物件を購入できるのでしょうか。

また、六本木は六本木ヒルズや東京ミッドタウンといった商業施設が立地するなど、日常生活の利便性が高い反面、繁華街を擁していることから、子育て環境について気になるところではないでしょうか。

そこで、六本木エリアのマンション購入でよくある疑問点として、「六本木のマンション価格は今後どうなる?」「8,000万円台でどんな物件が買える?」「六本木は子育てに向いている?」という3つの点をQ&A形式でまとめました。

・Q. 六本木のマンション価格は今後どうなる?

六本木のマンション価格は上昇が見込まれています。先述したように、理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は都心3区のマンションは希少性があり、今後も海外投資家を含め、投資目的の購入が見込まれていることから、さらなる高騰が考えられるためです。2つ目として、六本木5丁目西地区再開発事業によって、六本木交差点周辺エリアの整備が行われ、街のブランド力の向上が期待される点が挙げられます。

ただし、六本木のマンション価格の下落要因がないわけではありません。米国・トランプ大統領の関税政策が世界経済へ大きな打撃を与えると、不動産市場全体が低迷する恐れがあります。経済の低迷が、六本木のマンション価格にも影響を及ぼすかもしれません。

また、一般的には住宅ローン金利が上がると、マンション価格は下落します。現状では緩やか住宅ローン金利の上昇は、都心のマンション価格は影響を及ぼしにくいとされていますが、不透明な部分もあります。

・Q. 8000万円台で買える物件はある?

1億円以上の物件が目立つ六本木エリアですが、8,000万円台で購入できる中古マンションもあります。ただし、家族構成や希望条件にもよります。

2つの不動産情報ポータルサイトをみると、六本木駅や六本木駅一丁目駅、乃木坂駅から徒歩10分以内で、8,000万円台で購入できるのは、単身者やDINNKSに向いた専有面積40平米前後~50平米台で、築40年以上の物件が中心です。リノベーション済み物件もあり、専有部分は新築のような状態ですぐに入居できるのが魅力です。

もう少し価格帯を下げると、築40年以上で専有面積20平米台半ば~40平米前後の物件など、3,000万円台~5,000万円台で購入できる中古物件もあります。

国土交通省の不動産情報ライブラリに掲載されている中古マンション等の不動産取引価格情報でも、2024年第2四半期に「建築年:1999年、専有面積50平米、改装済み、六本木駅から徒歩5分」という条件で、8,800万円で取引された事例があります。また、2024年第1四半期~第3四半期に、1999年~2006年に建てられた専有面積20平米~25平米の物件が3,000万円台で取引された事例は6件あります。

一方、六本木エリアでは、ファミリー向けの専有面積70平米以上で8,000万円台の物件は、築古物件でもごくわずかです。専有面積70平米の物件の流通が少なく、90平米を超える富裕層や外国人向け物件の流通の方が多いという地域特性も影響していると考えられます。

・Q. 子育てには適している?

六本木の中でも、乃木坂など落ち着いた住宅街のあるエリアもあります。六本木は、六本木ヒルズの毛利庭園や東京ミッドタウンのミッドタウンガーテン、檜町公園などがあり、意外と自然が多いエリアです。周辺エリアも含めると、保育園や幼稚園、小学校、中学校、インターナショナルスクールなども立地しています。

また、六本木ヒルズや東京ミッドタウンは、子ども服を扱うショップや絵本を置く書店、キッズメニューのある美容院、子ども用のメニューや椅子のある飲食店が充実しています。ベビーカーで移動しやすく、授乳室やおむつ替えベッド、休憩室なども用意されているため、子ども連れでショッピングや外食を日常的に楽しめます。生活に必要なものをほとんど六本木エリアで揃えられるという利便性の高さがあります。

参照/六本木ヒルズ|キッズガイド
参照/東京ミッドタウン|小さなお子様をお連れのお客様へ

夫婦で都心で働いている場合には、職住近接の暮らしを実現できるため、家事や子育ての時間を確保しやすい点も魅力です。六本木周辺にはスーパーもいくつかあるため、仕事帰りに立ち寄ることができます。

一方で、港区の設置する子育て支援施設のうち、児童館は六本木エリアにはありません。

また、六本木はエリアによっては閑静な住宅街やビジネス街が形成されているとはいえ、子育てを前提に六本木エリアでマンション購入を検討する場合は、繁華街から近いという点に留意が必要です。また、六本木エリアは物価が高いとされているため、子育て中の生活コストがかかることも考えられます。

■六本木駅周辺のマンションを買う前に知っておきたい相場・価格の動きと購入タイミングのまとめ

六本木駅周辺など六本木エリアでは、2025年4月現在、新築マンションの供給はなく、秋ごろに販売予定の物件があるのみです。東京23区の新築マンションの供給が減少傾向にあることからも、中古物件が選択肢となります。

国土交通省の不動産情報ライブラリで公表されている、中古マンション等の不動産取引価格情報をもとに算出した2024年(第1四半期~第3四半期)の取引価格の平均は、1億円を超えます。

とはいえ、専有面積40平米前後~50平米台で、築40年以上の物件など、8000万円台で購入できる中古マンションもあります。

都心に位置する六本木は、再開発計画が進行していることからも、マンション価格のさらなる上昇が見込まれています。

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執筆者情報マイリノジャーナル編集部
■ 編集者:村田日菜子

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建築学科卒業後、住宅ジャンルを専門とするライターに。住宅購入からリフォーム、資金計画まで、難しい情報も分かりやすくお伝えします。

■ 監修者:原田 直生之

宅地建物取引士の有資格者

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編集者: マイリノジャーナル編集部
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