夏や海を感じさせる、爽やかなマリンインテリア。カリフォルニアスタイルやビーチリゾートスタイルも流行しており、海やサーフィンが好きな方、明るいインテリアが好きな方に人気です。
手軽にマリンインテリアに近づくのが、サーフボードや貝殻など海モチーフの小物を飾ること。しかし「小物を飾っただけでは、いまいちしっくりこない」「もっと素敵な雰囲気のマリンインテリアにしたい」という方も多いのではないでしょうか。
理想的なマリンインテリアに近づけるには、小物使いだけでなく、カラーリングや内装、空間の作り方など抑えておくべきポイントがあります。
今回は、マリンインテリアの色や空間演出のポイント、家具や小物選びのコツなどを解説します。マンションの施工事例も紹介するので、コーディネートの参考にしてみてください。
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まずは、マリンインテリアがどんなスタイルか解説します。
マリンインテリアとは、文字通り「海をテーマにしたインテリアコーディネート」のこと。ブルーなどの色を基調とし、爽やかな夏を感じさせる空間づくりをしていきます。
一口にマリンインテリアといっても、系統はさまざま。
例えば、最近よく聞く「西海岸風」「カリフォルニアスタイル」などのインテリアは、アメリカ西海岸のリゾートを連想させる、カジュアルなスタイルです。サーフボードや海モチーフのアイテムなどを飾り、デニム・レザー・木といったカジュアルな素材を取り入れていきます。
カジュアル寄りではなく、落ち着いたお部屋にしたいという方は、高級感のある海辺のリゾートスタイルもいいのではないでしょうか。例えば、南国ムードを感じさせる観葉植物や、ラタンなどの自然素材を合わせていきます。
同じマリンインテリアでも色や素材を変えることで、カジュアルな雰囲気から落ち着いた雰囲気まで、自分好みにつくることができます。
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詳しくはこちら>>では、どんな系統のマリンインテリアにも共通する、色や素材の取り入れ方、お部屋の空間づくりのポイントをご紹介していきます。
マリンインテリアの色使いは、「白×ブルー」が基本。白は砂浜、ブルーは海や空をイメージさせる組み合わせですね。
特にカーテンや壁、ドアなど面積の大きな部分は、部屋全体の印象を大きく左右するので、「白×ブルー」を意識して選びましょう。
白ベースのお部屋はぱっと明るくなるので、太陽の光がさんさんと降り注ぐ、海のイメージにぴったり。寒色のブルーは体感温度を下げる効果があり、夏も涼しく過ごすことができます。
同じ青でも、色合いによって印象が大きく変わるのもポイント。例えば、明るい水色なら爽やかに、ターコイズブルーならポップに、濃い紺色なら大人っぽい雰囲気に寄せることができます。
基本の白×ブルーに、差し色を加えるのも効果的です。
例えば、「白×ブルー×黄色」ならポップやカジュアルといった印象に。「白×紺色×赤」のトリコロールカラーもマリンスタイルの定番で、少し上品なイメージになります。
カラーコーディネートで注意したいのが、たくさんの色を取り入れすぎないということ。マリンインテリアから遠のいたり、ごちゃごちゃして見えたりします。
余計な色の物は買わない、見えないところにしまうなど対策しましょう。差し色を使うときにも、色数は1つか2つに絞るのがおすすめです。
いくら家具や小物でマリンインテリアをつくろうとしても、窓が小さくて暗い部屋、閉塞感のある狭い部屋では雰囲気が出ません。窓から光をたっぷり取り入れて、明るく開放的な空間をつくりましょう。
物件選びから始めるときには、窓の大きな部屋・天井の高い部屋を選ぶのがおすすめ。リノベーションで「天井現し」にして、天井高を上げるのも一つの手です。
家具・小物選びでは、「余白をつくること」を意識しましょう。家具はロースタイルで高さを抑えると、圧迫感が軽減できて開放感のある空間づくりにつながります。
ファブリックなどで白っぽい色をふんだんに取り入れて、光の反射でより明るく見せるのも効果的です。
リノベーションやDIYでおすすめしたいのが、天井や床を板張りにすること。特にサーフ系や西海岸風など、カジュアルなマリンインテリアによく合います。
日本のマンションの内装は、ビニールクロスを張る仕上げが中心。価格が安く、お手入れも楽なのですが、いかにも日本のマンションらしい雰囲気が出てしまいます。これだといくらマリンインテリアのアイテムを取り入れても、物足りなさが拭えません。
壁1面、天井1面だけでも木の壁材を張ると、室内が一気におしゃれに。あえてダメージ感のある木材を使うと、カジュアルで海を感じさせるスタイルに近づきます。西海岸風のお部屋でも、よく板張りの壁・天井が取り入れられていますよ。
マリンインテリアでよく取り入れられる、木材・ラタン・レザー・デニムなどの自然素材は、ヴィンテージ感のある風合いのものをチョイスするのがおすすめ。ツヤ感のあるアイテムより、ドライな質感のほうが、海岸沿いのカジュアルなイメージに合います。
ヴィンテージ加工の板で棚をつくったり、ユーズドのライトや時計を置いたり。ダメージデニムのクッションや、味のあるレザーのソファなど、いろいろな部分でヴィンテージ感を取り入れることができます。
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詳しくはこちら>>マリンインテリアの基本的なポイントを抑えたところで、実際に取り入れたいアイテムを具体的にご紹介します。色や空間でベースをつくったところにこれらのアイテムを取り入れると、一気に海を感じさせるお部屋になりますよ。
わかりやすいアイテムが、海をモチーフとした雑貨や小物。
例えばサーフボード・船・イカリ・貝殻・ヒトデ・船などのモチーフがよく使われます。大きなものでいうと、本物のサーフボードやオール、浮き輪、流木、漁網の目印として使われる「浮き玉」などが飾られることもあります。
海をテーマにした絵画や、ガラスの空き瓶、ヴィンテージ感のあるサインボードや、海沿いの地域のナンバープレートなどを飾るのも定番。さまざまな雑貨をディスプレイして、海を演出してみてください。
観葉植物はどんなインテリアにもよく合いますが、マリンインテリアにもぴったりです。海沿いの雰囲気や南国ムードを感じさせる樹種を選びましょう。
例えば、海沿いに生える「ヤシ」や「フェニックス」。背が高いものですが、テーブルヤシなど小さなサイズのものも出回っています。
南国の雰囲気を演出する「モンステラ」「ウンベラータ」なども定番。モンステラは葉に深い切り込みがあるのが特徴で、よくトロピカルなファブリックなどのモチーフとしても使われています。
木・レザー・ラタンなどの自然素材がよく取り入れられるのもマリンインテリアの特徴の一つです。こちらの写真のお部屋では、ダメージ感のある木×アイアンのテーブル、デニム地のソファなどが置かれていますね。他にも、ラタンのスツールやレザーのソファなどもよく取り入れられます。
インテリアにデニム地を合わせるスタイルは、なかなか珍しいのではないでしょうか。ソファはハードルが高いという場合、クッションなどの小物なら手軽に取り入れられますよ。濃い紺色のデニムなら落ち着いた雰囲気に、ヴィンテージ加工の施された薄いブルーのデニムならサーフ系などカジュアルなスタイルに合わせやすいです。
また木製家具は、少なくとも一つは入れるのではないでしょうか。マリンインテリアでは、パインやオークなどカジュアルな雰囲気を持つ樹種がよく選ばれます。
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詳しくはこちら>>マリンインテリアの基本とアイテムをふまえて、参考となるお部屋を見ていきましょう。
中古マンションにリノベーション工事をした事例をご紹介するので、壁や空間づくりから、家具や小物の合わせ方まで参考になるかと思います。
「OCEAN STYLE RENOVATION」は、カリフォルニアの開放感と、大人のリゾートをコンセプトとしたスタイル。オリジナル家具や素材の選定で、都心でも海を身近に感じられる、洗練された雰囲気に仕上がっています。
白とブルーで空間を統一し、イエローを差し色に。デニムや観葉植物なども取り入れています。
ダイニングの濃いブルーの壁は、凹凸のある逆V字模様の「シェブロン張り」。キッチンの白い穴あきブロックは、カリフォルニアの住宅の塀などで人気の素材です。
リビングでは、壁一面に海のグラフィックを。壁面グラフィックは、カリフォルニアの住宅でも見られるスタイルだそうです。
板張りの壁は、「レッドシダー」という木材を白色に塗装して使っています。ここに取り付けられたブルーの照明も、海モチーフの「船舶照明」です。
先程のカジュアルなカリフォルニアスタイルとは少し違って、こちらは落ち着いた雰囲気のマリンインテリアです。バルコニーから江ノ島が見える住まいで、「波の音が聞こえてきそう!」をテーマにリノベーションが施されました。
実はこのお家、海が目の前。すぐにサーフィンに出かけられる立地で、マンション内に専用のサーフボード置き場があります。
内装もサーフスタイルをイメージして、白い板張りの壁や、ナチュラルな床材などが取り入れられています。
ドアなどの素材も、マリンインテリアにぴったりな白い木製。ガラス戸にしたことで、光や視線が抜けて開放感が出ていますね。ドアも意外と面積が広いので、インテリアに合わせてこだわりたい部分です。
家具は木製と黒いスチール、ラタンの椅子という組み合わせ。観葉植物や、造り付けの棚の上の船モチーフの雑貨など、シンプルながらも所々にマリンアイテムが飾られています。
こちらもサーフィンが趣味という方の、海の近くのマンション。リノベーション済みの物件を購入していただきましたが、サーフボードの似合うイメージ通りのお部屋だったそうです。玄関土間が広くとってあり、お部屋の中にサーフボードを入れることができます。
内装はコンクリート打ちっぱなしの天井、ナチュラルな無垢フローリング、キッチンのレンガのような風合いのブリックタイルが特徴。白を基調に、ブルーやニュアンスカラーを合わせており、カジュアルさもありながら落ち着いた雰囲気です。
寝室の窓からは、たっぷりと日が入り、朝も気持ちよく起きられそうですね。ダメージ加工の板壁と、白とブルーを基調としたファブリックで、面積の限られた空間でもしっかりマリンインテリアとして成立しています。
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詳しくはこちら>>リノベーションとは、老朽化した設備や内装をきれいに戻す「リフォーム」とは違って、建物に“付加価値”を加えることを指します。既存の壁を撤去して間取りを変えたり、内装や設備をマリンインテリアに合わせて新しくしたりと、工事内容は多岐にわたります。
柱や梁といった構造以外すべて一度解体し、間取り・設備・内装などを新しくする「フルリノベーション」の場合、費用相場は1,000万円前後。物件の広さや工事の内容、設備や建材のグレードなどによっても値段が変わってきます。
マリンインテリアにしたい方は、「サーフィンが趣味」「海に近い場所に住みたい」という方も多いもの。ニーズに合う物件を探して、リノベーションのプランニングや施工までしてくれる、ワンストップのリノベーション業者もおすすめです。立地やお部屋の雰囲気などの希望を伝えた上で、物件価格とリノベーション費用、トータルでの資金計画ができます。
ワンストップリノベーションについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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詳しくはこちら>>爽やかで、どこか明るい気持ちになれるマリンインテリア。色づかいや家具選びはもちろん、小物のコーディネートにもセンスが問われます。
一般的なマンションのお部屋も、リノベーションで間取りや壁、床などを変えることで、マリンインテリアの映える空間になります。本格的なマリンインテリアをつくりたい方は、ぜひ内装や間取りにも気を配ってみてくださいね。