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自転車をインテリアとして収納するには?おしゃれに見せるポイント

ロードバイクやクロスバイクなどの自転車は、ディスプレイするように収納すると、スタイリッシュな空間になるインテリア性の高いアイテムです。リノベーションで自転車をよりおしゃれに見せることもできます。

自転車を室内に収納するメリットを踏まえたうえで、おしゃれに収納する方法やコツなどを紹介していきます。

こんな方におすすめの記事です
  • 自転車を室内に収納するためのアイテムについて知りたい方
  • リノベーションで自転車をおしゃれに収納するコツを知りたい方
  • 自転車をおしゃれに収納している施工事例を探している方
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■自転車を室内に収納するメリット

自転車は、戸建てであれば敷地内に保管するスペースを設けたり、マンションなら駐輪場に置いたりするなど、外部で保管するのが一般的です。しかし、ロードバイクやクロスバイクといったスポーツバイクは、あえて室内で保管するケースが少なくありません。こうした自転車を室内に収納する理由として、主に3つのメリットが挙げられます。

・防犯対策になる

スポーツバイクは高額なものが多く、クロスバイクは5万円、ロードバイクであれば10万円が相場で、それ以上の価格帯のものもあります。また、非常に軽量であるため、戸建ての庭やマンションの駐輪場などの外部で、鍵をかけて保管していても、盗難の被害に遭う可能性が否めないのです。また、スポーツバイク中古パーツの売買も高額で行われているため、パーツを外されて盗まれるリスクもあります。ハンドルやサドル、ペダル、テールライト、コンポーネント一式など、鍵をかけていても取り外しができるパーツは多岐にわたります。

こうしたことから、自転車のなかでも特に盗難リスクの高いスポーツバイクは、室内に収納することで防犯対策になることがメリットとして挙げられます。

・日光や風雨による劣化を防げる

自転車は外部に置いていると、日光による紫外線でボディが劣化したり、風雨にさらされて汚れたり、錆びたりします。自転車カバーを掛けていても、完全に日光や風雨を避けることはできず、風で倒れてしまうこともあります。特に、スポーツバイクの多くはチェーンカバーがついていないため、チェーンなどの金属製のパーツが雨で錆びやすいのも難点です。

自転車は室内に収納することで、こうした劣化を防いで長く愛用することができます。また、室内に自転車を保管することで、いつでもメンテナンスがしやすいです。

・インテリアになる

スポーツバイクなどの自転車は、ディスプレイするように室内に収納すると、インテリアになることもメリットです。デザイン性の高い自転車を飾ると、スタイリッシュでおしゃれな空間を演出できます。また、自転車を室内に保管すると、愛車を眺めて過ごせます。

■自転車のディスプレイスタンドの種類

いわゆるママチャリなどのシティサイクルと異なり、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクは、駐輪するためのスタンドがついていないモデルがほとんどです。そのため、室内に収納するには、ディスプレイスタンドを用意する必要があります。

主な自転車のディスプレイスタンドの種類や特徴などを紹介していきます。

・ハブ型

ハブ型は自転車のディスプレイスタンドのなかでもベーシックなタイプで、メンテナンススタンドとも呼ばれています。後輪のリアのクイックレリースに取り付けるもので、後輪のタイヤが浮いた状態になるため、そのままメンテナンスを行えます。

ハブ型はコンパクトで折りたたむことが可能で、価格もリーズナブルです。ただし、慣れるまでは着脱に手間が掛かります。また、前輪は床についた状態になるため、気になる場合は汚れ防止用のマットを敷いておく必要があります。

・挟み込み型:横置き

挟み込み型の横置きは、そのまま前輪か後輪のいずれかのタイヤをスタンドに差し込んで固定するタイプです。スタンドを2つ用意して、前輪と後輪のいずれにも使用すると、床面に触れることなく収納することが可能です。ただし、泥除けがついている場合は、後輪には使用できないこともあるため、注意が必要です。

挟み込み型の横置きは着脱の手間が掛からず、スムーズに自転車を出し入れできるというメリットがあります。日常的に通学や通勤で使う自転車の収納に向いています。

・挟み込み型:縦置き

挟み込み型の縦置きは、自転車を立てて収納できるタイプです。水平のバーにクランクを掛けて固定するタイプや前輪を押し込むことでロックがかかるタイプなどがあります。また、挟み込み型には縦置きと横置きの兼用タイプもあり、縦置きにする場合は前輪のリムの内側をレバーに掛けて固定するタイプが代表的です。

挟み込み型の縦置きは、自転車を省スペースで収納できるという点がメリットです。ただし、挟み込み型の縦置きは、タイヤの幅や重量に制約があるものが多い傾向があります。

・壁掛け型

壁掛け型は壁や柱にフックをネジで取り付けて、自転車のフレームを掛けるタイプで、バイクハンガーとも呼ばれています。壁掛け型の設置にあたっては壁に下地が必要です。そのため、リノベーションプランに組み込むなど、工事が必要になることもあります。

壁掛け型は、ショップのようにおしゃれにディスプレイすることができます。床の面積を取らず、設置した壁も自転車の下の部分が空くため、空間を有効活用できるというメリットもあります。ただし、高い位置に設置すると、通学や通勤に自転車を使うたびに上げ下ろしをするのは大変です。壁掛け型は、趣味で使う自転車を収納するケースに向いています。

・フックスタンド型

フックスタンド型は、ポールについたフックに自転車のフレームやステーを掛けるタイプです。フックスタンド型にはスタンドタイプや突っ張り棒タイプ、壁掛けタイプなどがあり、2台置きできるタイプが主流です。

フックスタンド型のなかでも2台置きできるタイプは、おしゃれに自転車を収納できます。また、タイヤを床につけずに収納することが可能です。ただし、自転車2台分の収納と考えれば省スペースともいえますが、スタンドタイプは脚が広がった形状のため、設置スペースが必要になります。

■自転車を室内収納するためのコツや注意点

自転車をインテリアとして室内に収納するには見た目はもちろん、機能面にも配慮する必要があります。、ディスプレイスタンドを選んだり、リノベーションで自転車を室内に収納する場所を設けたりするときのコツや注意点をまとめました。

・土間を設ける

ハブ型や挟み込み型の横置きのディスプレイスタンドを用いる場合には、自転車の片側のタイヤが床につきます。また、そのほかのディスプレイスタンドを使う場合も、自転車を室内に収納するために運んだり、メンテナンスをしたりする際に、床に一時的に置くことも考えられます。自転車の汚れ防止用のマットを床に敷く方法もありますが、収納スペースや隣接するスペースが土間になっていると、収納やメンテナンスがスムーズにできるので便利です。

そのため、玄関やリビングなど自転車を収納する場所には、リノベーションで土間スペースを設けておくのがおすすめです。

・空間を有効に使うにはバイクハンガーを使用

ディスプレイスタンドを用いて自転車を収納するには場所をとります。そこで、空間を有効に使うためにおすすめなのはバイクハンガーです。バイクハンガーなら、壁に自転車を比較的コンパクトに収納することが可能。また、自転車を掛けた下のスペースを使って、棚を置いたり、モノを掛けたりするなど、空間を効率よく活用できます。

・背面をアクセントウォールにする

自転車を収納する背面の壁の色を変えてアクセントウォールにするとインテリア性が高まり、自転車も引き立ちます。壁の仕上げは、壁紙よりも塗装仕上げの方が無機質な質感となり、自転車とマッチします。

・スタンドと自転車のサイズを確認する

ディスプレイスタンドによって、使用できる自転車のサイズや重量などが決められているため、自分の自転車が対応しているか、確認することが大切です。ディスプレイスタンドの種類や自転車を掛ける箇所などに応じて、タイヤ幅やタイヤのサイズ、ハンドルの幅、自転車の幅、重量などをチェックしておきます。

また、自転車を収納する予定の場所に設置スペースが確保できるか、スタンドと自転車の寸法をもとに確かめておくことも必要です。1台の自転車を省スペースで収納できるのは、挟み込み型の縦置きです。フックスタンド型は2台の自転車を収納できますが、スタンドタイプは脚の部分で場所をとることがあるため、サイズをよく確認しましょう。

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■施工事例からみる自転車をおしゃれに収納するポイント

実際にインテリアとして自転車を収納する際のポイントについて、おしゃれな2つの施工事例をもとにみていきます。

・「壁掛け型」で自転車を土間玄関の主役に

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=73

1つ目は、壁掛け型で自転車を壁面に収納している事例。土間が設けられた玄関の正面に、ディスプレイするように自転車が収納され、まるでショップのような雰囲気です。

壁面に2台の自転車を収納すると、1台分のスペースで2台収納できるというメリットがあります。頻繁に使用する自転車が下の1台のみであれば、出し入れの手間もかかりません。

壁掛け型はつけたい場所に下地がない場合は、設置することができないという問題があります。リノベーションプランに組み込むことで、希望する場所に設置することが可能です。

・後付けでもスタイリッシュに見せられる「フックスタンド型」

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=117

2つ目は、玄関ホールにフックスタンド型のディスプレイスタンドを使って収納している事例です。コンクリート打ち放しの天井や塗装の白い壁面に白の自転車がマッチしています。

壁掛け型は任意の場所に後付けすることができないことがありますが、フックスタンド型なら好きな場所に、おしゃれに2台の自転車を収納することができます。また、突っ張り棒タイプはスタンドタイプよりも、設置場所をとらないというメリットがあります。

自転車が収納されているのは玄関ホールですが、土間と隣接しているため、メンテナンスをするときに便利です。

■まとめ

自転車はインテリアとしても活躍するアイテムで、室内で収納すると防犯面でも安心です。リノベーションで自転車の収納を計画すると、スタイリッシュに見せられて、使い勝手よく保管することも可能です。自転車をおしゃれに見せて、収納やメンテナンスがしやすくなるように、リノベーション会社に相談してみましょう。

編集者: u-room

メーカー勤務のかたわらインテリアスクールに通い、インテリアコーディネーターに転身した経歴を持つ。現在はフリーランスのライターとして、住宅関係のほか、求人広告やインタビュー取材などの執筆を手掛ける。インテリアコーディネーター資格を保有。ワインとビール、インテリアショップ&美術館巡りが好き。夫と2人の息子の4人家族。

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