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本好き必見!作り付け本棚とは?そのメリットとリノベーション事例7選を紹介

本好きの悩みが、「大量にある本をどこに収納するか」ということ。特にマンションの場合は「収納が足りないが、かといって本棚を置くと狭くなるのでは?」と悩むところです。

そこでおすすめしたいのが、造り付けで本棚を設置する方法です。デッドスペースをうまく使う方法や、たくさんの本をしまう方法など、いろいろな種類があるので、リノベーション事例や注意点など見ていきましょう。

本好き必見!作り付け本棚とは?そのメリットとリノベーション事例7選を紹介
こんな方におすすめの記事です
  • 本がたくさんあり、本の収納にお困りの方
  • 本棚をつくる際の注意点が知りたい方
  • 本棚を設置したリノベーション事例が見たい方

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■作り付け本棚とは?

作り付け家具とは、住まいの間取りや広さに合わせて作られる、住まいに直接固定する家具のこと。作り付けの家具は造作(ぞうさく)家具とも呼ばれ、つくり方により「大工工事」「家具工事」の2種類があります。

・大工工事

設置場所に合わせて大工さんが現場で家具を作成し、住まいに取り付ける方法です。本棚やテーブル等の比較的シンプルな家具に向いています。現場で作業をするため、変形した場所でもぴったりと合ったものを作成することが可能です。

・家具工事

家具工場で、設置場所に合わせた家具を職人さんが作成。現場にパーツを持ち込み、大工さんが組み立てて住まいに取り付けるものです。扉や引き出しなどのある、複雑なつくりの家具に向いています。

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■リノベーションで作り付け本棚をつくるメリット

造り付けで本棚をつくると聞くと、「工事なんて手間もお金もかかりそう」「既製品の本棚でも良いのでは?」など思う方もいることでしょう。しかし、造作本棚には既製品とは違う良さがあります。心配な費用についても、意外と高くありません。

・収納力が高く、空間を有効的に活用できる

家具を買うとき、微妙にサイズが合わなくて隙間ができたり、サイズと予算の兼ね合いでデザインを諦めたりしたことはありませんか?リノベーションによる造作本棚なら、柱の間や空いている壁面などにぴったりのサイズで棚をつくることができます。無駄な空間ができない分、収納力がアップするのはもちろん、掃除がしやすいというメリットもあります。

・統一感のあるインテリアに

棚の色や素材を、好きに選べるのも造作本棚のメリット。床や壁の色と合わせてフルコーディネートでき、統一感のあるおしゃれなインテリアに仕上がります。「家具の色選びが難しい」「センスに自信がない」という方も、空間づくりのプロである設計者に相談すれば、理想のインテリアが叶えられるでしょう。

・地震で倒れてくる危険がない

既製品の本棚は地震の被害も気になるところ。特に本棚は高さも重さもあるので、倒れてこないよう安全に設置したいものです。

造作本棚は壁面に一体化していたり、床や天井にしっかり固定されていたりするため、家具を置くのに比べて圧倒的に地震に強いです。既製品の本棚に耐震アイテムを取り付ける方法もありますが、やはり造作家具の方が安心感があります。

・手間や費用が抑えられる

本棚を購入しようとすると、まずはスペースの寸法を測って、何軒も家具屋を巡って、色や大きさ、デザインが気にいる商品を探さなければなりません。予算の関係でデザインを妥協したり、想定外の出費になったりすることもあるでしょう。造作本棚なら、好みのデザインや予算を設計者に伝えるだけ。リノベーションのついでにつくれば、意外と費用も抑えられます。

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■マンションに本棚をつくったリノベーション事例7選

では、実際にどのような本棚をつくるかイメージするため、マンションのリノベーション事例をみていきましょう。写真を見ながら、本棚の取り付け方や場所、インテリアとの相性など解説していきます。

・事例1.デッドスペースの活用

デッドスペースの活用

気軽に取り入れやすいのが、柱の間などデッドスペースを活用した造作本棚。既製品の本棚だとなかなかぴったりサイズで探すのは難しいですが、造り付けなら空間を無駄なく活用できます。

ウォールナット調の棚板と黒のダボレールで、ヴィンテージ感を出したのがポイント。本だけでなく、小物をおしゃれに飾れるようにしました。どんな本や小物を飾るかによって、LDKのインテリアのイメージを変えることができます。

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・事例2.リビングの壁一面に本棚を

リビングの壁一面に本棚を

「読書が趣味」「子どもに手軽に本を手にとって欲しい」という方におすすめしたいのが、壁面いっぱいに本棚をつくること。お部屋にぴったりのサイズでつくることで、大容量なのに圧迫感がでにくくなります。リビングや書斎の壁一面を本棚にすれば、まるで自宅が図書館のよう。省スペースにしたいなら、廊下の壁を使う方法もあります

こちらのお宅では、リビングの壁を一面使い、造作本棚を設置。本だけでなく、小物もたくさん飾っています。これだけ大きな家具を置くと圧迫感が出そうですが、造作本棚ならこのように色もデザインもお部屋にしっくりと馴染ませることが可能です。

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・事例3.間仕切り兼用の本棚

間仕切り兼用の本棚

壁の代わりに本棚をつくり、目隠しや間仕切りとして使うのもおすすめです。こちらのマンションでは、玄関とリビングとの間に本棚をつくり、玄関からの視線をほどよく遮っています。背板のないタイプの棚なので、物を置いていない部分は視線が抜け、大きな棚でも圧迫感を感じません。

玄関だけでなく、リビングとダイニングの間や書斎など、「収納が足りない」「少し仕切りたい」という2つの希望を叶えられる方法です。棚のデザインにこだわれば、インテリアのアクセントにもなります。

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・事例4.お気に入りの本の表紙を見せる収納

お気に入りの本の表紙を見せる収納

雑誌や絵本など見た目の美しいお気に入りの本は、表紙を見えるように収納するのはいかがでしょうか。ポストカードやCD、ファブリックボードなどを飾ることもできます。表紙が見えることで、子どもが本を手に取りやすいのもメリットです。

本が倒れてこないよう、溝のあるディスプレイ棚がおすすめです。画鋲やピンなど、工具なしで取り付けられるウォールシェルフも売られています。通販やホームセンターなどで買ってDIYというのも手軽ですね。

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・事例5.高さを変えられる可動式本棚

高さを変えられる可動式本棚

「ダボレール」という、棚を設置するための穴があいた支柱を壁に取り付けると、棚板の高さを自由に変えられる棚がつくれます。リノベーションの際に業者にお願いするか、自分でDIYすることもでき、価格も安めです。壁面に電動ドライバーなどでダボレールをしっかり固定したら、棚受けを取り付けて、サイズをあわせてカットした棚板を乗せます。

このとき注意したいのが、壁の内側に下地がある場所に設置するということ。本棚のように重量がある棚を取り付ける際には、下地がないと安全に支えることができません。

壁を叩いてみると、下地のない場所はコンコンと空洞に響くような音が鳴りますが、下地のある場所は音が高く変わります。音でだいたいの位置を把握したら、針やセンサーで下地を確認する道具を使って、下地の場所を正確に探ります。

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・事例6.デスク上の壁面を活用

デスク上の壁面を活用

意外と見逃しがちなのが、デスク上のデッドスペース。こちらのリノベーションでは、デスク上部に棚を取り付けることで、効率よく収納量を確保しています。仕事用デスクなら資料や書類を、勉強用デスクなら教科書やノートなどをしまうことができますね。

高い位置は手が届きにくいですが、デスクの左右に本棚を置くよりも、お部屋を広く使えるのがメリットです。シンプルに棚板を壁に固定する方法や、天井や壁に棚受けやレールを取り付ける方法などがあります。

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・事例7.壁を凹ませたニッチ本棚

壁を凹ませたニッチ本棚

ニッチとは、壁面にくぼみをつくって収納棚として使うスペースのことです。キッチンカウンターのリビング側や、玄関や廊下などによく見かけますね。上の写真は深めのニッチで本を立てて収納していますが、浅めのニッチで表紙を見せて収納する方法もあります。

ニッチ棚のメリットは、壁にそのまま棚を取り付けるのとは違って、出っ張りがでないこと。お部屋を広く使えて、すっきりとおしゃれに収納することができます。壁の厚みを利用できるので、廊下や階段の壁など、狭い場所に収納をつくるときにもおすすめしたい方法です。

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■マンションに本棚をつくるときの注意点

さまざまなメリットのある造作本棚ですが、マンションでの工事には気をつけたいことがいくつかあります。本棚づくりを失敗しないため、注意点を頭に入れておきましょう。

・壁の構造を確認

マンションの隣の住戸との間の「戸境壁」に本棚をつくる場合は、壁の構造を確認しましょう。鉄筋コンクリートマンションの戸境壁の構造は、大きく2つに分けられます。

直壁:躯体壁に直接クロスを張ったもの
二重壁:躯体壁の内側に石膏ボードなどでもう一枚壁をつくり、その上からクロスを張ったもの

二重壁であれば穴があけられますが、直壁の場合は穴をあけることができません。躯体壁は共有部分であり、許可なく穴をあけることができないためです。穴があけられないと、壁に直接棚をつけたり、本棚をビスで固定したりするのが難しくなります。しかし直壁であったとしても、リノベーションならもう一枚壁をつくって二重壁にし、造作本棚を設置するなどの対応もしやすいです。

二重壁か直壁か確認するには、壁をノックして音を聞く方法が手軽。「コンコン」と空洞に響くような音がすれば二重壁、「ペチペチ」というかたい音がすれば直壁の可能性が高いです。
壁の構造は物件によって異なるので、まずはプロの業者に適切な設置方法を相談されることをおすすめします。

・奥行きを深くしすぎない&棚板の高さに気を付ける

たくさん本を置きたいからといって、本棚の奥行きを深くしすぎるのはおすすめできません。本を前後2列に収納すると、奥の本を取り出しにくくなるからです。また、ほこりがたまりやすいというデメリットもあります。

本の幅は下表の通りです。教科書や写真集など、色々なサイズの本を収納したいなら、本棚の奥行き30cmくらいが目安です。文庫本や単行本など小さめの本だけ収納するなら、奥行き15~20cmくらいの本棚でも良いでしょう。

表には本の高さ(縦のサイズ)もまとめたので、棚板の高さを決める参考にされてください。

可動棚の本棚なら、本のサイズに合わせて棚板の高さを調整して効率よく収納することができます。ただし、大型の本棚などで2列以上の棚が並ぶ場合、隣り合う棚板の高さが異なると横のラインが凸凹して、雑然とした印象になりがちです。特にリビングなど目に付きやすい場所にある本棚は、棚板の高さを揃えるのがおすすめです。

・直射日光の当たらない場所や災害時に備えた場所にする

本は日当たりの良い場所に置くと、日焼けで変色・劣化することがあります。本棚の設置場所は窓の近くを避け、日が当たりにくい向きにします。扉付きの本棚や、紫外線カットの窓フィルムやカーテンなどを使用して、紫外線を防ぐのもおすすめです。

また、地震の際に作り付けの本棚自体は転倒しませんが、本が落下する可能性はあります。本棚の位置によっては、就寝時に落下してきて怪我をしたり、ドアを塞いで開けられなくなったりするかもしれません。既製品の本棚と異なり、後から移動することができないため、災害時のことも想定したプランニングをしましょう。

・使い勝手やデザインをしっかり計画

一口に本棚といっても、可動式棚や壁面収納、デッドスペースを活用するものなどさまざまです。収納したい本の量やサイズ、置きたい場所などよく考えて本棚の形を計画しましょう。造作本棚なら、色やデザインを床・壁・家具・建具などに合わせると、ことで、インテリアに統一感がでます。

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■まとめ

簡易的な棚ならDIYでもできますが、本棚は重量があるため、安全に取り付けるためには業者に頼んだ方が安心です。大容量の壁面収納やニッチ収納など、インテリアに合わせてつくることで、ただの収納スペースではなくおしゃれな空間を演出できます。お気に入りの本は眠らせておかず、いつでも手に取れるようすっきりと収納しましょう。

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編集者: 村田日菜子

みなさんの豊かな暮らしと住まいづくりをサポートしたい!建築学科卒業後、住宅ジャンルを専門とするライターに。住宅購入からリフォーム、資金計画まで、難しい情報も分かりやすくお伝えします。

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