住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

ヘリンボーン床でお部屋をおしゃれにランクアップ!メリット・デメリットを知ろう

リノベーションを検討するなら床の張り方にもこだわりたいもの。近年注目を集めている、ヘリンボーン床をご存知ですか?一般的なフローリングとの違いやメリット・デメリットを知っておきましょう。また、床をヘリンボーン張りにしたおしゃれなリノベーション事例をご紹介します。

こんな方におすすめの記事です
  • ヘリンボーン床の特徴や魅力を知りたい
  • ヘリンボーン床のデメリットも知りたい
  • ヘリンボーン床の施工事例を見たい

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■ヘリンボーン床とは?

ヘリンボーンは、フローリングの張り方のひとつです。一般的なフローリングの張り方では長い床材を一方向に平行に張っていきますが、ヘリンボーン張りでは、短めの木材をV字に組み合わせて重ねるように並べていきます。

「へリンボーン(herringbone)」とは、英語で「ニシン(herring)の骨(bone)」という意味。「ヘリングボーン」と呼ばれることもあります。V型が連なる様子が魚の骨に似ていることからこのように呼ばれ、床の張り方のほかに生地の織り方や編み方などでも使用されます。また、日本の伝統文様である「杉綾」も同様のパターンです。

なお、短めにカットした床材を組み合わせた張り方を「パーケット張り」や「寄せ木張り」等と呼びます。ヘリンボーンは、パーケット張りのパターンのひとつです。

・ヘリンボーン張り

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=77

角が90度である長方形のフローリング材を、きっちりと直角に並べていくことで、整然としたリズムを感じさせる美しいヘリンボーン床が生まれます。

・フレンチヘリンボーン張り

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=72

こちらはフレンチヘリンボーンという張り方です。さきほどのヘリンボーン張りに似ていますが、角を45度にカットしたフローリング材を並べていきます。角を合わせた部分が一直線線となるため、90度のヘリンボーン張りよりもシャープで整然とした印象になることが特徴です。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■ヘリンボーン床のメリット

・お部屋の印象がランクアップ

ヘリンボーン床の魅力といえば、やはりそのデザイン性の高さでしょう。美しい模様が連続するヘリンボーンのパターンが、お部屋の印象をランクアップしてくれます。

・空間にインパクトをもたらす

床は壁に次いで広い面積を占めるため、インテリアに及ぼす効果は大きいです。一般的なフローリングでは物足りないという人には、個性的なヘリンボーン張りの床がおすすめです。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■ヘリンボーン床のデメリット

・施工に手間が掛かるので工期が長い

ヘリンボーンの床はフローリング材の配置が複雑なため、施工に手間がかかります。ひとつのピースの位置が少しでもずれてしまうと全体の模様が歪んでしまうため、慎重・丁寧に張る必要があるからです。そのため、一般的なフローリングの張り方に比べて工期が長くなります。また、フローリング材が短めなことも、施工に時間がかかる理由のひとつです。また、施工に時間が掛かるということは、単純にそのぶん人件費が高くなるということでもあります。

・一般的な張り方よりコストが掛かる

ヘリンボーン用のフローリング材は、一般的な床材に比べて流通量が少なく価格は高めになります。また、熟練の作業が求められる特殊な張り方のため、作業料として追加費用が必要になるケースが多いです。なお、リノベーション業者によっては、ヘリンボーン張りに対応していないこともあるので、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

・狭い部屋には似合わないことがある

ヘリンボーン張りは視覚的なインパクトが強いため、狭い部屋に施工すると床の存在感が大きくなりすぎて圧迫感を生じることもあります。コンパクトな空間にヘリンボーン床を採用したい場合は、淡い色合いや木目の目立たないフローリング材の採用がおすすめです。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■インテリアテイストごとの素材の選び方

床をヘリンボーン張りにするとき、フローリング材をどのように選べば良いのでしょうか?インテリアテイストごとに、組み合わせやすい床材の選び方を解説します。

・ナチュラル系インテリア

ナチュラル系のインテリアには、木の温もりを感じさせるようなライトブラウンのフローリング材がおすすめです。木目の存在感が目立つものを選ぶと、よりナチュラルな印象になります。木材をそのまま切り出して作られた無垢材も人気です。

・モダン系インテリア

モダンでスタイリッシュなインテリアには、木目の存在感が控えめなフローリング材が合わせやすいです。彩度(色の鮮やかさ)を抑えた色を選んだほうがクールな印象になります。

・ヴィンテージ系インテリア

ブルックリン風やアメリカンヴィンテージ風など、古い建物や使い込まれた家具をイメージしたインテリアには、木目や節の存在感があるラフな印象のフローリング材がよく合います。塗料の色むらなどで経年変化を感じるダメージ加工が施されたフローリング材もおすすめです。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■ヘリンボーン床にする費用目安

既存のフローリングの上に、ヘリンボーンの床を重ね張りする場合の費用目安は、6畳(約10平米)の部屋で約100,000円〜です。ただし重ね張りは床が高くなるため、ドアをカットする必要が生じるケースもあります。既存のフローリングを撤去して、ヘリンボーン床に張り替える場合の目安は約150,000円〜です。また、無垢材や高機能のフローリング材などを選択する場合は、さらに高めになります。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■ヘリンボーン床の施工事例8選

・あたたかなLDKのヘリンボーン床

広々としたLDKの床をヘリンボーン張りにしたリノベーション事例です。フローリング材は、木そのものの優しい感触と温もりが感じられる無垢材を採用しました。日当たりが良い部屋ということもあり、床暖房ではないのに裸足でも寒さを感じないとのこと。生後10ヶ月のお子さまも、ハイハイをしながら笑顔を見せてくれます。無垢材のランダムなトーンとヘリンボーンの細やかなリズムが、約22.8畳の伸びやかな空間を華やかに演出しています。一般的なフローリングに比べてコストは掛かっても、それに見合った高い満足度を感じているそうです。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=77

・ブルックリン風インテリアに映えるヘリンボーン床

こちらはマンションをブルックリン風にリノベーションした事例です。LDKの無骨でラフな雰囲気に合うよう、木目が味わい深いヘリンボーン張りの床にしました。ダークなレンガの壁・塗装した梁・黒い窓枠の室内窓・オーク材の造作キッチンといった主張の強い要素で構成されている空間ですが、素材と色味をバランス良く配分することで、しっくりと調和しています。

室内窓で隣接するのは寝室。こちらもの床もLDKと同じヘリンボーン張りを採用しました。視線が抜ける窓と統一した床により、寝室とLDKとの空間の連続性を強調しています。細部まで妥協のないこだわりを感じさせる、アーティスティックな住まいです。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=11

・こだわりを形にしたヘリンボーン床

専有面積約100平米の、広々としたマンションのリノベーション事例です。クロスからトイレットペーパーホルダーに至る細部まで、施主さまご夫婦の徹底的なこだわりが詰まっています。床も例外ではなく、ありきたりではないヘリンボーン張りを選択しました。マンションの規約上フローリング床の施工が不可のため、木目が優しい印象のフローリング調フロアタイルを使用しています。キッチンキャビネットのダークグレーと、床やテーブルのナチュラルブラウンのコントラストがスタイリッシュです。

玄関ホールの廊下も、LDKと同じヘリンボーン張り。訪れた人を先へといざなうような整然としたパターンが、扉の向こうにある素敵な空間を予感させます。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=124

・ヴィンテージマンションのヘリンボーン床

こちらはグローバルベイスと人気セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」とのコラボ物件です。ヴィンテージマンションをリノベーションした内装に合わせ、セレクトした家具もセットで販売されました。LDKをはじめ居室や廊下など住まい全体にヘリンボーンの床を採用した贅沢な空間です。視界のなかでもっとも広い面積を占める床に優しいナチュラルブラウンのフローリングを採用したことで、黒を基調にまとめた家具や建具のトーンも重苦しく感じません。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=119

・存在感抜群のヘリンボーン壁

こちらは、床ではなく壁にヘリンボーン張りを採用した事例です。住まい探しでリノベーション物件を見学した際、ヘリンボーンの壁にひと目惚れしてしまったという奥さま。家族が集まるLDKの壁を、フレンチヘリンボーン張りにしました。天井のスポットライトが落ち着いたトーンの木目を優しく照らし出し、インテリアの主役になりそうな存在感を放っています。

LDKに対面するキッチンカウンターもヘリンボーン張り。こちらは明るいナチュラルブラウンで、白を基調としたキッチン〜ダイニングの爽やかなアクセントになっています。まるでカフェのようなナチュラルで優しい印象の空間です。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=72

・市松模様がリズミカルなパーケット床

ヘリンボーン以外のパーケット張りもご紹介します。こちらの床は、フローリングの方向を交互に変えながら格子状に配置する、「市松模様」や「チェッカー」と呼ばれるパターンです。ホワイトオーク無垢材のナチュラルな木目が、LDKから玄関ホールへとリズミカルに続いています。キッチンとリビングで床を貼り分けることで、空間をゆるやかにゾーニング。ストックルームの壁やキッチンカウンターは白系の木目に仕上げ、LDK全体をナチュラルであたたかい雰囲気にまとめています。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=17

・ヨーロピアンな住まいのパーケット床

こちらもパーケット張りフローリングの施工事例です。正方形ピースのなかで寄せ木が対角に交差する、複雑なパターンとなっています。壁にモールディングを施したヨーロピアンテイストな空間に、上品なベージュのパーケット床が調和しています。全体をペール系の柔らかな色合いでまとめているため、個性的でありながら落ち着いた雰囲気の空間です。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=79

・ラフなインテリアのパーケット床

ブルックリンテイストの住まいにパーケット張りの床を採用したリノベーション事例です。配線がむき出しの天井、アイアンの家具、レンガの壁といった無骨でラフな雰囲気と、個性的なパーケットの床が調和してアーティスティックな空間となっています。

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=116

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■まとめ

ヘリンボーン床の個性的でリズミカルなパターンは、インテリアに強いインパクトをもたらしてくれます。おしゃれな住まいにリノベーションしたい、ありきたりのフローリングにはしたくないとお考えなら、ヘリンボーン床がおすすめです。

編集者: 美智子山口

ウェブデザイナーを経て2014年よりフリーライターに。おもに住まいに関する記事を執筆しています。猫が大好きで、自宅のDIYリフォームが趣味。

お探しの情報が見つかります