ダクトレールは、スポットライトやペンダントライトなどの照明を好きな位置につけられるパーツです。多灯照明にしたり、家具のレイアウトに合わせて照明の位置を変えたりするのに役立ちます。今回は自宅で簡単にダクトレールを取り付ける方法や、インテリアに合わせたおしゃれな活用方法をご紹介します。
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ダクトレールとは、複数の照明器具を付けられる、レール上の照明部品のこと。「ライティングレール」とも呼ばれます。
レール上に電気が流れているので、好きな位置に照明を取り付けることが可能。一つの電源から、スポットライトやペンダントライトなど、複数の照明を使用できるようになります。
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詳しくはこちら>>ダクトレールをお部屋に取り入れると、以下のようなメリットがあります。
先ほど述べたとおり、おしゃれな空間演出には多灯照明が不可欠です。お部屋全体を1灯で照らすとなると強い光量が必要なので、全体が明るくのっぺりした印象になってしまいます。光量の低いライトを複数組み合わせた多灯照明なら、お部屋に「暗いところ/明るいところ」の濃淡ができ、立体感がでます。
ダクトレールなら自由に照明を配置することが可能。生活シーンに合わせて、必要な場所に必要な量の光をプラスし、リラックスできる雰囲気をつくりましょう。
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ダクトレールには、照明以外の小物も飾ることができます。例えばレールから観葉植物を吊り下げたり、レールに巻きつけたりして、インテリアのアクセントに。プロジェクターやスピーカーなどをぶら下げて使われる方もいます。
ダクトレールは取り付けるのも簡単。照明の交換もしやすいので、気分やインテリア、季節に合わせて照明を付け替えることもできます。
例えばダイニングテーブルの上にペンダントライトを1灯吊り下げたい場合、きちんとテーブルの中央に照明がくるようにしたいですよね。シーリングに直接ライトを固定すると、シーリングの位置が動かせないため、テーブルの位置も変えられないということになります。ダクトレールをつければ、レールの範囲内であれば照明の位置を変えられるため、模様替えもしやすくなりますよ。
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詳しくはこちら>>昔はダクトレールを取り付けるには、工事が必要でした。しかし最近は工事不要で、簡単にDIYで取り付けられる商品も販売されています。
賃貸マンション等では、天井に「シーリング」や「ローゼット」と呼ばれるソケットが付いています。ここに簡易ダクトレールを直接固定することで、天井に傷をつけることもなく、10分もあれば取り付け完了します。すでにシーリングライトなどの照明が付いている場合は取りはずして、天井のシーリングをご確認ください。
まずはこのように丸いローゼットの左右に、耳のような引っ掛け部分がついているタイプから説明したいと思います。この場合は耳部分にネジを取り付けて、ダクトレールの丸い取付金具を固定します。商品によっては、取付金具のツメを引っ掛けて回すだけで固定可能です。
次にシーリングから電源をとる作業です。この取付金具からコネクターがでていれば、レール側のコネクターと接続。もしくは天井のソケットに、レール側のシーリングキャップを差し込んでください。
最後にレールと取り付け金具をナットで固定したら完成です。両端にはアジャスターがついているので、天井とレールが平行になるように調整しましょう。
次に引っ掛ける耳部分のないシーリングの場合です。上の写真のような丸型もあれば、四角い角型引掛けシーリングの場合もあります。
このタイプではソケットのネジを緩めて、いちど天井との間に隙間をつくります。そしてダクトレールの取付金具を挟みこむようにして、しっかりと固定しましょう。
ここからは耳付きのシーリングと同じ手順です。天井のソケットにシーリングキャップを差し込み、レールと取付金具を固定。最後にアジャスターで水平になるよう調整します。
簡易ダクトレールは手軽ですが、見た目はすこしもっさりとした印象です。またシーリングやローゼットのある部分にしかつけることができません。
注文住宅を建てる方やリノベーションされる方であれば、工事でお好きな場所にダクトレールをつける方がおしゃれに仕上がるでしょう。ダクトレールの値段も1本あたり数千円と、意外と安価です。
本格的なダクトレールは、天井面にネジで直付けするほか、天井に切り込みを入れて埋め込んだり、逆に吊り下げたりとさまざまな取り付け方ができます。部屋に複数取り付けることもできるため、インテリアや部屋の用途に合わせて取り付け方を考えてみてください。
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詳しくはこちら>>天井にダクトレールを取り付けたら、お好みのスポットライトやペンダントライト等をレールに取り付けましょう。ダクトレール対応の照明器具であれば、どこのメーカーのものでも取り付けられます。
また一般的なローゼットに差し込んで使う照明でも、ダクトレール用の変換プラグがあれば使用可能です。変換プラグは一個あたり1,000円前後とお手頃な価格で販売されています。
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詳しくはこちら>>ダクトレールはナチュラルからインダストリアル風まで、さまざまなインテリアに合わせられます。どのように使うとおしゃれに見えるのか、活用事例を見ていきましょう。
カラーリングはシンプルに抑えて、素材感で素敵な空間づくりをしたお部屋です。カラーは白、黒、グレーのモノトーン。そこに無垢のフローリングやキッチンの石タイル、天井の塗り壁などのさまざまな質感を入れることで、表情を出しています。ダクトレールは黒いシンプルなものを取り付け、スポットライトを3つ配置。ほどよい存在感で、空間のアクセントとなっています。
こちらは天井になじむ白のダクトレールをチョイス。スポットライトがテレビ背面のヘリンボーンの壁を照らし、おしゃれな陰影をつくっています。本や物を飾れる造作棚もスポットライトで照らすことができ、カフェのような雰囲気です。
ヴィンテージ感のある躯体現しの天井、レンガの壁、無垢のヘリンボーンの床で、ブルックリンスタイルに仕上げたリノベーション事例です。躯体現しの天井に、配管と黒いダクトレールがよく合っており、無骨な雰囲気を出しています。いくつもスポットライトやペンダントライトを組み合わせ、まるでおしゃれなショップのようなインテリアです。
こちらは海を感じさせる、カジュアルなインテリア。天井を木目にして、黒い長めのダクトレールを取り付けています。全体は白やブラウンでナチュラルな雰囲気ですが、スポットライト、シーリングファン、いすの脚の黒でアクセントを。ディティール感がプラスされたことで、シンプルすぎないおしゃれなお部屋に仕上がっています。
ここまで見てきたのはカジュアルなお部屋が多かったですが、こちらのようにラグジュアリーな雰囲気にもダクトレールは合わせられます。
こちらのお部屋で天井のアクセントとなっているのが、濃い色の化粧梁。細めの梁がストライプのように等間隔で並んでいます。その梁になじませる形で長めの黒いダクトレールを取り付けて、複数のスポットライトで照らしています。
天井が立体的になることで、お部屋に奥行き感が生まれています。ホテルや旅館のような重厚感のあるお部屋に仕上がりました。
ワイドなリビングに、長いダクトレールを取り付けた事例です。色は白をチョイスしており、ダクトレールを目立たせるというよりは、天井になじませたスタイルです。
リビングとダイニングのそれぞれ中央部にペンダントライトを1灯ずつ、そして平行に2本のダクトレールを取り付けて、スポットライトであらゆる方向を照らしています。ダイニングテーブルにも、リビングのソファにも十分な明るさが確保できています。
インダストリアル感を出したお部屋に、黒いダクトレールがかっこいいお部屋です。天井をふさがずにむき出しにしたことで、床から天井までの高さを出しています。
照明は天井に埋め込まれたダウンライトと、キッチン側のペンダントライト、そしてダクトレールに取り付けたスポットライトの組み合わせ。ダウンライトやペンダントライトは下側を照らしていますが、スポットライトを入れることで横向きの光も加わっています。天井にも濃淡がでて、雰囲気のある空間です。
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詳しくはこちら>>ダクトレールを取り入れるときの注意点は主に以下の3つです。
ダクトレール1本にいくらでも照明を吊り下げられるわけではありません。1本あたりの最大ワット数や耐荷重が決まっているので、オーバーしないように注意しましょう。商品情報のところに「◯Wまで」「◯kgまで」と書いてあるので、必ず確認してくださいね。
日本の住宅で定番のライトは、白い円盤型のシーリングライト。これは天井に直接固定されており、単純な形なのでほこりもたまりにくく、掃除は楽ですよね。ダクトレールをつけて、照明を複数ぶらさげれば、それだけ複雑な形になるので、掃除の手間は若干増えるでしょう。
ダクトレールの色は主に白と黒の二種類。デザインもシンプルなものがほとんどなので、人によっては物足りなく感じるかもしれません。しかし限られたデザインでも、照明選びなどで雰囲気を変えることは可能です。
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詳しくはこちら>>ダクトレールを用いると、家具に合わせて照明の位置を変えたり、色々な種類の照明を組み合わせたりするのに非常に便利です。シーリングに固定するだけの簡易ダクトレールもありますが、工事による取り付けなら好きな位置にダクトレールを取り付けられます。
リノベーションでは間取りや内装といっしょに照明計画まで気を配り、さらにおしゃれなお部屋にしていきましょう。