浴室は毎日の疲れをとり、リラックスできる場所でありたい場所。古さや使いづらさが気になってきたら、リフォームで一新することができます。ショールームやカタログには素敵な浴室が並んでいますが、やはり最初に気になるは費用のこと。この記事では浴室リフォームの費用相場やその内訳、利用できる補助金制度について解説します。
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詳しくはこちら>>浴室の種類は施工方法の違いによって「ユニットバス」と「在来浴室(在来工法)」があり、どちらを選ぶかによってリフォーム費用や工期が変わってきます。
ユニットバスとは、浴室を構成する天井や壁、浴槽などのパーツを工場でつくり、現場に運んで組み立てる浴室です。品質が安定していて施工しやすい、工期が短い、床と壁が一体成型のため防水性能が高いといったメリットがあります。各メーカーともにローコストからラグジュアリーまで豊富なラインナップから選ぶことが可能です。「システムバス」と呼ばれることもあり、現在は一般的な住宅の浴室はほとんどがユニットバスとなっています。
つぎに在来浴室とは、職人が壁や床に防水加工を施し、モルタルを塗ったりタイルを貼ったりして、ゼロから現場でつくり上げていく浴室です。直方体ではない変形した空間にも対応でき、天然石やヒノキといったこだわりの素材を使用してデザイン性の高い浴室をつくることもできます。ユニットバスに比べると水漏れのリスクが上がるため、万が一のことを考えて2階以上へは施工しない業者も多いです。オーダーメイドの浴室となるため工期は長めに、施工費用は高めになる傾向があります。
浴室リフォームの費用や工期は、施工内容や現場の状況により異なりますが、大まかな目安は下記表のとおりです。
工事の内容 | 費用目安 | 工期 |
---|---|---|
ユニットバスからユニットバス | 50〜130万円 | 3〜6日 |
在来浴室からユニットバス | 70〜150万円 | 1週間前後 |
在来浴室から在来浴室 | 70〜200万円 | 2〜3週間 |
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詳しくはこちら>>浴室リフォームにかかる費用の内訳を確認してみましょう。ここではユニットバスの設置を想定した内容とします。
作業項目 | 費用目安 |
---|---|
ユニットバスの商品代 | 30〜80万円 |
既存浴室の解体・処分料 | 3〜15万円 |
床や壁の基礎工事 | 2〜10万円 |
搬入・組立料 | 8〜10万円 |
電気・ガス等の配管工事 | 6〜15万円 |
周囲の養生 | 1〜2万円 |
そのほか諸経費 | 施工費用の5〜15% |
※建物の構造に傷みがある場合の補修工事、シロアリの駆除などが必要な場合は別途費用が加算されます。
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詳しくはこちら>>浴室リフォームの費用分布の幅が広いのは、設備グレードや追加するオプションによって総額が大きく変わってくるためです。
浴槽の素材 | 価格目安 |
---|---|
FRP(繊維強化プラスチック) | 3〜30万円 |
人工大理石 | 5〜40万円 |
ステンレス | 5〜70万円 |
ホーロー | 15〜55万円 |
FRPとは「Fiber Reinforced Plastics=繊維強化プラスチック」という、繊維で強化した樹脂のこと。ユニットバスの浴槽で標準的に使用されている素材で、デザインもカラーもバリエーションが豊富です。人工大理石などに比べると汚れが付きやすいですが、傷や穴を埋めて修復することができます。
人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂でつくられた、大理石のような美しい風合いの素材。FRPに比べて硬度が高く、汚れや傷が付きにくいことが特徴です。ポリエステル樹脂よりもアクリル樹脂の人工大理石のほうがなめらかな透明感があり、価格は高めになります。
汚れの付きにくさを重視するなら、ステンレスやホーローの浴槽がおすすめ。ステンレスは変質しにくく丈夫なことからキッチン天板にも使用される金属です。金属そのままの無骨な質感のため、それを良しとするかは好みの分かれるところになります。
ホーローも食器や調理器具に多く使用される、金属にガラス質の釉薬を高温で焼き付けた素材です。表面がガラス質のため汚れに強く、ほとんど変質しません。ただし硬いものをぶつけると表面が割れることがあり、そこからサビが生じることがあります。
オプションの内容 | 価格目安(追加料金) |
---|---|
手すり・握りバー | 5,000円〜2.5万円/本 |
ミストサウナ | 5〜20万円 |
オーバヘッドシャワー | 5〜15万円 |
浴室テレビ | 3〜15万円 |
サウンドシステム | 3〜15万円 |
ジェットバス | 15〜30万円 |
浴室暖房乾燥機 | 5〜40万円 |
追い焚き機能 | 2〜5万円 |
浴室の快適性をアップするために、さまざまなオプションが用意されています。基本的にどのオプションも後付けできますが、ジェットバスや追い焚き機能を後付けすると工事が大掛かりになり施工費用が高額になる可能性があるため、リフォーム時に追加しておくのがおすすめです。いずれのオプションも後から施工するよりも、リフォームの際にまとめて導入した方が総額では割安になることが多いです。また、浴室リフォームにあたり給湯器の設置や交換が必要な場合はプラス20〜40万円ほど掛かります。
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詳しくはこちら>>お風呂リフォームの内容や施工する人の属性が一定の要件を満たす場合、公的な補助金制度や減税制度を利用することができます。
要支援もしくは要介護認定を受けている人が、自宅をバリアフリーリフォームするときに受けられる助成金制度です。具体的には手すりの設置、段差の解消、スロープの設置、すべりにくい床への変更などで、浴室のリフォームも対象になります。
実際にかかった費用の9割が工事完了後に償還され、支払い対象の上限額は20万円となっています。つまり最大で18万円の補助が受けられる制度です。この助成金制度を利用するにはまずは担当のケアマネージャー等に相談し、業者による下見、リフォームプランの作成といったステップを踏む必要があります。
<所得税控除>
50歳以上の人の自宅、要支援・要介護認定を受けた人や障害を持つ人・高齢者(65歳以上)と同居する人の自宅リフォームが対象です。対象のバリアフリー工事(最大200万円)の10%と、対象工事限度額を超過した分やその他のリフォーム分の5%がその年の所得税から控除される制度で、最大で60万円の控除が受けられます。
<固定資産税の減額>
制度を受けられる人の要件は所得税減税と同様で、築10年を超えた住宅が対象となります。バリアフリーリフォームを実施した翌年の固定資産税が、100平米相当分まで1/3減額される制度です。
自治体ごとに独自の補助金制度を実施していることがあります。一例として、東京都新宿区では65歳以上の要支援・要介護認定者が自宅のリフォーム(浴槽の交換・トイレの交換など)をするとき、介護保険の負担割合に応じて7〜9割の補助が受けられます。浴槽の交換の補助限度額は37万9,000円です。
出典:住宅設備改修│新宿区
補助金制度の有無や内容は自治体ごとに異なるため、お住まいの地域の公式サイトや役場窓口で実施状況を確認しましょう。
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詳しくはこちら>>お風呂をリフォームする際の注意点を確認しておきましょう。
メーカーのカタログには魅力的な浴室プランが紹介されていますが、家族構成や生活スタイルに合っているかどうかが重要です。ゆったりと広い浴室は気持ち良いですが、サイズが大きくなるほど光熱費が上がり、掃除も大変になります。せっかく設置したオプションも、「最初こそ物珍しさで使ったものの、ほとんど使わなくなってしまった」というケースもあります。実際の暮らしや浴室の使い方を具体的に考えながらリフォームプランを考えましょう。
浴室に欠かせない設備が給湯器です。家庭用給湯器の使用期間はメーカーにより10年程度に設定されていますが、使用状況によっては7〜8年で不調をきたすケースも珍しくありません。特に冬場は突然お湯が使えなくなると大変な不便となります。壊れてから慌てて交換するよりも、浴室リフォームのタイミングでの入れ替えの検討がおすすめです。
浴室のリフォーム期間中は入浴ができません。銭湯やスパ等を利用する、親族や友人の家で借りる等の対策を考えておきましょう。リフォーム期間が長い場合は、ウィークリーマンションや長期滞在型ホテルを利用するという選択肢もあります。
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詳しくはこちら>>浴室リフォームを検討する際には、いくつかの業者に相見積もりを取ってみましょう。相場に比べて極端に安い場合は、追加料金が掛かる場合があります。また、価格だけにとらわれるよりも、工事内容についてきちんと説明してくれること、家族構成や希望に合った提案をしてくれるかどうかが大切です。態度が横柄であったり、今すぐサインをしろと契約を迫ったりする業者は避けたほうが良いでしょう。
浴室を広くしたい、浴室まわりの動線が悪い、といった場合は、思い切って住まいのリノベーションを検討しても良いかもしれません。大胆な間取り変更によって浴室を移動して、より暮らしやすい住まいにすることも可能です。
グローバルベイスでは、家族構成や生活スタイルに合わせて理想の暮らしを実現できるリノベーションプランをご提案しています。個別相談会やセミナーに無料で参加していただけますので、リフォームをすることが決まっていなくてもお気軽にご相談ください。
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詳しくはこちら>>一般的な浴室リフォーム(ユニットバスの入れ替え)の費用相場は50〜130万円ほど。バリアフリーリフォームの場合は、公的な助成金制度や減税措置を受けられる可能性があります。浴室リフォームにかかる費用は製品グレードや追加オプションによって大きく変わってくるため、家族構成や生活スタイルに合った内容を選ぶことが大切です。浴室をリフォームして、毎日の疲れを洗い流すお風呂をもっと快適な空間にしませんか?
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