おひとりさまの老後はどう備える?必要な貯蓄・費用や充実した過ごし方・住居について解説

おひとりさまの老後はどう備える?必要な貯蓄・費用や充実した過ごし方・住居について解説

「老後は一人で暮らして大丈夫かな」「お金は足りるのかな」「病気になったらどうしよう」。おひとりさまの老後には不安がつきものです。しかし、今からしっかり準備すれば、自分らしい自由な老後を楽しむことができます。本記事では、おひとりさまの老後に向けたお金の準備から住まい選びまで、安心して老後を迎えるためのポイントをご紹介します。

■おひとりさまの老後のリスク

おひとりさまの老後には、いくつかのリスクがあります。安心して老後を迎えるためには、きちんとリスクを把握し、適切に準備をしておくことが大切です。ここでは、主な3つのリスクと、その特徴を見ていきましょう。

・経済的リスク

おひとりさまの最大の不安は、お金の面での不安です。退職すると収入は年金中心となり、今までより大きく減ってしまうことがほとんど。夫婦世帯なら収入を分け合えますが、おひとりさまは自分の収入だけが頼りです。

特に気をつけたいのが、予期せぬ出費への備えです。突然の入院や介護が必要になったとき、家族のサポートが得られないぶん、すべて自己資金でまかなう必要があります。また、年を重ねるごとに医療費は増えていく傾向にあり、通院や薬代などの定期的な支出も気になるところです。

さらに、将来の物価上昇も見逃せない問題です。食費や光熱費、家賃などの生活費は年々上がっていく可能性が高く、20年、30年という長期の生活設計では、この物価上昇を考慮に入れた準備が欠かせません。また、消費税の引き上げなど、税制の変更による支出増加にも目を向ける必要があります。

自分の老後の生活を守るためには、若いうちから計画的な貯蓄と、将来の支出を見据えた資産運用を考えていく必要があるでしょう。また、年金以外の収入源を確保することも、経済的な安心につながります。

・健康・介護関連リスク

体調の変化は、おひとりさまにとって最も深刻な問題の一つです。例えば、夜中に急な腹痛や発熱で病院に行きたくなったとき、一人暮らしだと受診の判断から病院までの移動まで、すべて自分で対応しなければなりません。救急車を呼ぶべきか迷うような場面でも、相談できる相手がいないと心細いものです。

そして見過ごせないのが、入院時の問題。多くの病院では入院時に保証人や身元引受人が必要ですが、おひとりさまの場合、この確保が大きな課題となります。また、退院後の自宅での療養生活も要注意です。食事の準備や掃除、洗濯といった家事全般を、体調が完全に回復していない状態でこなさなければならないかもしれません。

認知症などの進行性の病気も、おひとりさまにとって大きな不安要因です。自分では気づきにくい症状の変化を、誰かが早期に発見してくれる可能性が低くなります。また、介護が必要になったときの施設選びや、在宅介護サービスの利用についても、すべて自分で判断を下す必要があります。

将来の医療や介護に関する意思決定を、信頼できる誰かに託しておくことも重要です。元気なうちから、かかりつけ医を決めておいたり、医療や介護に関する希望を書面に残しておいたりする準備が必要でしょう。

・社会的孤立リスク

人とのつながりが薄れていくことは、おひとりさまの老後における重大なリスクです。現役時代は、職場での会話や、通勤時の挨拶、お昼休みの食事会など、自然と人との交流機会があるもの。ところが退職後は、こうした日常的なコミュニケーションが一気に減ってしまいます。

たとえば、新しいスマートフォンの使い方が分からない、行政からの手紙の内容が理解できない、近所で発生した事件・事故の情報が入ってこないなど、日常生活での困りごとを気軽に相談できる相手がいないことは大きな不安です。また、お財布をなくした、大雨で避難するべきか迷うなど、緊急時に助けを求められる人がいないのも心配です。

さらに、いわゆる「終活」の面でも課題があります。相続や葬儀の手配、家財の整理など、自分が倒れた後や亡くなった後のさまざまな手続きを、誰に託せばよいのかという問題です。元気なうちから、信頼できる相談相手や支援者を見つけておくことが大切です。

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■リスクに対する対策

おひとりさまの老後の不安は、事前の準備で大きく軽減できます。今ご紹介した3つのリスクに対する、具体的な対策方法を見ていきましょう。

・経済的リスクに対する対策方法

老後の経済的な不安に備えるには、老後の収支をシミュレーションしてみることが大切です。「ねんきんネット」で将来受け取れる年金額を確認し、それに対して毎月どのくらいの生活費が必要になるかを計算してみましょう。年金だけで足りるのか、不足分はいくらになるのかが見えてくるはずです。

例えば、毎月の不足額が5万円で、老後30年分として計算すると、約1,800万円(5万円×12ヶ月×30年)が必要となります。ただし、これはあくまで目安であり、物価の上昇なども考慮しなければなりません。

この金額を貯めるには、毎月の積立額を決めて自動的に別口座に移すなど、計画的な準備が必要です。NISA(少額投資非課税制度)を活用した資産形成を始めたり、iDeCo(個人型確定拠出年金)で節税しながら老後資金を積み立てたりと、預貯金以外の方法も検討してみましょう。

また、将来の医療費の備えとして、働き盛りのうちに医療保険に加入しておく方法もあります。若いうちの加入なら保険料も抑えられ、幅広い保証を期待できるでしょう。

・健康・介護関連リスクに対する対策方法

若いうちから意識して取り組みたいのが、健康管理です。定期的な健康診断を受け、気になる症状があれば、早めにかかりつけ医に相談する習慣をつけましょう。日頃からの運動習慣で体力づくりを心がけ、バランスのよい食生活で生活習慣病を予防することも大切です。特に持病がある方は、長い目で見た治療計画について医師に相談しておきましょう。

将来の介護に備えて、早いうちから情報収集を始めておくのもおすすめ。例えば、介護保険の仕組みを学んだり、地域の介護サービスの種類や料金を調べたり。住宅のバリアフリーリフォームの費用を把握し、介護施設の種類や特徴を知ることで、将来の選択肢を広げることもできます。

・社会的孤立リスクに対する対策方法

人とのつながりは、若いうちから意識して作っておくことが重要です。仕事以外の人間関係を作るために、趣味のサークルやコミュニティに参加したり、地域の活動やボランティアに顔を出したりすることをおすすめします。SNSを活用して同世代や同じ境遇の人とつながったり、休日に習い事や講座に通って新しい仲間を作ったりするのも良いでしょう。

また、信頼できる専門家との関係も、現役世代のうちから築いておくと安心です。かかりつけ医を決めたり、信頼できる税理士や弁護士を見つけたりしておきましょう。地域包括支援センターの場所や役割を確認し、マンション管理会社や不動産会社との関係を築いておくことも、将来の暮らしをスムーズにする助けとなります。

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■老後の生活費はどのくらい必要?貯蓄はどのくらい必要?

おひとりさまの老後に向けて、具体的な金額を見ていきましょう。収入と支出をしっかり把握することで、必要な貯蓄額が見えてきます。

老後の生活費はどのくらい必要?貯蓄はどのくらい必要?

・老後の収入

総務省の家計調査によると、65歳以上の単身無職世帯の実収入は、1ヶ月あたり平均13万4,915円です。ここから税金や保険料を引くと、実際に使えるお金(可処分所得)は12万2,559円まで減ってしまいます。

老後の主な収入源は、公的年金です。実際に65歳以上の方の約7割は、年金収入が主な生活費となっています。残りの3割の方は、パートタイム収入や企業年金、個人年金、預貯金の利子や株式の配当金などを活用しながら生計を立てています。ゆとりある老後を過ごしたい方は、現役時代から年金以外の収入源も考えておくとよいでしょう。

・老後の生活費

一方で、老後の支出についてはどうなっているのでしょうか。65歳以上の単身無職世帯の毎月の支出は、平均で14万3,139円です。その内訳は以下の通りとなっています。

項目月平均額(円)割合(%)
実収入134,915100
非消費支出 12,356
 直接税6,660
 社会保険料5,625
可処分所得122,559
消費支出143,139100
 食料37,48526.2
 住居12,7468.9
 光熱・水道14,70410.3
 家具・家事用品5,9564.2
 被服及び履物3,1502.2
 保険医療8,1285.7
 交通・通信14,62510.2
 教育00.0
 教養娯楽14,47310.1
 その他の消費支出31,87222.3
  諸雑費13,5959.5
  交際費17,89312.5
  仕送り金3410.2

最も大きな支出は、食費と「その他の消費支出」です。食費は月に約3.8万円。毎日の食事や飲み物など、生活の基本となる部分です。「その他の消費支出」は月に約3.2万円で、友人との食事代や冠婚葬祭などの交際費、美容院や日用品などの諸雑費が含まれています。

次によくお金がかかるのは、光熱費と交通・通信費です。電気、ガス、水道で月に約1.5万円、電車やバス代、携帯電話やインターネット代として約1.5万円かかります。また、テレビ、新聞、趣味の習い事などの教養娯楽費にも、同じく月に約1.5万円使っています。

住居費は約1.3万円ですが、これはあくまでも持ち家と賃貸の平均です。賃貸で暮らす場合は、都市部なら4〜5万円は見ておく必要があるでしょう。

医療費は年齢とともに増える傾向にありますし、突発的な病気や怪我の際の備えも必要です。その他、家具や家電の買い替え、衣服の購入なども定期的に必要になってきます。

こうして見ると、平均的な生活を送るだけでも、月に約14万3,000円かかることが分かります。特に、食費、光熱費、交通費など、削減が難しい固定費が大きな割合を占めています。老後の生活費を考えるときは、これらの必要経費をしっかりと把握しておきましょう。

・老後に必要な資金・費用

収入と支出を比較すると、毎月約2万円の赤字となっています。この差額を30年間(65歳から85歳まで)で計算すると、約740万円の貯金が必要になります。
しかし、これは現在の物価水準での計算です。将来に向けては、以下の要素も考慮する必要があります。

・今後の物価上昇
・医療費の自己負担増加
・住宅の修繕費や設備の買い替え
・介護が必要になった場合の費用
・緊急時の予備費

現役時代のうちから、自分の生活スタイルに合わせた必要額を計算し、計画的な準備を始めることが大切です。

出典:総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]」(2023年公表)
65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯)

令和5年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果

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■移住も選択肢に?移住先の選び方

老後の生活費を考えると、都心での生活に不安を感じる方も多いでしょう。住む場所を変えることで、家賃や光熱費などの固定費を大きく抑えることができるかもしれません。ここでは、移住先を選ぶときのポイントをご紹介します。

・医療・介護施設の充実度

人口の少ない地域では、都心部に比べて医療機関が少ない可能性があります。隣町に行かなければ病院がなかったり、救急車が到着するのに時間がかかったりするエリアもあるでしょう。特に老後を見据えた移住では、医療の充実度をチェックして住む場所を選ぶことが大切です。

医療機関の多さだけが重要なわけではありませんが、数が多ければその分選択肢も多くなります。老後は車の運転もできなくなる可能性があるので、電車やバスなどの交通機関を使って通えるかも調べておきましょう。

また、高齢者の一人暮らしにとって、福祉のサポート体制が整っているかどうかはとても重要です。介護施設の場所やサービス内容なども、事前にチェックすると安心です。

・生活利便性

実際に移住先で暮らし始めると、買い物のしやすさはとても大きなポイントになります。都会のように便利でなくても、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアなど、日用品を買える場所が徒歩圏内にあると便利です。また、これらの店舗まで行く際の坂道や階段の有無なども確認しましょう。

病院や役所など、必要な施設へ行くための交通手段についても、都会とは違った視点で考えてみましょう。路線バスや電車の本数は少なくても、コミュニティバスや乗合タクシーなど、地域に密着した交通手段が充実している場所もあります。

図書館や公民館などの公共施設も、新天地で充実した生活を送るために大切な要素です。これらの施設で開催される講座やイベントは、新しいコミュニティを作るきっかけにもなります。

・気候

老後を見据えた移住では、気候の安定した地域を選ぶのがおすすめです。年齢とともに体温調整機能は下がってくるため、気温差が大きな地域は体への負担が大きくなります。また降雪地域では雪かきが必要だったり、凍結した道での転倒リスクがあったりと、老後の生活には不向き。年間を通して温暖な地域なら、冬でも快適に過ごすことができ、光熱費の大幅な節約も期待できるでしょう。

そして、移住先を選ぶときは、自然災害の発生リスクの確認も欠かせません。日本に住んでいれば地震と無縁な場所はありませんが、首都直下型地震や南海トラフ地震など、将来予測されている巨大地震のリスクについては必ずチェックしておきたいところ。地震以外にも水害や土砂災害、火山の噴火など各地域のハザードマップで危険度を確認しましょう。年を重ねると災害時の避難がより大変になるため、避難所までの距離や避難経路の安全性も重要です。

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■おひとりさまに人気の移住先

では実際に、どのような地域が移住先として人気があるのでしょうか。ここでは、特におひとりさまの移住に適した3つの地域をご紹介します。

・静岡県

日本一の名山「富士山」の南麓に位置する静岡県は、温暖な気候と豊かな自然環境が特徴のエリアです。快晴日数は東京に比べて30日 多く、年間を通じて温暖で過ごしやすい環境で、海・川・山・湖などの自然と四季折々の美しい風景を楽しめます。

静岡県は、移住希望地ランキングで2020年から4年連続で1位 を獲得。移住希望者に人気の理由の一つは、首都圏へのアクセスの良さです。県内東部の新幹線の停車駅(三島)周辺には、首都圏へ通勤や通学する人が多く住んでいます。熱海市や伊東市がある伊豆地域も、豊富な温泉資源があることと、東京や名古屋などへ行きやすいことから人気を集めています。

・福岡県

福岡県は一年を通して温暖でほとんど降雪もなく、都市機能と自然が調和した暮らしやすい街として注目されています。福岡市には生活に必要な機能がコンパクトにまとまっており、バス路線などの交通網も充実。博多駅から福岡空港へ地下鉄で5分程度と、旅行や出張などにおける県外へのアクセスも抜群です。

特に近年、移住先として人気を集めているのが、福岡市中心部から電車でおよそ30分の糸島エリア。海と山の豊かな自然がありながら、都心部へのアクセスが良いのが魅力です。移住者が多い地域なので、新しい土地でも仲間を見つけやすいでしょう。

・神奈川県

東京都に隣接し、横浜市・川崎市といった大都市がある神奈川県。都市部以外にも海を身近に感じられる湘南エリアや、箱根・鎌倉などの観光地、新幹線が通り利便性の高い小田原など、さまざまな住環境を選べるのが魅力です。

県内はJRをはじめとする鉄道各社やバス、高速道路などの交通網が発達していて、県内各地や県外への移動が便利です。都心へのアクセスも良く、小田急線の駅がある厚木市や海老名市や、市営地下鉄が近くを走る港北ニュータウンエリア は商業施設も充実しています。新幹線が止まり、東京までは35分で到着する小田原市は、有名温泉地や観光地にもアクセスしやすく、街全体もゆったりとした雰囲気の中で暮らせるでしょう。

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■おひとりさまの老後の住まいはどうする?

老後の住まい選びは、快適な暮らしを送るための重要な決断です。おひとりさまの場合、将来の暮らしやすさと経済面の両方を考えて選ぶ必要があります。ここでは、自立して生活する高齢者向けの主な選択肢とそれぞれの特徴を見ていきましょう。

・賃貸住宅

アパートやマンションなどの賃貸住宅の最大のメリットは、初期費用が比較的少なく済むことです。また、建物の維持管理は基本的に大家さんが行うため、自分で対応する手間がありません。水回りの故障や建物の修繕など、突発的な出費の心配も少なくて済みます。

一方で、毎月の家賃は固定費として継続的にかかります。年金生活では、この固定費の負担は大きく感じるかもしれません。また、自由にリフォームができない、ペットが飼えないなどの制限もあります。家賃の値上げや、契約更新時の心配もあるでしょう。

・サービス付き高齢者向け住宅

いわゆる「サ高住」は、高齢者の暮らしをサポートする設備やサービスが整った賃貸住宅です。緊急時対応や安否確認といった基本的な見守りサービスが含まれているため、おひとりさまにとって心強い選択肢となります。

部屋は一般的なマンションのような作りですが、バリアフリー設計で将来の介護にも対応しやすい環境。同世代の入居者も多いため、新しいコミュニティを作りやすいのも特徴です。ただし、家賃に加えてサービス料金が必要なため、一般の賃貸住宅より費用は高めになります。

・シニア向けマンション

分譲のシニア向けマンションは、一般的なマンションを高齢者向けに特化させた物件です。購入して自分の資産となる持ち家なので、賃貸や相続、売却などができます。

バリアフリー設計や緊急時の対応システムといった高齢者向けサービスに加え、食堂やシアターなどの共用設備が充実。管理人が常駐していることも多く、セキュリティ面でも安心です。

ただし、一般的なマンションより価格は割高になりがちです。また、入居時の年齢制限があったり、共用施設の利用料が必要だったりする場合もあります。

・持ち家(マンション)

マンション購入は、老後を見越した住まい選びとして特におすすめです。たしかに購入時はまとまった資金が必要ですが、若いうちに住宅ローンを完済すれば、リタイア後は住居費の心配なく暮らせます。また、持ち家ならその時々の暮らしに合わせてリフォームでき、老人ホームなどに移ることになっても、売却して資金をつくることが可能です。

特におひとりさまの場合、マンションには多くの安心できるポイントがあります。オートロックや防犯カメラなどの設備が整っているため、一人暮らしでも安心です。また、管理組合があるので、建物の維持管理の負担を一人で抱え込む必要がありません。エレベーターや宅配ボックスなどの設備もあり、年齢を重ねても快適に暮らせます。都市部であれば資産価値も比較的安定しているため、将来売却することになっても安心です。

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■リノベーションで実現!老後に向けて理想の住居を

マンションをリノベーションすることで、それぞれのライフスタイルに合わせた理想の住まいを作ることができます。すでにリタイアされた方、これから老後に向けて準備される方、また若い世代の方まで、一人ひとりの暮らし方に寄り添った住まいづくりが可能です。

ここからは、さまざまな世代の方々が実際にリノベーションで理想の住まいを実現した事例をご紹介します。それぞれの工夫やアイデアが、きっとあなたの「こんな家に住みたい」というイメージにつながるはずです。

・実例1:リタイア後の暮らしを見据えた、ゆとりの間取りへ

実例1:リタイア後の暮らしを見据えた、ゆとりの間取りへ

築28年のマンションに住むT様ご夫妻は、お子様の独立を機にリノベーションを決意されました。「セカンドライフへ向けて、快適かつ安全でセンスのいい住処」をテーマに、5LDKだった間取りを大胆に変更。広々としたリビングのある3LDK+ウォークインクローゼットへと生まれ変わりました。

3LDK+ウォークインクローゼットへと生まれ変わりました

特に工夫したのは、ご夫妻それぞれの生活リズムに合わせた空間づくり。リビングを挟んで南側と北側に寝室を分け、就寝時間が異なっても互いを気にせず過ごせる間取りに。また、以前は物置だった4.5帖の洋室を大容量のウォークインクローゼットに変更し、分散していた収納をすっきりとまとめました。

以前は物置だった4.5帖の洋室を大容量のウォークインクローゼットに変更し、分散していた収納をすっきりとまとめました

玄関まわりも快適に。暗かった玄関は窓からの採光で明るい空間となり、土間を広く確保することでゆとりが生まれました。来客用の和室も玄関近くに配置し、リビングの物音を気にせずくつろげる空間に。二人暮らしならではの知恵と工夫が詰まった住まいで、ご夫妻は快適なセカンドライフを楽しんでいらっしゃいます。

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・実例2:20年後を見据えた住み替えと、趣味を楽しむ住まいづくり

実例2:20年後を見据えた住み替えと、趣味を楽しむ住まいづくり

戸建てからマンションへの住み替えを決断されたO様ご夫妻。約200㎡ある戸建ては二人暮らしには広すぎて、将来の維持管理に不安を感じておられました。住み替え先の物件探しでは、「今」よりも「20年後」の暮らしやすさを重視。たとえば坂道の有無や共用部の段差など、将来の身体状況を考慮して慎重に選ばれました。

「今」よりも「20年後」の暮らしやすさを重視。たとえば坂道の有無や共用部の段差など、将来の身体状況を考慮して慎重に選ばれました

80㎡のマンションは、ご夫妻の趣味を存分に楽しめる空間に生まれ変わりました。人形作りが趣味の奥様と、写真や音楽が趣味のご主人、それぞれに専用の部屋を確保。リビングには愛着のあるアンティーク調のキャビネットを活かすため、壁にニッチを造作し、人形の飾り棚として活用。キッチンや書斎にも造作家具を取り入れ、暮らしやすさと趣味の両立を実現しています。

キッチンや書斎にも造作家具を取り入れ、暮らしやすさと趣味の両立を実現しています

きめ細かな工夫も随所に。手すりの設置や床材の選択など、将来を見据えた配慮も忘れません。駅までは桜並木を楽しみながら歩け、近くには大きな公園もあり、お孫様との時間も増えたそう。二人の趣味と、家族との時間を大切にした住まいで、新しい暮らしを満喫されています。

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・実例3:20代女性の一人暮らしから、将来の家族を見据えた住まいづくり

実例3:20代女性の一人暮らしから、将来の家族を見据えた住まいづくり

将来を見据えた住まい選びをされたS様。一人暮らしには十分すぎる72.5㎡のマンションを選んだのは、家族が増えても住み続けられる住まいが欲しいという思いからでした。駅からのアクセスの良さ、静かな住環境、そして愛知県在住のお父様が車で来やすい立地にもこだわって物件を選ばれました。

将来を見据えた住まい選びをされたS様

リノベーションでは「掃除のしやすさ」と「収納」に重点を置き、将来にわたって快適に暮らせる工夫を随所に。L字型だったキッチンは収納力と作業性に優れた二列型に変更し、お手入れが楽なIHと大型食洗機を導入。キッチンや浴室の壁にはマグネットボードを施工し、小物を浮かせて収納できるように工夫しました。

リノベーションでは「掃除のしやすさ」と「収納」に重点を置き、将来にわたって快適に暮らせる工夫を随所に

また、3つの洋室は将来の使い方を見据えて配置。現在は家族の宿泊用、寝室、仕事部屋として使用していますが、ライフスタイルの変化に合わせて使い方を変えられる間取りに。さらに、大容量のウォークインクローゼットを新設し、持ち物を一箇所にまとめることで、探し物や掃除の手間を減らしています。

大容量のウォークインクローゼットを新設

「自分の好きな家具の配置やインテリアを考えるのが楽しい」とS様。お気に入りのニッチや照明で、若い感性を活かしながらも、将来を見据えた機能的な住まいが完成しました。

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・実例4:自分らしさを活かした、一人暮らしの終の住処

実例4:自分らしさを活かした、一人暮らしの終の住処

賃貸マンションを転々としてきたH様は、テレビでリノベーション事例を見たことをきっかけに、自己投資として中古マンション購入を決意されました。53㎡という広さと、電気をつけなくても明るい自然光、そして静かな住環境に惹かれて物件を選択。一人暮らしの快適さを追求した理想の住まいづくりに挑まれました。

一人暮らしの快適さを追求した理想の住まいづくりに挑まれました

キッチンは、パン作りが趣味のH様こだわりの空間に。大きなステンレス天板を採用し、たっぷりの作業スペースを確保。カウンター下には書類や小物が収まるニッチ収納を設け、作業効率と収納力を両立しました。

カウンター下には書類や小物が収まるニッチ収納を設け、作業効率と収納力を両立しました

生活しやすさも徹底的に追求。玄関収納や各部屋のドアをなくし開放的な空間に。洗面室と寝室の間にはウォークインクローゼットを配置し、両方向からアクセスできる便利な動線を実現。寝室には掃除がしやすい2分割の造作ベッドを設置し、枕元にはお気に入りのブラケットライトを配しています。

寝室には掃除がしやすい2分割の造作ベッドを設置し、枕元にはお気に入りのブラケットライトを配しています

「優しい雰囲気と機能性を兼ね備え、仕事から帰ったときにホッと一息つける空間」というH様の理想が、随所に活きた住まいとなりました。木材やステンレス、躯体現しを取り入れたシンプルな内装は、これからH様色を加えていける余白として、新しい暮らしの楽しみとなっています。

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・実例5:趣味を活かした、都市型一人暮らしのデザイン空間

実例5:趣味を活かした、都市型一人暮らしのデザイン空間

8年間住み慣れた地域で物件を探していたA様。46.7㎡の中古マンションを、料理とお酒を楽しむ「アーバンリゾートホテル」のような空間へと生まれ変わらせました。

46.7㎡の中古マンションを、料理とお酒を楽しむ「アーバンリゾートホテル」のような空間へと生まれ変わらせました

リノベーションの中心となったのは、料理好きのA様こだわりのキッチン。3口コンロと大型食洗機を備え、前住居より広い作業スペースを確保。黒い磁器質タイルを腰壁とカウンターに使用し、メリハリのある洗練された空間に。カウンターテーブルには家電用のコンセントを設置し、実用性も兼ね備えています。

リビングと寝室のペンダントライトには調色可能な特殊電球を採用

空間の表情も工夫を凝らしました。リビングと寝室のペンダントライトには調色可能な特殊電球を採用し、昼は爽やかなブランチタイム、夜は落ち着いた雰囲気でお酒を楽しめるよう、照明で空間の印象を変えられます。

都心の立地を活かした資産性と、自分らしい暮らしの両立に成功した住まいです

ユニークな遊び心も。天井にはハンモックの金具を設置し、休日はゆらゆら揺られたり、エアリアルヨガを楽しんだり。観葉植物が増えていく様子も、新しい暮らしの楽しみとなっています。都心の立地を活かした資産性と、自分らしい暮らしの両立に成功した住まいです。

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■リノベーションで理想の間取りを実現!

マンションのリノベーションでは、間仕切り壁の位置を変更し、既存の間取りにとらわれない自由な空間づくりが可能です。生活しやすい動線、家事のしやすさ、収納の充実度など、一人暮らしならではのこだわりを活かせます。

将来を見据えた工夫も取り入れやすいのがリノベーションの特徴。段差をなくし、手すりを適所に設置したり、介助スペースを確保したり。暮らしやすさと安心を兼ね備えた、理想の住まいづくりを実現できます。

■まとめ

おひとりさまの老後には、経済面、健康面、人とのつながりなど、さまざまな不安がつきものです。しかし、現役時代から計画的に準備を進めることで、充実した老後生活を送ることができます。

特に住まいの選択は、老後の暮らしやすさを大きく左右します。リノベーションで自分らしい住まいを手に入れることは、その選択肢の一つ。初期費用は必要ですが、将来を見据えた快適な住まいを実現でき、資産としても活用できます。

おひとりさまだからこそ、早めの準備で安心を手に入れましょう。理想の住まいで、自分らしい豊かな老後を過ごすことができるはずです。

執筆者情報マイリノジャーナル編集部
■ 編集者:村田日菜子

みなさんの豊かな暮らしと住まいづくりをサポートしたい!
建築学科卒業後、住宅ジャンルを専門とするライターに。住宅購入からリフォーム、資金計画まで、難しい情報も分かりやすくお伝えします。

■ 監修者:原田 直生之

宅地建物取引士の有資格者

→詳しいプロフィール
編集者: 村田日菜子

みなさんの豊かな暮らしと住まいづくりをサポートしたい!建築学科卒業後、住宅ジャンルを専門とするライターに。住宅購入からリフォーム、資金計画まで、難しい情報も分かりやすくお伝えします。

監修者:原田 直生之
宅地建物取引士の有資格者。

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