対面キッチンの中でも、ダイニング側にカウンターのついたカウンターキッチンは、使いやすさから人気があります。カウンターキッチンにはオープンキッチンとセミオープンキッチンがあり、カウンターの形状でも種類が分けられます。
カウンターキッチンのメリットやデメリット、費用相場などについて取り上げたうえで、施工事例を紹介していきます。
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カウンターキッチンは対面キッチンのうち、ダイニング側にカウンターがついているキッチンをいいます。カウンターはキッチンからダイニングに料理などを運ぶときの配膳に用いられるほか、作業や食事、あるいはインテリア小物を飾る台として使われることもあります。
カウンターキッチンのキッチンの形状は、I型やII型、L型、U型など様々です。また、オープンキッチンのほか、ダイニング側との間に吊り戸棚や部分的な壁が設けられたセミオープンキッチンがあります。
さらにカウンターキッチンのカウンターにもいくつもの種類があり、腰壁の上にカウンターが取り付けられているタイプや、腰壁の上とダイニング側に2つのカウンターがあるタイプ、天板の延長がカウンターになっているタイプなどが一般的です。
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詳しくはこちら>>カウンターキッチンにはカウンターを介して、配膳や後片付けがしやすいというメリットがあります。
また、リビングなどで過ごす小さな子どもを見守りながら料理をしたり、キッチンにいても、ダイニングやリビングにいる家族などとの会話を楽しんだりできることもメリットです。ながら作業がしやすく、キッチンにこもっているという孤独感を感じにくいことからも、カウンターキッチンが選ばれる理由にもなっています。
このほかには、アイランドキッチンなどのカウンターキッチンを設けることで、LDK全体のデザイン性がアップし、おしゃれなインテリアになることも魅力です。
こうしたカウンターキッチンのメリットについて、主な3つの点をそれぞれ詳しく紹介していきます。
カウンターキッチンは配膳や後片付けにカウンターを利用できるため、スムーズに作業を行えることがメリットです。ダイニングからキッチンまでまわりこまなくても、カウンターを介して、皿などを運ぶことができます。料理などを運搬する動線が短くなるほか、汁などをこぼしてしまうのを防げます。
また、家族やゲストなど複数人で配膳を行うときは、カウンターで料理の受け渡しを行うと、キッチンにいる人が多くて動きにくくなることも避けられます。
カウンターキッチンは対面キッチンのため、ダイニングやリビング全体を見渡せることから、子どもや介護を必要とする高齢者など、見守りが必要な家族の様子を確認しながら、調理や片付けの作業を進めたい人にも向いているキッチンです。
また、カウンターキッチンはコミュニケーションがとりやすいこともメリットです。日頃、家族と話をしたり、ホームパーティーのときは友人などとの会話を楽しんだりしながら、料理などの準備を行えます。
LDKが一体化したカウンターキッチンは、LDKのデザイン性をアップする要素にもなります。
中でも、ダイニングとの仕切りがないオープンキッチンは開放感があり、スタイリッシュな印象を与えやすいキッチンスタイルです。特にキッチンの左右に通路スペースがあり、島のように独立した形状のアイランドキッチンは、キッチンメーカーがデザインに力を入れていることが多く、スタイリッシュで高級感のあるデザインの商品が多数展開されています。
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詳しくはこちら>>カウンターキッチンには多くのメリットがある一方で、設置スペースの問題や対面キッチンゆえの使い勝手に関するデメリットもあります。
カウンターキッチンにするには余裕のある間取りが必要なため、リノベーションプランを検討する際に、設置スペースの問題が生じることがあります。また、カウンターキッチンの中でもオープンキッチンは、収納が少なくなりやすいこともデメリットです。
カウンターキッチンは対面キッチンのため、料理中の臭いがリビングやダイニングに広がりやすい、水はねや油はねが起こることがあるといったデメリットもあります。
これらのカウンターキッチンの主な4つのデメリットについて、それぞれを詳しくみていきましょう。
カウンターキッチンはリビングやダイニングに向けて配置するため、壁付けキッチンよりもスペースを必要とします。壁面側にカップボードを設置して、通路スペースを挟んでカウンターキッチンを設けるのが一般的です。
また、ダイニング側ではカウンターの奥行分のスペースのほか、カウンターチェアなどの椅子を置く場合には、椅子を出し入れするためのスペースを確保する必要があります。
カウンターキッチンを無理に設置した結果、リビングやダイニングが狭く感じられることを避けるには、LDKを余裕のある間取りにすることが重要といえます。
カウンターキッチンの中でもオープンキッチンは、吊戸棚がないことから、収納スペースが狭くなりやすいこともデメリットに挙げられます。
収納力のあるカウンターキッチンにリノベーションするには、キッチンの背面の壁に天井までの高さのカップボードを設置する、カウンターの下を収納にするといった方法があります。あるいはL型やU型のキッチンにすると、キッチンの下部の収納スペースをI型キッチンよりも増やせます。
このほかには収納量力を確保することを優先して、吊戸棚を設けたセミオープンキッチンを選択するのも選択肢となります。
カウンターキッチンはオープンのため、ダイニングやリビングと一体化した間取りです。そのため、料理をしているときに発生した煙や臭いが、リビングやダイニングまで広がりやすいこともデメリットです。
たとえば、カウンターキッチンのコンロで魚を焼くと、食事を終えた後でも、魚を焼いた臭いが部屋に残ってしまい、気になるかもしれません。ただし、調理による臭いが気になるかどうかは個人差もあります。
対面キッチンで煙や臭いがなるべく広がらないようにするには、リノベーションを行う際に性能のよいレンジフードを選ぶという対策が効果的です。
カウンターキッチンのスタイルにもよりますが、水はねや油はねが起こることもデメリットです。
カウンターキッチンはシンクの前には通常、壁がないため、洗い物をしていると、カウンターに水はねしてしまうことがあります。特に天板の延長がカウンターになっているタイプは、カウンターに立ち上がりがないため、水はねが起こりやすいです。また、コンロの前に壁がない場合には、油はねもしやすいことが難点です。
フローリングなどの床材に水や油が飛んでしまうと、床材が傷む原因になることからも、水はねや油はねを防ぐための対策が必要です。
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詳しくはこちら>>カウンターキッチンへのリノベーション・リフォームには、キッチンの本体価格や設置費用、既存のキッチンの解体費用、内装の補修費用などがかかります。
I型のカウンターキッチンからカウンターキッチンへのリノベーション/リフォーム費用は、腰壁の上にカウンターが取り付けられているタイプのケースで、キッチン本体のグレードにもよりますが、100~150万円程度が相場です。木製のカウンターの交換も行う場合には、10万円~25万円程度の費用が追加でかかります。キッチンの天板の延長がカウンターになっているフラットタイプのカウンターキッチンでは、130万円~180万円程度が相場です。
吊戸棚や下がり壁が設けられたセミオープンキッチンから、吊り戸棚と下がり壁を撤去して、開放感のあるオープンキッチンに変える場合には、大工工事費用が10万円程度必要です。
また、壁付けキッチンからカウンターキッチンへのリノベーション/リフォーム費用は、200万円~300万円程度が目安です。キッチンの位置を移動できるのは、床下で配管の勾配を確保できる場合に限られ、配管費用などがかかります。
カウンターキッチンの中でもアイランドキッチンにする場合には、天井吊り下げ型のセンターフードを用いるため、費用がアップする要因になります。
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詳しくはこちら>>キッチンは毎日使うことが多い場所だからこそ、使い勝手をよくしたいものです。リノベーションでカウンターキッチンを設置する場合は、無理なく設置できるスペースが確保できるか、確認することが大切です。また、油はね・水はね対策のほか、カウンターキッチンはダイニングやリビングから手元が見えやすい点にも対策が必要です。
カウンターキッチンを快適に使っていくために、リノベーションで知っておきたい3つの注意点を紹介していきます。
壁付けキッチンからカウンターキッチンへリノベーションする際などには、キッチンのスタイルを変えて無理なく設置できる広さがあるか、確認することが大切です。特にI型の壁付きキッチンからのリノベーションでは、キッチンをダイニングに向けて設置することで、これまでよりも広いスペースを必要とします。
カウンターキッチンは背面のカップボードとの間の通路スペースは90㎝程度が目安です。無理にカウンターキッチンにリノベーションをして、ダイニングやリビングが狭くなってしまっては本末転倒ですので、家具のレイアウトも考慮して検討しましょう。
カウンターキッチンを快適に利用するには、油はね・水はね対策が必要です。カウンターキッチンの中でも、腰壁の上にカウンターが取り付けられているタイプは、天板の延長がカウンターになっているフラットタイプよりも、油や水の飛び散りが緩やかです。カウンターまでの立ち上がりがある分、油はねや水はねを抑えられます。
また、油はね対策としては、コンロの前には壁を設けるほか、アイランドキッチンなどでは油はねガードを設置するという方法もあります。
あるいは、水や油に強い床材を用いることも検討してみましょう。
カウンターキッチンはダイニングやリビングから、調理中の手元が見えやすいことも難点です。ホームパーティーのときにはこまめに片付けをしないと、生活感が生じやすいため、雑然とした印象になりがちです。
そこで、開放感は少し損なわれますが、調理台からカウンターまでの立ち上がりを高くすると、適度に手元への視線が遮られます。
また、キッチンの背面の収納は、食器棚やキッチン家電置き場を引き戸で隠すタイプのものにするという方法もあります。
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詳しくはこちら>>カウンターキッチンへのリノベーションは、家族で料理を楽しむ人やホームパーティーを開くなど、ゲストを招く機会の多い人を中心に人気があります。カウンターキッチンには、オープンキッチンやセミオープンキッチンといった種類がありますが、最近は仕切りがなく開放感のあるオープンキッチンへのリノベーションが主流です。
カウンターの種類では、腰壁の上にカウンターが取り付けられているタイプも、天板の延長がカウンターになっているフラットなタイプも用いられています。
スタイリッシュなデザインで機能性も両立したカウンターキッチンへのリノベーションの施工事例を3つ紹介します。対面キッチンのリノベーションの参考にしてください。
まるで海外のインテリア雑誌の一ページのようなスタイリッシュなカウンターキッチン。キッチンの天板を延長したフラットなタイプのカウンターは、厚さ2cmの黒い板を挟むことで、浮いているように見えるデザインにするなど、随所に工夫が凝らされています。
家族みんなで調理ができるように広めにつくられたキッチン。奥行のある広いカウンターは、パンや餃子を作るときの作業台としても使えるようにしたもの。カウンター下の収納には調理器具やお皿などが納められ、スペースが効率よく使われています。
厚みのあるカウンターを設けた重厚感のあるキッチンには、こだわりの調理機器が組み込まれています。カウンターは小物を飾る場所であるとともに、お子様がカウンターチェアに座って、キッチンにいる奥様とコミュニケーションをとることもあります。家族でキッチンに立つこともできるゆとりあるキッチンです。
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詳しくはこちら>>カウンターキッチンは、カウンターを介して配膳や後片づけができて便利なことや、子どもの様子を見守るなどながら作業ができるといったメリットがあります。また、オープンキッチンなどのカウンターキッチンを設けると、インテリア性が高まることからも人気を集めています。
ただし、カウンターキッチンは油はねや水はねが起こることがあり、設置スペースにゆとりが必要といったデメリットもあります。また、オープンキッチンは吊戸棚がないことから、背面のカップボードなどで収納量を確保しておくことが大切です。
カウンターキッチンの特徴やメリット、デメリットなどを理解したうえで、自分や家族に合ったキッチンにリノベーションしましょう。
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詳しくはこちら>>グローバルベイスはカウンターキッチンのリノベーションはもちろん、中古マンションの購入から、リノベーションプランの設計、施工、アフターサービスまで、ワンストップで対応していることが強みです。所有するマンションのキッチンのリノベーションにも、中古マンションを探してリノベーションをしたいというニーズにもお応えできます。
また、グローバルベイスは柔軟な発想力をもとに、ゼロから間取りを考えるリノベーションを得意としています。家族構成やライフスタイル、好きなものなどをもとに、キッチンだけではなく、住まい全体のリノベーションプランを提案できます。
カウンターキッチンなどのリノベーションを検討されている方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。