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キッチンについて考えるときに押さえたいポイント~後編~

キッチンを検討するときに押さえたいポイントはどんなものがあるでしょうか。ここではそのポイントについて解説していきます。

キッチンを考えるときに押さえたいポイント、今回は後編ということでお伝えします。

マイリノジャーナルとして考えている6つのポイント、

①キッチンの大きさ

②キッチンへの・キッチンからのアクセス

③キッチン内の作業効率性

④開放性

⑤テイスト

⑥そのほかのこだわり

これらのうち、①~③についてこちらの記事にて解説させて頂きました。今回は後編ということで、④~⑥について解説していきます。

「キッチンってどんな場所?」という記事もあわせてご覧ください

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■開放性

どんなキッチンにしようか、いざ自分で決めるとなった時、とても迷うポイントのひとつが「開放性」です。

開放性とは、要は「キッチンと、キッチンに隣接するリビング・ダイニングなどとの間がどこまで開かれているか」というもの。キッチンには、開放性が低くほとんど個室のように独立しているクローズ型もあれば、その逆で開放性が高く隣接する部屋とほぼ一体化したオープン型、そしてその中間型のセミオープン型があります。ということで、百聞は一見に如かずということでイメージを見てみましょう。

・クローズ型

クローズ型は隣接するリビング・ダイニングと出入口のみで繋がっており、ほぼ個室のような形で独立しているタイプのキッチンです。

・オープン型

クローズ型とは逆に、リビング・ダイニングと一体になったような形で、視界が大きく確保されているタイプのキッチンです。天井部分にも垂れ壁や収納が無くリビング・ダイニングと一体になっている、コンロの前の油はねを防止する壁・耐熱ガラスなどが無い、もしくは最低限しかなく、視界が大きく確保されている、という特徴があります。

・セミオープン型

クローズ型とオープン型のちょうと中間型です。オープン型と区別するとき、厳密な定義はありませんが、出入り口に加えて、視界を確保する為、

・小窓がついている

・天井垂れ壁や手元隠しのみ残し、視界は確保している(天井は一体になっていない)

といったタイプのキッチンです。それぞれの違いを簡単にまとめるとこの表のようになります。

キッチンの開放性とメリット・デメリット

においや煙、水・油はねをキッチン内に留められるという点ではクローズ型に分がある一方で、視界・コミュニケーションが確保できるという点ではオープン型に分があります。「とても迷う」というのは、どちらが優れている、というのではなく、一長一短あるからなのですね。

解放感満載オープン型の例を実際に写真を見てみましょう。

オープン型キッチン①

キッチンがリビングの方に向かっており、天井にも収納が無く、天井部分はリビングと一体化し、視界が大きく確保されています。リビング・ダイニングにいる家族や友人とキッチンに居ながらにしてのコミュニケーションが、とても取りやすそう、というメリットがあります。その一方で、水はね・油はねがリビング・ダイニングの一部にまで及んで掃除がちょっと面倒なだけでなく、調理した内容によっては、においが出た時に、リビング・ダイニングにも暫く残ってしまいそう、というデメリットもあります。

キッチンの開放性をどうするかは、多くの場合、正解は無いでしょう。しかしだからこそ、是非一度考えを巡らせてみて、正解では無くとも納得できる解を探してみてください。

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■テイスト

キッチンを考えるときに押さえたいポイントの5つめは「キッチンのテイスト」です。

昨今、オープン型のキッチンが増えてきており、キッチンとリビング・ダイニングが一体化したタイプの物件が多くなっています。結果、キッチンは「調理作業をする空間」のみならず、「見せる空間」の性格がより色濃くなり、その分、キッチンの色味や素材感など、テイストへのこだわりも重要になってきます。

テイスト、というとご本人の好みやお部屋の雰囲気に合わせて、とてもたくさんの選択肢が生まれてきます。

例を挙げると、

・キッチンのキャビネットを木目調デザインにして、あたたかみのある雰囲気を演出する

・キッチンの調理台・キャビネットの素材をステンレスで統一し、高級レストランのオープンキッチンのような雰囲気を持たせる

・コンクリート打ちっぱなしで無機質な壁面デザインに合わせ、キッチンの素材をモノトーンの鏡面デザインにし、部屋全体のテイストを統一する

などなど。

キッチンはもともとが調理作業をする場所だけに、ここのテイストやデザインが目を引くものだと、物件全体の雰囲気もとても出てくるものです。オープン型にする時には特に、こだわってみたいものですね。

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■そのほかのこだわり

ポイントの6つめは「そのほかのこだわり」です。

これまで述べてきた5つのポイントだけでも「ああしたい」「こうしたい」「でも迷っている…」というのは出てくることでしょう。アイランド型のようなオープン型、他の部屋からは独立性の高いクローズ型など、いくつかのパターンも紹介しましたが、こうでなければならない、という決まった型はありません。何より、キッチンはほとんど毎日使う場所。だからこそ、「憧れの〇〇を・・・」というものを自分が本当に持っていないのか、いまいちど考えてみるのもよいでしょう。

例えば、

・家でもおいしくお酒を飲みたい。できれば家族一緒に。でも雰囲気はほしい。だからバーカウンターを作ってしまおう

・映画に出てくるようなヨーロッパのアパートメントのような雰囲気のキッチンにしたい。お金はかけられないけど、シンクや水道の蛇口など小物にこだわって、雰囲気を出そう

・毎日料理をするし、調理器具にもこだわりたい。レストランのオーナーシェフになるのがひそかな夢。まずは自宅のキッチンをレストラン仕立てにしてしまおう

などなど。考え出せば切りがなさそうですが、想像するだけでも家作りがとても楽しみで夢が広がってくるものになりそうです。

以上、キッチンを考えるときに押さえたいポイントを6つ挙げ、考えてみました。キッチンを考えるポイントはこれだけではないかもしれませんが、こうして考えるみるだけでも、自分なりに納得のいくキッチンづくりができると思います。是非一度、皆様も考えてみてください。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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