住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

緑に囲まれた暮らしはマンションでも可能?自然が多い環境を得るには

マンションでは、1階の住戸に専用庭を設けた物件はあるものの、多くの住戸では庭のない暮らしに。マンションでも緑を感じながら生活することはできるのでしょうか。マンションの敷地内に植えられた植栽の管理状態には差があります。自然が多いマンションの選び方やマンションで自然を感じる方法を紹介していきます。

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■自然が多いマンションに住むには?

マンションの敷地内には植栽がありますが、アプローチや中庭に植えられた樹木や花壇の花々から四季を感じられる物件もあります。自然に触れられるマンションを選ぶポイントをまとめました。

・新築マンションは植栽計画を確認

新築マンションは完成前に販売される物件が多く、実際の植栽は目にできない状態で契約するケースが中心です。しかし、植栽計画はマンションのウリの一つになるため、広告やパンフレット、ホームページなどに、植栽も含めた完成予想図が掲載されていたり、植え込む予定の樹木が紹介されていたりします。また、モデルルームに展示されている模型にも、樹木や花壇が植栽計画に沿って忠実に表現されています。こうした情報をもとに植栽が充実しているマンションを選びましょう。

・中古マンションは植栽の管理が行き届いた物件を選べる

中古マンションは実際に物件を見学して購入することができますので、植栽の状態を確認することが可能です。植える場所に合った植物を植えていないケースや日当たりが十分でないケース、あるいは手入れが適切に行われていないケースなどでは、植栽が良い状態で維持されていないことがあります。反対にヴィンテージマンションと呼ばれるマンションの中には、青々と成長した植栽がマンションの魅力となり、資産価値を向上させているケースも見られます。

・東京23区の中でも自然が多いエリアで暮らす

希望するエリアで植栽の充実している物件が見つからない場合、自然の多いエリアのマンションを選び、借景としてあるいは通勤や買い物など外出の折に緑を感じることも検討してみましょう。東京23区でも自然に触れやすいエリアがあります。

東京都建設局の『公園調書』から抜粋された「東京都都市公園等区市町村別面積・人口割比率表(平成30年4月1日現在)※1のデータから、公園の数を基準に自然への触れやすさについて考えていきます。東京23区でもっとも公園が多いのは、練馬区の688箇所。光が丘公園は約60万㎡※2の広大な敷地面積を誇り、樹齢100年を超えるいちょう並木や桜やケヤキが植えられた芝生広場、野鳥が生息しやすい環境を整備したバードサンクチュアリなどが設けられています。※3石神井公園や大泉中央公園も大規模な公園で、自然に触れることが可能。また、「東京の名水57選」に選ばれた清水山の森は、カタクリという花の自生地としても知られています。※4

※1東京都建設局『公園調書』(東京都都市公園等区市町村別面積・人口割比率表)平成30年4月1日現在))
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000040089.pdf
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/park/kouenannai/kouen_menseki.html

※2東京都公園協会|光が丘公園|この公園について
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/about023.html

※3東京都公園協会|光が丘公園|見どころ
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view023.html

※4東京都観光局|東京の名湧水57選
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/water/conservation/spring_water/tokyo/

2番目に公園が多いのは、562箇所の世田谷区。約930本もの桜がある芝生広場のある砧公園※5や世田谷百景と名木百選に選ばれたスジダイ群がある若林公園※6などがあります。等々力渓谷公園の散策路は都会の喧騒を忘れさせてくれるスポットです。

また、都心部では緑あふれる皇居に近いエリアのマンションの高層階では、眼下に皇居の緑を楽しめる物件もあります。

※5東京都公園協会|砧公園|見どころ
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view004.html

※6世田谷区|若林公園
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/002/d00014410.html

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■中古マンションの植栽の管理状態に差がある理由

マンションの管理状態は資産価値を左右する重要なものですが、植栽の管理の状態はマンションによって違いがあります。なぜ、適切に植栽が管理されていないマンションがあるのでしょうか。

・緑化基準は本数などが基準

都市緑地法による緑化地域制度では、緑が不足している市街地に一定規模以上の建物の新築や増築を行う際に、敷地面積の一定割合を緑化することが義務付けられています。対象となるのは、用途地域が指定されている区域のうち市町村が緑化地域として指定したエリアです。敷地面積が1,000m㎡以上の場合に適用されますが、市町村の判断で300㎡以上とすることができます。※7

そのため、市町村ごとに緑化基準が条例などで設けられていますが、低木や高木ごとの本数による規定となっています。本数を満たせばよいことから、造園のプロではない建築の設計者が植栽計画を立てるケースが少なくありません。植物の特性を考慮せずに選定されてしまうことがあり、樹木が良好な状態で生育しないケースが見られるのです。また、デベロッパーは樹木が成長した段階ではなく、竣工時にベストな状態となることを求めるため、過密した状態で植え込まれることも、生育には悪い影響を与えます。

※7国土交通省|緑化地域制度
http://www.mlit.go.jp/toshi/park/toshi_parkgreen_tk_000080.html

・竣工後、植栽の運用コストは優先されにくい

樹木の生育状態が悪い場合には土壌や水はけ、日当たりなどの環境に問題がある可能性があるため、専門家に相談する必要があります。新築マンションでは、所有者で構成される管理組合の理事会が発足するまでに3ヶ月や半年といった期間を要します。さらに、理事会の発足当時は植栽に関しての所有者の関心が薄いため、植栽のメンテナンスについて議論されることは少ないです。

また、植栽の日常的な手入れの費用は管理費から賄われますが、伐採や植え替えに関わる費用が見込まれていないケースが目立ちます。長期修繕計画では建物の共用部分の修繕計画を立てて、修繕積立金をもとに修繕が実施されますが、伐採や植え替えに関わる費用は含まれていないことが一般的です。さらに、管理費の見直しを行う場合には、植栽に関する費用は削減の対象になりやすいのです。植栽に関する費用が優先されにくいことも、適切に植栽が維持管理されていないマンションを生む要因となっています。

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■一般的なマンションで自然を感じる方法

マンションで緑を感じる暮らしを送るには、バルコニーでガーデニングを楽しむという方法もあります。また、リノベーションで室内緑化するというアイデアも紹介していきます。

・バルコニーでガーデニング

マンションのバルコニーでのガーデニングを始める前に、まずは管理規約を確認しましょう。バルコニーにプランターや鉢を置いたり、ラティスを設置したりすることが禁止されている物件もあります。また、避難はしごの設置スペースや防災用の蹴破り戸の前は開けておき、避難通路を確保するようにします。プランターや鉢を手すりの外側に吊るしたり、手すりの上に置いたりするのは、安全性の問題からも避けるべきです。排水溝に土や石などが流れてしまわないように配慮しましょう。

バルコニーの床は長尺塩ビシート張りの物件が多いため、そのままでは味気ない印象になりがちです。ガーデニングでスタイリッシュな空間にするのであれば、タイルやウッドタイルを敷くのがおすすめです。バルコニー用にパネル式で簡単にジョイントできるタイプの商品が市販されています。

マンションのバルコニーでのガーデニングは、プランターや鉢を使用するのが基本です。バジルやイタリアンパセリ、ローズマリー、パクチーなどのハーブ類は初心者でも育てやすく、料理にも使えるのでおすすめです。花では、ペチュニアやゼラニウム、アリッサム、日当たりが悪い場合はアジュガが向いています。

・リノベーションで室内緑化

マンションでより自然を身近に感じながら暮らす方法として、リノベーションで室内緑化をするというアイデアがあります。「マイリノ」と「parkERs」のコラボレーションによるプランでは、たとえば、リビングのソファを囲んで植物を配置する、キッチンでハーブなどを育てる、縁側のようなインナーバルコニーを設けるといったことが可能です。植物の生育には光や空気、水が必要ですので、植物の生育環境に配慮した照明計画や空調計画を立てています。また、施工した初年度は年4回、専門スタッフの訪問によるアドバイスを行っていますので、植物を育てた経験があまりない人も安心です。

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■まとめ

マンションでも植栽が充実した物件を選ぶ、緑が豊かなエリアに住む、あるいは、バルコニーガーデニングを楽しむ、リノベーションで室内緑化するといった方法で、緑に囲まれた暮らしを実現することができます。自分に合った自然との触れ合い方もマンション選びの基準に入れてみましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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