住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

子供部屋のレイアウトや間取り、広さ、テレビの必要性を解説!

子供の成長を考えると、子供部屋をいつ用意してあげた方がよいのか?子供部屋を作るとしたら、どのような部屋を作ってあげたらよいのか?そんな親御様なら気になるポイントを中心に解説するとともに、子供部屋作りのアイデアもご紹介します。

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子供部屋の広さはどれくらいが最適?

子供部屋は何歳くらいから必要で、また、どの程度の広さを確保すればよいのでしょうか。現実的に子供部屋として使える部屋の広さは、家の広さや家族構成によって異なります。理想的な子供部屋を作るためのポイントをご紹介していきます。

・子供部屋は何歳から必要?

子供部屋はいつから必要なのか、個室を与える時期によるメリットやデメリットを解説します。また、子供が子供部屋に引きこもってしまわないように配慮した、子供部屋作りのポイントについても触れていきます。

◇幼稚園児に子供部屋を与えるケース

幼稚園児はまだ親と一緒に寝ているケースが多いため、子供部屋は生活空間というよりも、遊び場や子供の物を置くスペースという位置づけです。兄弟がいる場合は、一人一人に個室を与えるよりも、広いスペースを共有した方がのびのびと遊びやすく、ジャングルジムや滑り台などの大型の玩具も置きやすくなります。

幼稚園児に子供部屋を与えると、幼稚園の制服やバック、おもちゃなどをしまう場所を決めて、自発的に片付けをする習慣をつけやすくなり、自立心を養えることができます。一方、幼稚園児はまだまだ、親と一緒にいたい年ごろですので、離れた場所にいると孤独感を持ちやすいです。そのため、特に子供が一人の場合は、広いスペースの子供部屋を与えていても、物を置くだけのスペースになってしまいかねません。子供部屋としては機能しにくく、スペースを有効に使えないことがデメリットに挙げられます。また、幼稚園児はまだまだおもちゃで間違った使い方をして遊ぶなど、危ない遊びをする時期ですので、親の目の届かないところで危険な遊びをしてしまうリスクもあることを認識しておきましょう。

幼稚園児に子供部屋を与える場合には、リビングに近い場所など、親の目が届きやすいところへの設置が向いています。

◇小学生に子供部屋を与えるケース

小学生になる時は、持ち物が増えて専用の収納スペースが必要となり、自分のことは自分でやりたいという自我も芽生えるため、子供部屋を与えるのに向いたタイミングです。小学校に入学すると、ランドセルや教科書、ノート、体操服などの学用品を収納する場所が必要になります。子供部屋を与えることで、物の管理を自分でする習慣を身につけやすくなることがメリットです。また、子供部屋に机を置くことで、落ち着いて学習に取り組む環境を整えることができます。

一方で、子供が部屋に引きこもってしまい、何をしているのか行動を把握しにくくなることがデメリットに挙げられます。親は子供が勉強しているのか、それともゲームばかりしているのか、わからないと感じているケースが少なくありません。家族と過ごす時間が少なくなり、コミュニケーションが希薄になることも懸念点です。また、片付けや掃除の習慣が身についていないと、不衛生な環境になってしまうことや、物をなくしてしまいやすいことも危惧されます。

◇小学校高学年になるまで子供部屋を与えないのも選択肢

小学校低学年のうちは、まだ学習の習慣がついていなかったり、一人で学習を進めていくのが難しかったりするため、子供部屋を与えないのも選択肢になります。一部屋を与えなくても、リビングの一角にカラーボックスを置くなど子供のためのスペースを設ければ、自分の物は自分で整理整頓する習慣を身につけさせることが可能です。また、子供が宿題や学校の準備を済ませているか、親が把握しやすいこともメリットになります。

しかし、小学校高学年になると、一人で勉強を進められるようになっていくため、リビングで勉強するメリットは薄れていきます。また、成長に伴い、一人になりたい時やプライバシーを尊重する必要性も出てくるため、子供部屋が必要となるのです。

◇引きこもりがちにならないように工夫が必要

子供に子供部屋を与える際には、自室に引きこもって何をしているのかわからない状況にならないように、間取りを工夫することが大切です。

玄関から直接、子供部屋に行くことができる間取りは、家族との接点を持たなくなりやすいことが懸念されます。そこで、リビングを通って子供部屋にいく間取りなら、自然に家族と触れ合うことが可能です。また、子供の友達が遊びに来た時には、家族とも顔を合わせることになります。さらに、幼稚園や小学校の低学年から子供部屋を与える場合には、リビングと子供部屋を引き戸で仕切ると、親の目が届きやすいので安心です。子供部屋はリビングと緩やかにつながるように設けるとよいでしょう。

◇子供部屋にテレビやネット環境は不要

子供は、子供部屋でテレビゲームやインターネットができることを求めるかもしれませんが、自由にゲームやネットができる環境を与えることにはリスクがあります。テレビが子供部屋にあると引きこもりがちになりやすく、勉強の支障になりやすいこともデメリットです。また、SNS全盛の時代のため、親が知らないうちにスマホから写真や動画をアップして、トラブルになることもあります。

テレビやインターネットは、小学生や中学生のうちはリビングで利用できれば十分です。子供部屋にテレビやインターネット環境を備えるのは、分別のつく年齢になり、親と決めた利用方法のルールを守れるようになってからにしましょう。

・子供部屋に必要な部屋の広さは?

子供部屋の広さは、どのくらい確保すれば十分なのでしょうか。子供部屋は初めから個室を与えるのではなく、兄弟で共有して使い、後から仕切る方法もあります。子供部屋の広さの考え方や子供の人数や性別による部屋の分け方について解説していきます。

◇子供部屋の広さの基本

子供部屋として個室を与える場合、6畳、もしくは4畳半が目安になります。6畳はベッドや机、本棚を置いてもゆとりがあり、友達が遊びに来た時も、子供部屋で過ごしやすい広さです。高校生や大学生になって、参考書や本が増えた時も、余裕を持って収納することができます。

4畳半はベッドと机を置くといっぱいになってしまうため、勉強と寝る時のみ使う場合に向いている広さです。ただし、4畳半の場合、部屋の形状によっては、ベッドを配置できないことがありますので注意が必要です。4畳以下の部屋を子供部屋として使う場合には、下部に机を設置できるロフトベッドを使うといった工夫をしましょう。

◇子供部屋は後から仕切ることも検討

子供部屋は小さいうちは共有して広いスペースを使い、小学校高学年頃に仕切りをして分ける方法もあります。子供が小さい時期にリノベーションをする場合は、あらかじめドアや照明器具は2つ設けておくと、将来、仕切って使う時にスムーズです。

子供部屋を仕切って2つに分ける方法を挙げていくと、まず、壁や引き戸を設置する方法があります。特にマンションの場合は、一室を二室に分けると窓のない部屋ができてしまうケースがみられます。窓がない部屋は原則として建築基準法で居室として表記することは認められませんが、襖や引き戸で仕切ると一室としてみなされるため、居室とすることが可能です。ただし、奥の部屋は暗くなってしまいやすいため、室内窓を設けたり、引き戸にポリカーボネートなど光を通す素材を使ったりするようにしましょう。

次に挙げられるのは、天井までの高さの可動式の間仕切り家具を用いる方法です。子供が小さいうちは壁際に設置しておき、成長して個室にする時に、中央に動かして仕切ることができます。子供が独立した後は、可動式の間仕切り家具を再び壁に寄せて、一室として使うなど、フレキシブルに部屋を使うことが可能です。

このほかに、兄弟や姉妹で性別が同じ場合は、カーテンやロールスクリーン、パーテーションで簡易的に仕切る方法も考えられます。仕切ると一人当たりのスペースが4.5畳を切ってしまう場合は、圧迫感を持ちやすいため、緩やかに仕切ることも検討してみましょう。

◇2部屋を3人で使う場合はどうする?

子供が3人以上いる場合など、子供の人数分の子供部屋を確保するのが難しいケースもあります。2部屋を3人以上で使う場合は、主に3通りの分け方が挙げられます。

1つ目は、子供の性別が男女どちらもいる場合は、小学校高学年以降は異性で同室を使うのは難しいです。そのため、性別で分けるのがオーソドックスな分け方になります。ただし、同性の兄弟姉妹の年齢が離れている場合、生活時間帯が合わないと、過ごしにくいかもしれません。

2つ目は、年齢で分ける方法です。3人の場合、思春期の上の子に一部屋、下の子2人でもう一部屋を使うといった形で分けます。ただし、小学校高学年以上に成長した後は、異性は同室にしにくいため、上2人が男の子で、下2人が女の子といったように性別が続いているケースや、全員の性別が同じケースで用いやすい方法です。

3つ目は、勉強する部屋と寝る部屋に分ける方法です。生活時間帯が違う場合も過ごしやすい分け方になります。

子供の年齢や性別をもとに、家族に合った子供部屋の分け方を考えましょう。

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■子供部屋のインテリアのアイデア

子供部屋のあり方は、子供の自我の発達や家族関係に影響を及ぼすといわれています。子供部屋作りに取り入れたい、カーテンの選び方や家具のレイアウトのアイデアをご紹介します。

・可愛くておしゃれな子供部屋のカーテン選びのポイント

子供の頃に過ごした部屋のイメージは、成長した後も子供の脳裏に残る大切な思い出となります。可愛くておしゃれな子供部屋は子供の自由な発想力を育むことが期待できます。部屋の雰囲気に大きく影響するカーテンの選び方のポイントをご紹介します。

◇小さいうちは楽しく過ごせる雰囲気に

子供が小さいうちは、カラフルなプリントのカーテンで、楽しく過ごせる雰囲気の子供部屋を作るのがおすすめです。日本では、子供部屋もシンプルにコーディネートするケースが少なくありません。しかし、海外の子供部屋を見てみると、カーテンや壁紙、ベッドカバー、クッションなどをコーディネートして、キュートでおしゃれなコーディネートがされています。カーテンに使われている色をもとに、ベッドカバーやクッションを選んだり、壁にウォールステッカーを貼ったりすると、まとまりのあるコーディネートになります。

カーテンの寿命は一般的に4~5年で、頻繁に取り換えるものではないため、キャラクターもののカーテンを選ぶのは、流行りすたりがありますので、避けた方が無難です。ドッドやボーダーのほか、男の子の部屋なら動物や海、星など、女の子の部屋なら花やリボン、お菓子の柄など、好きなモチーフのものを選びましょう。

◇勉強に向いているのは寒色系のカーテン

小学校高学年、あるいは中学生以降の子供部屋は、勉強に集中しやすい部屋作りを心掛けたいものです。シンプルな壁紙やカーテンでコーディネートした部屋の方が、机に向かっている時に、視界から余分な情報が入らないため、勉強に集中しやすくなります。カーテンは、気落ちを落ち着かせる効果のあるブルーなどの寒色系のカラーがおすすめです。

・ベッドと机をどう配置する?子供部屋のレイアウトのポイント

子供の自立心を養うために、子供部屋を作るケースが多いとされていますが、小学生以降の子供部屋では、ベッドと机をどのように配置したらよいのでしょうか。レイアウトのポイントをご紹介します。

◇レイアウトは机とベッドから決める

子供部屋のレイアウトを考える時は、大物の家具のベッドと机の位置から決めます。部屋の広さによっては難しいですが、「睡眠」のためのベッドと「勉強」のための机は、離して配置して、睡眠と勉強のエリアを分けるのが理想的です。また、ベッドはエアコンの風が直接当たらない場所に配置しましょう。

◇机は落ち着いて勉強しやすい場所に配置

子供部屋で子供が落ち着いて勉強するためには、机の位置がポイントになります。二方が壁に囲まれている位置が、集中して勉強をしやすいです。ただし、背後にドアがあると、人の気配が気になりやすいので、机の後ろにドアがある位置は避けるようにします。また、ベッドが目に入ると横になってしまいたくなったり、おもちゃが見えると遊びたくなったり、窓から景色が見えるとぼんやりと眺めてしまいがちです。すべての条件を満たすのは難しいかもしれませんが、机からベッドやおもちゃの棚が目に入らず、正面に窓がない位置に置くのが理想的といえます。

反対に机に近い位置に置きたいのは本棚です。机と本棚の位置が離れていると、教科書や参考書を取りに行くたびに移動が必要となるため、勉強が非効率になります。

◇一室を共有する場合

一室を兄弟や姉妹で共有する場合、思春期を迎える前は、机やベッドを並べてレイアウトすると、お互いの気配を感じられることに安心感を得られます。しかし、思春期以降はプライベート空間が欲しくなるため、お互いのスペースが確保できる配置が望ましいです。たとえば、二段ベッドを部屋の真ん中に置いて間仕切りにし、二段ベッドを挟んでそれぞれの机を置く方法が挙げられます。二段ベッドは反対側が見えてしまいますが、カーテンやロールスクリーンを取り付けると、視線を遮ることが可能です。また、正面に背の高い本棚がついたタイプの机を向い合わせに置いたり、本棚を並べたりして仕切りにし、それぞれ壁側にベッドを配置する方法もあります。

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■子供部屋の収納術

子供部屋は散らかるものとあきらめてはいませんか?しかし、片付けやすい部屋にすれば、散らかりっぱなしになりにくくなります。そんな子供部屋の収納ポイントをご提案します。

・子供にとってしまいやすい収納とは

子供部屋の収納は、子供が自分で収納しやすいようにプランするのがポイントです。子供は収納する場所が何か所もあるよりもまとめてしまえる方が片付けやすいですので、収納は1~2箇所にまとめます。収納棚を1つ用意して、棚ごとにしまうものを決めておくと、使ったものを元に戻しやすいです。また、背の高い収納棚は、高い位置にある棚は子供が自分でしまうことができないのが難点であり、地震の時に倒れてしまうリスクもあります。そのため、子供の背の高さに合わせて収納棚を選ぶことが望ましいです。高さのある収納棚を用いる場合は地震で転倒しないように対策を施し、上の方には思い出の品など普段使わないものをしまうようにしましょう。また、特に小さい子供の場合、収納ケースの中に並べてしまうような方法は片付けのハードルが上がりますので、おもちゃ類は決められたボックスに入れるだけの簡単な収納がおすすめです。

子供部屋の物は、成長とともに増えていきます。そのため、棚を増やせるユニット型のシェルフを使うなど可変性のある収納を選ぶとよいでしょう。

・子供部屋のクローゼットのひと工夫

子供部屋のクローゼットも、子供が自分で収納しやすいように工夫することがポイントになります。クローゼットは、成長に合わせてフレキシブルに、棚やハンガーパイプの位置が変えられるように作ると使いやすいです。子供が小さいうちはハンガーパイプを低い位置に設けておくと、自分で上着をハンガーにかけたり、とったりしやすくなります。成長して洋服やバッグなどが増えてきたら、ハンガーパイプを高い位置にして、引き出し収納を下に設置すると、収納力がアップします。また、引き出し収納はラベリングをしておくと、どこに何をしまうのかわかりやすく、子供が自発的に片付けやすいです。

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◼まとめ

子供の年齢によってふさわしい子供部屋のあり方には違いがあります。そのため、子供部屋は子供の成長に合わせて、過ごしやすい空間に変えていくことが必要です。子供部屋を与えたら終わりではなく、家具のレイアウトや収納などを時折、見直していきましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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