住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

駅近や公園、スーパーに近いマンションは便利?子育てに向いた街の特徴は?

マンションを選ぶうえで立地は重要なポイント。駅近のマンションや公園に近いマンション、スーパーや病院など生活利便施設に近いマンションなど立地に特徴のある物件の住み心地は、実際のところはどうなのでしょうか。また、子育てしやすい街を選ぶ際のポイントをまとめました。

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■駅近マンションはメリットが多い?

一般的に駅近といわれるのは駅から徒歩5分内の物件。不動産広告では「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」により、道路距離80mを1分間としていますので、道のりで駅から400m以内に立地する物件が該当します。メリットが多いといわれる駅近マンションは様々な魅力がありますが、駅近ゆえのデメリットもあります。

出典:不動産の表示に関する公正競争規約施行規則
http://www.rftc.jp/webkanri/kanri/wp-content/uploads/2019/02/h_sekoukisoku.pdf

・通勤や通学の利便性が高い

駅近マンションのメリットとしてまず挙げられるのは、駅から近ければ通勤や通学の時間短くなるケースが多く、プライベートな時間を確保しやすくなること。また、駅までバスやマイカーでアクセスするマンションは、ラッシュ時には渋滞となって時間が読みにくいのに対して、駅まですぐに徒歩で行けるマンションは、計画的に行動しやすいことも魅力です。帰りが遅くなったときにも、終電に間に合う時間であれば、終バスやタクシー代を気にせずに済みます。また、小雨程度の雨であれば傘を持っていなくても歩いて帰れます。

さらに、駅近のマンションはアクセスしやすいため、友人を招きやすいこともメリットです。

・商業施設が立地していることが多い

駅近のマンションは電車を利用した通勤や通学に便利なだけではなく、駅前には商業施設が立地していることが多いことから、生活の面でも便利です。通勤や通学のついでがあるとき以外にも、気軽にショッピングやグルメなどを楽しみやすいことがメリット。スーパーなどで重いものを買っても、持ち歩く距離が短くて済みます。にぎやかな商店街や商業施設が立ち並ぶエリアを通って帰ると、住まいまでの距離がより近く感じるでしょう。

・人通りが多いのはメリットでありデメリットも

駅近のマンションは人通りが多く、街灯が整備された道だけを通って帰りやすいため、夜道が安心なことが多い点はメリットです。ただし、繁華街となっている場合、駅前にある店舗の業態などによっては、治安の面で心配があるケースがあります。駅近のタワーマンションの場合、低層階が商業施設になっている物件もあり、利便性が高い一方で不特定多数が出入りするため、不審者に気づきにくいことが難点です。また、立地によっては電車や踏切、車の音、人通りの多さによる騒音が気になるかもしれません。

駅から南北、あるいは東西で片側は繁華街、もう片側は閑静な住宅地が広がっているケースもあるため、単純に徒歩分数だけで選ばないことが大切です。駅前のマンションの購入を検討する際には、日中と夜の街の様子を確認するとよいでしょう。

・隣のマンションが近いケースことが多い

駅前のエリアは用途地域が商業地域や近隣商業地域になっているケースが多く、住居系の用途地域よりも、敷地面積に対する建築面積を表す建ぺい率の基準が緩やかです。そのため、隣に建つマンションとの距離が近く、圧迫感や視線が気になるケースもあります。また、商業地域などの場合、今は目の前が空き地であったり、中層の建物が建っている状態であったりしても、将来的には高層ビルが建つ可能性もありますので、用途地域を調べておきましょう。

・将来、売却がしやすいが価格は割高

終の棲家のつもりで買ったマンションも、転勤や転職、親の介護などで手放さざるを得ないケースも考えられます。駅近のマンションの中でも、特にターミナル駅にアクセスしやすい物件は築年数が経過しても価格が下落しにくく、資産価値を維持しやすいことがメリットです。駅近で利便性が高いマンションは、多くの人が住みたいと思うことが多く、「売りやすい」、「貸しやすい」物件になりやすいです。ただし、駅近のマンションは、同じ駅に立地するマンションの中でも、価格相場は割高になります。

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■公園に隣接するマンションの特徴は?

公園に隣接するマンションは、緑に触れた暮らしを送ることができます。子育てファミリー以外では公園に近いことを条件にするケースは少ないかもしれませんが、公園に近い物件は子育て中の人以外にもメリットがあります。一方で、公園が近いことで留意しておくべき点も知っておきましょう。

・子育てやジョギング、犬の散歩に便利

公園に近いマンションは、子どもを気軽に遊ばせることができるため、のびのびと子育てをしやすいことから、子育てファミリーに人気があります。また、広い敷地のある公園は犬の散歩で利用する人も多く、愛犬を通じた交流の場にもなっています。ジョギングコースのある公園なら、一般道よりも安全な環境で自然に触れながら気軽にジョギングやウォーキングを楽しむことが可能です。バーベキューサイトが設けられた公園なら、休日に家族や友人とバーベキューを楽しむことができますが、マンションに隣接していると道具や食材の運搬がしやすいです。

マンションは1階の住戸に専用庭が設けられた物件を除くと庭がないですが、公園に隣接するマンションなら、公園を庭代わりに使うことができます。

・資産価値も高い傾向

公園に隣接するマンションは、公園を頻繁に利用する人以外にもメリットあります。公園の前に立地するマンションは、日当たりや風通しがよいことがメリット。公園の緑を借景として自然に触れられる物件もあります。目の前にマンションなどが立っていないことで、外部からの視線を気にせずに暮らすことが可能です。さらに、公園は公共の施設がほとんどであり、撤去される可能性が少ないため、将来にわたって目の前にマンションなどの高い建物が建てられにくいという優位性があります。そのため、公園に隣接するマンションは住環境の良さから、資産価値が高い傾向があるのです。

・騒音や防犯面では課題も

公園に近いマンションは良い面だけではなく、騒音や防犯などの面でデメリットが生じるケースもあります。子どもが大きな声を出しながら遊んでいると、子育て中の人以外は気になることもあるかもしれません。鳥の鳴き声や夏のセミの鳴き声がうるさく感じたり、バルコニーに鳥がフンをすることに悩まされたりするケースもあります。また、公園は不特定多数が出入りする場所であり、若者のたまり場になってしまい、深夜に騒音で悩まされることや、街灯が少ないと防犯面からの不安を感じるケースも考えられます。

公園に隣接するマンションを検討する場合も、朝や日中、夜の状況を確認して、利用のされ方をチェックしておきましょう。

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■スーパーや病院が近いエリアの利便性とは

スーパーや商店街、病院、銀行や郵便局など生活に必要な施設は生活利便施設と呼ばれています。駅前に限らず生活利便施設が集中しているエリアはあります。こうした施設の中でも、スーパーや病院が近くに立地するエリアで暮らすと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

・いつでも買い物に行ける手軽さ

衣料品なども揃う大きめのスーパーやショッピングモールが近くにあると、生活に必要なものをいつでも手軽に買いに行ける便利さがあります。調味料が切れたときなど、急に必要になったものがあるときにすぐに買い物に行けるほか、食料品やトイレットペーパー、ティッシュボックスなどの消耗品を必要以上にストックしておかずに済みます。

また、大型ショッピングセンターは子育てファミリーにとって、それぞれが必要なものが揃い、子どもと出掛けやすいスポットであるため、近くにあると利便性が高いです。

・急な病気のときも安心

健康に気をつけていても、季節の変わり目や多忙な日が続いたときなどは体調を崩しやすいものです。クリニックや病院などの医療機関が近くにあると、風邪を引いたときなど急な病気の際にすぐに足を運びやすいので安心です。子育てファミリーの場合、子どもを連れて遠くの医療機関まで行く負担が軽減できます。また、一人暮らしの場合、具合が悪いときに遠くの病院まで一人で行くのは大変ですが、近くに医療機関があれば一人でも無理なく行きやすいです。

・車がなくても生活しやすい

医療機関から離れた場所で暮らしている場合、特に子どもがいるファミリーでは、車があった方が受診する際に便利です。また、今の時代、ネット通販が充実しているとはいえ、実店舗で買いたいものや生鮮食品など実店舗の方が購入しやすいものもあります。スーパーが近くにあれば頻繁に買い物に行ったり、重い米を持って帰ったりするのも苦になりにくいことからも、車がなくても生活しやすいこともメリットに挙げられます。

ただし、商業施設が充実したエリアは車通りが多く、渋滞になりやすいケースもありますので、車にも乗る場合はチェックしておきましょう。

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■子育てしやすい街の特徴は?

全国の市区町村の中には、子育てがしやすいように注力している自治体もあります。どのような施策をとっている市区町村は暮らしやすいのか、子育てしやすい街の特徴をまとめました。

・出産などへの支援制度がある

出産時に出産祝い金を支給するなどの支援を行っている自治体があります。東京都を例に見てみると、練馬区の「第3子誕生祝金」は第3子以降を出産すると、一人につき20万円を支給するもの。3人以上の18歳に達する年度までの子どもを同居して養育していること、1年以上前から練馬区に住民登録をしていること、引き続き1年以上練馬区に居住する意思があることという3つの条件があります。

港区で設けられているのは、上限を60万円として出産のための入院費用や分娩費用から、健康保険で支給される出産育児一時金を引いた額の助成が受けられるという制度。出産前から港区に住民登録があり、申請の際に1年以上居住していることなどが条件となっています。日の出町の出産助成金は1回の出産につき3万円が支給され、引き続き日の出町に居住して養育することが条件です。

また、出産祝い金ではありませんが、江戸川区では0歳児を養育している人に対して、毎月13,000円を1歳になるまで支給する乳児養育手当の制度を設けています。ただし、扶養人数ごとに決められた所得制限があります。

参照:練馬区|第3子誕生祝金
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/shussan/iwaikin.html
参照:港区|出産費用の助成
http://www.city.minato.tokyo.jp/kodomokyufu/kenko/ninshin/shussan/jose.html
参照:日の出町|出産助成金
http://www.town.hinode.tokyo.jp/0000000125.html
参照:江戸川区|乳児養育手当
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e049/kosodate/kosodate/teateshien/youiku.html

・子どもの医療費の助成制度が充実

多くの自治体で、子どもが医療機関でかかった医療費の助成制度が設けられていますが、自己負担額や助成を受けられる期間、所得制限の有無には違いがあります。

東京都では義務教育就学前までの乳幼児の医療費を無料、小学校から中学校までの義務教育の間の医療費を通院は1回200円、入院時は入院時食事療養費を除く自己負担分を助成する制度が設けられています。市区町村によってはさらに上乗せして助成を行っているため、23区の場合は、義務教育が終わる中学3年生まで自己負担なしで医療費の助成が受けられ、所得制限がありません。さらに高校生に相当する年齢の子どもへの助成を行っている区もあり、北区は入院費、千代田区は通院費と入院費を助成しています。

参照:東京都福祉局|乳幼児医療費助成制度(マル乳)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/josei/marunyu.html
参照:東京都福祉局|義務教育就学児医療費の助成(マル子)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/josei/maruko.html
参照:北区|子ども医療費助成制度の拡大
http://www.city.kita.tokyo.jp/k-mirai/kosodate/teate/kodomo/kakudai.html
参照:千代田区|高校生等医療費助成制度
http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kosodate/teate/kokose.html

・待機児童対策に積極的に取り組んでいる

共働き夫婦にとって認可保育園への入りやすさは、生活にも直結する問題です。東京都では市区町村ごとの待機児童数を公表しています。2019年度に23区で待機児童ゼロを実現しているのは港区と杉並区です。杉並区では2016年度の段階では待機児童が136名いましたが、マッチングなどに注力したところ、2018年度と2019年度において待機児童ゼロを実現しました。待機児童数は、認可保育園への入りやすさの指標になります。

参照:東京都|都内の保育サービスの状況
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/07/29/05.html
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/07/29/documents/05_03.pdf

参照:杉並区|31年4月「保育待機児童ゼロ」を実現しましたhttps://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kosodate/hoikutaikikaisyou/1050770.html

・教育環境に特徴がある

公立学校の教育はどこも同じとは限らず、特徴のある教育を実施している自治体もあります。品川区では、2006年度に全国で初となる施設一体型の小中一貫校「品川区立日野学園」を創設し、「国際社会で自己実現を果たす児童・生徒の育成」を9年間の教育の柱に掲げました。2019年現在では、品川区には小中一貫校が6校開校しています。

荒川区では小学校1~6年生に「英語科」を設け、週1時間の授業を行っています。中学校においては英語の授業を週3時間から4時間に増やしています。

参照:文部科学省|(8)構造改革特別区域研究開発学校設置事業における小学校の英語教育の取組(全55件)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1379964.htm
参照:品川区立日野学園
https://school.cts.ne.jp/hinogaku/hinokenkyu.html
参照:品川区|小中一貫教育の全区展開
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kukyoi/kukyoi-sesaku/kukyoi-sesaku-plan21/kukyoi-sesaku-plan21-zissai/kukyoi-sesaku-plan21-zissai-arikatakaikaku/hpg000032851.html

・公共施設が充実している

子育て中には児童館や図書館、公園といった公共施設に足を運ぶ機会が多くなります。児童館では雨の日でも子どもを遊ばせられるだけでなく、乳児向けのベビーサロンや乳幼児の年齢別のグループ活動などを実施しているケースもあり、友達作りの場としても活用できます。こうした公共施設の場所もマンションを選ぶ際にチェックしておくとよいでしょう。

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■まとめ

駅近や公園の近くに立地するマンションには、メリットもデメリットもあります。しかし、立地による利便性の感じ方は、単身か夫婦2人暮らしか、ファミリーか、家族構成によって異なり、共働き世帯と専業主婦世帯でも感じ方は違い、ライフスタイルにもよります。自分たちの暮らしに合った立地の物件を選びましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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