住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

「キッチンってどんな場所?」を考える

キッチンとはどんな場所なのでしょうか。ほぼ毎日出入りする空間ですが、その問いに答えるのは意外に簡単ではありません。本記事ではそのキッチンとは?を考えていきます。

アイランド型キッチンの写真

キッチン。

中古マンション(に限りませんが…)のリノベーションを検討する、となると、なかなかどうして悩ましくなってくるのがこのキッチンという存在です。

「どんなキッチンにしたい?」

と聞かれて、こんなキッチンにしたい、と即答できる方は多くないのではないでしょうか。普段から出入りする場所だけにイメージしやすいかと思いきや、悩まなければならないほどに、カチッとした捉えどころがなく、それでいて重要視されやすい場所です。

それもそのはず、キッチンは単身世帯であれ家族のいる世帯であれ、住まいの中でもとても頻繁に出入りする場所。そして、住まいに占める面積もそこそこ大きい場所でもあり、かつ、リビングやダイニングといった家族が集まる場所に隣接している場所。・・・一言でいうと、住まいにおいてなかなか存在感を発揮してくる場所なのです。

また、どんなキッチンにしようか考えだしたとしても、人によってキッチンの使い方や使う頻度は異なりますし、独立型やオープン型などのレイアウトからシンクなどの部位ごとの種類もとても豊富にあります。つまり、キッチンは住まいの中でとても存在感のある場所でもあり、それでいて選択肢も多いので、家づくりをする上ではとても重要で悩ましくなってくるということなのですね。

ということで、今回は、キッチンについてあらためて考えてみたいと思います。本記事では「そもそもキッチンは誰が何をする場所なのか?」ということを押さえます。当たり前のようなことかもしれませんが、それを押さえることが、どんなキッチンにするのかを考えるときの前提になってきます。その上で、別の記事で、「キッチンを考えるときのポイント」を整理してまとめ、さらに詳しく掘り下げてみます。

 

キッチンは「誰が何をするどんな場所」なのか

①キッチンは「調理をする」場所

キッチンの調理器具の写真

当たり前すぎて怒られるかもしれませんが(笑)、キッチンとは調理し片付けもするという「作業」をする場所に他なりません。また、調理をするということは、食べ物に火を入れるのに伴い、煙、油はね、水はね、においなどが出る場所でもあります。

ということはつまり、「調理作業や片付けのしやすさ=“作業効率性”」と「煙/油はね/水はね/においをどこまで許容し、どんな対策をするか=コンロ周りの“開放性”」がポイントになってきます。

具体的に、キッチンで調理する際の作業効率性を考えてみましょう。

例えば、夫と妻、そして子供が複数いる家族を考えてみましょう。この家族は基本的に夕食は皆揃って、一回の食事でたくさんの食材を調理する家庭だとします。

その場合は、調理台など調理に使えるスペースがある程度大きくないと食材を一度に切ったり、下ごしらえしたりできませんし、ガスコンロの口数も多くないと複数の料理を同時並行で進め辛くなり、調理時間がいたずらに長くなってしまいます。さらには、子供が多いと食べ終わった後の食器も多いので、シンクを大きくしないと食器を洗いにくくなります。

また、シンク・調理台・コンロの並び順、レイアウトが悪いと、調理の時のいったり来たりが増えてしまい、これまた調理時間が長くなってしまいます。

特に料理をよくする家庭においては、誰が誰のためにどれだけの頻度で料理をするのか、を踏まえたうえで、作業効率性を検討しなければ、調理自体がストレスフルになってしまいます。

煙/油はね/水はね/においについても考えてみましょう。

これらは調理の過程でどうしても出てしまうものです。煙やにおいが部屋に流れていくと、数日そのにおいが残ってしまうこともあります。水はね・油はねも居間に飛び散ってしまうとシミになって残ってしまったり、小さな子供がいる家庭では油はねは危険な要素になったりします。

結果、煙/油はね/水はね/においに対処としてて「特にコンロ周りのデザインの“開放性“がポイントになる」のです。

 

②キッチンは「食べ物・飲み物・食器などを保管する」場所

食器・食器棚の写真

これまた言わずもがななことでしょうが、キッチンは「食べ物・飲み物・食器などを保管する」場所でもあります。

冷凍・冷蔵が必要な食べ物・飲み物については、キッチン内に設置する冷蔵庫に収納し、その他の食べ物(パスタなどの乾物や缶詰など)はキッチン内の戸棚に置いておくものです。また、食器は多くの場合、キッチン内に設置する食器棚に置いておくことになるでしょうし、食器洗い用洗剤やスポンジ、その他調理器具なども同様に戸棚に置いておくことになるでしょう。

ここから考えられることは、まずひとつは「“収納性”がポイントになる」ということ。家族の人数や食べ物・飲み物の量・種類に応じて、必要な収納力は異なってきますが、考えるべきポイントにはなりそうです。

また、もうひとつは「冷蔵庫・食器棚などへの“アクセス”がポイントになる」ということ。調理をする人に限らず、冷蔵庫や食器棚からは食べ物・飲み物・食器を出すことは多いでしょう。その際、リビング・ダイニングから見て奥まった場所にそれらがあるのと、手前側のアクセスが良いところにあるのとでは、使い勝手が異なってきます。

 

③キッチンは「リビング・ダイニングと隣接する」場所

キッチン・リビングと家族の写真

言われてみればこれまた当然なことなのですが、キッチンは「リビング・ダイニングに隣接する」場所でもあります。(もちろんそうでないケースもあるのですが)

では、これが、どんなポイントに繋がってくるのか。

先ほどと同様の「キッチンへの“アクセス“」と、「キッチン-リビング・ダイニングの間の視界の”開放性”」がポイントになります。

「キッチンへの“アクセス”がポイントになる」というのは、先ほどの例とほぼ同じと捉えて頂いてよいでしょう。ここでお伝えしたいのは、食事をとる場所はキッチンではなくリビング・ダイニングであり、それ故、調理したものを持ち運んだりする必要性がある分、アクセスがポイントになる、ということです。その点、先ほど述べた冷蔵庫・食器棚へのアクセスがポイントになる、というのとは少しニュアンスが異なりますが、「アクセス」という点は変わりません。料理をする方はよくわかると思うのですが、作ったものをリビング・ダイニングに持っていくとき(または片付けるとき)、キッチンの形状・レイアウトによって便利さがかなり異なってきます。

「視界の開放性」とは何でしょうか。リビング・ダイニングに対して「オープンな状態」だと、そこはキッチンという独立した空間というより、リビング・ダイニングの一部、ということにもなります。

オープンな状態かクローズな状態か。それによって異なってくるのは、「料理をする人とリビング・ダイニングにいる人とがコミュニケーションしやすいかどうか」ということと「リビング・ダイニングにいる人にキッチンをどう見せるか」ということです。

コミュニケーションについて捕捉するため、例えば小さな子供がいるご家庭を考えてみましょう。小さな子供は親と一緒にいたがるものですし、親からしてもなかなか目が離せないもの。それは親が調理をしていようがいまいが、変わりません。しかし、親にとっては刃物や火を扱う調理中に子供が近づいてくると危ないと考えますし、できれば少し離れてほしいものです。

そんなときも、キッチンがオープンな状態だと、子供は親の姿が見えるため、安心してリビング・ダイニングで遊び、キッチンに入ってくることも少なくなります。親からしても、調理をしながら子供を視界に入れられますし、会話をしたりすることもできます。

また、「キッチンをどう見せるか」というのは何でしょうか。これは「キッチンも、こだわり・テイストが大事」ということに繋がってきます。

キッチンがオープン型だと、必然的にリビング・ダイニングにいる人の視界に入ってきます。となると、そのデザインやテイストも、考えなければなりません。キッチンに置く食器棚や収納棚のテイストをリビング・ダイニングと同じ雰囲気にして一体感を出す、ということなどです。リビングは整然としているのに、オープン型キッチンでそちらは雑然としている、ということであれば、お部屋の雰囲気をちょっと損なってしまいます。

ということで、「キッチンとはどんな場所なのか?」をざっくり3点押さえたうえで、ポイントをいくつか提示しました。

次回記事では、それを踏まえてあらためてまとめるとどんなポイントがあるのかを整理し、皆さんが「自分のキッチンはどんなキッチンにしようか」を考える際の参考材料にしていただけるよう、お伝えしたいと思います。

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