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キッチンについて考えるときに押さえたいポイント ~前編~

キッチンを検討するときに押さえたいポイントはどんなものがあるでしょうか。ここではそのポイントについて解説していきます。

キッチンの調理器具・調味料のイメージ写真

前回の記事ではあらためて、「キッチンとは、誰が何をする、どんな場所?」ということについて考え、どんなことがポイントになりそうか、マイリノジャーナル編集部なりの考えをお伝えさせて頂きました。さて、今回は、その点も踏まえながらキッチンを考えるときのポイントを、あらためてまとめ、整理し、解説していきたいと思います。

キッチンを考えるポイントはいくつかあると思いますが、マイリノジャーナルでは、以下の六つを挙げたいと思います。

①キッチンの大きさ

②キッチンへの・キッチンからのアクセス

③キッチン内の作業効率性

④開放性

⑤テイスト

⑥そのほかのこだわり

これらの何を重視するかは、最終的にはその家族の好みやライフスタイル、家族構成などによって異なるでしょうが、自分ならば何を重視するのか、是非一度、この6つのポイントについて考えてみてください。本記事ではまず前半の①~③についてお伝えしていきます。

 

①キッチンの大きさ

最初に挙げるのは読んでそのままみてそのまま、「キッチンの大きさ」です。これはキッチンという空間の大きさ、キッチンを構成する要素(調理台、シンク、コンロなど)のそれぞれの大きさの両方だとお考えいただければと思います。

要は、「キッチンはどれぐらいの大きさにする?」ということですが、これは「作業効率性」と「収納性」の観点で整理してみるとわかりやすいでしょう。「作業効率性」はポイントの③にもあげておりますが、大きさはある程度作業効率性にもかかわってくる(とはいえ、作業気宇率性は大きさだけでは決まらない)、ということで①と③とで書いております。

作業効率性という観点は、(ほぼそのままですが)「どのぐらいの大きさのキッチンであれば作業がしやすいか」ということです。

調理台の大きさ、シンクの大きさ、コンロのサイズや口数、といった、キッチンを構成する主な要素はどれぐらいあればよいのでしょうか。

それは料理をする頻度、家族構成によっても異なりますが、一般的には頻度が多く、家族が多いほどにキッチン全体の大きさも必要になってくるでしょう。家族が多ければ、料理の量、食器の量といった要素意外に、例えば子供と一緒に料理をする、といったことも出てきますので、その点でもキッチンが大きいほど作業効率性は担保できる、ということになります。

家族が多く、料理も頻繁にするのに、一人暮らしサイズのキッチンしかない…ということになると、料理をされる方にとっては、作業効率という点では結構なマイナスになってしまいます。逆に家族が少なく、料理も頻繁にしないのに、大きなキッチンを構えてしまうのもマイナス要素が有ります。キッチンは水や油、調味料を扱う分、掃除も必要ですので、キッチンが大きくなればなるほど掃除の手間は増えてしまいます。また、スペースもとる分、リビングなど他の空間の大きさを犠牲にすることにもなります。

その点を踏まえ、必要なキッチンの大きさを考えると、調理のしやすいキッチンになってくるでしょう。

もう一点、収納性という観点ではどうでしょう。

こちらも作業効率性と同じく、一般的には頻度が多く、家族が多いほどに、キッチンの、特に収納部分の大きさが必要になってくるでしょう。

食器の数や大きさは、食品や飲み物の保管量などなど。そういったものは、当然ながら料理の頻度が高く、家族が多いほどに必要になります。

おやつや缶詰、レンジで温めるごはん、パスタなどの乾麺にジュース、みかんなどのように常温保存する果物…こういった食べ物・飲み物の保管量は家族が多いほど増えていくものです。

また、お皿やコップなどの食器はもちろん、三角コーナーのネットやごみ袋、食器洗い用の洗剤やスポンジも料理の頻度が多ければ多いほど必要になってきます。

 

②キッチンへの・キッチンからのアクセス

キッチンへの・キッチンからのアクセス。これは「キッチンと、隣接する場所との導線設計をどうするか」のお話ですね。

キッチンの導線設計で押さえておきたいのは、その中で調理作業をする人の導線はもちろんのこと、それに加えて「調理シーン以外で誰が何のためにキッチン内に入ってくるか、キッチンから出ていくか」ということです。調理作業をする人の導線は、比較的皆さん一生懸命イメージされるのですが、調理シーン以外のことまでとらえた導線設計は結構漏れがちです。

具体的にイメージしたいのは、「家族には(将来も含め)どんな人がいて」「それぞれキッチンにどんな用事があり、どんな動きをするのか」ということ。そして導線設計はそれを踏まえてしたい、ということです。

例えば、以下のようなケースを考えてみましょう。

  • 小さなお子様がいるケース

刃物やフォークなどの鋭利なもの、火やお湯などの熱いもの、重い調理器具やガラス類…キッチンには小さな子供にとって危ないものが満載です。子供の安全を考えると、例えば以下のような工夫が必要になってくるでしょう。

・キッチンを半個室の独立型にして、子供が簡単に出入りできないようにする

・キッチンと他の部屋との通路を柵で塞ぐ

・コンロの前には大きめの耐熱ガラスや壁を設置して火元をブロックする

・手元隠しを設置して、キッチンの中にあるもの(包丁、火元、レンジなどの家電製品、お皿など)に、いす・テーブル越しに子供が立って触れないようにする

などの工夫が必要になるでしょう。

  • 家族が多いケース

キッチンには冷蔵庫や食器棚など、調理をする人以外にも、食べ物や飲み物、食器などをとりにくることがあります。家族が多い場合、夕食を作る時間帯になると調理をする人とちょっとした腹ごなしや飲み物を取りに来る人が何人も行ったり来たりすると、調理作業もしにくくなるなどちょっとしたマイナスになってきます。そういう場合は、冷蔵庫や食器棚などをキッチンの奥ではなく入り口部分に設置したり、両脇が空いたアイランド形式にしたりするなど、アクセスしやすい状況を作る工夫が必要になるでしょう。

  • 自宅での料理の頻度が高いケース

キッチンは、料理が運び出される出発点でもあり、食べ終えた後の食器や調味料が運ばれる場所でもあります。盛り付けられた料理や食器などは、一度にたくさん運ぶことはできないですし、かといって何度もいったりきたりするのは結構面倒なものです。これが料理の頻度が高くなると、なおさらです。

こうした場合には、オープン型でちょっとしたカウンターのようなものはキッチンについていると、とても便利。料理を出す場合は、キッチンから動くことなく出したいものをそこに置けば、あとはリビング・ダイニング側からそれを引き取るだけで、キッチンとリビング・ダイニング間を行ったり来たりする必要が薄れます。

クローズ型のキッチンにしてしまうと、なかなかこうはいきません。都度都度、キッチンとリビング・ダイニングの間を行ったり来たりすることが多くなってしまうでしょう。

ここに書かせて頂いたのはあくまで一例ですが、このように「家族には(将来も含め)どんな人がいて」「それぞれキッチンにどんな用事があり、どんな動きをするのか」をイメージしてみると、導線設計はしやすくなってくるでしょう。

 

③キッチン内の作業効率性

キッチンは「調理という作業」をする場所である以上、これは必須で考えるべきことでしょう。調理という作業は、ざっと考えても、

・冷蔵庫・冷凍庫、食材保管庫、食器棚から食材・調理器具・食器を取り出す

・必要に応じてシンクで食材を洗う

・調理台で食材を切る/つぶす/味付する/下ごしらえなどをする

・コンロや調理家電で食材に火を通す

・食器棚から食器を取り出し、盛り付ける

・調理作業の中で出てきた生ごみ・ビン・かんなどをゴミ箱に捨てる

などのプロセスをたどります。そして、それらのプロセスには、冷蔵庫、食材保管庫、シンク、調理台、コンロ、家電製品、食器棚、ゴミ箱などが登場してきます。作業効率は、キッチン内にあるそれらのものをどう配置すればよいのか、ということでかなり変わってくるものです。

例えば、

・調理台/シンク/コンロの順番を自分が作業しやすいように配置する

・調理台/シンクの下部を空間にして、引き出し形式のゴミ箱にする

・食器棚をキッチンと向かい合うように置き、かつ扉をつけないようにして、調理中にも簡単にものを取り出せるようにする

・オープン型のキッチンをテーブルと一体化させ、いっそのことそこで食事をとり、料理を出したり食器を片付けたりする手間をできるだけ省略する

などなど、ちょっとしたことで作業効率は結構変わってくるものです。何をどうすれば調理作業の手間が省けて楽になるのか、考えてみると、意外に奥は深いものです。

 

以上、本記事では、キッチンを考えるときに押さえたいポイント6つのうち、最初の3つについて考えてみました。次回記事では残りの3つについて考えてみたいと思います。

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