どんなトイレにするのかを考える時、壁のデザインはポイントになります。狭い空間だからこそ壁のデザインは重要になるのです。ここではその壁のデザインについてお伝えします。
前回記事では、トイレがどんなことをするどんな場所なのかを踏まえつつ、あらためて「トイレを考えるときのポイント」について整理しました。ここでさわりだけおさらいすると…
・トイレは「落ち着く」ことができ、快適に「用を足せて」「手を洗うことができ」、「トイレ用品をしっかり収納する」場所
・押さえておきたいポイントは、①壁のデザイン、②収納の有無と種類、③手洗い器の有無と種類、④レイアウト
という内容でした。さて、今回はその中のポイント①として挙げた「壁のデザイン」について述べたいと思います。トイレの壁を検討するに際して、どういう要素を考えるべきなのでしょうか。
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トイレはもっとも使う頻度が高い場所で、もっとも汚れる場所です。湿気も多く、水はねしやすく、床だけでなく壁も汚れやすい場所です。そういった場所には、防水加工されていて、湿気やカビ、汚れに強く、掃除がしやすい機能がついた壁紙がおススメです。消臭機能がついているものもありますよ。トイレと言う場所に適した壁紙を選びましょう。
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詳しくはこちら>>一般的に、住まいの中で最も使われる壁紙の色は「白」。「白」という色は清潔感があり、かつ広く見える効果がありますので、決して広くはなく、清潔感にも敏感な日本の住まいにとても使いやすい色です。
ただ、今回考えたいのはトイレにあうかどうか。言うまでもなく、白は汚れが目立つ色です。トイレは汚れやすい空間ですので、白を採用するかどうか、少し立ち止まって考えたいところです。
白がお好みの方でも、同じ白でも淡い色調にする、という選択肢もあります。例えば、クリーム色やピンク、ライトブルーなどの淡い色は、汚れが比較的目立ちにくく、淡い色のため広さも感じることができます。また、便器や手洗い器のカラーと合わせるとインテリアの完成度は高くなります。
赤や緑といった濃い色の壁紙は存在感がありアーティスティックな印象があります。しかし、トイレという狭い空間では圧迫感を感じるというデメリットも。もし濃い色の壁紙にするなら、一面だけその色にすると、こだわりを感じさせ、かつ圧迫感も薄れます。
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詳しくはこちら>>大胆な模様のもの、例えば大柄の花や太目のストライプは、汚れを目立たせにくくなる一方で、狭い空間では圧迫感を生じさせるというデメリットも。模様を入れたい、という方は、細かい模様の壁紙を検討するのもよいでしょう。例えば小さな花模様や小さな緑を感じさせる葉っぱ、小さく風景がプリントされているものなどど。大柄の模様の壁紙にする場合は淡い色にする、壁の1面だけにするなどの工夫も考えたいところです。
通常、ほぼ毎日、何度か使用することになるトイレ。もちろん、来客時にも使用されます。トイレという空間は住まいの中で決して目立つ存在ではありませんが、その一方で、住んでいる人のセンスがとても出やすい空間でもあります。壁紙を吟味して、ぜひ自分好みの空間にしてください。
家全体の統一感も保たせるならリビングなどと同じテイストにしてもよいですし、居間や部屋ではチャレンジできない色にチャレンジして、個性的な空間にするという選択肢もありま。上下で壁紙を分けたり、腰壁をつけてアレンジしてもよいですね。
機能性を押さえつつ、色、模様など好きな壁紙を選び、お気に入りのトイレをつくる第一歩にしましょう。