住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

とっても狭い空間だからこそ。トイレのレイアウトを考える

トイレのレイアウトをどうするのか。なかなか考える機会は多くありません。ただ、意外に奥は深いものです。今回はそんなトイレについて考えます。

間取り設計図の写真

トイレのレイアウト、と言われてピンとくる方も、多くはないでしょう。住まいを検討するとき、リビングやキッチン、寝室などのレイアウトはほとんどすべての人がしっかり検討します。しかし、トイレのそれについては、案外見過ごされがちなのも事実です。

そんな、ちょっと哀しい(?)トイレですが、少しだけ立ち止まって検討することをお勧めします。中古マンションをリノベーションするとき、もしくはリフォームするとき。新築の家の設計を検討するとき。工事の前であれば、ある程度変えられることもあります。こうしたタイミングはトイレのレイアウトを検討できる数少ないチャンスです。他の居室空間ほど複雑に考える必要はありません。本記事では、どんな観点を考えてみるとよいか、お伝えしたいと思います。

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■トイレに入った時の印象

まずは、トイレに入った時の印象を考える、というのが一点目です。

トイレのドアを開け、パッと目に入るものは一体どんな光景かを考えよう、ということですね。例えば、下の図で考えてみましょう。

トイレのレイアウトの図(2パターン)

Aパターンでは、ドアを開けた時、手洗い器がパッと目に飛び込んできます。一方、Bパターンでは、便器と正面から向かい合う格好になります。どこまで気にするかにもよりますが、便器と向かい合うのは、決して気持ちの良いものではありません。便座や蓋が開いていれば、便器の中までいやでも目に入ってきます。常に清潔に保たれているならばよいですが、汚れてしまっていることもあるでしょう。そんな時は特に、ドアを開けた瞬間、ちょっといやだな、と思ってしまうものです。こうした可能性を考えると、直接向き合わないで済むレイアウトにする、というのが無難でしょう

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■手を洗う場所

二点目は、手を洗う場所をどう設計するか、というお話です。もちろん、トイレはとても狭い空間ですので、便器のレイアウトを決めると、おのずと手洗い器の設置場所もある程度決まってきます。しかし、手洗い器を誰がどのタイミングで使うか、というのを一旦確認したうえで、どこにどんな手洗い器を設置するか、決めたいものです。

まず、手洗い器を使うタイミングと言えば、

・用を足した後、トイレから出る前に手を洗う

・用を足してはいないが、手を洗う

大抵、このどちらかでしょう。となると、出入り口から近い方に手洗い器、遠い方に便器をレイアウトするのが便利でしょう。

また、誰が使うのか、というところでいくと、必ずしも、大人だけが使うわけではありません。小さいお子様がいらっしゃる家族であれば、手洗い器の高さを工夫する必要があるでしょうし、足腰の弱ったお年寄りがいらっしゃる家族であれば手すりを用意したり、腰を上げずとも使いやすい壁掛け型手洗い器にしたり、という手もあります。

トイレを使う人は誰なのか、一旦想定したうえでレイアウトを考えておけば、後で「しまった!」ということもなくなりますね。

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■モノを収納する場所

三点目は、モノをどこに収納するか、というお話です。トイレは下記のように、様々なものを収納します。

・トイレットペーパー
・掃除用ブラシ
・掃除用洗剤
・掃除用ペーパー
・芳香剤
・生理用品
・飾り用の雑貨

などなど。

これらは意外とかさばってしまうもの。収納できる棚をどこに置くか、もしくはそのまま置いておくか、一旦頭を巡らしたうえで、レイアウトを考えなくてはいけません。

ということで、今回はトイレのレイアウトについて考えてみました。レイアウトを考えるときの観点は、必ずしもこれだけ、というわけではありませんが、こうしたことは最低限、押さえておきたいですね。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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