住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

トイレでいい味を出す脇役、手洗い器~後編~

トイレの準主役とも言える手洗い器。今回は手洗い器の選び方などについてお伝えします。

備前焼のトイレ用手洗い器イメージ写真

トイレの手洗い器・前編の記事では、手洗い器を選んでいくプロセスを整理したうえで、カウンターやキャビネットをどう選ぶかを考えました。手洗い器はカウンターやキャビネットとワンセットで検討するものであり、トイレそのものやトイレの間口の広さに応じて選べるタイプが異なる、ということをお伝えしました。また、カウンターやキャビネットを写真で見ながら、どんなバリエーションがあるのかをお伝えしました。

今回は後編ということで、いよいよ(?)手洗い器本体についてお伝えしたいと思います。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■手洗い器を選ぶポイント

手洗い器について検討するとき、選択すべきことは大まかに以下になります。

①手洗い器のタイプを選ぶ

②手洗い器の機能・材質を選ぶ

③手洗い器のカラーを選ぶ

これだけ並べると「とってもシンプル」と思われるかもしれませんが、意外にバリエーションが多いのも事実。カタログなどを見てしまうと、悩みだしてしまう人も多いのです。では早速、それぞれについて見ていきましょう。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■手洗い器のタイプを選ぶ

手洗い器は、大きくは三つのタイプに分かれ、それぞれのタイプの中で形やサイズなどで様々なバリエーションに分かれます。

(1)壁掛け型

(2)手洗い器一体型

(3)ベッセル型

 ・丸形ベッセル型

 ・角型ベッセル型

それぞれ実際の写真を見ていきましょう。

・壁掛け型

壁掛け型は、壁に手洗い器を埋め込んだり、壁に引っ掛けるタイプのものです。設置するのにカウンターやキャビネットが不要なため、比較的スペースの小さなトイレでも導入しやすい手洗い器です。

壁掛けタイプのトイレ用手洗い器イメージ写真

・カウンター、手洗い器一体型

手洗い器とカウンターが一体化したフォルムの手洗い器です。カウンターと一体化しているため、カウンターと材質・色が同じになります。手洗い器とカウンターとの間に継ぎ目がない為、汚れが溜まりにくく、お手入れも簡単です。

カウンター一体タイプのトイレ用手洗い器イメージ写真

・丸形ベッセル型

ベッセルとは「うつわ」のことで、ベッセル型手洗い器は、うつわとしてデザインされた手洗い器のことです。ベッセル型はカウンターとは別に材質・色を選べるとともに、場合によってはカウンターの上に載せるタイプとカウンターに埋め込むタイプを選べ、その分デザイン性に幅を出すことができます。そのうち丸形のものを丸形ベッセル型と言います。

丸形ベッセルタイプのトイレ用手洗い器イメージ写真

・角形ベッセル型

角形のベッセル型手洗い器です。形以外の基本的な特徴は丸形ベッセル型と共通しています。

角形ベッセルタイプのトイレ用手洗い器イメージ写真

システム型の手洗い器の場合は、それぞれのタイプに応じて、選べる色やサイズ、水栓金具などが異なってくる場合もありますので、好み等を含めて検討したいですね。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■手洗い器の機能・材質を選ぶ

手洗い器の機能・材質を選ぶ際のポイントはいくつかあります。重要なポイントは、

・掃除のしやすさ

・手洗い時の快適性・機能性

でしょう。

掃除のしやすさは、汚れつきやすい水周りだけに重要な機能性です。前項でも述べたように、手洗い器の形によっても変わります。形に関して言うと、一般的にはカウンター・手洗い器一体型のほうが、継ぎ目がない分掃除はしやすいです。また、底が深いものの方が水はねが発生しにくく、お手入れも簡単です。材質に関して言うと、汚れが落ちやすく水垢が付きにくい材質などもありますので、その観点でも材質を検討することをお勧めします。例えばLIXIL社のAQUA CERAMICなど、各メーカーが機能性の高い材質を出していますので、見てみてください。

また、手洗い時の快適性・機能性という意味では、それを高める機材もあります。例えば、(公共のトイレなどでは非常に多く出回っていますが)手をかざせば自動的に吐水・止水できる自動水栓。他にも、吐水時に手元を照らすライトや、水ではなく温水を出す機能など、快適性・機能性を高める機能がありますので、検討するのもよいでしょう。

理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」

詳しくはこちら>>
お探しの情報が見つかります

■手洗い器のカラーを選ぶ

トイレは狭く、モノも少ない分、そこにあるものが目に入りやすい空間です。ですので、手洗い器のカラーは、トイレ空間のイメージを設計するうえで、無視できない要素です。

トイレ空間全体の調和を考えながら、カラーも検討するようにしましょう。

ただし、上述したように、カウンターとの一体型はカウンターと同色になることがほとんどでしょう。また、カウンターと異なる色を選んだとしても、材質が陶器・磁器の場合は、白系(白やクリーム系など)のみ、ということがあるなど、選択肢が多くないこともあります。

ということで、前編・後編にわたり、手洗い器について紹介してきました。ここで紹介した手洗い器のバリエーションはあくまでも概要レベルのものです。他にも、材質やデザインにとてもこだわったものなどもありますので、実際に検討されるときは、場合によっては、ご自身のニーズをここで紹介したこと以上に細かく検討することも必要でしょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
お探しの情報が見つかります