都内で戸建住宅を購入したい!と思ったとき、まず気になるのは価格のこと。23区と多摩地区では不動産相場にどれくらいの差があるのでしょうか。実際に売買が成約した取引データから、都内の宅地や住宅価格の相場、住宅ローン契約者の平均世帯年収をご紹介します。
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東京都内の新築戸建ての価格相場はどれくらいなのでしょうか。住宅金融支援機構が公表している「フラット35利用者調査」によると、2020年にフラット35を利用して東京都で購入された住宅の価格や面積の平均値は下記のとおりでした。
●注文住宅(土地付き)
所要金額 | 6,110.0万円 (建設費:2,648.0万円+土地取得費:3,462.0万円) |
敷地面積 | 110.3㎡ |
住宅面積 | 98.5㎡ |
1㎡あたり所要資金 | 63.3万円 |
●注文住宅(土地なし)
建設費 | 4,135.7万円 |
敷地面積 | 147.8㎡ |
住宅面積 | 125.2㎡ |
1㎡あたり建設費 | 33.3万円 |
●建て売り住宅
平均購入価格 | 4,588.7万円 |
敷地面積 | 100.7㎡ |
住宅面積 | 93.3㎡ |
1㎡あたり価格 | 49.2万円 |
もっともお金がかかるのが、土地を購入して注文住宅を建てるケースです。「注文住宅(土地なし)」は、本人や親族が所有している土地への新築や建て替えだと推測されます。
出典:フラット35利用者調査│住宅金融支援機構
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html
東京都で家を建てるための土地価格の相場はどれくらいなのでしょうか。レインズ(東日本不動産流通機構)が公開しているデータによると、2020年に東京都で売買が成約した土地(100〜200㎡)の取引価格と面積の平均は下記のとおりでした。
●2020年に売買が成約した土地(100〜200㎡)
東京都 | 23区 | 多摩地区 | |
成約件数 | 1,630件 | 710件 | 920件 |
価格 | 4,665万円 | 6,713万円 | 3,085万円 |
面積 | 137.95㎡ | 134.40㎡ | 140.69㎡ |
㎡あたり単価 | 33.82万円 | 49.95万円 | 21.93万円 |
東京都の土地の平均取引価格は4,665万円、平均面積は137.95㎡でした。また、東京23区の平均取引価格は6,713万円で、東京多摩地区(島しょ部を除く)の平均取引価格3,085万円の2倍以上となっており、都市部と郊外で地価に大きな差があることがわかります。
出典:年報マーケットウォッチ2020年・年度│RAINS(東日本不動産流通機構)
http://www.reins.or.jp/library/nmw2020.html
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詳しくはこちら>>東京都で戸建住宅を購入した人の年収はどれくらいなのでしょうか。先ほどの「フラット35利用調査」で、住宅の種類ごとに住宅ローン契約者本人の年収と世帯年収、年収倍率の平均値を確認することができます。
●注文住宅(土地付き)
所要金額(建設費+土地購入) | 6,110万円 |
世帯年収 | 804万円(本人年収:667万円) |
年収倍率 | 8.3倍 |
●注文住宅(土地なし)
建設費 | 4,136万円 |
世帯年収 | 687万円(本人年収:569万円) |
年収倍率 | 6.8倍 |
●建て売り住宅
購入価格 | 4,589万円 |
世帯年収 | 660万円(本人年収:553万円) |
年収倍率 | 7.5倍 |
なお、年収倍率とは【購入価格÷世帯年収】で求められる値です。上記のデータから、東京都内で戸建て住宅を購入するためには、世帯年収の7〜8倍ほどの費用が掛かることがわかります。
出典:フラット35利用者調査│住宅金融支援機構
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html
レインズによると、2020年に売買が成約した戸建住宅(新築)の平均価格は下記のとおりでした。また、フラット35利用者調査によると、建て売り住宅を購入した人の平均年収倍率は7.5倍でした。そこで、物件価格を年収倍率で割り、住宅購入に必要な世帯年収の目安を算出しました。
●2020年に売買が成約した戸建住宅(新築・23区)
成約件数 | 763件 |
価格 | 5,018万円 |
土地面積 | 79.85㎡ |
建物面積 | 92.50㎡ |
【都区内で新築住宅を購入するための世帯年収の目安】
5,018万円÷7.5=669.0万円
東京23区外(多摩地区)で2020年に売買が成約した戸建住宅(新築)の平均価格は下記のとおりです。23区の場合と同様に、世帯年収の目安を算出しました。
●2020年に売買が成約した戸建住宅(新築・多摩地区)
成約件数 | 792件 |
価格 | 3,601万円 |
土地面積 | 126.41㎡ |
建物面積 | 94.64㎡ |
【多摩地区で新築住宅を購入するための世帯年収の目安】
3,601万円÷7.5=480.1万円
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詳しくはこちら>>一般的に、住宅は築年数が経過するほど物件価格が下落するため、中古物件を選ぶことで購入費用を抑えることができます。実際に、多摩地区の中古物件は新築住宅よりも安く、住宅面積も広くなっています。
ただし、23区においては新築住宅よりも中古住宅の方が高いという逆転現象が起きています。中古住宅は新築住宅に比べて好立地な物件が多く、築浅ほど住宅面積が小さくなる傾向があります。
またかつては「マイホームは新築」という価値観が主流でしたが、近年のリノベーション人気の浸透などから、最初から中古物件を選ぶ人も増えています。そのような理由から、このような逆転現象が起きているのではないでしょうか。
●2020年に売買が成約した戸建住宅(東京都)
中古 | 新築 | |
成約件数 | 4,046件 | 1,555件 |
価格 | 4,516万円 | 4,296万円 |
土地面積 | 109.88㎡ | 103.56㎡ |
建物面積 | 102.39㎡ | 93.59㎡ |
築年数 | 19.64年 | — |
●2020年に売買が成約した戸建住宅(23区)
中古 | 新築 | |
成約件数 | 2,259件 | 763件 |
価格 | 5,559万円 | 5,018万円 |
土地面積 | 87.43㎡ | 79.85㎡ |
建物面積 | 102.06㎡ | 92.50㎡ |
築年数 | 19.33年 | — |
●2020年に売買が成約した戸建住宅(多摩地区)
中古 | 新築 | |
成約件数 | 1,787件 | 792件 |
価格 | 3,198万円 | 3,601万円 |
土地面積 | 138.26㎡ | 126.41㎡ |
建物面積 | 102.80㎡ | 94.64㎡ |
築年数 | 20.03年 | — |
出典:年報マーケットウォッチ2020年・年度│RAINS(東日本不動産流通機構)
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/nmw/NMW_2020/NMW_2020_1_3.pdf
東京23区では中古が新築よりも高いという逆転現象も起きていますが、郊外ではやはり中古住宅を選んだほうが安いです。そのぶんの費用をリフォーム・リノベーションにあてることで、満足度の高い家づくりができます。
・内装や設備を新築同様に一新できる
・ライフスタイルに合わせた間取りや機能を導入できる
・ありきたりではないデザインを実現することができる
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詳しくはこちら>>東京23区および多摩地区における、土地・物件の価格や世帯年収の平均値をご紹介しました。東京で新築戸建てを購入するための世帯年収の目安は23区で669万円、多摩地区で480万円になります。また、23区では新築よりも中古住宅のほうが高いという逆転現象が起きていることも特徴です。新築にこだわらずに、立地条件や面積などの理由から総合的に判断している人が多いのではないでしょうか。