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フローリング張り替えリフォームの方法と費用を徹底比較!

フローリングの張り替えは大変そうというイメージがありますが、以外にもDIYで自分でもリフォームができてしまいます。DIYできることからリフォームまで様々な事例を交えて費用もご紹介します。

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■DIYでもできる!簡単にできる床の張り替えの方法

フローリングの張り替えをDIYでやるとき、既存のフローリングを剥がして張り替える方法は、DIYに慣れた人でないと難しいものがあります。そこで、DIYに向いたフローリングを使った、簡単な張り替えリフォームの方法をご紹介します。

・DIYでも簡単にできるフローリングの張り替え方法

DIYで張り替えがしやすいのは、既存のフローリングを剥がさずに、そのまま上から直貼りできる重ね張り用のフローリングです。重ね張り用のフローリングは6㎜程度の厚さの商品が多いですが、DIYでは、3㎜程度の厚みのタイプが使いやすいです。フローリングは決まった長さや幅になっているため、部屋の大きさに合わせてカットする必要があります。薄いことで、のこぎりを使用せずにカッターで切ることが可能で、軽量なため持ち運びやすく、施工性がよいことも利点です。表面材は木目が印刷された塩ビやシートのタイプのほかに、風合いのよい天然木のタイプもあります。

DIYでフローリングの張り替えを行う前に、まずは、下地の状態を確認することが大切です。表面のフローリングが劣化しているだけであれば、直貼りで施工することができます。しかし、フローリングの上を歩くと沈んでしまうなど、下地が傷んでいる場合は、フローリングを剥がして下地の補修を行うことが必要です。下地の状態に問題がなければ、端からフローリングを敷きつめて貼っていきます。端の部分は部屋のサイズに合わせてカッターでカットすることが必要です。接着剤を使うタイプのほかに、裏面に粘着剤や両面テープがついていて、シートを剥がすだけで簡単に張れる商品もあります。

さらに、簡単にDIYでフローリングを張り替えたい場合は、張らないタイプのフローリングを使うのも手です。フローリングをはめ込んで置くだけのタイプや、滑り止めがついた床材を置いていくだけの置き敷きタイプの商品もありますので検討してみましょう。

・DIYならいくらでおさまるの?

通常、フローリングの張り替えを業者に依頼すると、張り替えを行う職人の工賃がかかります。また、既存のフローリングを剥がす場合には廃棄費用も必要です。DIYで既存のフローリングの上に直貼りした場合には、フローリングの購入費用だけで済みます。6畳の部屋の場合、商品による違いがありますが、重ね張りによるDIYの費用は5万~9万円程度です。フローリングは一梱包単位で購入することになるため、張り替えをする部屋の広さによっては余る量が多く、割高になることがあります。

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■徹底比較!剥がして張る?上から張る?工法による違い

フローリングの張り替えは工法の違いによって、工期や費用などが変わってきます。どちらの工法を選ぶべきなのか、メリットやデメリットをもとに比較していきましょう。

・張り替え工法の種類

フローリングの張り替えが必要な時期の目安は、環境や使用状況による違いもありますが、10年~15年程度が目安です。床を踏むと沈んでしまったり、フローリングが反っていたり、汚れや色あせ、キズが気になったりしてきたら、張り替えるタイミングです。

フローリングの張り替え工法には、「張り替え」と「重ね張り」があります。「張り替え」は、既存のフローリングをすべて剥がしてから、新しいフローリングを張っていく工法です。歩くと床が沈んでしまうときは、下地の状態が悪くなっていることが多いため、下地の状況を確認することが重要で、必要に応じて補修が行える張り替えの方が向いています。「重ね張り」は既存のフローリングを剥がさずに、そのまま直貼りする工法です。重ね張りは張り替えよりも施工が容易なことから、前述のようにDIYでもやりやすいです。ただし、重ね張りは専用の薄型のフローリングを用いますが、多少は床の段差が出てしまいます。ドアの開閉に支障がないか、確認することが必要です。また、下地の状態を確認することができず、そのまま上から新しいフローリングを張ってしまうため、建てられてからさほど年数が経ってなく、下地の状態に問題がないときに向いている工法です。

また、床暖房が設置されている場合は、フローリングの張り替えを行うと、フローリングを剥がしたときに床暖房のマットやパネルが傷ついてしまうことがあります。そのため、床暖房の交換が必要になるケースがあることが難点です。床暖房をそのまま活かしたい場合には、床暖房のあるフローリングの張り替えに対応できる熟練の職人がいる業者に依頼するか、床暖に対応した重ね張り用のフローリングを使う方法があります。また、リノベーションをする際には、床暖房を新たに設置することも可能です。床暖房を設置する場合には、対応するフローリングを選ぶようにしましょう。床暖房には、電気式とガスなどを用いる温水式があります。電気式の方が設置工事費用は安いですが、ランニングコストが安いのは温水式の方です。また、リフォーム用として、既存のフローリングの上に、重ね張りでフローリングと床暖房を設置できる直貼りタイプの商品もあります。

・費用を比較してみよう

フローリングの張り替えと重ね張りのリフォーム費用を比較すると、張り替えの方が高めになります。既存のフローリングを剥がす工程があり、職人の工賃がアップすることと、剥がしたフローリングの処分費用がかかることによる違いです。フローリングの種類にもよりますが、一般的なフローリングを使用した場合の張り替え費用は、6畳の部屋のケースで、重ね張りは10万円~12万円、張り替えは11万円~15万円が目安です。マンション用の遮音フローリングで張り替える場合は、14万円~16万円が目安になります。また、マンション用の遮音フローリングに対応した、重ね張り用のフローリングを使って重ね張りする場合には、6帖の部屋で11万~13万円が目安です。

フローリングの種類による費用の違いでは、キズ防止の加工がされたものや表面の突き板が厚みがあるものの方が高価です。また、樹種や節の有無などによる違いがありますが、無垢フローリングは高めになります。

・工法の違いによるメリットとデメリット

フローリングの張り替えリフォームで、張り替えと重ね張りにはそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらがよいか一概にはいえません。

張り替えは、既存のフローリングを剥がすため、下地の状態を確認できることがメリットです。下地が傷んだ状態を放置してしまうと、さらに状態が悪化してしまうため、適切な時期に補修を行うことが大切です。また、張り替えは段差ができないため、フラットな床を保つことができることもメリットに挙げられます。しかし、張り替えは既存のフローリングを剥がす工程があるので手間がかかることがデメリットであり、巾木の交換も必要になるケースもあります。工期をみていくと、玄関と廊下を張り替えた場合は1日半~2日程度、6帖程度の部屋では2~3日工期がかかることが一般的です。フローリングを剥がす工程と、廃材の処分費用の分、工事費用もかかります。フローリングを剥がす際に、大きな音が出たり、ホコリが立ったりすることも、デメリットと感じる人もいるでしょう。

一方、重ね張りの場合、フローリングを剥がす工程を省けることで、工事時間も費用も抑えられることがメリットです。玄関や廊下なら半日~1日、6畳の部屋の場合は1~2日程度で工事が終わります。さらに、廃材が出ないことは地球環境にとってもやさしいといえます。また、重ね張りをすることで床が強くなるという点もメリットです。ただし、重ね張りは新たに張ったフローリングの厚みの分、段差ができてしまうことがデメリットに挙げられます。ドアなどの建具との取り合いが問題になったり、床面の高さが上がることで、キッチンや洗面台が低いと感じたりすることがあります。また、段差ができることで、美観を損なうこともデメリットです。ただし、床材が変わる部分に見切り材を入れることで、気にならなくなるケースもあります。また、重ね張りの場合、下地が傷んでいることに気づかずに施工してしまうと、短期間で再度張り替えと下地の補修が必要になるというリスクがあることもデメリットに挙げられます。また、マンション用の遮音フローリングの上に通常の重ね張り用のフローリングを張ると、遮音性能が低下する点にも注意が必要です。

フローリングの素材の面から比較すると、どちらも複合フローリングと単層フローリングの2種類があります。複合フローリングは、合板などの基材の上に突き板や化粧シートが張り合わせてあるものです。もう一方の単層フローリングは無垢フローリングともいわれるもので、一枚板でできています。張り替え用のフローリングの方が、種類が豊富なことがメリットです。とはいえ、重ね張り用のフローリングでも、無垢フローリングを展開しているメーカーもあります。どちらを選択しても好みや予算で選ぶことができます。

基本的に下地が傷んでいることが疑われる場合は、張り替えが向いています。張り替えと重ね張りのメリットとデメリットを理解したうえで、工法を選択しましょう。

・マンションの管理規約による規定に注意

中古マンションのリフォームでフローリングの張り替えを行いたい場合には、管理規約の規定を確認する必要があります。管理規約は、マンションの区分所有者で構成される管理組合によって定められているものです。管理規約で専有部分のリフォーム工事を行う際には、管理組合に届け出や申請を行うことが義務付けられているケースが多くみられます。また、フローリングは遮音等級がL-45やL-40以上の性能を持つものを使用することが、決められていることが多いです。マンション用の遮音フローリングには裏面に特殊なクッションが取り付けられていますが、無垢フローリングで遮音性能のある商品は限られています。そこで、防音マットを敷いた上にフローリングを施工することで、遮音性能を確保する方法があります。ただし、管理規約に遮音等級の規定がある場合、防音マットを用いた方法で承認が得られるかどうかは、管理組合によります。また、カーペット敷きの部屋をほかの素材に変えることが管理規約で禁止されているため、フローリングに張り替えられない物件もありますので注意が必要です。あるいは、電気容量に関する規定がある場合、床暖房を新設できないこともあります。さらに管理規約が厳しく、指定業者による工事しか認められていないケースもあるのです。

フローリングの張り替えなどの工事を行う場合には、事前に管理規約を確認しておくことが大切です。申請を怠ったことで、工事の差し止めや原状回復を求められるケースもあります。フローリングの張り替えに申請や届け出が必要か、承認を得なければならない場合は、どのくらいの期間がかかるのか、事前に調べておきましょう。

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■マンションのフローリングの施工方法は?

マンションのフローリングは、一般的に直貼り工法と二重床工法のいずれかで施工されています。フローリングのリフォームで、既存のフローリングを剥がして張り替えを行う場合は、基本的に同じ工法をとります。

直貼り工法は、コンクリートスラブの上に、直接、特殊な遮音のためのクッション材がついたフローリングを張っている工法です。一方、二重床工法は床スラブの上に、防振ゴムのついた支持脚を立てて、その上に合板の下地材やフローリングを施工する工法です。直貼り工法の場合は、給排水管やガス管、電気配線などを通す部分のみ、コンクリートスラブを下げるか、フローリング等の仕上げ面の高さを上げているため、リフォームで水回りの移動をしにくくなります。一方、二重床工法の場合は、全体に床下のスペースができるため、水回りの移動を含むリフォームがしやすいことがメリットです。また、床下に空間ができることで防音性も高まります。遮音フローリングでも、直貼り工法用と二重床工法用は異なりますので、張り替えリフォームをするときには、工法に合ったものを選びましょう。

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■畳からフローリングに張り替えてみよう

畳からフローリングへの張り替えは、DIYで自分でやることができるものなのか、気になる人が多いのではないでしょうか。畳からフローリングに変える場合の手順や費用などをご紹介していきます。

・畳をフローリングに変更する際の手順

畳からフローリングへ張り替えるときには、まずは、畳を撤去します。畳の厚さは4~5cm程度ありますが、フローリングの厚みは1.3~1.5cm程度です。そのため、下地をつくって高さを調整して、他の部屋の床面とレベルを合わせることが必要です。そこで、つぎに根太となる角材を置いて、断熱材を入れる場合には根太と根太の間に入れ、合板を釘や根太ボンドで固定して張りをし、下地にします。このとき、合板を張った際に傾きがないように、水平に施工することがポイント。水平器で水平がとれているかどうか確認し、水平になっていない場合は、薄いベニヤ板などで高さを調整します。

下地が完成したら、いよいよフローリングを張る作業です。フローリングの裏に木工用ボンドを塗り、張る場所によって隠し釘かフロア釘を打って固定します。木工用ボンドは、フローリングが動いてきしむのを防ぐためのものです。隠し釘は釘の頭がとれる釘で、釘が目立ちません。フロア釘はスクリュー釘とも呼ばれ、長年の使用でも抜けにくいのが特徴です。通常の釘を使用すると床なりの原因となるため、フロア釘を使用します。

一枚目のフローリングは、根太に対して垂直になるように部屋の角から張っていきますが、壁にピッタリとくっつけるために、凹の部分を壁側にします。巾木があたる位置に、一列目は隠し釘で固定します。2枚目のフローリング以降は、凹凸部を少しはめて当て木をして金づちで叩くと、スムーズに奥まではめやすいです。一列目の最後のフローリングは、部屋のサイズに合わせてカットしてからはめ込んでいきます。

二列目以降に使うのはフロア釘です。継ぎ目が列ごとに互い違いになるように長さを調節してはめ込んでいくと、きれいに仕上がります。最後の列はフローリング収縮によって突き上げてしまうことがないように調整が必要です。壁から3~5mmの隙間が空くように調整した幅でカットして、はめ込んでいきます。フローリングがスムーズに入らない場合は、凹の下側の部分をカットしてしまっても構いません。最終列は再び、隠し釘を使って固定します。最後に、壁との隙間を隠すために、木工用ボンドと隠し釘で巾木を取り付けたら完成です。

・費用はどれくらいかかるの?

畳をフローリングに張り替える費用は、業者に依頼する場合、広さやフローリングのグレードにもよりますが、10万~25万円程度かかります。DIYでやる場合には、数万円程度の費用から施工が可能です。材料費のほかに畳の処分費用が必要ですが、自治体によってはクリーンセンターに持ち込むことで、リーズナブルな費用で処分することができます。

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■まとめ

フローリングの張り替えリフォームは、下地の状態に問題がなければ重ね張りも選択肢になります。また、フローリングの張り替えは畳からの変更であっても、DIYに慣れている人であれば、無理なく施工することが可能です。ただし、下地を水平に施工できるかどうか問題になりますので、スキルに合わせて選択しましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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