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シニア向け分譲マンションはリノベーション可能?注意点やポイントを紹介!

高齢者向けの住まいの一つとして、シニア世代が生活しやすいように配慮された、シニア向け分譲マンションがあります。シニア向け分譲マンションは、一般的な分譲マンションと同様にリノベーションすることができるのでしょうか。シニア世代のリノベーションのポイントにも触れて解説していきます。

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■シニア向け分譲マンションはリフォームできる?

そもそもシニア向け分譲マンションとはどういったマンションを指すのか踏まえたうえで、リフォームやリノベーションが可能なのか説明していきます。

・シニア向け分譲マンションの概要

シニア向け分譲マンションは、シニア世代が暮らしやすいように配慮してつくられた分譲マンションのこと。一般的な分譲マンションと同様に○○号室で区切られた専有部分と、所有者が共同で使用できる共用部分があります。シニア向け分譲マンションは共用部分に豪華な施設が多いのが特徴で、物件による違いはありますが、レストランやプール、温泉、フィットネスジムといった施設が備えられています。スタッフが常駐し、フロントサービスや見守りサービス、緊急対応サービスなどのサービスが提供されている物件が多いです。

シニア向け分譲マンションは60歳以上といった年齢制限を設けている物件が多く、居住にあたっては自立して生活できることを条件としている施設が目立ちます。

・所有権があるのでリノベーション可能

シニア向け分譲マンションの権利形態は一般的なマンションと同じ所有権です。そのため、シニア向け分譲マンションは、専有部分を自由にリフォームやリノベーションすることが可能です。

ほかの自立した高齢者向けの住まいと比較すると、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は賃貸住宅のため、リノベーションすることができません。健康型有料老人ホームや住居型有料老人ホームは終身利用権方式で、居住する権利やサービスを受ける権利を購入している形態のため、やはり、リノベーションは不可です。高齢者向け施設の中でもリノベーションができることは、シニア向け分譲マンションの大きな特徴といえるでしょう。

・リノベーションで自分に合った住まいに

シニア向け分譲マンションの専有部分は基本的には、自由にリノベーションをすることができます。共用部分の修繕は区分所有者で構成される管理組合が行います。

たとえば、壁紙を貼り替えたり、キッチンやユニットバスを交換したり、間取りを変更するといったことが可能。シニア向け分譲マンションなら、スタッフが常駐してサービスを提供することによる安心感と、自分の好きなインテリアに囲まれて暮らしたいという希望を叶えることができるのです。

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■シニア向け分譲マンションのリノベーションの注意点

シニア向け分譲マンションは基本的に専有部分を自由にリノベーションすることができますが、管理規約による制約に気を付ける必要があります。

・管理規約による制約を確認

シニア向け分譲マンションも一般的な分譲マンションと同様に、管理組合によって管理規約が決められています。専有部分の修繕に関しての規約も設けられていますので、リフォームやリノベーションを行う際には、規約に則って進めていくことが必要です。

通常、リノベーション工事を行う前に管理組合へ設計図や仕様書を添付して申請を行うことが必要であり、届出だけではなく、承認が必要なマンションもあります。また、騒音によるトラブルを避けるため、フローリングの遮音性能を定めているマンションが多く、既存の床材と違う種類の床材に変えられないケースもあります。

リノベーションをする前に管理規約をよく確認しておくとともに、マンションのリノベーションに慣れている会社に依頼するようにしましょう。

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■シニアのリノベーションのポイント

シニア向け分譲マンションはバリアフリー化されている物件がほとんどです。シニア世代が住みやすい住まいにリノベーションするには、安全性と使いやすさに配慮するなど、いくつかのポイントがあります。

・危険を取り除き行動しやすくするのが基本

高齢になるとちょっとしたケガがもとで寝たきりになってしまうケースが少なくないため、住まいの危険な箇所を取り除き、安全性を高めておくのがシニアのリノベーションの基本です。また、動くことが億劫になって行動範囲が狭くなってしまいがちですが、心身の健康のためにはよいことではありません。買い物や通院に行きやすいように、外出のしやすさにも配慮したリノベーションをしましょう。

・間取りはシンプルに

シニア世代の住まいは、廊下があるこまごまと部屋が分かれている間取りよりも、広々としていて必要なときだけ引き戸等で仕切るようにした間取りが向いています。シンプルな間取りには動きやすく、車椅子でも生活しやすいというメリットだけではなく、掃除がしやすいという利点もあります。また、夫婦が別々の部屋で過ごすことが多い場合も、引き戸で仕切られた空間で緩やかにつながり、お互いの気配を感じながら生活をした方が、万が一の際に急変に気がつきやすくなります。

また、生活動線が重ならないように配慮することも大切なポイント。たとえば、リビングのドアを開けて廊下に出たときに、ちょうどトイレのドアを開けるとぶつかるような動線の重なる間取りは危険です。シンプルな間取りとし、建具は引き戸にすることを基本としましょう。

・バリアフリー化と手すりの設置

シニア世代は床のちょっとした段差につまずいてケガをすることがあり、段差があると車椅子を使う場合にも移動の妨げになります。段差を解消して床をフラットにしておくと安全です。また、浴室の浴槽のまたぎ部分や玄関の框部分など、段差が避けられないところには手すりを設置します。手すりの設置には下地材が必要ですので、今はまだ不要でつけたくない場合、壁紙を張り替えてリノベーションするのであれば、下地材だけ入れておくのがおすすめです。

・住宅設備機器は手入れのしやすさを重視

住宅設備機器は操作性がよく、手入れをしやすいものを選ぶのが基本です。IHクッキングヒーターは火を使わないので安全性が高く、表面がフラットなので掃除がしやすいです。レンジフードは掃除が不要なタイプが出ています。また、食洗機を設置すると、食器を洗う手間が軽減できるので設置を検討してみましょう。ユニットバスも床やカウンターが汚れにくい、排水溝が掃除しやすいといった商品が展開されています。

・収納はしまいやすく

収納の使い勝手が悪いと、モノをしまうのが億劫になってしまい部屋が散らかってしまう、部屋が散らかっているとモノにつまずきやすくて危険という悪循環を招く恐れがあります。収納はまとめて1箇所に設置するのではなく、使う場所のそばに収納があった方が便利です。また、しまいやすく、取り出しやすいものとしましょう。

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■場所別シニアのリノベーションのコツ

では、具体的にシニア世代のリノベーションはどのようなプランにすればよいのか、場所別に解説していきます。

・キッチン

キッチンはリビングダイニング全体が見渡せる位置に設置し、オープンキッチンか、吊戸棚のついたセミオープンキッチンにします。ただし、吊戸棚をつける場合、出し入れがしにくいため、昇降式にするのがおすすめです。また、背の高い収納を設置しても、身長を超える位置より上で踏み台を使わないと取り出せない場所は、出し入れがしにくいうえに危険も伴います。楽な姿勢で出し入れできる高さまでの収納に抑えるのがポイントです。

先ほど挙げたIHクッキングヒーターや食洗機、掃除不要のレンジフードのほか、手でタッチする水栓や足で操作できる水栓を選ぶなど、設備機器は操作性とお手入れのしやすさで選ぶのが基本です。また、キッチンの床材はコルクタイルなど、足への負担が軽減できるものを選びましょう。

・洗面所・トイレ・浴室

洗面所は広めのスペースを確保し、椅子や車椅子で使えるようにしておきます。洗面台は、カウンター下の収納がないタイプや車椅子で使用すること前提に設計された足元が広いタイプがおすすめです。水栓はタッチ水栓を選ぶと、介助がしやすいです。

トイレは寝室と隣接する場所に設けて、車椅子での出入りがしやすく、万が一、倒れたときにも救助がしやすいように、引き戸または折れ戸にします。浴室は引き戸にすると、倒れた際などに浴室の外から救助しやすいことが利点です。また、体力的に入浴が難しいときもあることを考えると、座った状態でシャワー浴ができるようにしておくと快適に過ごせます。浴室内は出入り口と浴槽のまたぎ部分に手すりをつけることが多いですが、身体の状態によって手すりが必要な場所が違うため、ショールームに行くと実際に試せます。

浴室に暖房機を設置するケースは増えていますが、脱衣で身体を冷やしてしまうことを避けるため、洗面所にも暖房機を設置すると、ヒートショック対策として有効です。また、トイレと洗面脱衣室を同室として浴室とつながる形にすると、衣服の着脱の面でも使い勝手がよくなります。

ただし、入浴時にほかの人がトイレに行きにくい点に配慮が必要です。

・リビングダイニング

ダイニングはキッチンとカウンターでつながっていると、配膳や片付けの際に便利です。さらに、ダイニングテーブルのまわりを回遊きるように、ダイニングスペースにゆとりを持ったプランにすると、配膳や片付けがしやすく、車椅子も利用しやすいです。

リビングダイニングの広さにゆとりがあれば、畳みコーナーを設けると、寝転がったり、来客時に泊まってもらったりできるので便利です。リビングの床とフラットにつなぐ方法と、畳みコーナーは座れるくらいの高さにして、下部を収納として使う方法があります。

・寝室

シニア世代の場合、万が一のときに緊急対応ができるように、寝室は夫婦同室にするのが理想的です。夫婦別寝にしたい場合であっても、引き戸で仕切ったり、ベッドとベッドの間にクローゼットを置いたりするなど、お互いの気配を感じられるようにすることが望ましいです。

また、介護が必要になったときや寝起きのしやすさから、布団よりもベッドの方が向いています。

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■まとめ

シニア向け分譲マンションは所有権があるため、一般的な分譲マンションと同様にリノベーションをして、自分に合った住まいにすることができます。シニア世代のリノベーションでは、安全で動きやすく、使い勝手がよいことを重視することが大切です。機能性とデザイン性を両立させた住まいを目指しましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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