住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

リノベーション工事のチェックポイント ~解体⼯事から浴室・キッチンなどの設置まで~

リノベーション工事を進めていく中で、施主がしっかりチェックしたいポイントを解説していきます。

家とチェックマークの写真

物件を購入して、いよいよリノベーション工事の開始。リノベーションプランを自分で決定した場合は特に、工事後、どんな風に部屋が仕上がるか、楽しみで仕方がないと思います。しかし、工事の間はすべて業者任せ、出来上がりだけ待っている…というのは実は望ましくありません。

十分なチェックをしなかったがために、

・部屋が完成して数年後、老朽化した配管が壊れて、また大きな費用をかけて修繕した

・設計図通りに仕上がったものの、あらためて部屋を見るとコンセントの配置を前もって 変えておけばよかった

などといったことも現実に起こり得ます。そうした事態に至らせず、入居後、ずっと快適な暮らしをしていく為には、工事の段階でも購入者が確認をすべきことはあるのです。

ここでは、工事のプロセスの中でどんなことに注意すべきか、お伝えしていきます。今回は、リノベーション工事の前半部分、解体工事・浴室・キッチンなどの設置までで、どのような点に注意すべきか、確認していきましょう。

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■1.スケルトン化されたときのチェックポイント

解体工事がはじまり、室内が柱や梁だけのスケルトン状態になったときは「自分が想定している間取り変更は本当に可能か?」という点をチェックしましょう。たとえば、スケルトン化すると以下のような状況も可能性としては、あり得ます。

・図面と配管の位置が異なり、水まわりの移動が実は難しい

・梁の形が想定と異なり、部屋の形が設計段階と異なってしまう

・壁の一部が耐震壁になっていて、解体できない

他にも可能性としては考えられます。前提として、室内や部屋の構造の状況は実は図面だけでは100%は分からないのです。柱・梁や耐震壁は解体できず、配管の位置も容易に動かせないので、それらの位置が想定と異なれば最悪のケース、大きな計画修正をしなければいけません。

リノベーション物件はその可能性も踏まえつつ設計するため、上記のような問題が頻繁にあるわけではありません。しかし、柱・梁の正確な位置はスケルトン状態にしないと把握できないのも事実であり、そのリスクを完全に排除できるわけでもありません。

前述のような事態を防ぐためにも、スケルトン状態になった時には立ち会うようにし、現場監督らと「本当に想定通りの間取り変更が可能か?」を確認し、あらためてイメージをすり合わせるようにしましょう。

また、そもそも計画変更の可能性を少しでも下げるためにも、リノベーション工事に精通している、経験豊富な業者を選ぶようにしましょう。マンションのブランドや年代ごとの「特性」を過去の経験から知っている業者は、そうしたことも踏まえながら設計をしてくれ、「失敗」のリスクをできる限り小さくしてくれるはずです。

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■2.骨組み段階でのチェックポイント

部屋を解体して配管の位置確認や交換が終われば、基礎部分を組む「骨組み」をします。ここで、リノベーション後の部屋の形の基礎部分ができるということです。この骨組みの段階では「部屋や収納の広さ」を実物を見てチェックするようにしましょう。

もちろん設計段階で各部分の長さ・広さは決めますので、図面上でも部屋や収納の広さは分かるといえば分かります。しかし、それもあくまでも図面上のお話。例えば、収納スペースは「戸袋部分」や「扉の厚み」など、微妙な違いの部分は、実物を見ないと大きさのイメージができません。どこの部分であれ、わずか数cmの差が、全体の印象を左右することもあります。そしてその「印象」は、あくまでも実際に住む自分が持つもの。同じ寸法の部屋でも、人によって「広い」と感じることもあれば「狭い」と感じることもあります。また、収納にしても一般的には広かったとして、ものが多い人には「狭い、もっと必要」と思うこともあるでしょう。

そのため、それぞれの広さは、自分の目でしっかりと確認していきたいものです。骨組みを完成した後は容易に変えることはできませんので、骨組み段階で最終調整することが大切です。

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■3.配管交換・廃材処理に関する業者ごとの費用の違い

スケルトン状態にして配管位置を確認しているときに、設備が老朽化していれば配管の交換を行う場合があります。ただ、配管の交換およびその廃材処理をするとなると、それは手間・費用両方の観点で、施工業者または工事依頼者の負担になります。

業者からすると、工事依頼者への提示価格に上乗せすれば売れるチャンスが減りますし、上乗せしなければ利益が減ります。それを避けるべく、交換しないことも業者によってはある上に、その費用は業者ごとにバラバラです。

ただ、リノベーションの対象となるマンションは築数十年を経過していることが多いので配管の老朽化もその分進んでいます。配管の交換は、部屋を解体しないとできないため、もし部屋の完成後に配管が破損してしまうことがあると、非常に大きな工事費用が掛かってしまいます。そうした事態を避けるためにも、リノベーション工事のタイミングで配管交換した方が無難です。

業者選びの際は、このようなことを踏まえ、「配管の交換」などを実施してくれるか?いくらで実施してくれるか?今までノウハウはあるか?について確認するとよいでしょう。

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編集者: マイリノジャーナル編集部
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