絶対に持ちたい自分だけの空間「書斎」。狭いスペースでもアイデア次第で書斎を設けることはできます。そんな失敗しない書斎作りのためのレイアウトアイデアや書斎におすすめのおしゃれなデスク、椅子、照明をご紹介します。
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詳しくはこちら>>書斎に置くデスクや本棚の選び方の基本を解説したうえで、書斎のレイアウトの基本パターンを整理していきます。
書斎に置くデスクは、設置するスペースにもよりますが、「デスクで何をしたいのか?」用途に合わせて選ぶのが基本です。デスクでパソコンを使うのか、パソコンはデスクトップパソコンかノートパソコンか、あるいは、紙の資料を広げたり、読み書きもするのかどうかによって、必要となるデスクの幅や奥行に違いがあります。
一般的なデスクの幅は80cmと100cm、120cmです。奥行は45cmや60cm、80cmのデスクが多いですが、50cmや55cmといった商品もあります。読み書きをしたり、ノートパソコンを使ったりするだけであれば、コンパクトな80cm×45cmのデスクでも十分。資料を広げたり、読み書きをしたりしながら、ノートパソコンを使う場合は、100cm×60cmのサイズは欲しいところです。デスクトップパソコンを使う場合は、最低でも80cm×60cmのサイズは必要であり、100cm×60cmはあった方が使いやすくなります。多くの資料を広げる人は、120×75cmのサイズが理想的です。
本棚は収納したい本のサイズや量に合わせて選びます。文庫本やコミックが中心の場合は深型の本棚に2列にしまうと使いにくいため、浅型のタイプか、2列のスライド式収納のタイプが向いています。上部は浅型、下部は深型と奥行が異なる本棚もあります。本棚の棚は固定式のタイプと可動式のタイプがありますが、一部でも可動式になっている本棚の方が、本の高さに合わせてフレキシブルに調整できるので便利です。空いたスペースは文房具などの小物を置くスペースも作れます。本棚を設置するスペースが限られている場合は、省スペース型の回転式の本棚を置くことを検討しましょう。
また、本の量にもよりますが、書斎の本棚は収納力を重視し、天井までの壁全体のサイズの本棚を設置すると融通が利きます。本棚は後から増えた本に対応できるように、余裕を持って収納できるサイズのものを選びましょう。
書斎のレイアウトを考えるとき、家具自体の大きさ以外にも、椅子を引くスペースや通路スペースを考慮することが必要です。椅子を引くためのスペースは75cmは必要です。通路スペースは60cmあるとゆったり通ることが可能。横向きでカニ歩きをする場合にも、40cm程度は必要になります。
たとえば、奥行60cmのデスクの背面に、奥行40cmの本棚を置く場合には、椅子を引くスペースと合わせて175cmは必要です。
書斎では、デスクと本棚はどのような位置関係で配置すると使いやすいのでしょうか。レイアウトの基本パターンをまとめました。
書斎の片側の壁にデスクを配置し、背面の壁に本棚を置くレイアウトです。本を取りやすく、椅子を引くスペースと、本を取るためのスペースや通路スペースを兼ねられるため、限られたスペースを有効に使うことができます。ただし、書斎に幅がある場合は本棚まで距離があるため、使いにくさを感じるかもしれません。
デスクを壁に向けて置き、左右いずれかの壁に本棚を設置するレイアウトです。狭い部屋でも圧迫感を受けにくく、正方形の部屋など、デスクと本棚との距離が近いと使いやすいレイアウトになります。
本棚を書斎の奥の壁に設置し、中央に向けてデスクをレイアウトするパターンです。見栄えがよくカッコいい書斎を作りやすいレイアウト。本棚から本が取りやすく、書斎で家族や仕事の関係者と会話がしやすいことがメリットです。ただし、椅子を引くスペースと、デスクの前の通路スペースが必要になるため、ある程度の広さが必要になります。書斎に奥行があり、幅が狭い場合には、デスクを斜めに置く方法も考えられます。
デスクを書斎の中央に向けて置き、正面の壁に本棚を設置するレイアウト。本を取りにくいことが難点ですが、本棚を眺めたい人や本を作業には使わず、休憩中に読む人に向いています。椅子を引くスペースとは別に、通路スペースや本を取るためのスペースが必要。スペースにゆとりがあり、本棚の前に一人掛けのソファを置いて、リラックスして本を読む場所にできるケースに向いています。
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詳しくはこちら>>狭いスペースでも工夫次第で使いやすい書斎を作ることは可能であり、リビングの一角を書斎コーナーとして活用することもできます。小さなスペースでも作れる書斎のアイデアをご紹介します。
1畳のスペースを書斎にする場合は、短辺方向の片側をデスク、もう一方を本棚とします。1畳は90cm×180cm程度の広さ。デスクの奥行を45cm、本棚の奥行を40cm、椅子を引くスペースを75cmとすると、合計160cmになるため、無理なく使えるコンパクトな書斎が作れます。ただし、ドアを内開きには設置できないため、外開きのドアか引き戸を設けるか、あるいは建具は設置しない方が圧迫感のない空間になります。
2畳は180cm×180cm程度の広さです。デスクの背面に本棚を置くことも、あるいは横に本棚を配置することも、いずれのレイアウトも可能です。本棚をL字型に設置することもできます。内開きのドアがあると椅子の位置によってはあたってしまうため、外開きのドアや引き戸が向いています。
3畳は180cm×270cm程度の広さがあり、レイアウトの自由度が高まります。長辺方向にデスクを設置して、背面か横、あるいは、L字型に本棚を設置することができます。また、短辺方向に部屋の中央に向けてデスクを設置するレイアウトも可能。ドアを内開きでつけることもできます。
リビングに壁と壁に挟まれた幅100㎝程度の空間を作ると、書斎コーナーとして活用できます。正面と左右の3方が壁に囲まれることで、落ち着いて過ごすことができる空間になるのです。また、書斎コーナーの部分の壁にアクセントクロスを貼ると、空間にメリハリが生まれるだけではなく、書斎コーナーをゾーニングする効果も生まれます。
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詳しくはこちら>>書斎にぜひ取り入れていただきたい、おしゃれなデザインのワークデスクや椅子、照明をそれぞれご紹介します。
・シンプルでありながらインパクトのある「COMPAS DIRECTION NATURAL SOLID OAK」
出展:Vitra
建築家でありデザイナーでもある、ジャン・プルーヴェのデザインによるデスク。オーク材の天板と黒のステンレスの脚の組み合わせのシンプルなデザインでありながら、インパクトのあるデザインです。サイズは125cm×60cmで、デスクトップパソコンも余裕を持って置くことができる大きさ。書斎の中央に向けて配置し、主役にしたいデスクです。
・究極のシンプルなデザイン「AIR FRAME 3005 DEN」
出展:ixc
アルミハニカムを使った「エアーフレーム」シリーズのデスク。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインで、引き出しはオプションです。SOHOでの使用にも向いたデザインで、リビングにも溶け込みます。
・引き出しのデザインが印象的「ANTON DESK」
出展:IDEE
「ANTON DESK」の印象的なデザインの引き出しは、奥行が天板の半分までのサイズで、使いやすさにも配慮されています。また、部屋の中央に置いてデスクの両面を見せることを意識してデザインされていることも特徴的です。
・限られたスペースに「&MANO DESK」
出展:ACTUS
「&MANO DESK」は70cm×50cmのコンパクトなデスク。シンプルなデザインでありながらも、フォルムの美しさから存在感があります。リビングの一角に書斎コーナーを設ける場合にも馴染むデザインです。
・名作に現代の技術を取り入れた「アーロン リマスタード」
出展:HarmanMiller
「アーロン リマスタード」は、1994年に発売以来長年愛されてきた「アーロンチェア」に、現代の技術や新しい素材を取り入れて進化させた椅子。快適な座り心地を求める人に向いています。
・シンプルで書斎で使いやすい「イームズアルミナムグループ サイドチェア」
出展:HarmanMiller
チャールズ&レイ・イームズ夫妻によるデザインのワークチェアは、背もたれやアームレストがないシンプルなデザイン。圧迫感を与えないデザインで、オフィスだけではなく、書斎でも活躍します。
・フォルムの美しさと機能性を両立「ALLSTAR BCK/NR ARM/WH SF.CASTER 419001C4」
出展:VITRA
コンスタンチン・グルチッチによるデザインのチェアで、白と黒の対比が美しく、丸みを帯びたフォルムが印象深いデザインです。アジャストメント機能があるので、身長やデスクの高さに合わせて、座面の高さを調整可能。長時間、書斎にこもって作業をすることがある人にもおすすめです。
・存在感を放つ不朽の名作「イームズウッドシェルチェア」
出展:HarmanMiller
「イームズウッドシェルチェア」もチャールズ&レイ・イームズ夫妻によるもので、不朽の名作といわれる椅子の一つ。座面は木製で、ウォールナットのほか、ホワイトアッシュやサントスパリサンダーも選べます。脚部のベースも選択できますが、スタイリッシュなワイヤベースがおすすめです。
・クラシカルでスタイリッシュなデザイン「Archimoon SOFT」
出展:yamagiwa
フィリップ・スタルクのデザインによる「Archimoon SOFT」は、モダンなデザインのアームと、クラシカルなデザインのシェードの組み合わせは、デザイン性の高さが目を惹きます。スタイリッシュでありながらも、格式が感じられる書斎を目指す人におすすめです。
・高級感のある洗練されたデザイン「MINIKELVIN LED」
出展:FLOS
アントニオ・チッテリオによるデスクライト「KELVIN LED」のミニサイズで、日本のコンパクトな書斎でも使いやすいサイズ。クローム仕上げで洗練された美しさとともに、高級感が感じられるデザインです。
・ミニマムな書斎におすすめ!「TAB T BLACK」
出展:FLOS
「TAB」はヘッド部のつまみを意味し、45度可動させることができます。洗練されたシンプルなデザインのデスクライトで、ミニマムな書斎を引き立てるでしょう。
・子供の目を考えて作られた「BALMUDA THE LIGHT」
出展:BALMUDA
「BALMUDA THE LIGHT」は子供の目を考えて作れたデスクスタンドですが、目線の先に影を作らずに広い範囲を照らし、太陽光に近い光を実現したライトは、大人にもおすすめ。デザイン性の高さからも、書斎に取り入れたいライトです。
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詳しくはこちら>>書斎の広さや使い方によって、使いやすいデスクや本棚、椅子、デスクスタンドなどは変わります。また、住まい全体の雰囲気とデザインの調和をとることも大切です。書斎として使えるスペースやライフスタイルに合わせて家具を選び、こだわりの書斎を作っていきましょう。