
リビングやダイニングは、住まいの主役ともいえる空間。だからこそ、ホテルのような高級感が漂うリビングに憧れる方は多いのではないでしょうか。しかし実際に自宅で再現しようとすると、「ゴージャスすぎて落ち着かない」「どんな家具を買えば良いかわからない」といったお悩みの声も聞かれます。この記事では、リノベーションや模様替えで役立つ「高級感のあるリビング・ダイニング」のつくり方を具体的なテクニックと事例を交えて解説します。
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高級リビングをつくるうえで大切な要素は「余白・配色・テイスト・収納・素材感」です。ひとつひとつは小さな工夫ですが、組み合わせることでホテルのような上質な雰囲気が生まれます。それでは、住まいに取り入れやすい5つの基本テクニックを確認していきましょう。
高級感を生み出す第一歩は「余白を活かす」ことです。つい大きな家具を詰め込みたくなってしまいがちですが、低めの家具を選びリビング中央はなるべく空けることで抜け感が生まれます。高級ホテルのラウンジが広く感じられるのは、ゆとりを持たせたレイアウトが理由です。ラグの上にローテーブルとローソファを置き、周囲に余白を残すと印象はぐっと洗練されます。

高級感を引き立てるテクニックの2つめは、落ち着いた色調で統一すること。黒・白・グレーなどの無彩色やグレージュ系カラーをベースに、アクセントカラーを取り入れるのが基本です。例えば、グレートーンのソファにゴールドのクッションを一つ添えると上質さが際立ちます。注意点は、色数や面積を増やしすぎないこと。アクセントカラーは全体の5〜10%にとどめると洗練された印象になります。

インテリアのテイストを一貫させることも大切です。まずは「モダン」「北欧」「和モダン」など、インテリアの方向性を決めてから家具や照明を選ぶようにすると空間が調和します。テーマが定まっていないのに好みの家具やファブリック類を衝動的に集めると、まとまりのない雑多な印象になりがちです。たとえばモダンインテリアにすると決めたら、直線的なデザインと硬質な素材の家具で統一し、ラグやカーテンはシンプルで洗練されたものを選ぶと、一貫性のあるインテリアに仕上がります。
高級感を損なう最大の要因は「生活感」。リモコンや書類・常備薬・文房具といった小物類は扉付きの収納に隠すのが理想です。お気に入りのコレクションやオブジェは飾り棚に美しく並べると、ギャラリーのような雰囲気が生まれます。「隠す収納」と「見せる収納」を意識して分けることで、洗練されたリビングを保つことができます。
高級感の演出には素材選びも大切です。ガラスや金属フレームなど光を通す素材を取り入れると、視線が抜けて空間の広がりを感じられます。たとえば細身のスチール脚のチェアや、透明感のあるガラステーブルは圧迫感が少なく、さらに硬質な質感が都会的な印象もプラス。ファブリックにはベルベットやリネンを選ぶと柔らかな質感が加わり、素材感のコントラストが生まれます。
インテリアの基本を押さえたら、さらに一歩進んで空間演出の工夫を加えましょう。照明の使い方・素材感・装飾など、取り入れ方次第でリビングの完成度が大きく変わります。
照明計画は高級感を演出する大切な要素です。ひとつの照明で部屋全体を明るく照らすと、メリハリの乏しい印象になってしまうため、明るすぎない複数の照明を用いるようにしましょう。天井のダウンライトのほか、壁際の間接照明やペンダントライト、フロアライトなどを組み合わせると空間に表情が生まれます。電球色(オレンジがかった温かい色)の柔らかな光は、リビングを格調高く演出するのに最適。ペンダントライトは高さを揃えることで一体感が出ます。複数の光源をバランスよく配置することで、空間に落ち着いた雰囲気とドラマチックな立体感が生まれるはずです。
高級リビングの印象を決定づけるのは、素材の質感。選ぶならやはり本物の天然素材がおすすめです。具体的に挙げるなら、天然木の無垢材は木目の温かみと重厚感を併せ持ち、床や家具に用いると品格が高まります。大理石のテーブルは美しい石目模様と美しいツヤが、リビングを華やかに。さらに、ファブリックはベルベットのソファやシルク混のクッションなど、手触りや光沢感に優れたものを選ぶとインテリアの質が格段に増します。人工素材であっても上質で繊細な加工が施されていれば、十分に高級感を演出することが可能です。
リビングの壁は、余白のキャンバスです。厳選した大きなアートを飾ると、ギャラリーのような雰囲気になります。そのアートをスポットライトで照らすのも良いですね。また、こだわりのオーダー家具を壁面いっぱいに造作すれば、収納力と高級感を兼ね備えた空間に。さらに効果的な空間演出をする方法が鏡の活用です。例えば窓の反対側に大きな鏡を置けば、外の景色を映し込み、実際以上の奥行きを感じさせることができます。配置する比率や高さを工夫することで、視線を誘導しながら広がりを演出することが可能です。
食事の場であるダイニングは、家族やゲストをおもてなしする空間。テーブルやチェア、照明を上質に整えれば、日常の食卓もレストランのように格上げされます。
ダイニングの主役はテーブル。天板の素材によって印象は大きく変わります。大理石や無垢材は重厚感があり、ガラス天板はモダンで軽やかです。形状はスクエア形ならフォーマルに、ラウンド形は柔らかな印象を演出します。高級家具のブランドは「Cassina(カッシーナ)」「arflex(アルフレックス)」「BoConcept(ボーコンセプト)」などが代表的です。ダイニングテーブルを選ぶ際は、設置する場所の広さや照明との相性を考慮しましょう。
ダイニングテーブルのみでインテリアは完成しません。チェアや照明、さらにテーブルデコレーションとのコーディネートによって本来の美しさ真価を発揮します。たとえば、ダークトーンのテーブルに同系色のチェアを並べて統一感を強調、そこにゴールドのペンダントライトを加えてアクセントに。さらにテーブル中央には花やキャンドルを配置すれば、素敵なダイニングが完成します。特別な日にはテーブルクロスを使うとさらに素敵です。ダイニングテーブルのコーディネートで重要なのは、色と形の統一性。多少の遊び心はあっても、全体の調和を崩さないことが高級感につながります。
リビングとダイニングの一体感を意識すると、より広がりのある高級感を演出することができます。床材や照明を揃え、家具の距離感を整えることでLDK全体に統一感が生まれるでしょう。
床材は空間のつながりを演出する重要な要素です。リビングからダイニングまで同じ床材で揃えると、視覚的な連続性が強調され広がりを感じられます。同様に照明器具はライトの色温度を揃えると、空間に統一感が出ます。色温度とは「ケルビン(K)」という単位で示される、光の色合いを示す指標です。色温度が高いと青みがかった爽やかな色、低いと赤みがかった温かい光になります。具体的にはリビングの間接照明とダイニングのペンダントライトを同じ「電球色(2,700〜3,000K)」に揃えると、空間全体に落ち着いた雰囲気と調和が生まれるでしょう。
せっかく高級な家具を買い揃えても、ただLDKに詰め込むだけでは狭苦しさと使いづらさが生じてしまいます。空間の高級感と使いやすさを損なわないためには、家具の間隔も大切です。生活動線の幅は大人が1人で通るなら最低60cm必要とされており、2人ですれ違う場所なら120cm程度は確保したいところです。余白があることで贅沢なゆとりが感じられ、視覚的にも居心地のよい空間に仕上がります。
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高級感のあるLDKはどのようなライフスタイルや価値観の方に合うのでしょうか、一例を確認しておきましょう。
家族や友人が集まる場を重視するファミリー層にとって、高級感あるLDKは“おもてなしの舞台”となります。子どもが走り回れる回遊性や収納力を確保しつつ、ゲストに上質感と落ち着いた印象を与えられるインテリアが理想です。高級感と機能性を両立させれば、普段の暮らしにも特別感が加わります。
シングルやDINKs世帯には、コンパクトながらも洗練された高級空間が向いています。家具を必要最小限に抑え質の高いものを厳選することで、ミニマルで贅沢な暮らしが実現可能です。アート作品やデザイナーズ照明を効果的に取り入れると、自分らしいこだわりと高級感を演出できます。
誰しもが一度は憧れるであろう高級なLDK。ここでは理想のLDKを実現したリノベーション実例を、間取りとともにご紹介します。

ラグジュアリーモダンに縦格子やラウンドミラーで和のテイストをプラスしたLDKです。タイルや木の質感が美しい、高級ホテルのように洗練された空間にリノベーションしました。ライトブラウンの木目に囲まれた上品な空間を、キッチンの天井や壁の黒いクロスが引き締めています。

もともと凝ったつくりの物件だったため、折り上げ天井は作り変えずにそのまま活かしています。また、存在感が目立たない天井カセットエアコンを採用しました。

既存の間取りを活かしつつ、キッチン収納やカウンターを造作して使いやすさを向上しています。

北欧風のナチュラルで洗練された雰囲気のLDK実例です。腰壁に施したモールディングが、エレガントな雰囲気と高級感を演出。LDKから洋室まで続くヘリンボーン張りのフローリングが空間の奥行きを強調しています。

元は3LDKの物件でしたが、間取りを大幅に見直して1LDK+WICにリノベーション。広々としたLDKが主役の住まいに生まれ変わりました

こちらは「木のぬくもりを感じる家」をテーマにしたリノベーション実例です。木材をふんだんに使用した空間をベースに、大理石タイルや照明が繊細な高級感を演出。キッチンカウンターの足元には、なぐり加工を施した板壁を採用。表情豊かな陰影を、間接照明が照らし出します。

どこか和の雰囲気を感じる明るいリビング。存在感が目立ちがちなエアコンは縦ルーバーで目隠ししています。

もともとのLDKは住まいの奥まった位置にありましたが、間取りの見直しを行い陽当りと眺望の良い南側に移動。部屋数も減らしその分LDKをゆったりと広く確保しました。

こちらはユナイテッドアローズ社監修のリノベーション実例。木目が美しいシステムキッチンを主役とした、シンプルで開放的なLDKです。キッチンのほか建具や家具もオリジナルのため、凛とした統一感があります。

ゆったりとしたリビング背面の壁にはグレーのタイルを張り、木の質感とのコントラストを演出。天井に設けた間接照明が、タイルの石目を柔らかく照らし出します。

元の間取りでは独立キッチンでしたが、光の入る南側に移動してアイランドキッチンに変更。さらに隣接していた和室を取り込むことで、広々としたLDKに一新しました。
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ここではすぐにでも試せる実践的なコツをまとめます。配色・照明・素材・家具のサイズ感といったポイントをしっかりと押さえれば、高級感のあるLDKを実現できるはずです。
インテリアの基本的となる色数は抑え、できれば3色までにしましょう。ベースを同系色でまとめつつ、加えるアクセントカラーは全体の5〜10%程度に抑えるのが黄金ルールです。質感の異なる素材(天然木、金属、ガラス、天然石など)を採用すれば、同じ色味で揃えても単調な印象になりません。
リビング・ダイニングの照明は「層」で考えると高級感が生まれます。まずは天井照明をメインに、次に間接照明で壁や床を照らし、最後にペンダントライトやデスクライトでアクセントをつけると空間にメリハリが生まれ奥行きが増します。光の色温度は統一し、明るくなりすぎないように落ち着いたトーンを意識することがポイントです。
LDKの家具を選ぶ際は、空間に対する比率を意識しましょう。家具が部屋に対して大きすぎると圧迫感が生じます。目安は、家具の面積を部屋の幅の3分の2程度までに収めること。LDKに入るからと詰め込むのではなく、周囲に余白を残すことでゆったりとした印象になります。特に高級家具は存在感が大きいものも多いため、スペースとの調和を第一に考えることがインテリアづくりのポイントです。
LDKの高級感は家具や建具の豪華さだけで決まるものではなく、「余白」と「統一感」が加わることで完成します。配色・素材・照明・家具配置のバランスを意識することで、洗練されたホテルライクな雰囲気を実現可能です。まずは照明や家具から取り入れてみてください。
もし「理想の高級LDKを実現したい」「住まい全体をリノベーションしたい」とお考えなら、リノベーションのプロにご相談するのが一番の近道。グローバルベイスでは、個別相談や無料セミナーを実施しています。いずれも無料でご利用いただけますので、お気軽にお問い合わせください。憧れのホテルライクなLDKを、日常の暮らしに取り入れてみませんか。