「リビングをもっと快適にしたい」と考えたとき、20畳前後のゆったりとした空間は理想的ですよね。20畳のリビングにリノベーションするには、間取りの工夫やコストなど、押さえておきたいいくつかのポイントがあります。そこでこの記事では、20畳以上のリビングのメリット・デメリットを解説。快適に暮らすためのレイアウトや家具の選び方、実際のリノベーション事例をご紹介します。
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20畳前後のリビングには、広々とした空間ならではの魅力があります。代表的な3つのメリットを見ていきましょう。
20畳程度の広いリビングでは、ソファやテーブルなどの家具を余裕をもって設置できるため、ゆったりとした動線を確保できます。たとえばソファとテレビボードとの間に十分な距離を取ることができるため、大画面のテレビを設置しても圧迫感なく楽しめます。また、子どもが遊ぶスペースやペット用のスペースなども、リビング内にまとめて確保できるため、家族全員が心地よく過ごせる空間づくりが可能です。
広いリビングであれば、大人数が同時に集まっても狭苦しさを感じにくく、リラックスして過ごすことができます。家族の誕生日パーティーや友人とのホームパーティーなどをよく開催する家庭に便利です。さらに、アイランドキッチンと隣接したレイアウトにすることで、料理や飲み物をスムーズに運ぶことができ、おもてなしの作業負担も軽減できます。こうしたレイアウトはゲストが多い家庭にぴったりです。
20畳以上のリビングがあると、インテリアスタイルの選択肢もぐっと増えます。空間に余裕があるため、モダン、ナチュラル、インダストリアルなど、どんなテイストもよく映えます。また、ラグやソファ・照明器具などに大胆な色や柄を選んでも、家具同士が干渉しにくく、バランスをとりやすい点もポイントです。絵画やオブジェなどで個性を出すなど、自分らしい空間づくりを思い切り楽しめます。
ゆったりと広いリビングは魅力的ですが、いくつか注意したい点もあります。特に知っておきたい3つのデメリットを確認してみましょう。
広いリビングは空間が大きいため、光熱費がかさみやすいです。暖かい空気は上に昇る性質があるため、特に吹き抜けなど天井が高いリビングでは、暖房を入れても天井付近が先に暖まり、床付近が暖まりにくい傾向があります。また、広い空間は照明設備が多くなり、その分の電気代もかかります。対策としては、断熱材の追加や窓の高断熱化、シーリングファンやサーキュレーターの活用などが挙げられます。戸建ての場合は、太陽光発電システムの導入も選択肢のひとつです。
空間が広いということは、その分掃除をする範囲も広いということです。日常の掃除機がけはもちろん、窓の面積が広ければ拭き掃除の手間が増え、床材の定期的なメンテナンスにも時間が必要になります。特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、掃除の頻度はぐっと上がるでしょう。ロボット掃除機の導入や掃除道具の効率的な配置など、負担を減らす工夫を積極的に取り入れることがおすすめです。
広々としたリビングがあっても、実際にその空間をフル活用できるとは限りません。家具が少なかったり、来客が少なく少人数で過ごす時間が多かったりする家庭では、スペースが持て余される場合もあります。部屋の隅々まで活用できないと、その広さが殺風景な雰囲気を強調してしまうケースも。空間の間延びを防ぐためには、用途に合わせたレイアウトを考えたり、パーテーションやカーテンなどで空間を区切ったりするなど、必要に応じて使いやすい環境を整えましょう。
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詳しくはこちら>>20畳以上のリビングは、それを活用するライフスタイルや家族構成によってメリットが最大化されます。
お子さんがいるご家庭では、リビングが家族全員の憩いの場となります。20畳以上の広いリビングがあると、子どもがおもちゃを広げても圧迫感が少なく、自由に過ごすことができます。大人も並行してテレビを見たり読書をしたりと、それぞれが思い思いの時間を楽しみながら、家族の気配を常に感じられるのが魅力です。また、学校の宿題や習い事の練習などもリビングで行えるため、安心して見守ることができます。家族全員にとって快適なコミュニケーション空間を実現できるでしょう。
友人とのホームパーティーや親戚の集まりなど、ゲストを招く機会の多い方には、20畳以上のリビングがあると何かと便利です。キッチンやダイニングが隣接していると料理の配膳や片付けがしやすく、ゲストもリビングでくつろぎながら会話を楽しめます。大きなダイニングテーブルを置いてもゆとりがあるので、座席の確保に困ることがありません。お誕生日会や季節のイベントなど、さまざまな場面で活躍するため、社交的なライフスタイルを満喫するのにぴったりの空間です。
広いリビングは、リモートワークや趣味の時間を快適に過ごしたい方にもおすすめです。リビングの一角にデスクを置いてワークスペースとして使ったり、楽器の練習場所やアート制作などの趣味スペースを設けたりしても、圧迫感を感じにくいのがメリットといえます。また、陽当りが良い窓辺で観葉植物を育てたり、スクリーンを設置してホームシアターをつくったりと、暮らしを彩る楽しみをプラスすることも可能です。家族と同じ空間にいながらも、それぞれの活動を尊重できる、ほどよい距離感が保てます。
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詳しくはこちら>>リノベーションで20畳以上のすてきなLDKおよびリビングを実現した事例をご紹介します。
こちらは、27.2畳の広々としたLDK。玄関とリビングをつなぐドアは採光のためにガラス付きの扉を設置しました。強化ガラスなので、元気なお子さまがぶつかっても安心です。
元々はオールカーペットの床でしたが、木のフローリングに変えています。今は広々としたリビングですが、将来的にお子さまの成長に合わせて間仕切りできるフレキシブルな設計となっています。
こちらは、リビングをジャパンディスタイルで仕上げた事例。ジャパンディとは、北欧風と日本風が融合したスタイルで、余白を意識したシンプルなインテリアや、ニュートラルな色合いが特徴です。洗練された空間に、天窓から光が降り注ぎます。
隣接するワークスペースは、普段はリビングとひとつながりの空間として使えます。資料を広げた作業中、急にゲストが訪れても、引き戸を閉めればサッと目隠しできます。
白を基調とした明るく爽やかなリビング。北欧風インテリアをベースに、ゴールドの照明やテーブルで、韓国のカフェのような雰囲気をプラスしています。
隣接していた居室を取り込み、約27.1畳の広々としたLDKにリノベーション。規則正しいリズムを感じさせるようなヘリンボーンのフローリングが、空間の伸びやかな広がりを演出します。
こちらは独立リビングの事例です。既存の間取りから大きく変更し、約11.5畳のダイニング・キッチンと約20畳のリビングに空間を分けています。
和モダンをテーマとした落ち着いた色合いと木目の温かみが、リラックス感を演出。出入り口側の壁には、愛犬のトイレを置くためのスペースを確保しました。大きなソファに身を任せて、愛犬とともにくつろぐことができるリビングです。
こちらは、既存の間取りを大幅に変更した事例です。隣接する2部屋を取り込み、約23.4畳の広々としたLDKへリノベーションしました。
駆体あらわしのコンクリートに、ラワン材やモールテックスなどの個性的な素材が調和するスタイリッシュなリビング。コーヒー好きのご夫婦が、お気に入りのカフェをイメージした内装となっています。
畳敷きの小上がりは、お子様がおもちゃを広げて遊んだり、絵本を読んだりできる多目的なスペース。バルコニーに面した窓際は土間仕上げとなっており、縁側のように床に腰掛けることができます。
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詳しくはこちら>>20畳以上ある広いリビングを快適で使い勝手の良い空間にするためには、間取りやレイアウトの計画が欠かせません。そこでぜひ押さえたい3つのコツを紹介します。
人が家の中を移動するための動線を明確に意識しましょう。広いリビングであっても、やみくもに家具を配置すると、動線が長くなってしまったり通りにくい場所ができてしまったりする場合があります。ソファやテーブル、テレビボードなどの大きな家具はもちろん、観葉植物やサイドテーブルといった小物も含め、人が通る場所を遮らないように注意します。視線や体の動きがスムーズになれば、毎日の暮らしがぐんと快適になるはず。家族の生活パターンや来客時の動きをイメージしながら、家具のレイアウトを考えましょう。
広いリビングは開放感が魅力ですが、逆に視線の先が定まらずに落ち着かなくなってしまう場合もあります。そんなときは背の高い家具、オブジェや絵画、観葉植物などを上手に配置することで視線を誘導して、心地よい落ち着きを演出できます。また、パーテーションシェルフなどを利用して空間を間仕切りし、ほどよく視線を遮るのもおすすめです。必要な場所だけをさりげなく区切ることで、家族それぞれが落ち着いて過ごせる空間になります。
広いリビングは、照明の配置や光の方向によって空間の印象が大きく変わります。天井のシーリングライトだけに頼ると、部屋全体が均一に明るくなる反面メリハリのない単調な印象になりがちです。そこで、ダウンライトやスポットライト、スタンドライトなど、複数の照明を使い分けると効果的です。明るい場所と暗い場所をつくることで、空間の立体感を演出することができます。たとえばソファ周りは暖色系の間接照明でリラックスムードを、ダイニングテーブルはペンダントライトで手元を明るく、といったようにエリアごとに最適な照明を配置すると、居心地の良い雰囲気が生まれるでしょう。
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詳しくはこちら>>広々とした空間を活かし、統一感のあるおしゃれなリビングにするために、家具の選び方やレイアウトのコツを知っておきましょう。
広いリビングでも家具の配置を誤ると、余白を持て余すだけでなく移動しづらいレイアウトになりがちです。特にソファは座る場所としてだけでなく、リビングをゾーニングする役割もある重要なアイテムです。ソファを中心にテレビを配置する場合は、快適に視聴できるようテレビの画面サイズに応じた距離を確保します。ソファのサイズは、家族の人数やゲストに合わせて検討しましょう。大型のソファを選ぶ場合は他の家具の配置や生活動線も考えて、周囲に十分なゆとりを残すのがポイントです。家具同士の間隔を適切に保ち、リビングの開放感を損なわないように配置することで、広々とした空間を最大限に活かすことができます。
20畳以上の広いリビングは、家具やファブリック(クッションやラグなど)を自由に選びやすい反面、バラバラに配置するとまとまりがなくなりがちです。そこで、まずはベースとなる色味・素材感やテーマを決め、それに合わせる形で細部をコーディネートすると一体感が生まれます。多数の色を使用したインテリアは上級テクニックが必要になるため、アクセントカラーは1〜2色までに絞ると、おしゃれな空間に仕上がりやすいでしょう。また、家具の高さをそろえることでも視線がスムーズに流れ、開放感を維持しやすくなります。
リビングは家族が集まる場所のため、雑誌やゲーム機、おもちゃなど、どうしても雑多なものが集まりやすい空間です。広いリビングにはたくさん物が置けますが、片付けなければいけない物の量が多いと、家事のモチベーションもだんだん下がってしまいます。いつもスッキリした雰囲気を保つためには、まず「何をどこにしまうか」を明確にし、それぞれに住所を決めましょう。市販の収納家具や造作収納を活用し、使い終わったらすぐに元の場所に戻すルールを家族全員で共有・実行すると、片付けの負担を大きく減らせます。
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20畳以上の広いリビングは、ゆとりある暮らしや多彩なインテリアを楽しめる魅力的な空間です。その一方で、光熱費や掃除の負担などの注意点もあるため、自分たちのライフスタイルや家族構成に合った空間づくりが大切です。家具の配置や照明計画を工夫すれば、落ち着きと開放感を両立した快適なリビングが実現します。リノベーションを検討している方は、ぜひグローバルベイスにご相談ください。毎日を豊かに過ごす、理想の住まいをカタチにしましょう。