ガーデニングや楽器演奏など、趣味は人生を豊かにしてくれます。しかし同じ建物にたくさんの人が暮らすマンションでは、近隣への配慮も必要です。この記事では、趣味がトラブルの原因とならないよう、マンションでガーデニングや楽器演奏を楽しむための注意点やポイントを解説します。
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マンションによっては、ベランダでのガーデニングが禁止されているケースがあります。まずは管理規約を確認してください。
特に高層マンションはベランダの使用に関して制限が厳しい傾向があり、ウッドデッキの設置や、洗濯物や布団を干したりすることが禁じられている場合もあります。
ガーデニングで植物を育てるために重要な要素のひとつが日光です。しかしマンションの立地によっては、日当たりが良すぎることがあります。
マンションガーデニングはプランターや植木鉢で行うため、露地栽培(地面に直接植えること)に比べて土の温度変化が大きくなりやすいです。太陽は東から昇り、南に傾き空を横切って西へと沈みます。特に夏場は気温が上がりきった午後にじりじりと陽が当たる西向きの環境は、植物にとっても過酷です。そのため、暑くなりすぎない東南向きをおすすめします。
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詳しくはこちら>>‣避難経路を塞がない
マンションのベランダは、災害時に避難経路となります。そのため、床の避難ハッチや、隣家との間仕切り壁を塞ぐかたちでプランター等を置いてはいけません。もしもの時にスムーズな避難の妨げとならないよう、節度を持ってガーデニングを楽しみましょう。
‣事故を防止しよう
市販のガーデニング用品の中には、ベランダの手すりに引っ掛けるタイプのプランターも市販されています。しかし、落下事故につながる可能性があるため、マンションでの使用は厳禁です。
排水溝に枯れ葉や土が詰まると、雨が降った時にベランダに水があふれる原因になります。あふれた水は室内へ流れ込む可能性があるほか、隣家のベランダを水浸しにしたり、下階に滝のように降り注いだりする可能性もあります。近隣トラブルを防ぐためにも、定期的に掃除をして詰まりがないか確認しておきましょう。
マンションガーデニングで意外と見落としがちなことが、土の処分方法です。一戸建てであれば、不要になった土を庭の隅にまとめておくこともできますが、マンションの場合はどうすれば良いのでしょうか。
多くの自治体では、土・砂・石などをゴミとして回収していません。河原や公園に勝手に捨てると不法投棄となりますし、マンション敷地内の花壇などにこっそり捨てるのもやめましょう。ホームセンターや園芸店のなかには、古い土の回収を実施している店舗もあるので、不要になった土の処分方法をチェックしておきましょう。
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詳しくはこちら>>ベランダでガーデニングができないマンションなら、室内で緑を楽しんではいかがでしょうか。当社では、室内緑化に特化したリノベーションプラン「GREEN DAYS」というリノベーション事例がございます。
花と緑と調和した空間設計を手掛ける「parkERs(パーカーズ)」が、植物の成長に適した環境となるよう住まいの照明や空調を計画。GREEN DAYSオリジナルの家具と、厳選した植物で、緑をいつも身近に感じながら暮らすことができる空間にリノベーションです。
GREEN DAYSの詳細はこちらからご覧いただけます。
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詳しくはこちら>>‣騒音の種類
音の伝わり方はおおまかに「空気伝播音」と「固体伝播音」の2種類に分けることができます。空気伝播音とは、空気を伝わる音で、人の話し声・テレビの音声・犬の鳴き声などが該当します。続いて固体伝播音は、建物の床や壁を通じて伝わる音です。コツコツと床に響く足音、扉をバタンと閉める音、排水管を水が流れる音などが該当します。
フルートやバイオリンなどの音色はおもに空気伝播音です。ピアノやドラムなど、床に接している楽器は空気伝播音と個体伝播音の複合タイプとなります。
‣生活騒音の規制値は?
工場の稼働音や自動車のエンジン音は規制の対象ですが、一般の生活で生じる騒音に関しては、法的な規制や基準値がありません。とはいえ、近隣住人との良好な関係を保つためには騒音対策が必要です。
騒音トラブルの難しさは、単純な音の大きさだけでは測れない部分にあり「○デシベル以下だから大丈夫」と判断できるものではありません。騒音の感じ方には心理的な影響が大きく「静かな空間を邪魔された」と感じると、些細な音でもイライラするものです。マンションでは、夜間や早朝の時間帯は楽器の演奏を控えるのがベターでしょう。
不動産サイトで「楽器演奏可」の条件で検索すると、防音対策を施した物件が多いエリアがあります。おもに音楽系大学の近隣では、楽器や声楽を学ぶ学生のニーズが高いからです。楽器演奏可のマンションであれば、住人同士ある程度の音はお互いさまと考える人も多くなりますが、演奏時間が定められている場合は必ずルールを守りましょう。
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詳しくはこちら>>マンションでも楽器の練習ができるように開発された「サイレント楽器」があります。演奏音を大幅に抑えていますが、イヤホンやスピーカーを接続すると、通常の楽器に近い音色を再現することが可能です。
また、既存の楽器に装着して響鳴を防ぐ「弱音器」や「消音器」もあります。消音器や防音器を装着しても完全に音がなくなるわけではないため、演奏する時間帯に気をつけたり、防音室と併用したりすると良いでしょう。
室内に防音室を設置して、その中で演奏することで騒音を防ぎます。
‣簡易吸音ルーム
吸音素材で作られた、簡易タイプの防音室です。設置工事も不要で簡単に組み立てられ、引越しの際も畳んで持ち運べます。
大きさは0.6〜1.0畳ほどのため、声楽や比較的小型の楽器向きです。完全な防音性能はないため、補助的に音を小さくする目的や、音のあまり大きくない楽器に適しています。価格は0.8畳ほどで約10万円〜です。
‣防音ルーム
フレームと遮音パネルで構成される、本格的な防音ルームです。空気伝播音のほか固体伝播音の防音に対応した製品もあるので、楽器の種類に応じて選ぶと良いでしょう。広さも0.8〜4.7畳ほどと豊富で、一番大きいクラスならグランドピアノも入ります。
価格は0.8畳で約50万円〜となっており、本体価格のほかに組立費用や運送費が掛かります。
参考:
https://jp.yamaha.com/products/soundproofing/ready-made_rooms/index.html
https://www.kawai-os.co.jp/product.aspx?type=05
居室そのものを防音室にリノベーションすることも可能です。天井・床スラブ(建物の構造部)の間に空間を設け、吸音パネルで囲まれた空間を作ります。楽器の防音室に求められる遮音性能は一般的な防音対策とは異なるため、専門会社に相談するのがおすすめです。
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詳しくはこちら>>マンションで趣味を楽しむためのポイントや注意点を解説しました。ベランダでガーデニングをする場合は、まず管理規約を確認しましょう。ベランダの使用が禁じられている場合は室内緑化という選択肢も。楽器演奏の防音対策は簡易的な防音ルームの設置から、リノベーションで居室そのものを防音室にする方法まであります。