住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

シニアに適したバリアフリー住宅とは?家選びとリノベーションのポイント

家の中のちょっとした段差につまずいたり、階段の上り下りがおっくうになったりと、年を重ねると不便や不自由が少しずつ増えてきます。今は若いしまだまだ大丈夫と思っていても、誰しもいずれ年をとっていきます。一戸建てやマンションを購入する際には、シニアに適した「バリアフリー」ということも考えて家選びをしましょう。今回はバリアフリーを見越した家選びでのチェックポイントや、リノベーションによる対策について解説します。

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■バリアフリー住宅とは

バリアフリーとは、「高齢者・障害者などが生活する上で不便な部分を取り除く」という考え方のことです。日本では年々寿命が延び、人生90年、100年へと手が届こうとしています。そんななかで、年をとっても自立して健康的に暮らすためには、住まいの安全性・快適性にもこだわっておくべきです。

物件を選ぶ際には、「高齢になっても暮らしやすいか」をチェックしましょう。もし使いにくい部分があれば、リノベーションでバリアフリーにすることもできます。ただし、リノベーションには、労力やお金がかかります。体力・気力・経済力のある若いうちに、バリアフリー対策について考えておくと安心です。

・ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い

バリアフリーと合わせてよく聞く言葉に、「ユニバーサルデザイン」があります。ユニバーサルデザインは、「子供から高齢者まですべての人が使いやすいように」という考え方です。高齢者や障害者を特別扱いするのではなく、はじめから多くの人が使いやすいものを作るという設計手法になっています。

例えば、玄関前に段差があって車椅子で通れないからと、段差の横にスロープをつけるのは、「障壁をなくす=バリアフリー」の考え方です。ユニバーサルデザインでは、最初からスロープをつけた計画をおこないます。考え方は違いますが、どちらも多くの人に使いやすいデザインには代わりありません。

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■バリアフリー物件を選ぶためのポイント

戸建住宅と、マンションの専有部分においては、同じポイントをチェックしましょう。後からリノベーションで対応できるかも確認することが大切です。
マンションの場合、部屋の中以外にエントランスやエレベーターなどの共用部分も確認します。もし玄関からエントランスまでのルートに障壁があれば、外出するのが難しくなってしまいます。

・戸建て住宅、マンションの専有部分のチェックポイント

まずは部屋全体の段差をチェックします。浴槽や玄関、トイレなど立ったり座ったりする場所に手すりが設置されているでしょうか?手すりがない場合、下地の有無など後から手すりがつけられるかどうか確認しておくと良いでしょう。

室内での過ごしやすさもちろんのこと、外出しやすいかどうかもチェックします。居室から玄関までの移動がしにくいと外出がおっくうになり、ますます身体能力は衰えていきます。車椅子のことを考えると、廊下や玄関には広めのスペースがあった方が良いでしょう。玄関・トイレ・居室の扉は使いやすいでしょうか?車椅子や足腰が弱くなると、開き戸よりも引き戸の方が使いやすいです。

・マンションでは共用部分もチェック

マンションのエントランスは、自動ドアが良いでしょう。エントランス前に段差がある場合、スロープや手すりが設置してあるかどうかもチェックします。
2階以上の場合、エレベーターは必須です。車椅子のことを考える場合、エレベーターの中やエレベーター前のスペースに方向転換する余裕があるか見ておきましょう。

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■シニアのヒートショックを防ぐ高断熱・高気密住宅

「浴室での死亡者は交通事故死よりも多い」という話を聞いたことがあるでしょうか。この一因となっているのが「ヒートショック」です。

ヒートショックとは、気温の変化によって急激に血圧が上がったり下がったりすることによる健康被害のことをいいます。脳梗塞や心筋梗塞、失神による転倒・溺水など、命に関わることもあります。

特に危険なのが、お風呂に入るときです。暖かいリビングから寒い浴室へ行くと、血管が収縮し血圧が上がります。熱いお湯にいきなりつかると、今度は血圧が低下。お風呂を上がって寒い脱衣所へ行くと、再び血圧は上がります。このように熱い寒いを繰り返すことで、血圧が激しくアップダウンし、体に大変な負担がかかります。

ヒートショックを防ぐためには「家の中の温度差が少ないこと」が大切です。特に高齢になるとヒートショックのリスクが高まるため、物件選びでは必ず断熱性・気密性をチェックしましょう。高断熱・高気密住宅は、家の外の暑さや寒さの影響を受けにくいため、家の中全体の室温を一定に保つことができます。

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■小さな段差に注意!つまずき・転倒によるケガを防ぐには

「バリアフリー=段差をなくす」というのはいまや常識です。しかし、意外と知らない人が多いのが、「大きな段差」より目につきにくい「小さな段差」の方がつまずきや転倒に繋がりやすいということ。物件選びでは次のような部分をチェックして、問題があればリノベーションを考えましょう。

・部屋と部屋との間の段差

家全体、なるべく小さな段差もなくフラット化されているほうが良いでしょう。ドアの下に段差がある場合、レール不要の吊り戸や、引き戸のレールを埋め込むなどで解消できます。カーペットのめくれ、家具の角もつまずきの原因になりやすいです。

・脱衣所と浴室の間の段差

脱衣所と浴室の間に、10cmほどの段差はありませんか?バリアフリー対応のシステムバスに変えるなどの対応で、この段差はなくすことができます。また、浴室の床材がすべりやすくなっている場合、すべりにくいものに変更しましょう。最近は冷たくない材質の床もあり、ヒートショック対策にも有効です。

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■自立して暮らしやすいバリアフリー住宅でいつまでも健康に

日本における「平均寿命」は、2018年には男性約80歳、女性約86歳でした。これに対し、自立して生活できる「健康寿命」は、男性で約71歳、女性で約74歳。つまり、介護などのサポートが必要な期間が、10年前後あるということになります。

なるべく健康寿命をのばし、楽しく自立した生活を送りたいものです。そのためには、適切な運動や食生活はもちろんのこと、自活しやすい住まいというのが重要になります。

居室から玄関、外への移動がしにくいと、外出がおっくうに。体を動かす機会が少なくなると、ますます身体機能は衰えていきます。バリアフリー対応で外出しやすくして、いつまでも活動的に過ごせるようにしましょう。

玄関に段差がある場合、手すりを設置すると良いでしょう。まだ不要なら下地だけでもつけておくと、手すりが必要になってからすぐに対応できます。
また、自立した生活のためには、自分でトイレに行けるということも大切です。トイレは広めにとり、手すり設置、座りやすいトイレの高さなど工夫します。

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■介護を見据えたバリアフリー住宅とは

自宅で介護をされる方の多くが、訪問介護サービスなど外部の介護者のサポートを受けて生活します。この場合、外部の介護者と家族の動線が交わらない、プライバシーに配慮した間取りが最適です。

介護居室は玄関の近くに配置し、外部の介護者が他の部屋に入らなくても良いよう工夫しましょう。勝手口を設けて、介護動線を切り分けるのも有効です。
トイレや浴室などは、介助者が入れるよう広めの空間を取ります。寝室と水回りが近いと、生活しやすくなります。

また、介護が必要になっても、通院やデイケアサービスなど、まだまだ外出する機会は多いものです。寝室から玄関までシンプルな動線でつながっていると、外出もしやすくなります。玄関と寝室を近くするなら、防犯対策はしっかりしましょう。

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■まとめ

今は特に不便を感じていなくても、誰しも徐々に年をとっていきます。若くて元気なうちに、早めにバリアフリー対策をおこなうのがおすすめです。高齢になってから暮らしやすいということは、小さな子供や妊婦さんなど、さまざまな人が安全に暮らせる家になります。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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