住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

戸建てやマンションを二世帯住宅に。リフォームの具体的な内容や費用を紹介

二世帯住宅に親子で住む場合、新築よりも戸建てやマンションを二世帯住宅にリフォームする方が低コストで実現できます。どのようなリフォームが考えられるか、どのくらいの費用がかかるかを具体的にご紹介するので参考にしてみてください。

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■二世帯で暮らすなら賃貸?リフォーム?

リフォームと同じく低コストで二世帯同居する選択肢として、「賃貸住宅での同居」という方法もあります。例えば「親世帯の持ち家を売却して、広めの賃貸住宅を借りて二世帯で引っ越す」、「子世帯が今住んでいる二世帯住宅に、親世帯が引っ越す」などのケースです。たしかに手軽な方法ですが、賃貸住宅での同居にはいくつか注意したいポイントがあります。賃貸にするか、リフォームにするか迷っているという方はチェックしておいてください。

・賃貸住宅での同居は大家さんの許可が必要

賃貸住宅では、新しく同居人が増えるときには大家さんの許可が必要なことがほとんどです。無断での同居は「賃貸借契約」に反している場合があり、最悪の場合は退去を命じられることもあります。賃貸住宅で二世帯同居を始めるときには、前もって大家さんや管理会社、不動産会社などに確認して、所定の手続きを踏みましょう。

・持ち家なら自由なリフォームが可能

これまで子世帯が住んでいた家に親が引っ越してくるという場合、親の個室を一部屋空ければ良いと思うかもしれませんが、想像以上に手狭になることは間違いありません。自由にリフォームできる持ち家なら、家族の暮らしに合わせて間取りなどを変えていくこともできます。バリアフリーなどのリフォームもできた方が良いでしょう。

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■二世帯住宅を買うなら戸建て?マンション?

かつては二世帯住宅といえば、戸建て住宅が基本でした。今親や子が住んでいる戸建てを二世帯リフォームして同居を始めたり、手頃な価格の中古戸建てを購入して二世帯リフォームしたりという選択肢を考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、最近では都心部を中心に、マンションで二世帯同居される方も増えています。「これから中古物件を購入して二世帯で暮らしたい」「都心部で二世帯同居したい」という方は、まず戸建てにするかマンションにするか検討しましょう。今、子世帯が分譲マンションに住んでいる場合、そこをリフォームしての二世帯同居も選択肢に入ってくるかもしれません。

・二世帯戸建てのメリット

二世帯戸建ては、マンションよりも床面積が広いことが多く、二世帯でも広々暮らせるというメリットがあります。2階建てであれば、「1階に親世帯、2階に子世帯」といったように、上下に生活スペースを分けることも可能です。戸建てであれば、増築して床面積を増やせる場合もあります。

・二世帯マンションのメリット

二世帯マンションなら、土地代が高い都心部でも二世帯同居が可能です。戸建てに比べてセキュリティも高く、共用部分が充実している施設もあります。マンションであれば同じ物件内に2部屋購入し、適度な距離感で暮らすという選択肢も考えられます。二世帯住宅はニーズが低く売却しにくいですが、マンションなら住まなくなったら1戸ずつ売却したり賃貸に出したりしやすいのもメリットです。

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■二世帯住宅の種類

二世帯住宅は、親世帯と子世帯の距離感によって、3種類に分けられます。戸建てでもマンションでもこの考え方は知っておきましょう。

・完全同居型

1つの家に、親世帯と子世帯が住むパターンです。寝室などの個室のみを分け、水回りやリビングなどは共有します。大家族としてにぎやかにくらしたい、コストを抑えたいという方に向いています。

・部分共有型

親世帯と子世帯にそれぞれ専用スペースを設けて、水回りや玄関など、一部分だけを共有するタイプです。リビングは別で水回りは共有、玄関のみを共有など、共有・分離のバランスは家族の希望によって決められるので、選ぶ方が多いです。

・完全分離型

玄関が2つあり、居住スペースを完全に分離するタイプの二世帯住宅です。最もプライバシーを確保しやすい形となります。それぞれの生活スタイルは崩さずに、近くで協力したり見守ったりしながら安心して暮らしたいという方に向いている方法です。

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■戸建ての二世帯住宅リフォームの内容と費用

では、実際に二世帯住宅リフォームの内容と費用をみていきましょう。まずは、一般的な中古の一戸建てを二世帯住宅にリフォームするケースでの、具体的なリフォーム内容や費用をご紹介します。これから中古戸建てを購入してリフォームしたいという方や、現在所有している戸建てを二世帯向けにリフォームしたいという方は参考にしてみてください。

・バリアフリー化や内装・設備のみ変更する

二世帯住宅では親世帯が高齢なことから、手すりをつけたり段差を解消したりとバリアフリーを検討される家庭が多いです。そのほか、壁紙を張り替えたり、トイレや浴室などの設備を新しくしたりして、きれいな部屋で気持ちよく同居を始めたいという方も多いでしょう。こういった内装・設備のリフォームは、内容によっては数万円程度から比較的手軽にチャレンジでき、快適性や安全性を向上させてくれます。

・階段や廊下に手すりを設置:1ヶ所約1万円~
・開き戸を引き戸に変更:約15万円~
・ホームエレベーター設置:約250万円~

・ガスコンロをIHに変更:約10万円~
・システムキッチン変更:約50万円~
・ユニットバス変更:約80万円~
・トイレ変更:約50万円~

・壁紙(クロス)張り替え:1㎡あたり約1,000円~
・畳をフローリングに変更:約15万円~

・水回り・LDKの増設で生活空間を上下に分離

戸建ての二世帯リフォームでは、例えば2階にキッチンや浴室を新しくつくって、1階と2階で生活空間を分けるパターンも多くみられます。1階をそのまま親世帯が住み、2階だけ子世帯が生活するようにリフォームするといった事例です。
浴室やキッチンなど水回りを増設すると、生活時間が違っても生活しやすく、お互い気を使わずに暮らしやすくなります。以下にリフォームの費用の目安を挙げましたが、コンパクトキッチンや配管工事不要のリフォームの場合、もっと安く施工できることもあります。

・トイレ増設:約50万円~
・浴室増設:約80万円~
・キッチン増設:約120万円~

部分的な増設ではなく、居住空間を1・2階で完全に分けたり、大規模な間取り変更をおこなったりする場合は、もう少し費用がかかります。1,000万円以上かかることもありますが、それでも建て替えよりは低コストです。

・リビング・ダイニングの全面改装:約150万円~
・大規模な間取り変更リフォーム:約500万円~

・玄関を増設して完全分離型に

2階部分に玄関をつくって外に階段を新設するなど、居住空間を世帯ごとに完全に分けるリフォームを希望する方もいらっしゃいます。玄関と階段の新設工事だけなら100万円程度からの費用となりますが、合わせて大掛かりな間取り変更や内装・水回り工事などをおこなえば1,000万円以上かかることもあります。

・玄関と階段を新設:約100万円~

・部屋を増築して床面積を広くする

戸建の場合、今の間取りで狭さを感じる際には、部屋を新しく増築して床面積を増やすケースも考えられます。部屋の増築は、建物の構造や階数によって費用が異なります。例えば木造住宅の1階に8畳ほどの部屋を1室増築するなら、280万円程度が目安です。

・木造(1階)増築:約70万円/坪
・木造(2階)増築:約90万円/坪
・鉄骨造(1階)増築:約100万円/坪
・鉄骨造(2階)増築:約120万円/坪

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■マンションを二世帯住宅にリフォームする方法

次に、マンションをリフォームして二世帯で住むケースを見ていきましょう。マンションでの二世帯同居は、同じマンションに1部屋買う場合と、2部屋買う場合とで暮らし方が大きく異なります。

・1戸に二世帯で住む

広めのマンション1室を購入し、二世帯で住むというパターンです。費用が抑えられるのが最大のメリットです。マンションは居住スペースがすべて平面なのでプライバシーの確保が難しいのですが、同居向きの間取りにリフォームすることで暮らしやすさは向上します。親子の共同名義で親子リレーローンを利用するなど、資金的に協力しやすいのも魅力のひとつです。

・同じマンションに2戸購入する

マンション内に親子それぞれ1室ずつ購入するパターンです。適度な距離感は保ちつつ、お互いに見守りやすい暮らし方です。一方が住まなくなっても、売却や賃貸に回しやすいというメリットもあります。もっとお互いの生活のサポートが必要な場合、隣同士の部屋を購入して、居室内の壁にドアを取り付けるリフォームをおこなえば、内部で行き来も可能です。ただし、構造や規約によっては壁に穴をあけられないため、購入前に確認が必要です。

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■マンションの二世帯リフォームの内容と費用

では、マンションではどのようなリフォームをおこなえば二世帯で暮らしやすくなるのでしょうか。二世帯同居する場合に考えられる具体的なリフォーム・リノベーション内容と、価格目安について解説します。

・バリアフリー化や内装・設備のみ変更する

マンションの専有部分には階段があることは少ないですが、部屋の境目の段差の解消や、玄関や浴室の手すりをつけるとより安全性は増すでしょう。戸建てリフォーム同様、壁紙を張り替えたりキッチンを新しくしたりといったリフォームで、まるで新築のようにきれいで使いやすくすることも可能です。

・廊下や浴室に手すりを設置:1ヶ所約1万円~
・開き戸を引き戸に変更:約15万円~

・ガスコンロをIHに変更:約10万円~
・システムキッチン変更:約50万円~
・ユニットバス変更:約80万円~
・トイレ変更:約50万円~

・壁紙(クロス)張り替え:1㎡あたり約1,000円~
・畳をフローリングに変更:約15万円~

・二世帯で住みやすいように間取りを変更

戸建てとは違ってマンションの場合は、玄関や水回りを分離するような間取り変更リフォームは難しくなります。マンション1室を2世帯で住みやすくするには、水回りなどの共用部分を中心にはさんで、寝室などのプライベートスペースを両側に配置するなどの間取りが考えられます。

・間仕切り壁の撤去:約30万円
・間仕切り壁で部屋を分離:約10万円~
・共用部分のみリフォーム:約200万円~
・全面リフォーム: 約500万円

・隣同士に2戸購入して2戸をつなげる

2戸をつなげる場合、「構造的な問題」、「管理組合からの許可」という2つの条件をクリアする必要があります。隣との壁は共用部分となるため、構造的には穴をあけてよくても、管理組合が許可を出さないケースも多くみられます。将来的に2戸をつなげるリフォームを考えているなら、購入前に確認しておきましょう。

・壁に穴を開けてドアをつける:約10万円~

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■まとめ

今回は、戸建てとマンション、それぞれの二世帯リフォームの内容や費用をご紹介しました。内容によっては数万~数十万円からという低コストで、二世帯での同居のストレスを減らし、快適に住むことができるようになります。大掛かりなリフォーム・リノベーションなら数百~数千万円かかることもありますが、それでも建て替えよりは安く済むケースが多いでしょう。二世帯同居を考えているなら、既存の持ち家のリフォームや、中古物件を購入して二世帯向けにリフォームするという選択肢もぜひ考えてみてください。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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