住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

内装は何をどこまで変更できるの?

リノベーションの際に変えられるところ・変えられないところ。今回は「内装」についての解説です。

内装工事の工事中写真

内装は多くの場合、リノベーションの内容検討時にメインで検討される部分。間取り、床材、クロスなど、部屋の過ごしやすさや印象に直結する部分であると同時に、検討したくなるポイントがとても多くなります。ここでは、いくつかのポイントに絞って、内装の変更について解説していきます。

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■内装のリノベーションとは?

室内は「専有部分(居住者の所有物)」ですので、最も自由度高く変更できるところです。リノベーションを実施する際にはメインで検討する部分であり、それだけに頭を悩ませるところでもあります。具体的には、

・間取りの変更

・フローリングやタイルの変更

・クロスの変更

・収納部分の改装

などといったところがメインになるでしょう。内装の変更はそれこそ様々なバリエーションがありますが、ここでは、いくつかの具体的な例を見ていくことにしましょう。

ちなみに、間取り変更に関しては、こちらの記事(『建物構造により異なる、間取り変更の自由度』)でも解説していますので、間取り変更について知りたい方はあわせてご確認ください。

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■間取りの変更

間取りの変更は、部屋や収納、バスルームやキッチンなどの構成と、それぞれの広さに影響してくるため、リノベーションの一大メインテーマになるでしょう。間取り変更のバリエーションはそれこそあまりにも膨大になります。家族構成やこだわりポイントなど、検討する方の状況や好みに応じて、望ましいやり方は千差万別です。ただ、ここできちんとおさえておきたいのは、前提として「間取り変更は必ずしも自由に行えるものではない」ということです。それというのも、

・建物の構造(こちらの記事『建物構造により異なる、間取り変更の自由度』参照)

・パイプスペース・ダクトスペースの位置

など、建築的な要素により、間取り変更の自由度は大きく異なってくるからです。建物構造についてはリンク先の記事を参照頂くとして、ここではパイプスペース・ダクトスペースについて触れておきます。

・パイプスペース・ダクトスペース

パイプスペースとは、上下水道や、ガス管などの配管スペースのことです。そこを通って、キッチンや浴室、洗面室から出る排水、トイレの汚水などを分けて排水したり、キッチンなどに水を供給したりします。間取り図などではPSと略されて表記されていることが多いですね。

また、ダクトスペースとは、換気した空気や冷暖房した空気を通す管や、電気・水道管などの設備管をまとめて通す筒状の空間のことです。

パイプスペースとダクトスペースはマンションでは固定されていますが、パイプスペースと水周り、ダクトスペースと換気扇などの位置があまりに遠いと、水や空気の流れが悪くなり、機能不全に陥ってしまうことがあります。もちろん、それに対しては、例えば二重床を導入して床下部分でパイプスペースと水周りのパイプの位置に高低差をつけ、スムーズな水の流れができるようにする、といったやり方も有ります。水周りや換気扇などの場所を変えられないわけではありません。

しかし、パイプスペース・ダクトスペースの位置は実際には、ある程度、間取り変更の制約条件となります。ここでお伝えしたいのは、パイプスペースやダクトスペースの位置を押さえつつ、どんなやり方でどこまで間取り変更が変えられるのか、事前に施工業者らと相談して、十分検討したい、ということです。

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■フローリングやタイルの変更

フローリングやタイルの変更とは、具体的には以下のような内容です。

・フローリングを天然無垢材に変更する

・フローリングを二重床に変更する

・フローリングをクッションフローリングに変更する

・玄関タイルの素材を変更する

などなど。バリエーションはとても多岐にわたります。フローリングやタイルを変更する際、共通して注意したいことは「遮音性」です。というのも、遮音性が落ちるようなフローリングやタイルの変更は、ほとんどの場合、管理規約で禁止されています。そのほかの注意点や、上記の改装をすることによるメリットなどは、以下より解説していきます。

・フローリングを天然無垢材に変更

マンションのフローリングは、一般的に合板(複数の板を合わせた素材)で、その表面に木材調のシートをプリントしています。そのため、100%天然の無垢材へ変更すると、木材本来の香りや肌ざわりを楽しむことができます。ただ、天然板の方が劣化が早まることが多いので、変更する際には「耐久性」に注意しましょう。

・フローリングを二重床、クッションフロアに変更

二重床とクッションフローリングに変更するときには、その「機能」と「リノベーション時の注意点」を知っておきましょう。二重床とクッションフロアは、「遮音性を高める」という機能があります。二重床は床が二重になる分、下階へ音が響きにくくなります。また、クッションフロアはフローリングの下にクッション材が施してあるので、足音などを吸収してくれます。このような機能がある二重床・クッションフロアですが、注意すべき点もあります。それは特に二重床の場合、「床の高さが高くなる」という点です。床の高さが高くなるということは、建具や窓の大きさ、そして水まわり設備などの高さの調整が必要になることもあります。そのため、部屋の全面改装になる場合もあるので、二重床にする場合はどのくらいの改装規模になるかをリノベーション業者に確認しましょう。

・玄関タイルの素材を変更

玄関タイルの素材変更は、選択肢として「御影石」などの天然石へ変更することなどがあります。天然石の方が、質感が出て高級感を演出できること、色合いなども自分の好みに応じて変えることができるのがメリットです。ただ、天然板と同じで天然石も破損しやすので、素材ごとの「耐久性」を確認してからタイルの変更をしましょう。

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■クロスの変更

クロスの変更は、具体的には以下のような内容です。

・吸湿効果のあるタイル調のエコカラットへ変更

・汚れが付きにくく、付いても掃除のしやすいクロスへ変更

・防カビ、抗菌効果のあるクロスへ変更

・クロスのカラーリングを変更

クロスは室内にあるものですから、専有部分です。そのため、天井のクロスも含め、ほとんどのケースで自由に変えられる部分です。クロスのバリエーションは多数ありますが、主に「機能性」と「デザイン性」で検討することが多いでしょう。「機能性」については、「汚れへの耐性」「(カビや結露発生に関連する)調湿性」「耐久性(傷のつきにくさ)」「消臭性」などから、「抗ウイルス・アレルゲン性能」などといったものもあります。「デザイン性」については、カラーリングや模様の違いを楽しめますし、あるいは蓄光性がある素材を使って部屋を暗くして光を楽しむ素材のものもあります。検討しだすと意外と奥が深いのがクロス部分。家族構成やペットの有無、自分の好みなどを反映したい部分ですね。

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■収納部分の変更

収納部分の変更とは、具体的には以下のような内容です。

・通常のクローゼットをウォークインクローゼットに変更

・収納板を増設する

・ハンガーパイプを増設する

まず、収納部分については、収納の「形状」自体を変更することも可能です。ただ、その際に壁の取り壊しがある場合には、壁の素材によってリノベーションできるかどうか、できたとしてもその内容が異なる場合がありますので、設計の段階で業者に十分相談するようにしましょう。

また、収納内部の板やハンガーパイプを増設することも可能です。ただし、服や荷物を置くため重量がかかる関係で、壁の軽鉄部分を狙って設置する必要があります。そのため、設置したい箇所と軽鉄部分がズレていたら、自分の理想の場所へ設置出来ない場合があることは覚えておきましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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