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【人気デザイン】間取り変更リフォーム・リノベーション事例15選!費用や注意点も解説

「使いづらく無駄な空間がある」「風通しや日当たりが悪い部屋がある」…そんな住まいには、間取り変更をともなう思い切ったリノベーションがおすすめです。この記事では、間取り変更リフォームの事例10選や、メリット・注意点・費用相場をご紹介します。

間取り変更リフォーム
こんな方におすすめの記事です
  • 間取り変更リフォーム・リノベーションの事例が見たい
  • 間取り変更リフォーム・リノベーションの費用相場を知りたい
  • 間取り変更リフォーム・リノベーションで気を付けることが知りたい

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■間取り変更リフォーム・リノベーションのメリット

住まいの間取りを変更することで、暮らしにどのようなメリットがあるのでしょうか?

・間取りによる不便を解消できる

●居室が通り道になっているため家具が置けない
●リビングを経由しないと居室に行けない
●動線が分断されていて家事がスムーズにできない
●居室が使いづらく、雑多な物置状態になっている
●玄関からLDKの間に遮るものがなく、来客から丸見えになってしまう
●LDKが広すぎて冷暖房効率が悪い

上記のような不便は、生活動線に配慮した間取り変更によって、暮らしやすいように改善することが可能です。とはいえ間取りに絶対的な正解というものはなく、ある人にとっては不便な間取りでも、ほかの人にとっては使いやすい間取りのこともあります。自分や家族の暮らし方・価値観に寄り添った間取りを考えることが大切です。

・ライフスタイルの変化に対応できる

「以前は暮らしやすい間取りだったけれど、今の生活には合わなくなってきた」と感じることもあります。ライフステージや生活様式の変化にともない、住まいに求める機能も変化していくからです。

●在宅勤務をする書斎やワークスペースが必要になった
●結婚したので居室を増やしたい
●子どもを見守りやすい間取りにしたい
●子どもが学校に上がり勉強部屋が必要になった
●子どもが独立したため子ども部屋が余っている
●退職したので趣味に打ち込める空間がほしい
●介護しやすいように廊下やトイレを広くしたい

上記は、ライフスタイルの変化による要望の一例です。暮らし方に応じた間取り変更によって、毎日を過ごしやすくすることができます。

・収納量を増やすことができる

「持ち物に対して収納量が少なすぎる…」「細々とした家事用品を仕舞う場所がない…」といったお悩みを持つ人は多いもの。特に築年数の古いマンションは、近年の住まいに比べて収納量が少ない傾向があります。また、奥行きが深い布団収納や、高くて手が届かない天袋収納など、現在のライフスタイルにマッチしていない収納も活用しづらいです。

間取り変更で収納を増やせば、すっきりと片付けやすい住まいに一新することができます。近年は、ウォークインクローゼットやシュースクローゼット、パントリーなど、大容量の収納に持ち物を集約する間取りが人気です。また、単なる収納量の充実だけではなく、「しまいやすく出しやすい高さにある」「仕舞う物のサイズに合っている」「使う場所の近くにある」といった要素も大切になります。

・採光や通風を向上できる

●玄関や廊下に自然光が届かない
●いつも薄暗く、昼間なのに電気を点けている
●風通しが悪く部屋干しの洗濯物がなかなか乾かない
●空気がジメジメしていてカビが生えやすい
●窓を開けて換気をしても風が通り抜けない
●食べ物の匂いがいつまでも残っている

このような問題は、居室のレイアウトを変更する、室内窓を採用して通風・採光を確保する、間仕切り壁を撤去して開放的な間取りに変更する、といった方法で解消できる可能性があります。窓を開けたときに風が住まいを通り抜けるよう、空気の流れを考慮した換気計画も大切です。

■間取り変更リフォーム・リノベーションの事例15選

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・キッチンを大きく移動した間取り変更リノベーション事例

2DKから1LDKへと間取り変更

こちらはセレクトショップ、ユナイテッドアローズ社監修の物件。キッチンを大幅に移動し、2DKから1LDKへと間取り変更をしたリノベーション事例です。既存の住まいは、玄関を開けるとすぐダイニングキッチンがある間取りでした。そこで、バルコニー側にある洋室と和室をつなげ、約10.3畳の空間に一新。そちらにキッチンを移動し、木目がスタイリッシュな明るいLDKにしました。

木目がスタイリッシュな明るいLDK

キッチンはホームパーティもしやすいアイランドタイプ。LDKに洗濯機置場があるため、洗濯と料理の同時進行がしやすくなっています。物干しをするバルコニーもすぐ側にあり、効率よく家事をこなすことができる間取りです。LDKに隣接する洋室には窓がありませんが、ガラスの引き戸越しにバルコニーからの自然光が届くため、暗さを感じません。

・工事費用:1,000万円
・専有面積:38.88平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=152

・インナーテラスを新設した間取り変更リノベーション事例

2LDKから開放的な1LDKへと間取りを変更

2LDKから開放的な1LDKへと間取りを変更した事例です。施主さまご夫婦のいちばんのこだわりは、カフェのような雰囲気のキッチン。壁付けタイプのキッチンを移動し、カウンター付きのペニンシュラキッチンとしました。

カウンター付きのペニンシュラキッチン

キッチンの正面にある室内窓の向こうは寝室です。アイアンの窓枠と跳ね上げ式の窓は、採光と通風を確保する実用性とデザイン性を両立しています。もともとキッチンがあった位置には大容量のウォークインクローゼットを新設し、生活空間をすっきりと保ちやすくなりました。

バルコニーの隣にインナーテラス

少し変わった形状の間取りを活かし、バルコニーの隣にインナーテラスを新設しました。窓から東京スカイリーを臨むインナーテラスは、在宅勤務をしたり、楽器の演奏をしたりと、アイデア次第で自由に活用できる空間です。

・工事費用:1,000万円
・専有面積:54.18平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=148

・広々LDKへの間取り変更リノベーション事例

既存の2LDKから、1LDK+WICへと間取り変更

既存の2LDKから、1LDK+WICへと間取り変更した事例です。浴室の位置は変更していませんが、浴槽を大きなものに入れ替え、広々としたお風呂でゆったりと疲れを癒せるようになりました。玄関土間を広げ、下足入れの収納量もアップしています。

隣接していた和室を取り込み、広々としたLDKへ間取り変更

隣接していた和室を取り込み、広々としたLDKへ間取り変更しました。キッチンは壁付タイプから対面タイプに変更して、家族とのコミュニケーションを取りやすい空間に。将来的なお子さまの成長を考慮し、間仕切り壁を設置できるようにしています。

・工事費用:1,080万円
・専有面積:62.20平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=144

・シンプルライフへの間取り変更リノベーション事例

2DKから1LDKへと間取り変更

2DKから1LDKへと間取り変更した事例です。ダイニングキッチンに隣接していた和室を取り込み、3方向から光が差し込む明るいLDKが生まれました。LDKに入ると、正面の窓からは東京タワーやスカイツリーを臨むことができます。広々とした空間は、キッチンの床を張り分けることで緩やかにゾーニングしています。

広々とした空間は、キッチンの床を張り分けることで緩やかにゾーニング

施主さまのご希望は「なにもない」空間。家具を置かなくても済むよう、キッチンの傍らにはダイニングテーブル、窓際には収納付きベンチを造作しました。そのほか、玄関ホールや寝室にたっぷりと収納を確保しています。

・工事費用:990万円
・専有面積:46.46平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=147

・ヴィンテージマンションの間取り変更リノベーション事例

空間が細かく区切られていた2DKから、開放的な1LDKへと間取り変更

空間が細かく区切られていた2DKから、開放的な1LDKへと間取り変更した事例です。ダイニングキッチンに隣接していた洋室を取り込み、開放的なLDKが生まれました。シャワールームは、ゆっくりとお湯に浸かれる浴室に変更しています。

LDKに隣接する寝室に設置したガラスの室内窓は、既存の窓枠を再利用

リビングの天井を躯体現しにしたことで、2.6mの天井高を実現。LDKに隣接する寝室に設置したガラスの室内窓は、既存の窓枠を再利用したものです。南向きのバルコニーからのあたたかな光を寝室にも届けてくれます。

壁付けのL字型キッチンは、明るいバルコニーを向く対面タイプに変更

壁付けのL字型キッチンは、明るいバルコニーを向く対面タイプに変更。フラットなカウンター付きで、バーカウンターやダイニングテーブルとしても使えます。ベーグル作りがご趣味の施主さまが、存分に腕を振るうことができるキッチンです。

・工事費用:1,010万円
・専有面積:45.15平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=150

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・収納充実の間取り変更リノベーション事例

2LDKから、1LDK+WICへ間取り変更

2LDKから、1LDK+WICへ間取り変更した事例です。リビング・ダイニングから切り離されていた独立キッチンは、家族とのコミュニケーションが取りやすい対面タイプに変更しました。

大容量の収納

たくさんお持ちの衣服や靴がしっかりと仕舞えるよう、大容量の収納を設けました。ウォークインクローゼットには、廊下側からも拡張した土間側も出入りできる2wayの動線を確保しています。

LDKに面する側に室内窓を設けているため、閉塞感を感じずに過ごすことができます

さらに、WICの一角に在宅勤務にも最適な書斎スペースを設けました。コンパクトな空間ですが、LDKに面する側に室内窓を設けているため、閉塞感を感じずに過ごすことができます。

・工事費用:1,400万円
・専有面積:79.21平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=143

・開放的な1LDKへの間取り変更リノベーション事例

細かく区切られてい3DKから、1LDK+WICへと間取り変更

細かく区切られてい3DKから、1LDK+WICへと間取り変更した事例です。3つの居室は間仕切りを取り払い、ひとつながりの空間に変更。奥まった位置にあったキッチンを窓際へ移動したことで、南向きのバルコニーに面した明るいLDKが生まれました。

ダイニングの床はタイル、リビングはフローリングに貼り分けることで、空間の開放感を保ちつつゾーニング

ダイニングの床はタイル、リビングはフローリングに貼り分けることで、空間の開放感を保ちつつゾーニングを意識しやすくなっています。

大容量のウォークインクローゼットを新設

衣料や靴をたくさんお持ちの施主さまのご希望で、大容量のウォークインクローゼットを新設。持ち物を一箇所に集約し、生活空間をすっきりと保ちやすくなっています。

・工事費用:870万円
・専有面積:45.50平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=118

・セカンドハウスの間取り変更リノベーション事例

3DK→2LDK+Sに間取り変更

こちらはユナイテッドアローズ社とのコラボ物件です。3DK→2LDK+Sに間取り変更しました。トイレや浴室の位置も変更し、動線の無駄のない配置にまとめています。

LDKの一角には、ワークスペースにも利用しやすい居室を設けました

LDKの一角には、ワークスペースにも利用しやすい居室を設けました。

アイアンの窓枠とガラスによる間仕切り壁は、ショーウインドウのような趣があります

寝室の隣には、ウォークインクローゼットを新設しました。アイアンの窓枠とガラスによる間仕切り壁は、ショーウインドウのような趣があります。

・工事費用:1,900万円
・専有面積:75.97平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=119

・ワンランク上の間取り変更リノベーション事例

もともとは事務所だった部屋を、2LDKの住戸にリノベーション

こちらもユナイテッドアローズ社とのコラボ物件です。もともとは事務所だった部屋を、2LDKの住戸にリノベーションしました。浴室がなかったため、新設しています。

素材にこだわったワンランク上の快適性を追求

事務所のため小さな給湯室しかありませんでしたが、窓側の広々とした空間をLDKとし、オリジナルのシステムキッチンを設けました。床や天井に珪藻土を塗るなど、素材にこだわったワンランク上の快適性を追求しています。

・工事費用:3,200万円(セレクト家具付き)
・専有面積:94.80平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=115

・家事がしやすい間取り変更リノベーション事例

2LDKから2LDK+WICへと間取り変更

2LDKから2LDK+WICへと間取り変更した事例です。居室の数自体は変わっていませんが、大容量の収納を設け効率の良い生活動線の間取りに変更することで、使い勝手を大きく向上しています。

カウンターとダイニングテーブルを造作

キッチンは壁付けタイプから対面タイプに変更し、カウンターとダイニングテーブルを造作しました。キッチンに洗濯機置場を配置しているため、洗濯と調理の同時進行ができます。また、新設したウォークインクローゼットは廊下からもキッチンからもアクセスできる2way仕様です。

玄関土間を大幅に拡張し、シューズクロークを確保

玄関土間を大幅に拡張し、シューズクロークを確保しました。自転車やベビーカーをそのまま置いておくことができます。

・工事費用:1,200万円
・専有面積:99.6平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=124

・奥まで採光がとれる間取り変更リノベーション事例

奥まで採光がとれる間取り変更リノベーション事例

間仕切り壁をなるべく減らして、南面の窓から部屋の奥までしっかりと光が届くように間取り変更した事例です。LDKを9畳から14.6畳に拡張。窓のある南側が寝室になるので、その奥のリビングまで光が入るようにガラスの引き戸で間仕切りしました。

間仕切り壁をなるべく減らして、南面の窓から部屋の奥までしっかりと光が届くように間取り変更した事例

玄関からリビングまで一直線の廊下でつなぎ、玄関まで明るく。また玄関から寝室までの壁一面を収納にして、マンションで課題になりやすい収納不足を改善しています。

すべてつながりのある空間ですが、玄関と廊下はブルー、リビングはグレー、寝室は白と「色」によるゾーニング

すべてつながりのある空間ですが、玄関と廊下はブルー、リビングはグレー、寝室は白と「色」によるゾーニングを。奥にいくほどだんだんと明るくなる配色で、リビングや寝室の開放感を演出しています。

・工事費用:880万円
・専有面積:48.64平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=183

・オリジナリティあふれる間取り変更リノベーション事例

オリジナリティあふれる間取り変更リノベーション事例

ひとり暮らしとしてはスタンダードな1LDKのマンションを、スケルトンリノベーションで個性的な間取りに変えた事例です。一番こだわったのが、ベッドエリアを隠す腰壁。完全に区切らずにほどよく光を入れながら、きちんとプライベートなスペースは確保しました。

ひとり暮らしとしてはスタンダードな1LDKのマンションを、スケルトンリノベーションで個性的な間取りに変えた事例

オープンなLDKには、部分的に天井を下げた「ヌック」をつくったのがポイント。ベンチに座ってお仕事をすることもできます。

オープンなLDKには、部分的に天井を下げた「ヌック」をつくったのがポイント

友人を呼んでホームパーテイーをしたいということで、家具屋さんで一目惚れしたダイニングテーブルに合わせて部屋の広さを設計。在宅勤務に対応できるように、ベッドエリアの近くにはデスクのサイズを考慮したワークスペースもつくりました。

・工事費用:950万円
・専有面積:45.10平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=177

・寝るまでの動線を考えた間取り変更リノベーション事例

寝るまでの動線を考えた間取り変更リノベーション事例

マンションの最上階にある、プール付きのペントハウス。太陽の動きに合わせて、東側は昼間の居場所、西側は夜の居場所として設計しました。日中はたっぷりと光が入る東側のLDKで団らん。大型のキッチンに、特注のワインセラーを入れたのもこだわりです。

マンションの最上階にある、プール付きのペントハウス

日が傾いてきたら、中央のラウンジでお酒を飲んだり読書をしたりとリラックス。西側の寝室に近づくにつれて、自然な眠りを誘う動線です。

西側の寝室に近づくにつれて、自然な眠りを誘う動線

夏はプールに入ったり、テラスにあるジムスペースでトレーニングをしたり。都心にいるのを忘れる、海外のリゾートホテルのような極上の住まいになりました。

・工事費用:非公開
・専有面積:117平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=158

・間仕切りを最小限にした間取り変更リノベーション事例

間仕切りを最小限にした間取り変更リノベーション事例

DK+和室の間取りを、間仕切りのないワンルームに変更した事例です。玄関からLDK、寝室までひとつづきで段差もないので、お掃除はルンバなどにお任せできます。海外のホテルのように浴室とトイレ、洗面室もひとつの空間にまとめたため、水回り掃除も楽々です。

DK+和室の間取りを、間仕切りのないワンルームに変更した事例

元々押入れや納戸だった部分は、その形状を生かしウォークインクローゼットに。洋服はもちろん、靴や季節物、キャリーバッグまで余裕をもって収納できます。

元々押入れや納戸だった部分は、その形状を生かしウォークインクローゼットに

広々としたお部屋から新宿御苑の緑が見えるようすは、まるで海外ドラマで主人公が暮らすお部屋のよう。間取りはもちろん内装や設備にもこだわって、イメージしていたとおりのお部屋が完成しました。

・工事費用:1,100万円
・専有面積:67.60平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=142

・こだわりを叶えた間取り変更リノベーション事例

こだわりを叶えた間取り変更リノベーション事例

リノベーション済マンションは気に入る物件がなく、理想を叶えるためにイチから間取りをデザインされた事例です。こだわったのは、広くて明るいLDK。寝室はコンパクトに抑えて、南に面した2つの和室をつなげて広いLDKをつくりました。

リノベーション済マンションは気に入る物件がなく、理想を叶えるためにイチから間取りをデザインされた事例

寝室の壁はカーブをつけて、空間のアクセントに。室内窓は開閉できるので、リビングの涼しさや暖かさを寝室に届けることができます。アートやモノづくりをされるお施主様ということで、玄関土間は広くとり、将来的には作業部屋としても使えるようにしました。

・工事費用:920万円
・専有面積:50.01平米
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=140

■間取り変更リフォーム・リノベーションの費用相場

関連リンク:リノベーションの予算はどれくらい?予算の立て方や抑え方を徹底解説!

・既存を活かした軽微な間取り変更の場合

●間仕切り壁を設置して居室を分ける: 10〜20万円
●2つの居室をつなげて広い居室にする: 40〜100万円
●キッチンの向きを変更してLDKを一新する: 100〜300万円

上記の費用はあくまでも目安です。使用する建材や設備のグレードによっても大きく変わるため、参考までにお考えください。既存の設備をできるだけ活かすことで、費用を抑えやすくなります。

・スケルトンリフォームの場合

スケルトンリフォームとは、既存の間仕切り壁や床材・天井の仕上げなど、撤去可能なものをすべて取り払い、空箱のような状態にしてから施工する方法です。ゼロの状態から施工できるため、自由に間取りを変更することができます。費用目安は、70平米のマンションで800〜1,500万円ほど。グレードの高い建材や設備を採用すると2,000万円を超えることもあります。

■間取り変更リフォーム・リノベーションの費用相場【箇所別】

・水回り設備の移動費用

水回りを移動するときは、給排水管の延長工事も必要です。また電気やガスを使う設備の場合は、電気工事やガス工事もしなければなりません。浴室を動かすときは、床下の基礎や防水処理もおこなうため、費用が高額になりやすいでしょう。

リフォーム費用は設備を動かす距離によっても変わりますが、以下の表が目安です。

リフォームの内容費用目安
キッチンの移動約40〜70万円
システムバスの移動約70〜100万円
洗面台の移動約20〜40万円
トイレの移動約20〜40万円

これに加えて、システムキッチンやシステムバスなどの設備を新しく交換する場合は、新しい設備の本体価格や、古い設備の解体処分費用もかかります。

・内装や部屋の変更工事費用

リビングを拡張したり、部屋数や広さを変えたりすると、まずは間仕切り壁の撤去・造作工事が必要になります。間仕切り壁を撤去・造作すると、周りの壁紙やフローリングを補修する工事も必要に。また見た目を整えるために、部屋全体の壁紙やフローリングを張り替えることも多いでしょう。

リフォームの内容費用目安
間仕切り壁を撤去する約8〜25万円
間仕切り壁を造作する約8〜25万円
壁紙の張り替え約1,000〜1,600円/㎡
フローリングの張り替え約10〜25万円

壁紙やフローリングの張り替えは、使用する材料によってリフォーム費用が変動します。量産クロスや複合フローリングだと価格は抑えられますが、グレードの高いクロスや無垢フローリングなど材料にこだわると費用は上がるでしょう。

・建具や収納・コンセントの追加費用

間取りを変更すると、ドアの位置も変わります。また部屋の使い勝手をよくするために、クローゼットやコンセントを追加するケースも多いでしょう。

最近は間仕切り壁に室内窓をつくり、採光・通風を確保するプランニングも人気です。室内窓のデザインにこだわれば、インテリアのアクセントにもなります。

リフォームの内容費用目安
ドアを増設する約6〜25万円
クローゼットを造作する約15〜25万円
コンセントを追加する約5,000円〜
室内窓を設置する約10〜30万円

■間取り変更リフォーム・リノベーションの注意点

・マンションのリフォームは専有部分のみ

マンションでリフォーム・リノベーションが施工できるのは、区分所有している専有部分のみとなります。専有部分とは、大まかにいうと「建物の構造躯体や開口部を除いた室内」です。共用部分はリフォーム・リノベーションできないため、玄関ドアを交換する、外壁に穴を開けて換気口を設置する、窓を大きくする、といった工事はできません。また、テラスやバルコニーは住戸ごとの専用使用権が認められているものの、共用部分にあたります。

窓サッシの入れ替えも原則的に不可です。ただし、老朽化によって窓の開閉に支障があるなど、機能的な問題が生じている場合には、管理組合に相談すれば色や素材の指定の上で許可が降りるケースもあります。なお、室内に内窓を取り付けて二重窓にするリフォームは問題ありません。

・壁や柱が撤去できないことがある

近年は開放的で広々とした間取りが人気ですが、「居室をつなげて大きな空間にしたい」と思っても、絶対に実現できるとは限りません。室内の壁や柱は、撤去しても問題ないものと、建物の構造上撤去できないものがあるからです。

マンションの構造には、柱と梁で枠状に建物を支える「ラーメン構造」と、壁や床で箱状に建物を支える「壁式構造」があります。壁式構造の場合、「間仕切り壁」は撤去できますが、建物の構造にかかわる「耐力壁」は撤去できません。また、上下水道管やガス管などの縦管を通す「パイプスペース」も移動・撤去できません。

間取り変更リフォームを検討するなら、早い段階で撤去できない壁・柱を把握しておきましょう。新しい間取りを考えやすくなります。

・水まわりの移動が難しいことがある

マンションでは、間取り変更によるキッチンや浴室の移動が難しいことがあります。排水をスムーズにするために、排水管に一定の傾きを設けて配置する必要があるのですが、マンションは床下のスペースに余裕がないことが多いため、排水経路が大きく変わるレイアウトにすると勾配の確保が難しくなりやすいのです。そのため、水まわりの大幅な移動ができないケースがあります。

・管理規約で制限されていることがある

構造上の問題が特にない場合でも、希望のリフォーム・リノベーションができないケースもあります。管理規約のなかに専有部分改修工事(リフォーム)に関する取り決めがあり、一般的には使用する床材の遮音等級や、工事期間中の共用部分の使用について定められています。なかにはカーペットからフローリングへの張替えや、水まわりの移動を禁じているマンションもあるため、プランニングを進める前によく確認しておく必要があります。

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■失敗しないリノベーション会社の選び方

リノベーションの魅力のひとつが、自由度高く間取りを変えられること。自由度が高いからこそ、設計・施工をするリノベーション会社によって、提案されるプランが大きく変わります。理想の住まいを叶えるには、リノベーション会社の選び方がとても大切です。

まずはリフォーム会社やリノベーション会社の強みを知るのがポイント。間取り変更を伴うリノベーションを依頼するなら、間取り変更が得意な会社に頼むのがよいでしょう。ホームページの施工事例を見ると、過去にその会社がどのようなリノベーションをしてきたかがわかります。完成したお部屋の雰囲気や間取り図を見て、自分の好みに合う会社を探しましょう。

また間取り変更を頼むときは、ヒアリング力や設計力が必要です。お客様のライフスタイルや好みをきちんと聞き取って整理し、設計プランとして形にしなければなりません。担当者との話しやすさや相性もあるでしょう。インターネットや雑誌等で気になるリノベーション業者が見つかったら、内覧会や相談会、イベントなどに参加して、実際にスタッフと話してみるのがおすすめです。

関連リンク:リノベーション会社の選び方とは?比較ポイントや注意点を解説!

■まとめ

間取り変更リフォームの事例をご紹介しました。住まいの使いづらさ、採光・通風の悪さ、収納量不足を感じているなら、間取り変更リフォームがおすすめです。効率の良い生活動線を意識した間取りにすれば、暮らしやすさを大幅に向上することもできます。

編集者: 美智子山口

ウェブデザイナーを経て2014年よりフリーライターに。おもに住まいに関する記事を執筆しています。猫が大好きで、自宅のDIYリフォームが趣味。

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