「部屋が狭いから窮屈に感じるのは仕方がない」とあきらめてはいませんか?狭い部屋も工夫次第で広く見せることができます。今回の記事では、狭い部屋を広く見せるためのレイアウトなどインテリアのコツや、リノベーション事例をもとにした広く見せるためのアイデアを紹介していきます。
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詳しくはこちら>>同じ広さの部屋でも家具などインテリアの選び方やレイアウトによって、狭く見えたり、広く感じられたりします。狭い部屋を広く見せるためのセオリーをまとめました。
家具やカーテン、ラグといったファブリック、雑貨などのインテリアのテイストがバラバラな状態では、モノが雑然としてしまい、部屋が狭く見えてしまいがちです。シンプルモダン、北欧モダン、インダストリアルテイストなどインテリアのテーマを決めて、部屋に置くモノに統一感を持たせると、すっきりとして広く見えます。
また、インテリアに使う色の数が多いのも、ごちゃごちゃとして見えやすい要因。インテリアは天井や壁、床に使うベースカラーと、建具や家具、カーテンなどに用いるアソートカラー、クッションや小物などのアクセントカラーの3色でまとめるのを基本としましょう。
デザインの面では、デコラティブなモノよりもシンプルなモノ、ファブリックは柄のあるモノよりも無地のモノを選ぶこともポイントです。
家具をレイアウトする際に生活動線が確保されていないと、通りにくさから狭さを感じる要因になります。通路スペースの幅は60cm以上を確保しておくのが基本です。
また、ダイニングテーブルと壁の間は60cm以上あれば、椅子を引いて腰かけることができます。ただし、椅子の後ろを人が通る場合には、ダイニングテーブルから壁まで100cm以上のスペースが必要です。
リビングテーブルとソファは30cm離すと、脚を曲げてリラックスして座りやすく、テーブルを使いやすいです。
家具が部屋いっぱいに置かれていると圧迫感があるため、見た目の面からも狭さを感じさせます。床や壁に余白を残すことも広く見せるためのポイントです。たとえば、オープンラックはモノをいっぱいに詰め込むよりも、余白を残してディスプレイした方がすっきりとして見えます。
狭い部屋に置ける家具や雑貨は限られてきますが、厳選したアイテムを配置するようにしましょう。
狭い部屋に無理に多くの家具を置くのは、より狭く見えてしまう原因となり、生活動線の面からも使い勝手がよくありません。そこで、狭い部屋の空間を効率よく使うには、2つ以上の目的で兼用できる家具を置くのがおすすめです。
部屋の広さによってはダイニングセットとソファの両方を置くのが難しいこともあります。そういった場合は、ダイニングとリビングを兼ねたリビングダイニングセットを置くのがおすすめです。リビングダイニングセットとは、一般的なダイニングテーブルよりもやや低めのテーブルと、座面が固めで奥行が浅めのソファとのセットのこと。食事をするときにも、くつろいですごすときにも利用することができます。
さらに、リビングダイニングセットをパソコンなどの作業用としても使用する場合は、テーブルの高さを調節できるタイプが使いやすいです。
また、ダイニングテーブルは来客時に合わせたサイズのものを置くと、日常的に部屋が狭くなってしまいます。天板のサイズを伸縮できるエクステンションテーブルなら、普段はコンパクトなサイズになります。
このほかには、ベッドは下部に引き出しがついているタイプを選ぶことで、収納スペースを兼ねられます。
背の高い家具は圧迫感を与えやすいため、部屋を狭く見せてしまいがちです。そこで、目線よりも背の高い家具を置かずに、腰の高さ程度までのロータイプの家具でまとめるのがおすすめです。また、サイドボードなど横長の家具を置くと、部屋に奥行が感じられます。
リビングダイニングに置く家具では、ダイニングチェアやソファは背もたれが低いタイプを選ぶと、圧迫感が抑えられます。また、寝室に置くベッドはロータイプのものが、開放的な雰囲気を作りやすいです。
ドアを開けたときに窓まで視線が抜けるように家具をレイアウトするのも、部屋を広く見せるためのポイント。たとえば、ソファは部屋の中央に置くのではなく、壁際に配置しすると視線が通ります。背の高い家具を置く場合には、部屋の奥にレイアウトすると、圧迫感が生まれにくいです。
また、オープンラックや脚のついた家具、あるいはガラス天板のテーブルといった抜け感のある家具を選ぶと、軽やかな印象になります。
壁際に大きな鏡を置くと、室内が映り込んで奥行があるように感じられるため、部屋を広く見せることができます。窓の近くに鏡を設置すると、光を反射して明るく開放的な雰囲気になります。あるいは壁のアートが映り込むところに鏡を置くなど、シンプルできれいなものが映り込む場所にレイアウトするようにしましょう。
間接照明を用いるのも部屋に奥行感を出すテクニックです。日本では、天井に主照明としてシーリングライトをつけるなど、一部屋に一つの照明器具を設置する一室一灯照明が一般的ですが、単調な雰囲気になりがちです。テーブルスタンドやフロアスタンドなどと組み合わせて、天井や壁、床を照らす間接照明とすると、陰影が生まれて奥行感が出ます。
たとえば、フロアスタンドでコーナーの壁を照らすと、部屋の隅が照れされることで空間に広がりが感じられます。
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詳しくはこちら>>狭い部屋をリノベーションするときには、間仕切り壁や建具を設置しない方が、狭さを感じにくく使いやすいケースがあります。また、限られたスペースを有効に使うため、収納計画を立てておくことが大切です。
部屋の間仕切りは、壁を設置してドアや引き戸などの建具を取り付けるのがオーソドックスな方法です。壁と建具で仕切ることで音や光が遮られ、独立性の高い空間ができますが、狭い空間をしっかりと仕切ってしまうと、圧迫感が生じやすい点に注意しましょう。
独立性をどの程度求めるかにもよりますが、壁を作らずにウォールドアやカーテンで仕切る、あるいは建具を設置せずに開口部だけ設ける、壁の上部を開けるといった方法もあります。
十分な収納量を確保できないと、モノがしまいきれずに出したままの状態になってしまい、雑然とした印象になってしまいやすくなります。狭い部屋は収納家具を置けるスペースも限られているため、リノベーションプランを立てる段階で、収納計画を立てておくことが必要です。
造作家具は設置場所に合わせたサイズで作れるため、効率よく収納スペースを確保することができます。壁一面を収納にしたり、天井高いっぱいまで収納を設けたり、あるいは壁の上部に吊り棚をつけておくなど、空間を上手に活用しましょう。
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詳しくはこちら>>リノベーションで家族構成に合わせて必要な部屋数を設けようとすると、専有面積によっては狭い部屋ができてしまうことがありますが、工夫次第で広く見せることができます。
狭い部屋を広くおしゃれに見せるためのマンションのリノベーションのコツを、事例をもとに紹介していきます。
マンションの天井は、二重天井と直天井という種類に分けられます。二重天井はコンクリートのスラブと天井材の間に配線や配管のための空間がありますが、直天井はスラブに直接、壁紙が貼られています。
このうち、天井材を撤去して躯体現しにすることで天井高を上げられるのは、二重天井の場合です。ただし、電気配線や換気ダクトなどの配管は露出になります。
こちらの事例では、天井材を撤去して躯体現しにして、白く塗装しています。天井高は2m60㎝となり、開放感が生まれました。照明の配線はダクトレールを用いたことで、おしゃれな雰囲気となっています。
室内窓を設けると、隣接する部屋から光や風を取り込めるほか、視線が抜けるので圧迫感を感じにくくなります。
こちらの事例では、LDKと室内窓を挟んだ場所に寝室が位置しています。
寝室は約2.6畳という狭い空間ですが、2面に室内窓が設けられているため、明るく開放感があります。また、室内窓のリビングダイニング側にはカウンターが設置されていて、出窓のような遊び心のあるデザインとなっています。
建具を設けずに出入り口部分の開口部を開けておくと、建具を設置した場合よりも圧迫感が軽減されます。
こちらの事例では、出入り口部分を広めにとり、上部をFIXの室内窓とした壁でLDKと緩やかに仕切られています。室内窓からも明るい光が降り注ぎ、空間に広がりが感じられます。
間仕切り壁を設けずに緩やかに仕切ることで、隣室とのつながりが生まれるとともに、圧迫感が軽減されて狭さを感じにくくなります。
ガラス戸は特に圧迫感を感じにくい間仕切りの方法で、一体感のある空間となって広がりが感じられます。ただし、部屋が丸見えになるため、インテリアを統一することがポイントです。
こちらの事例では、LDKと寝室の間の全面をガラス戸で仕切り、海外のホテルをテーマにインテリアがまとめられています。
寝室の広さは約4.5畳。ベッド以外には通路スペースがある程度ですが、間仕切り壁がガラスで圧迫感がないため、ゆとりが感じられます。
カーテンによる間仕切りは、開けておけば一体的な空間になるため、フレキシブルに使えることがメリット。ただし、カーテンは目隠しにはなりますが、隙間から光が漏れて、音は聞こえるという点に注意が必要です。
こちらの事例では、ちょうどベッドが置ける広さの寝室のスペースにカーテンを設置。カーテンを閉めると、おこもり感のある寝室になります。また、隣接するダイニングとベッドの通路スペースを兼用する形となっているなど、空間を有効活用しています。
パーティションで空間の一部を仕切る方法は、ゾーニングする程度に緩やかに仕切りたい場合に向いています。
こちらの事例ではメッシュパネルのパーティションを使用して、LDKとプライベートスペースを仕切っています。メッシュパネルの反対側が見えて抜け感があることから、圧迫感がありません。
オープンラックを間仕切りにする方法は、抜け感があるので圧迫感が軽減されます。また、壁よりも厚みがありますが収納を兼ねられるため、空間を有効活用できるという点もメリットです。
こちらの事例では広い玄関とLDKの間仕切りにオープンラックを使用していますが、狭い部屋にも活用できるアイデアです。窓がないため暗くなりがちなマンションの玄関が、明るいスペースとなっています。
間仕切り壁を設けると、壁の厚さの分のスペースが狭くなり、圧迫感が生じることもあります。そこで、一体的な空間として利用する場合には、間仕切り壁を設けずに床材でゾーニングをすると、広々とした印象になります。
こちらの事例では、キッチンとダイニングにはタイル、リビングには無垢フローリングを使用。グレーと木のコントラストが美しい空間となりました。たとえば、1つの空間でLDKと寝室として使うスペースを分けたい場合にも、床材によるゾーニングという手法が活用できます。
壁面収納を設置すると、床から天井までの空間を効率よく使うことができます。また、背の高い家具を置くと圧迫感が生じてしまいやすいですが、凹凸のない形で壁面収納を設ければ、壁のように感じられます。
こちらの事例ではLDKに壁面収納を設置。テレビボードを兼ねていて、豊富な収納力があります。
白やアイボリーといった淡い色を中心としたカラーコーディネートは、部屋を広く見せる効果があります。暗い色よりも明度が高い明るい色、鮮やかな色よりも彩度が低い落ち着いた色が占める割合が多い方が、空間に広がりが感じられます。
こちらの事例では白やライトグレーを中心に、明るい木が組み合わせられているため、軽やかな印象です。彩度が高いビビットなイエローやブルーも使われていますが、使用している面積が少ないことから圧迫感がなく、アクセントカラーとして空間にメリハリを与えています。
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詳しくはこちら>>狭い部屋は家具の選び方やレイアウトなど、インテリアを工夫することで広く見せることができます。
リノベーションで狭い部屋ができるときは、間仕切りの方法の選択肢が広がります。ただし、家族構成やライフスタイル、部屋の使い方による向き・不向きもあります。リノベーションで狭い部屋を工夫したいときには、リノベーション会社などのプロに相談してみましょう。
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