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ベッドの選び方のポイントは?種類やレイアウトのコツを紹介

ベッドは通常、マットとフレームを組み合わせて購入します。ベッドは大型の家具のため、部屋に配置できるサイズに気をつける必要があり、デザイン面だけではなく、寝心地などの機能面も重視したいところです。ベッドのフレームやマットレスによる種類、サイズなど、ベッドの選び方で知っておくべきポイントを解説します。

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■ベッドの基本的なサイズ

ベッドの大きさはフレームなどのサイズによって異なりますが、ベッドのサイズ呼称はマットレスのサイズによってつけられています。マットレスのサイズはメーカーによって多少違いがありますが、一般的なサイズを挙げていきます。マットレスの幅は、シングルは約100cm、セミダブルは約120cm、ダブルは約140cm、クイーンは約160cm、キングは約200cmです。マットレスの長さは約195cmが一般的なサイズで、メーカーによってはロングサイズと呼ばれる長いタイプも用意されています。

1人用の一般的なサイズはシングルで、セミダブルは余裕を持って1人で使いたい人に向いた大きさです。2人用に向いているのはダブルやクイーンで、クイーンは夫婦と小さなお子さまの3人で寝る余裕もあります。キングはシングル2つ分の大きさで、マットレスのサイズとして最大です。キングベッドを置く場合、同じ広さの就寝スペースを確保するには、シングルベッドを2台置くという選択肢もあります。

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■ベッドのフレームの種類

ベッドのマットレスを載せる下台をボトムといい、フレームの形状や高さの違い、構造などによる種類があります。収納力のあるタイプなど機能性を持ったベッドも展開されています。ベッドを設置するスペースや目的にあったフレームのタイプを選びましょう。

・スタンダード

一般的なスタンダードタイプのベッドは、床面との間に脚が設置されたタイプで、通気性がよいことがメリットです。ベッドの下を収納スペースとして活用することも可能で、脚の高さによっては収納ケースを入れることもできます。

・ローベッド

ローベッドとは高さが低いベッドをいい、脚が短いタイプと脚のない箱型のフレームのタイプがあります。ローベッドは圧迫感がなく、空間に開放感が感じられることがメリットです。ローベッドの中にはマットレスをフレームに埋め込んで設置するタイプもあり、厚みのあるマットレスを使用しても、空間が広く感じられます。ローベッドはシンプルでスタイリッシュなデザインのアイテムが多いのも特徴です。

ただし、ローベッドはベッドの高さが低いため、立ち座りの動作がしにくいです。ソファ代わりにベッドに座りたい人には向いていません。また、ベッドの下を収納スペースとして使えないといったデメリットもあります。

・フロアベッド

フロアベッドとローベッドの違いに明確な定義はありませんが、フロアベッドはローベッドよりもマットレスを設置する床板の位置が低いタイプをいいます。フロアベッドはフレームの中にマットレスを埋め込むタイプが主流で、マットレスの厚みがほぼベッドの高さになります。フロアベッドは圧迫感がないことに加えて、ベッドの高さが低いことから、小さなお子さまが落下によってケガをするリスクが抑えられることがメリットです。一方で床面に近いためホコリがつきやすいことや通気性が悪いこと、重厚感が感じられにくいといった点がデメリットに挙げられます。

・ダブルクッションベッド

ダブルクッションベッドとは、ボトムがスプリングマットレスになっているタイプをいいます。マットレスとボトムのマットレスの二重構造になるため、体圧分散に優れていることがメリットです。ダブルクッションベッドは欧米では一般的であり、一流ホテルのほとんどの客室にダブルクッションベッドが設置されています。

・チェストベッド

チェストベッドとは、フレームに引き出しがついたタイプのベッドです。引き出しは一段のタイプや二段のタイプがあり、二段のタイプは高さがあります。通常、引き出しの奥行はベッドの幅の半分程度で、左右のいずれかに引き出しを設置します。フルスライドレールの場合は、引き出しを奥まで引き出せるため、モノの出し入れがしやすいです。また、BOX構造タイプの場合、引き出しが板で囲まれているため、ホコリが入りにくいです。

チェストベッドは収納力があり、空間を有効に使えることがメリットです。ただし、二段タイプの場合は高さがあるため、圧迫感があるケースもあります。また、チェストベッドを選ぶ場合は、設置場所に引き出しを開け閉めするためのスペースを確保できるか確認しましょう。

・跳ね上げ収納ベッド

跳ね上げ収納ベッドは、開けるときには床板全体が跳ね上がり、自動車のトランクのようにダンパーで支える構造で、ボトム部分全体を収納スペースとして利用できるのが特徴です。開閉方向によって、縦型跳ね上げ収納タイプと横型跳ね上げ収納タイプがあり、2台のベッドを並べて置く場合には縦型跳ね上げ収納タイプが向いています。

跳ね上げ収納ベッドはスキー板やラグといった長いモノもしまうことが可能で、収納力が高いことがメリットです。ただし、布団などの寝具を開閉の都度、移動させる必要があるため、頻繁に開け閉めをして使用しにくいことから、季節のものなど普段使わないモノを収納したい場合に向いています。また、チェストベッドと異なり、跳ね上げ収納ベッドと異なり、開閉のためのスペースを必要としないこともメリットです。一方で跳ね上げ収納ベッドは、使用できるマットレスの重量などに制限があることがデメリットに挙げられます。

・脚付きマットレス

脚付きマットレスは、マットレスに脚が取り付けられているタイプのベッドをいいます。脚付きマットレスは、ヘッドボードやマットレスのまわりのフレームがないため、ベッドの設置スペースの省スペース化が図れることがメリットです。また、一般的なマットレスとフレームを購入する場合よりも、リーズナブルな価格で購入できます。

ただし、脚付きマットレスは部屋をすっきりと見せられる反面、ヘッドボードがないため、小物を置く場所がないことがデメリットです。また、脚付きマットレスの場合、マットレスが偏って傷まないように、マットレスを裏返したり、上下を逆にしたりするローテーションと呼ばれるメンテナンスができません。マットレス部分がへたって寿命を迎えた場合には、全体を買い替えることになります。

・ロフトベッド

ロフトベッドとは床板が高い位置にあり、下部に机やソファ、収納などを置いてスペースを有効活用できるベッドをいい、ベッド部分に昇り降りするためのはしごや階段が取り付けられています。ロフトベッドのうち、机やチェストなどの収納がセットになっているタイプはシステムベッドとも呼ばれています。

ロフトベッドは机やソファを置くスペースがない、あるいは収納スペースが足りないといった場合に、子ども部屋や一人暮らしの住まいで用いられるケースが多いです。ロフトベッドは限られた空間を最大限に活用できることがメリットです。ただし、ロフトベッドは専用の薄いマットレスなどしか使えないため、一般的なマットレスを使用するベッドよりも寝心地が劣る点がデメリットとして挙げられます。

・折りたたみベッド

折りたたみベッドとは、使用しないときは2つ折りで立てた状態でコンパクトに収納できるベッドです。マットレスとフレームが一体化しているタイプのほか、薄いマットレスや敷布団を載せて使用するタイプもあります。折りたたみベッドは来客用やオフィスでの仮眠用の簡易ベッドとしても用いられています。

折りたたみベッドは、ベッドの設置スペースを使用時以外は別の用途で使用できることがため、限られた空間を有効活用できることがメリットです。ただし、一般的なマットレスを使用するタイプのベッドよりも寝心地は劣ります。

・ソファベッド

ソファベッドとは日中はソファとして使用し、夜はベッドとして利用できるタイプの家具をいいます。ソファベッドは、ソファとベッドの両方を設置するスペースがとれない場合や、来客用のベッドを用意しておきたい場合に用いられることが多いです。ソファベッドをソファからベッドに変形させる方法は、背もたれを倒すタイプや座面を引き出すタイプがあります。ソファベッドは一つの家具を多用途に使えることやスペースを有効活用できることがメリットですが、一般的なマットレスを使用するベッドと比較すると寝心地は劣ることがデメリットです。

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■ベッドのヘッドボードの種類

ベッドのヘッドボードとは、頭側に取り付けられた板のことです。ベッドはヘッドボードの種類によってデザインや使い勝手が変わります。

・パネルタイプ

パネルタイプはヘッドボードに棚がないタイプです。1枚の板のほか、2、3枚の板を組み合わせたデザイン、格子状のデザインのタイプなどがあります。パネルタイプはシンプルなデザインのベッドが多く、空間をスタイリッシュに見せることができます。また、ヘッドボードがフラットなデザインのタイプは、キャビネットタイプよりも設置スペースを抑えられます。ただし、眼鏡や目覚まし時計、スマートフォンをベッドまわりに置きたい場合にはナイトテーブルなどの家具が必要です。

・キャビネット(宮付き)タイプ

キャビネットタイプは宮付きベッドとも呼ばれ、ヘッドボードに収納棚や飾り棚がついたタイプで、目覚まし時計やスマートフォン、眼鏡、本などを置くことができます。コンセントや照明がついたタイプもあり、寝ている間にスマートフォンの充電したい人やベッドで読書をしたい人に向いています。ただし、キャビネットタイプはヘッドボードに奥行がある分、設置スペースが必要であり、価格も高めです。また、ヘッドボードに寄りかかりにくいことも難点といえます。

・クッションタイプ

クッションタイプはヘッドボードが革や布でクッション素材が入っているタイプで、ヘッドボードをソファの背もたれのようによりかかれるタイプです。ベッドで読書をしたり、テレビを見たりするなど、くつろいで過ごしたい人におすすめです。パネルタイプと同様に、眼鏡やスマートフォンなどをベッドの周囲に置きたい場合は、ナイトテーブルなどを用意する必要があります。

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■ベッドのマットレスの種類

ベッドの寝心地を大きく左右するのはマットレスです。ベッドのマットレスはベッドメーカーのショールームやインテリアショップで、実際に横になって寝心地を確かめて選ぶのがおすすめです。

マットレスの代表的な種類として、ボンネルコイルスプリングとポケットコイルスプリングの2種類が挙げられます。一般的にポケットコイルスプリングの方が高価ですが、寝心地などよる好みもあるため、どちらがよいとは一概にはいえません。

・ボンネルコイルスプリング

ボンネルコイルスプリングは渦巻き状のコイルを連結させてたマットレスで、一般的に普及しているタイプです。体をコイル全体の面で支えるため、寝ている姿勢に沿って緩やかにマットレスが沈み、ほどよい固めの寝心地が特徴です。ポケットコイルスプリングに比べて安価で、固めなため寝返りが打ちやすいことや通気性がよく、耐久性に優れていることがメリットです。ただし、ボンネルコイルスプリングは寝返りを打ったときなどの横揺れが伝わりやすいため、一つのマットレスを複数人で寝る場合には向いていません。また、体とマットレスの間に隙間が空くため、体重が局部に集中しやすいこともデメリットに挙げられます。

ボンネルコイルスプリングは、主に寝返りをよく打つ人や体重が重くマットレスに耐久性を求める人、硬い寝心地を好む人、1人で寝る人に向いています。

・ポケットコイルスプリング

ポケットコイルスプリングは、不織布に包まれた独立したコイルが敷き詰められたマットレスで、体を点で支えるのが特徴です。人間が固い床に仰向けに寝ると、首や背中と床の間には隙間が空くため、肩や肩甲骨に体圧がかかりやすくなります。ポケットコイルスプリングは、体の凹凸に合わせてマットレスがフィットし、理想的な寝姿勢とされる背骨のS字カーブを保ちやすく、体圧分散に優れていることがメリットです。寝返りを打っても横揺れしにくく、きしみ音も少ないため、複数人でマットレスを使用する場合にも向いています。

ポケットコイルスプリングは柔らかな寝心地であることも特徴ですが、並行配列と交互配列いうコイルの並び方によっても寝心地に違いがあります。並行配列はコイルが上下左右にまっすぐに並んだ配列で、コイルの独立性が保たれ、柔らかな寝心地です。交互並列はコイルが隙間なく並ぶように、半個分位置をずらして並べた配列で、コイルの数が多いため、より横揺れがしにくく、並行配列よりもしっかりとした寝心地になります。

ただし、ポケットコイルスプリングには、ボンネルコイルスプリングよりも高い、不織布に包まれているため通気性が悪く、耐久性が低いといったデメリットもあります。特に、背中や尻の部分などマットレスが深く沈む部分が傷みやすいです。

ポケットコイルスプリングは、主に体重が軽い人や柔らかい寝心地を好む人、2人以上で寝る場合に向いたマットレスです。

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■ベッドのレイアウトのポイント

ベッドのレイアウトを考えるときには、ベッドまわりで移動するためのスペースやベッドメイキングのためのスペース、収納を開け閉めするためのスペースを確保する必要があります。また、ベッドの配置によっては部屋が使いにくくなります。部屋に置くことができるベッドのサイズを考えるときは、ベッド自体の寸法だけではなく、ベッドを使うために必要なスペースが確保できるか、使い勝手に問題はないかといった点も考慮することが大切です。

・ベッドまわりに必要なスペース

ベッドを配置するとき、ヘッドボードは壁につけて置きます。側面側は壁にぴったりとくっつけて置いてしまうと、掛布団が落ちてしまいやすく、シーツを交換するときのベッドメイキングのためのスペースも必要です。側面側は壁から5~10cm程度離しましょう。ただし、小さなお子さまがいる場合は、ベッドと壁の間に挟まる危険性があるため、注意が必要です。

ベッドと壁の間の通路スペースは50cm以上が目安であり、ベッドを2台並べて置く場合に、ベッドとベッドの間に通路スペースを確保する場合も同様です。ただし、通路スペースの確保が難しい場合、ローベットなら40cm程度の通路スペースでも支障なく通れます。また、ベッドとドレッサーの距離は通路スペースは不要な場合は50㎝以上、通路スペースも確保したい場合は70㎝以上が目安です。

ベッドからテレビを見たい場合は、テレビボードはベッドから50㎝以上離して配置するのが目安になります。

寝室に収納がある場合、開閉のためのスペースを確保しておくことが必要です。クローゼットが開き扉の場合は90cm程度、引き戸や折戸の場合は50~60cm程度、ベッドとクローゼットとの距離を確保します。また、チェストの前は引き出しを出し入れするためのスペースとして、75cm程度空けておきます。

同じサイズのマットレスでも、フレームによってベッドのサイズは変わってきます。通路スペースや収納の開閉のためのスペースをできるだけ確保するためには、長さや奥行が狭いフレームを選ぶことがポイントです。フラットなパネルタイプのヘッドボードで、フレームの幅が広くないデザインのベッドを選びましょう。

・窓との位置関係に注意

窓の前にベッドのヘッドボードがくるレイアウトは、冬に外気の影響を受けやすく、体調を崩しやすくなることが懸念されるためおすすめできません。また、掃き出し窓の前にベッドを配置するのは、出入りの妨げになるため避けるようにしましょう。

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■部屋の広さ別:ベッドのレイアウト

部屋の広さによって、どの大きさのベッドや家具が置けるのか、6畳、8畳、10畳の広さ別に解説していきます。ただし、一般的な部屋の形状を前提にした場合であり、形状による違いもあります。

・6畳

6畳の寝室は、シングルベッドからダブルベッドまでのサイズのベッドを置ける広さです。シングルベッドを1台置く場合にはゆとりがあり、チェストや机なども置くことが可能です。ダブルベッドを置いた場合には、ナイトテーブルやサイドボードを置くことができます。ドアや収納の配置によってはクイーンベッドを置くこともできますが、ほかにはナイトテーブル程度しか配置できず、圧迫感があるケースもあります。

・8畳

8畳の寝室は、ダブルベッドやクイーンベッドを置くのに向いた広さです。ダブルベッドの場合はゆとりがあり、チェストや机、ナイトテーブルなども置くことができます。クイーンベッドを置いた場合には、ナイトテーブルを2台置いたり、あるいは奥行の浅いデスクやキャビネットなどを置いたりすることが可能です。また、ベッドとナイトテーブル程度しか置けなくなりますが、キングベッドやシングルベッドの2台置きをするという選択肢もあります。

・10畳

10畳の寝室は、配置するベッドや家具に多様な選択肢が持てる広さがあります。クイーンベッドやキングベッドを置いても余裕があり、セミダブルベッドを2台置きすることもできます。たとえば、クイーンベッドを片側に寄せて、反対側にラウンジチェアやテーブルを置く、シングルベッドを2台置きして、コンパクトなソファを設置するなど、くつろぐスペースを設けるといったことも可能です。

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■まとめ

ベッドを選ぶときにはデザイン面だけではなく、サイズや寝心地も重視することが大切です。同じマットレスのサイズのベッドでも、フレームによってベッドのサイズは異なります。ベッドを設置する部屋で、ベッドまわりに必要なスペースを確保すると、どのくらいの大きさのベッドを置くことができるか確認しましょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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