住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

リノベするならカーテンにもこだわりたい!種類や選び方を知ろう

インテリアに欠かせない要素のひとつが、窓のカーテンです。カーテンにはどのような種類があるのでしょうか?見た目のバリエーションはもちろん、さまざまな機能があることを知っておきましょう。また、リノベーションをするならこだわりたいカーテンレールの設置方法についても解説します。

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■カーテンの役割とは?

窓に欠かせないカーテンには、どのような役割があるのでしょうか。

・インテリア

カーテンは面積が大きいため、色やデザインによって部屋の雰囲気をがらりと変えることができます。室内のインテリアはもちろん、外から窓を見た時の印象も変わるため、一戸建てであれば、庭や外壁と合わせたコーディネートを考えるのも良いでしょう。

・遮光

カーテンの機能として最も大きいものが、窓から差し込む光の強さを調整したり、外からの視線を遮りプライバシーを守ったりする役割でしょう。のちほど、カーテンの選び方の章で解説しますが、光を遮る能力によって等級が定められています。

・遮音

一般的なカーテンでは、音を遮る効果はあまり見込めませんが、防音・遮音性能の高いカーテンもあります。交通騒音など外からの音を遮るよりも、人の話し声やペットの鳴き声など室内から漏れる高・中音域の軽減に効果があるとされています。

・断熱

住まいの断熱性の鍵を握る場所が、窓です。住まい全体において、窓から熱が出入りする場合は、夏は約7割(外からの熱)、冬は約6割(流出する熱)となっています。そこで、カーテンをしっかりと閉めることで、窓からの熱の出入りを軽減することができます。窓の断熱は、快適性の向上はもちろん光熱費の節約にも効果的です。

参考:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会
http://www.kensankyo.org/syoene/qanda/mado/a_9.html

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■カーテンの種類

・既製カーテンとオーダーカーテンの違い

「既製カーテン」とは、一般的な窓の大きさに合わせて作られた製品です。大量生産のためオーダーカーテンに比べて安価で、自宅の窓とサイズが合えば手間なく選ぶことができます。店頭にある在庫品を購入すれば、その日のうちに窓に取り付けることができるのもメリットです。

一方「フルオーダーカーテン」は、テキスタイル(布)を選び、窓の大きさや希望するデザインに応じて、ひとつひとつ仕立てる完全受注生産のカーテンです。1cm単位で対応してもらえるため、特殊な形状・サイズの窓にもぴったり合うカーテンができ、ヒダ(プリーツ)の数や糸の色などの細かな注文にも応じてもらえます。オーダーカーテンのデメリットは、発注してから納品されるまでに時間がかかること、既製カーテンに比べて価格が高めになることです。

また、既製カーテンとフルオーダーカーテンの中間的な「セミオーダー(イージーオーダー)カーテン」もあります。セミオーダーカーテンは、既製カーテンをベースに希望の幅や長さで仕立ててくれるため、窓にぴったり合ったものを購入することが可能です。ただし注文内容の選択肢が限定的となっているため、オーダーカーテンほどの細かなカスタマイズはできません。価格はオーダーカーテンに比べて安めになります。

・レースカーテンと厚地カーテン

カーテンには、薄手のレースカーテンと厚地のカーテンがあります。広く普及しているカーテンレールは、二重(ダブル)になっており、窓側にレースカーテン、室内側に厚手のカーテンを掛ける使い方が一般的です。ダブルのカーテンレールであれば、昼間はレースカーテンのみを閉めておき、照明を点ける夜間は外からの視線を遮るために厚地カーテンを閉める、といった使い方ができます。しかし、カーテンレールが一重の場合は、どちらのタイプのカーテンを掛けるか選択することになります。廊下の小窓など、外からの視線を完全に遮らなくても良い窓であれば、レースカーテンでも良いでしょう。

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■カーテン選びのポイント:色・テキスタイルデザイン

ホワイト系やイエロー系は膨張色といい、広がりを感じさせる色のため空間を伸びやかに見せる効果があります。寝室をよく眠れる落ち着いた印象にしたいなら、ブルー系がおすすめです。勉強部屋のカーテンには、集中力を高める効果があるとされているグリーン系はいかがでしょうか。書斎などシックにまとめたい部屋の場合には、ベージュ系やブラウン系がおすすめです。

また、カーテンのテキスタイルデザインは、家具や建具とのバランスを考えて選びましょう。色数が多いインテリアの部屋に大きな柄のカーテンを掛けると、うるさい印象になってしまうことがあります。逆に、シンプルなインテリアであれば、少し派手な柄のカーテンも映えるでしょう。また、柄物のカーテンは、小さな生地サンプルと実際にカーテンに仕立てたときには大きく印象が異なるため、カタログのイメージ写真やショールームでしっかりと確認するのがおすすめです。

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■カーテン選びのポイント:機能・性能

カーテンにはインテリア性以外に、機能性で選ぶこともできます。一定以上の基準を満たした製品に付けられる「機能性表示マーク」を参考に選ぶと良いでしょう。

・遮熱マーク

「遮光マーク」の表示が付けられているカーテンは、99.4%以上の遮光性があることを示しています。遮光等級は3段階に分類されており、それぞれが外光をどれくらい遮ることができるのかを示した目安は下記のとおりです。

●遮光等級と照度の目安
1級:遮光率99.99%以上 人の顔の表情が識別できない
2級:遮光率99.8〜99.99% 人の顔の表情がわかる
3級:遮光率99.4〜99.8% 人の顔の表情がわかるが事務作業には暗い

遮光等級が高いカーテンを選べば、朝日が差しても部屋の暗さを保てるため寝室への採用がおすすめです。リビングや寝覚めが悪い人の寝室には遮光性能が高すぎないカーテンを選ぶと良いでしょう。

・ウォッシャブルマーク

家庭用の洗濯機で丸洗いすることができ、吊り干しによる乾燥後に一定基準以上の縮みや色あせが起きないことが認められたカーテンに表示されます。同じ布地でも、寸法が大きく家庭用の洗濯機で洗えないと想定されるものには表示することができません。カーテンをいつもきれいに保つことができるため、特にお子さまやペットのいるご家庭や、タバコを吸う人におすすめです。

・防炎マーク

「消防法施行規則」の試験または「繊維製品品質表示規程」にもとづき、一定以上の難燃性(燃えにくさ)が認められたカーテンに表示されるマークです。なお、消防法により高さ31mを超える高層マンションでは、居住する部屋の階数に関わらず防炎カーテンの使用が義務付けられています。

・制電マーク

帯電しにくい加工が施されており、一定以上の効果が認められたカーテンに表示されるマークです。静電気が起きにくいため、カーテンを開閉する際の不快なまとわりつきや、小さなごみ・ホコリの付着が少ない特徴があります。

・遮熱マーク

シアーカーテン(レースカーテンや薄手のプリントカーテンなど)のうち、一定以上の遮熱効果が認められる製品に表示されるマークです。遮熱率25%以上かつ遮光率99.4%未満の製品が適合となります。つまり、昼間カーテンを閉めても室内に一定以上の明るさを確保しながら、日光の熱を遮り室内の気温の上昇を防ぐことができるということです。一般的なシアーカーテンに比べて、冷暖房効率の向上と節電効果が期待できます。

・UVカットマーク

UVカット加工が施され、室外からの紫外線を70%以上遮る機能を持つシアーカーテンに表示されるマークです。室内の明るさを確保しながら、紫外線による家具や床材・建具などの日焼け・退色を防ぐことができます。お肌を日焼けから守りたい人や、大切なコレクションや本がある人におすすめです。

参考:一般社団法人日本インテリアファブリックス協会
https://www.nif.or.jp/#/mark

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■カーテン選びのポイント:長さ

カーテンの長さは、窓枠の上からではなく、カーテンレールのランナー(フックを掛ける部分)から測ります。

腰高窓の場合、厚地カーテンは窓枠の下より15〜20cmほど、レースカーテンは1〜2cmほど長くなるようにするのが一般的です。なお、裾を長めにすると、断熱性能を向上することができます。出窓など、窓の内側に掛けるカーテンの場合は窓枠の内側よりも1cmほど短くしましょう。

バルコニーや庭に面する掃き出し窓の場合、厚地カーテンもレースカーテンも床から1〜2cmほど短くして裾が引きずらないようにするのが一般的です。ただし、ヨーロッパ風のクラシックなインテリアでは、あえて10〜15cmほど長く、床に引きずるように仕上げることもあります。エレガントで豪華な印象にしたい場合におすすめです。

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■カーテン選びのポイント:ヒダ山の数

カーテンを購入する際に「1.5倍ヒダ」「2倍ヒダ」といった表示を見かけることがあるはずです。カーテンのヒダとは、カーテンレールに掛けるフックを装着する部分で生地を山のようにつまみ、布地にドレープを作る部分のこと。このとき、カーテンの仕上がり寸法に対する布地の長さによって、ヒダの倍数が決まるのです。例えば、仕上がり寸法1mのカーテンを幅1.5mの生地で仕立てた場合は「1.5倍ヒダ」、2mの生地で仕立てた場合は「2倍ヒダ」ということになります。

1.5倍ヒダの場合はつまむ部分の山が2つ、2倍ヒダの場合は山が3つになるように仕上げるのが一般的です。また、カーテンの仕上がり寸法が同じ場合、1.5倍ヒダよりも2倍ヒダのほうがヒダ同士の間隔が狭くなるためドレープの数が多くなります。

・3つ山ヒダ(2〜2.5倍ヒダ)

3つ山ヒダのカーテンは、全体にゆったりとした深いドレープが生まれ、豪華な印象に仕上がります。高級感があるため、客間やリビングのカーテンにおすすめです。また、カーテンのヒダを多く取ると、窓と室内の間に厚い空気の層を確保できるため高い断熱効果が期待できます。使用する生地が増えるため価格は高めになります。

・2つ山ヒダ(1.3〜1.5倍ヒダ)

既製カーテンの多くに見られる仕様です。3つ山ヒダのカーテンに比べてドレープが控えめで、すっきりとした印象になります。

・フラットカーテン

あえてヒダを作らない仕様のカーテンもあります。窓辺をラフでカジュアルな印象に仕上げたい場合や、大きな柄のテキスタイルをそのまま活かしたい場合におすすめです。

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■カーテンレールの設置方法

住まいをリノベーションするなら、カーテンレールの取り付け位置にもこだわってみてはいかがでしょうか。

・正面付け

窓枠の外側にカーテンレールを設置する方法です。カーテンで窓全体を覆う形になるため、遮光性を重視したい場合や、外からの視線を完全に遮りたい場合におすすめです。

・天井付け

窓のカーテンレールを天井に設置する方法です。カーテンを掛けたときに縦のラインが強調されるため、部屋を広く見せる効果が期待できます。

また、窓枠の内側にレールを設置する方法も、天井付けと呼ばれます。カーテンが窓枠の内側に収まるため、すっきりとした印象になることが特徴です。カーテンの端から光が漏れやすいため、正面付けに比べて遮光性能は下がります。

・天井埋め込み

天井に溝をつくり、その中に埋め込むような形でカーテンレールを設置する方法です。天井からカーテンのドレープが流れ落ちるように見え、洗練された印象になります。後付することはできないため、リフォーム・リノベーションにより実現可能です。

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■そのほか、カーテンの付属品

・カーテンボックス

カーテンボックスとは、カーテンレールを隠すように設置する箱状の部材です。レール上部からの光漏れを防ぐ効果があるため、遮光性を重視したい寝室などにおすすめです。また、実用面だけでなく、インテリアのアクセントにもなります。

・タッセル・房掛け

タッセルとはカーテンをまとめるための帯や紐状のパーツです。さらに、タッセルを引っ掛けるために壁に設置するパーツを房(ふさ)掛けといいます。房掛けが不要なマグネットタイプのタッセルもあります。タッセルや房掛けは小さなパーツですが、カーテンやカーテンボックスとのトータルコーディネートにこだわることで、インテリアの完成度がぐっと高まるでしょう。

・カーテンフックの種類

カーテンをレールに掛けるためのフックの形状には、A・Bの2種類があります。室内からは見えない部分ですが、レールの設置方法に合わせてフックおよびカーテンを選ぶ必要があります。なお、既製カーテンでは両タイプで使用できるように調整可能なアジャスター式フックが付属されていることが多いです。

●Aフック
カーテンを掛けたときに、上にレールが見える仕様のフックです。一般的に、二重レールで使用するレースカーテンはこちらの仕上げ方になります。

●Bフック
正面付けなどで、レール部分をカーテンで隠したい場合に使用するフックです。カーテンを仕立てる際には、フックを掛ける部分より上部に4cmほど長くなるようにする必要があります。

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■カーテン以外の選択肢

窓まわりの目隠しや調光には、カーテン以外の選択肢もあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

・ブラインド(横タイプ・縦タイプ)

アルミ製や木製のスラット(羽)が連なった製品です。スラットの角度を変えることで調光を調整することができ、コードやチェーンを引いて上下に開閉します。窓まわりがすっきりとまとまるため、窓まわりをシンプルに仕上げたい場合におすすめです。

縦型のブラインドは、「バーチカルブラインド」とも呼ばれます。カーテンのように横方向に全開することができるため、タワーマンションなど景観を楽しみたい大きな窓で多く使われています。

・ハニカムスクリーン・ハニカムシェード

不織布を独自の形状に張り合わせた製品です。横から見ると、ハニカム(蜂の巣)のような六角形の空間が形成されていますが、柔らかい素材のため畳むように上下に開閉することができます。ハニカム構造の空気の層による断熱性の高さが特徴です。また、不織布のため、外からの視線を遮りながら外光を柔らかく取り入れることができます。なお、内側にアルミフィルを貼り遮光性能をもたせた製品も登場しています。

・ロールスクリーン・ロールカーテン

ドレープのないフラットな布を窓に掛ける製品です。コードやチェーンを引くと、スクリーンをくるくると巻き取るように格納しながら、水平方向に開閉することができます。窓だけなく、ドアのない収納の目隠しなどにも便利です。

・シェードカーテン

ブラインドとカーテンの中間的な機能を持つ製品です。ロールスクリーンのようにフラットな布ですが、コードやチェーンを引くと、水平方向にシェードをたたみながら開閉する仕組みとなっています。カーテンのように、レースタイプと厚地タイプを重ねがけすることが多いです。

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■まとめ

窓辺に欠かせないカーテンについて解説しました。カーテンは室内インテリアとバランスを考えて選びましょう。カーテンレールの設置方法でも印象が変わります。また、インテリア面だけでなく、機能性にも着目して選ぶと暮らしの快適性が向上するでしょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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