住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

良い物件を購入するため、絶対に押さえておきたいこと

住まい選びは良い物件を見つければ終わりではありません。購入に至るために見過ごされがちなポイントについて解説します。

選択シーンのイメージ

多くの人にとって、一生で最大の買い物となる、住まい選び。絶対に失敗できないですよね。最高の住まいを購入し、そこに住まうためにできること。一体何があるでしょうか。

例えば、どんな物件があるかを常にアンテナを張っておき、新しい物件情報を1件でも多く集める。

例えば、住宅市況の動きを押さえておき、資産価値の下がりにくいエリア・物件を見極める。

例えば、信頼のおける不動産業者に伴走してもらい、要所要所で的確にアドバイスをもらう。

などなど。「やっておきたいこと」は考え出せば切りがないほど沢山あります。

ただ、その中でも「重要だが、見過ごされがちなこと」というのがあります。良い物件を購入する努力を積み重ねながら、その点を押さえられていなかったがために購入できなかった、という方は決して珍しくありません。そんな「重要だが、見過ごされがちなこと」もいくつか考えられますが、本記事で取り上げるのは、ズバリ「決断する」ことです。

良い物件にめぐり合えたら、その物件は多くの場合、他の人にとっても良いのです。競争になった場合、購入できるかできないかを分けるのは、ただ「決断できるかどうか」にかかっています。

言われてみれば当たり前なことのようですが、意外に多くの方がそのことを意識していないのも事実。また、なんとなく分かっていても、いざとなると「なかなか決断できない」という方も少なくありません。本記事では、「決断する」ことの重要性をお伝えしたうえで、どうすれば「決断しやすい状況」をつくれるか、について考えていきたいと思います。

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■「決断」の重要性と決断するために必要なこと

物件A、物件B、物件Cを紹介され、どれにしようか迷っている田中さん。悩みに悩んで決めきれません。そんなある日、同じ物件A、物件B、物件Cが、もう1つのご家族、鈴木さんにも紹介されました。

「私たちが家に求める条件に合う物件はB。物件Bを購入しよう!」

と鈴木さんは決断しました。さて、田中さんと鈴木さんの違いは何でしょう。それは「自分たちに合うから買うと決断できた」ことです。そして、鈴木さんが決断できたのは、希望条件のうち、「絶対に満たしていたいこと」および「希望条件ごとの優先順位」が明確になっていたからです。

田中さんは、残念ながら決断できませんでした。迷うということは、率直に言うと、「購入するための準備」ができていなかったのです。

ここで言いたいのは、「迷ってはならない」ということではありません。住居の購入は、多くの人にとって人生で最も高い買い物。しかも、購入後、気に入らない点・不満な点が出てきたとしても、すぐに売却・買替えができるわけではありません。それだけに住居を購入するときは、迷う要素が盛りだくさん。迷わずにスムーズに決断できる人は決して多くありません。

問題は、「いかに迷いを少なくするか」。

そのためにはまず自分・家族の希望条件をしっかり洗い出したうえで、「優先順位」を十分考えて決めておくことが大切です

希望条件の要素として、よく挙げられるのは

  1. 予算  マンションを買う価格+初期費用などを足した額
  2. 広さ  家族が生活していくのに必要な広さ
  3. エリア 希望エリア
  4. こだわりのポイント  立地、利便性、日当たり

などなどです。まずはこうした希望条件をしっかり洗い出すことが、決断するための第一歩になります。洗い出したら、希望条件の中で「優先順位」を考えてみましょう。「何が自分たちにとって一番重要なのか」、整理するのは決して簡単ではありませんが、それを明らかにしておくことで、住まい選びのプロセスを大幅に効率化できますし、決断もしやすくなります。

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■「希望条件」を一歩進めて「必要条件」を考える

「決断」をするためには、希望条件、優先順位を決めるほかにも検討すべきことがあります。それは「自分たちにとって本当に必要な条件はなにか/どこか」=「必要条件」を検討することです。

例えば、多くの人が重視する「広さ」について考えてみましょう。ありがちなのが、「広い方が良い」「おおよそ80㎡以上あった方が良い」と漠然と考えてしまうケース。こうなると、相対的に狭い部屋、80㎡未満の部屋は、「なんとなく」の理由で候補から排除されてしまいます。

では、必要条件について考えてみましょう。「希望としては広い方が良い。けれども、自分たちの家族構成では、70㎡あれば、部屋数や各部屋の広さも必要レベルは充分確保できる」と考えるなら、「広さは70㎡」が必要条件になります。「広い方が良い」という「漠然とした希望」とは明らかに異なります。

必要条件を定めたうえで物件を探すと、希望条件で探した物件とは異なる物件に出会える可能性が高まります。また、物件A、物件B、物件Cのどれを購入しようか迷ったときに、必要条件は最も重要な判断基準にもなります。

希望条件、優先順位、必要条件を明確にしておくと、購入候補となる物件に非常に効率的に巡り合うことができ、かつ購入する・しないの判断に際して、迷いを少なくし、決断を下しやすくなります。

どの条件も優劣がつけ難く優先順位がつけられないときや、必要条件は決まっているのにどうしても物件を選ぶことができないときは、不動産会社の担当者の意見を参考にしてみてください。専門家の冷静な見方はきっと役に立つでしょう。

編集者: マイリノジャーナル編集部
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