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マンションにウッドデッキは設置できる?ベランダデッキのメリットや事例を紹介

室内のインテリアには凝っているのに、バルコニーは殺風景…アウトドアリビングを設けたい…そんなとき、ウッドデッキが欲しくなる人は多いはず。しかし、マンションにウッドデッキを設置することは可能なのでしょうか?ウッドデッキのメリットや注意点、マンションにデッキを設置できる条件と、実際の設置事例をご紹介します。

室内のフローリングとデッキの色を合わせることで、空間の連続性を強調
こんな方におすすめの記事です
  • ベランダにウッドデッキを設置するメリットを知りたい方
  • ベランダにウッドデッキを設置する際の注意点を知りたい方
  • ウッドデッキの施工事例を見たい方

CONTENTS

■マンションにウッドデッキを設置できる?

そもそも、マンションにウッドデッキを設置することは可能なのでしょうか。

・マンションのバルコニーは共用部分


マンションのバルコニーやテラス部分は、その家の住人が独占的に使用することができる「専用使用部分」ですが、あくまでも専有部分ではなく共用部分にあたります。そのため、個人の判断でリフォームをすることはできません。面積の広いルーフバルコニーなどでは、毎月の管理費等とは別に使用料が掛かるケースもありますが、こちらも一般的なバルコニーと同様に共用部分となります。

・まずは規約を確認する

マンションでウッドデッキの設置を検討するなら、まずは管理規約を確認してみましょう。どこからどこまでが共用部分とされるのか、どのようなリフォームが可能か、といったルールが詳細に定められています。規約の写しはマンションを購入した際に各種書類とともに受け取っているはずですが、もし手元に見当たらない場合は、管理組合に再発行を依頼しましょう。

残念ながら、ウッドデッキの設置ができないマンションもあります。高層階は地上に比べて強い風が吹くため、バルコニーに物を置くと強風に煽られて落下する可能性があります。そのため、高層マンションでは事故防止としてウッドデッキやタイルパネル等の設置を禁じているケースも多いです。

・工事の際は申請が必要

バルコニーへのウッドデッキ設置が禁じられていない場合でも、共用部分に手を加える工事はできません。具体的には、デッキの部材をマンションの外壁や床にビスで固定したり、手すりを塗装したりするリフォームはできないということになります。そのほか、マンション毎に独自のルールが定められていることもあるので、よく確認しておきましょう。

バルコニーにウッドデッキを設置するには、管理会社または管理組合の許可が必要です。「専用使用部分工事申請書」に必要事項を記入し、いつ・どのような内容の工事を行うのかを明らかにするために、仕様書や工程表を添えて提出します。許可が下りれば、晴れてリフォームが可能となります。

■バルコニーにウッドデッキを設置するメリット

・真夏の暑さを和らげる

日当たりの良いバルコニーに面した部屋は明るく快適ですが、真夏の暑さに悩まされているという人も多いのではないでしょうか。コンクリートのバルコニーにウッドデッキを設置すれば、室内への直射日光の照り返しを緩和することができます。オーニングやシェード(日よけ)を併用すれば、より過ごしやすい空間づくりができるでしょう。裸足で歩けば、優しい木の感触を楽しむこともできます。

・空間を伸びやかに見せる効果がある

バルコニーにウッドデッキを設置することで、伸びやかな空間を演出できます。室内のフローリングが、そのまま外まで続いているように見せることができるからです。連続性をより強調するには、フローリングに合わせた色のデッキを選ぶ、フローリングとデッキの方向を揃える、バルコニーの段差を解消して室内と高さを合わせる、といった設置の仕方がおすすめです。

・室内とコーディネートできる

「室内はナチュラルで温かみのある印象にまとめているのに、バルコニーの床は無機質なコンクリート…」そんな不満を感じている人もいるのではないでしょうか。ウッドデッキを設置すれば、バルコニーもインテリアの一部としてコーディネートすることが可能です。LEDを埋め込んだデッキを採用すれば、夜間やさしくライトアップすることもできます。

近年注目の集まる、アウトドアリビングとしての楽しみ方もおすすめです。過ごしやすい季節には、ウッドデッキにテーブルやチェアを置いてお茶やお酒を楽しんだり、読書をしたり…。室内の安心感と屋外の開放感を両立した空間で、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがですか。

■マンションにウッドデッキを設置する方法

・パネルタイプのデッキを自分で置く

市販のパネルデッキを購入し、自分で設置する方法です。30cm×30cm程度の正方形のパネル同士を、はめ込むように連結しながら敷いていきます。デッキパネルはホームセンターやネット通販等で購入することができ、比較的安価に導入することが可能です。変形した場所や配管の通る場所への対応は難しいため、バルコニーの床をぴったり覆うことができないこともあります。

・工務店やリフォーム会社に依頼する

工務店やリフォーム会社、外構工事会社、ウッドデッキ専門会社などに施工を依頼する方法です。これらの会社に依頼すれば、バルコニーの形状に合わせたデッキをオーダーメイドで作成してくれるため、隙間のないぴったりと合ったものを設置することができます。デッキと同じ素材でエアコンの室外機カバー等の作成を依頼することも可能です。また、強風対策等のノウハウもあるため、設置後も安心して過ごすことができます。仕上がりの美しさと安全性を重視するなら、専門の業者に施工を依頼するのがおすすめです。

■ウッドデッキの素材と特徴

・樹脂デッキ

木の色合いや木目を模して、樹脂(プラスチック)を原料に作られたデッキです。工業製品のため品質が安定しており、木のように腐ることがありません。ただし樹脂だからといって劣化が起きないわけではなく、紫外線や風雨に長期間晒されるうちに、色褪せたり割れやすくなったりすることはあります。

・天然木デッキ

天然の木を材料に作られたウッドデッキです。天然素材ならではのやさしい風合いを楽しむことができますが、温度や湿度の変化を繰り返すことで反りや割れが生じることがあります。

天然木の樹種は「ソフトウッド」と「ハードウッド」の2種類に大別されます。

◆ソフトウッド

ソフトウッドは、その名の通り柔らかい木材です。一例としては、「ウエスタンレッドシダー」「レッドウッド」などがあります。安価なので気軽に導入しやすく、柔らかさゆえに加工や施工が容易です。その一方、シロアリなどの虫害を受けやすい、水が浸透しやすく腐食しやすいというデメリットもあります。そのため、毎年塗料の塗り直しが必要です。また、防腐剤を注入して耐久性を向上させている製品もあります。

◆ハードウッド

ハードウッドとはソフトウッドとは逆に、硬質な木材です。「ウリン」「イペ」「サイプレス」などがあります。耐久性が高いため、ソフトウッドのように頻繁に塗装し直す必要がありません。木材自体は高価ですが、メンテンナンスに掛かる費用を抑えることができるため、長期的に見ると安く済む可能性もあります。なお、近年はハードウッドの供給量が減っているため、価格が高騰しています。

・樹脂木デッキ
樹脂木とは、木粉と樹脂を混合して作られた製品。人工木と呼ばれることもあります。工業製品のため品質が安定しており、天然木に比べて安価です。一見しただけでは天然木と区別がつかない製品も多く、それでいて腐食や虫害には強い素材です。樹脂と天然木のメリットを両立した素材と言えます。

■マンションのウッドデッキの費用目安

マンションにウッドデッキを設置する費用の目安は、下記のとおりです。

・ソフトウッド 1.5万円/㎡〜
・ハードウッド 2.5万円/㎡〜
・樹脂木 2.5万円/㎡〜

これはあくまでも目安であり、採用するデッキの素材によって費用は大きく変わります。バルコニーの形状が複雑で特殊な加工が必要や、目隠しフェンス等を設置する場合も高額になりやすいです。また、現場に古いウッドデッキが設置してある場合は、既存デッキの撤去・処分費用が必要になります。

■マンションにウッドデッキを設置する際の注意点

マンションのバルコニーにウッドデッキの設置を検討するとき、知っておきたい注意点があります。事前に確認しておきましょう。

・手すりの高さを確保する

建築基準法により、バルコニーの手すりは1100mm以上の高さを確保するように定められています。これは転落事故の防止が目的です。ウッドデッキの設置によりバルコニーの床が底上げされると、この基準を満たせなくなることがあります。管理組合に申請を出した場合は確認されますが、DIYなど自分でウッドデッキを設置したときに、無意識に違反してしまうケースがあるかもしれません。特に遊び盛りの小さなお子さまがいる世帯は、注意が必要なポイントです。

・避難経路をふさがない

マンションのバルコニーのほとんどが、災害時の避難経路を兼ねています。万が一のときに住人の避難・退避を妨げるようなことがあってはいけません。隣のバルコニーとの間仕切り壁は蹴破ることができ、床にははしごで階下に降りるための避難ハッチが備えられています。そのため、バルコニーにウッドデッキを設置するなら、間仕切り壁やハッチをふさがないようにしておくか、いつでも簡単に開けられる形状にしておく必要があります。そのほか、大きな鉢植えやガーデン家具などをデッキの上に置きすぎないように注意しましょう。

・排水溝を定期的に掃除する

バルコニーの排水溝をふさぐ形でウッドデッキを設置してしまうと、ゴミが溜まっているのに気づかない可能性があります。排水溝の詰まりは、雨が降ったときにバルコニーに水が溜まる原因です。場合によっては、大雨の際に室内まで水が侵入したり、階下や隣家への水漏れが起きたりすることもあります。排水溝の上にはデッキをしないようにするか、簡単に開けられるようにしておき、定期的に掃除をしましょう。特に、ウッドデッキの上に鉢やプランターを置いている場合は、土や落ち葉によって詰まりやすくなるので、掃除の頻度を高めにすると安心です。

・大規模修繕の時期を確認する

マンションでは10〜15年ほどの周期で、大規模修繕が実施されます。修繕の内容はそれぞれ異なりますが、外壁やバルコニーの塗り直しを行う工事の場合は、原則的に住人が各自でウッドデッキを撤去しておかなければなりません。ウッドデッキ専門会社のなかには、施工したデッキの預かり・メンテンナンス・再設置サービスを有料で提供している場合もあります。しかしながら、せっかくウッドデッキを設置したのに、間をおかずに撤去・再設置になるようでは二度手間になってしまいます。

事前にマンションの修繕計画を確認しておき、ウッドデッキ設置のタイミングを判断すると良いでしょう。なお、工事中にマンションの敷地内に保管スペースが用意されるケースもあり、修繕工事の内容によってはデッキの撤去が不要なケースもあります。

・エレベーターのサイズを確認する

マンションでは、バルコニーのリフォームに必要な部材はエレベーターに乗せ、室内から運び込みます。そのため、エレベーターの大きさや廊下・玄関ホールの形状によって、搬入できる資材の大きさに制限が生じます。マンションでも1階の部屋であれば、外から直接資材を運び入れることができるため、長尺の部材を使用したデッキの設置が可能です。

・定期的に掃除・点検を行う

ウッドデッキを快適・安全に使うために、定期的なメンテナンスを実施しましょう。木の表面にささくれがある場合はサンドペーパー等で滑らかに整え、ビスの緩みがあればドライバーで締めておきます。ソフトウッドのデッキは、土ぼこりや汚れが腐食の原因になりやすいため、デッキブラシでこすったり雑巾で水拭きしたり、日頃からきれいな状態を保っておきましょう。また、年に1度を目安に塗料を塗り直せば寿命を伸ばすことができます。ハードウッドや樹脂木のデッキは特別なメンテナンスの必要はありませんが、定期的な掃除と点検は行ってください。

■マンションへのウッドデッキ設置事例1

室内のフローリングとデッキの色を合わせることで、空間の連続性を強調

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=119

東京・吉祥寺の井の頭公園を望むマンションに、ウッドデッキを設置した事例です。こちらは、セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」とのコラボレーションによるリノベーション物件。室内のフローリングとデッキの色を合わせることで、空間の連続性を強調しています。緑豊かな絶景を独り占めすることができる特等席です。

■マンションへのウッドデッキ設置事例2

リニューアル

https://www.worldforest.jp/work/大規模修繕を期にリニューアル

大規模修繕を機会に既存のウッドデッキを撤去し、リニューアルした事例です。以前のデッキを依頼した業者には「長持ちする」と言われていたものの、実際には腐食してしまいました。そこで今回は耐久性の高いハードウッド「ウリン」を選択。デッキの一部をカーブにして、ステージのように仕上げています。ラティスもすべてオーダーメイドで、室内から見える柱もしっかりと隠しています。

■マンションへのウッドデッキ設置事例3

水辺と調和する、爽やかな空間

https://www.worldforest.jp/work/白い仕上がりベランダデッキ

入居前のマンションに、ウッドデッキを設置した事例です。室内の白系フローリングと、バルコニーのグレーの床とのコントラストが気になっていたとのこと。そのため、デッキ材は白く塗装した人工木を選択しました。エアコンの室外機カバーも同じ素材で作成して、自然に目隠し。透明パネルの向こうに佇む水辺と調和する、爽やかな空間に生まれ変わりました。

■マンションへのウッドデッキ設置事例4

専用庭のあるマンションのデッキを、リニューアルした事例

https://www.otodeck.jp/works/deck/post_5.html

専用庭のあるマンションのデッキを、リニューアルした事例です。既存のデッキは木を模したビニールタイルだったため、本物の木を使用したデッキをご希望でした。室内との段差があったため底上げをしてフラットに仕上げ、ひと続きの空間として利用しやすくしています。天然木の風合いと緑鮮やかな芝生が美しく調和する空間に生まれ変わりました。

■マンションへのウッドデッキ設置事例5

夜になればライトアップを楽しめるウッドデッキ

https://www.otodeck.jp/works/cat49/post_12.html

角部屋で広いバルコニーにウッドデッキを設置した事例です。グレーの防水仕上げのみで味気のなかったバルコニーが、ご友人を招いてパーティーを楽しみたくなるような素敵な空間に一新。周囲からの自然を遮るように目隠しも設けています。デッキの下に照明を設置しており、夜になればライトアップを楽しめます。

■マンションへのウッドデッキ設置事例6

天然木のウッドデッキが、まるで絵画を彩る額縁のような役割を果たすウッドデッキ

https://garden-h.net/index.php?QBlog-20180501-1

新築マンションのバルコニーに、ハードウッドのデッキを設置した事例です。窓の外に広がる竹林が美しいこちらのお部屋。天然木のウッドデッキが、まるで絵画を彩る額縁のような役割を果たしています。室外機も同素材の木材で隠し、雅な風景を邪魔しません。

■マンションへのウッドデッキ設置事例7

ホテルライクなバルコニー

https://garden-h.net/index.php?QBlog-20171010-1

高層ビルと水路を望む都心のマンションに、ウッドデッキを設けた事例です。フローリングとデッキの高さを合わせ、リビングの延長のような空間に。見た目の美しさはもちろんですが、排水口の上を簡単に開けられるように仕上げ、メンテナンス性にも配慮しています。LED照明によるライトアップが都心の夜景にマッチする、ホテルライクなバルコニーです。

■マンションへのウッドデッキ設置事例8

季節の移り変わりを感じられる癒やしの空間

https://www.lixil-reform.net/scripts/usr/case_detail.asp?P=924769,19

広々としたバルコニーに、ウッドデッキを設置した事例です。オリーブグリーンに塗装したデッキが、マンションの白いタイル壁とエレガントに調和しています。プランターやガーデン家具を置けば、そこは季節の移り変わりを感じられる癒やしの空間です。

■マンションへのウッドデッキ設置事例9

複雑な形のバルコニーにウッドデッキを設置した事例

http://woody-art.jp/works/apartments/996

複雑な形のバルコニーにウッドデッキを設置した事例です。デッキのナチュラルな風合いと、ダークグレーの外壁タイルの組み合わせがスタイリッシュ。手前に置いたグリーンが映えます。

■マンションへのウッドデッキ設置事例10

ダークブラウンのウッドデッキを設置した事例

http://woody-art.jp/works/apartments/345

開けた眺望のバルコニーに、ダークブラウンのウッドデッキを設置した事例です。ガーデン家具やグリーンを置けば、まるでカフェのテラス席のような空間に。天気の良い日は、こんなバルコニーでゆったりとお茶やランチを楽しみたくなりますね。

■まとめ

マンションのバルコニーにウッドデッキを設置したい場合、まずは管理規約を確認しましょう。デッキ材には樹脂・天然木・樹脂木があります。それぞれの特徴を知り、価値観に合うものを選んでください。フローリングとデッキをコーディネートすると、伸びやかなアウトドアリビングとして空間を活用することができます。

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