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レトロモダンの部屋にするには?インテリアのポイントや施工事例4選

昔懐かしい雰囲気と新しさを併せ持つ持つレトロモダンは、カフェでも取り入れているインテリアスタイルです。オシャレで心安らぐ雰囲気に、憧れをいただいている人もいるのではないでしょうか。そこで、レトロモダンのインテリアにするためのポイントや、リノベーションの施工事例などを紹介していきます。

室内窓がアクセントの心和むスタイリッシュな空間
こんな方におすすめの記事です
  • レトロモダンのインテリアの特徴を知りたい方
  • レトロモダンの部屋にするポイントを知りたい方
  • レトロモダンのインテリアにリノベーションした施工事例を探している方

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■レトロモダンとは?

海外にも、ミッドセンチュリーモダンといったレトロモダンと呼ばれるインテリアスタイルがあります。日本でいうレトロモダンとは、主に大正・昭和初期をイメージしたインテリアスタイルです。

・大正、昭和初期の懐かしさのあるインテリアスタイル

レトロモダンとは、日本の大正や昭和初期を彷彿させる、どこか懐かしさを感じさせるインテリアスタイルです。古いデザインの家具のなかには、普遍的なデザインで今でもカッコよく見えたり、少しデザインを変えて再び流行ったりするものがあります。レトロモダンは、こうした古きよき時代を感じさせるレトロなデザインと、現代的な要素を融合したインテリアテイストです。

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■レトロモダンのインテリアの魅力とは?

レトロモダンのインテリアは、部屋の雰囲気が落ち着いており、リノベーションを行ううえでの魅力があります。

・安らぎを感じる雰囲気が魅力

レトロモダンのインテリアは昔懐かしい雰囲気で、ほっこりとする居心地のよい空間となることが魅力です。レトロモダンのインテリアコーディネートでは、落ち着いたブラウンの木製の家具くすんだ色のファブリックを用いることから、温もりも感じられます。

・レトロモダンの「おうちカフェ」風にもできる

カフェ風と一言でいっても様々なインテリアスタイルがありますが、レトロモダンはおしゃれなカフェでもみられるインテリアスタイル。レトロモダンのインテリアが醸し出す安らぎを感じられる雰囲気は、カフェにもピッタリです。ブラウンの木製のテーブルやソファ、ラウンジチェアを組み合わせて、おうちカフェ風のインテリアをつくることができます。

・リノベーションに向いたインテリアスタイル

レトロモダンのインテリアへのリノベーションなら、築年数が経過した中古物件ならではの味わいを活かせることも魅力です。経年変化によってあめ色に変わるなど、味わい深い風合いになった床材や柱、梁などを活かすことができます。ユーズド加工されたフローリングなどの建材もありますが、長年使用された本物の風合いには叶いません。また、レトロモダンは和室であった部屋の天井をそのまま活かすなど、和の要素との相性もよいです。

また、古い物件は天井高が低めの傾向があり、開放感が得られにくいことがデメリットとされることもあります。しかし、大正や昭和初期を彷彿させるレトロモダンは、天井が低めの従来の住まいと合うため、おこもり感のある落ち着ける空間になることがメリットにもなります。

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■レトロモダンのインテリアにするためのコツ

部屋をレトロモダンのインテリアにするためには、どのようなアイテムを選んだらよいのでしょうか。レトロモダンのインテリアの家具の選び方やリノベーションを行うときのコツをまとめました。

・家具はブラウンの木製で丸みを帯びたフォルム

レトロモダンのインテリアの家具は、ブラウンの木製のものが基本。高さが低めの家具で揃えることもポイントです。

テーブルや椅子は、ブラウンの木製のもののなかでも、丸みを帯びたフォルムのアイテムがレトロモダンらしい雰囲気の空間をつくれます。テーブルや椅子の脚は、直線のデザインよりも丸みを帯びている脚の方が向いています。

ソファのデザインでは、背もたれにステッチやくるみボタンがあしらわれているのは、レトロモダンのデザインのソファに多い特徴です。アーム部分が木製になっているタイプも、レトロモダンらしいデザインです。

レトロモダンのインテリアコーディネートで、モダンな要素を強めたい場合には、木製の家具で鉄脚がついたタイプを取り入れるとよいでしょう。

・くすんだ色のファブリックやレザーを組み合わせる

レトロモダンでは、カーテン、椅子やソファの張地のファブリックは、くすんだ色の単色や柄物が基本です。レトロモダンのデザインのソファの張地は、くすんだ色のグリーンが代表的なカラーですが、ブラウンやグレーのほか、ブルーやレッドといったカラーでも、くすんだ色であればレトロモダンらしい雰囲気になります。生地の種類ではベルベットはレトロモダンらしい素材です。

また、ブラックやダークブラウンのレザーも、レトロモダンのソファの張地としてよく使われています。

・照明器具のシェードは金属やホーロー、ガラス

ダイニングの照明器具は、スチールやアルミなどの金属やホーロー、すりガラスといった素材のシェードのペンダントライトが向いています。ホーローは鉄とガラスを合わせた素材で、表面の光沢が美しく、レトロモダンのデザインのペンダントライトによく使われている素材です。シェードはシンプルで電球が見えるデザインが、レトロモダンらしさが感じられます。また、シェードはブラックやブラウン、グレー、グリーン、アイボリーといったカラーを選ぶと、レトロモダンのインテリアにマッチします。

ただし、レトロモダンのデザインのペンダントは、60Wや100Wの電球がついたタイプが中心です。広さにもよりますが、ペンダントライトだけでは、ダイニングに必要な明るさを確保しにくいため、リノベーションを行う場合はダウンライトを設置して、明るさを補うとよいでしょう。

また、キッチン前のカウンターの上に、小ぶりのペンダントを2~3灯並べて取り付けると、レトロモダンのおうちカフェ風の空間を演出できます。リビングや寝室には、ガラスのシェードのシャンデリアがおすすめです。

・床は寄木張りフローリング

リノベーションでレトロモダンのインテリアにするとき、床材は寄木張りフローリングがおすすめです。寄木張りフローリングとは、小さな木材のピースを一定のパターンで張っていくフローリングです。実際に明治から昭和初期の時代にかけての洋風建築には、寄木張りフローリングが使われていました。

寄木張りフローリングの代表的な張り方を挙げていくと、ヘリンボーン張りは細長いピースを山型に張っていく方法で、ニシンの骨(=Herring Bone)に見立てた呼び名です。市松張りは同じ長さのパーツを使って、縦向きに張った正方形と横向きに張った正方形が交互になるように張っていきます。バスケットチェック張りは、細長いピースと小さな正方形のピースを組み合わせて、かごを編んだように張っていく方法。サテン張りは、細長いピースを2枚並べて、横に2枚分の幅の長方形のピースを張っていくのを繰り返す張り方で、リズミカルな仕上がりになります。

・水回りの壁面にはタイル

レトロモダンのインテリアでは、キッチンや洗面所など水回りの壁面材タイルが向いています。キッチンや洗面所の壁材のパネルは、タイル調のものも展開されていますが、タイルは風合いのよさが魅力です。タイルは無機質な素材ではありますが、職人の手によって貼られていることから、温もりが感じられます。タイルは目地が汚れやすいことから、お手入れの面から敬遠する向きもありますが、昨今では汚れにくい目地材も使われています。

レトロモダンでおすすめのタイルは、くすんだ色のものや小さなモザイクタイルです。たとえば、くすんだオレンジやグリーンといったカラーのタイルを貼ると、アクセントになります。また、カラーやサイズの違うタイルを組み合わせると、より印象的な空間をつくれます。

・室内の戸にはすりガラスやチェッカーガラスを使用

リノベーションで建具を変えるなら、すりガラス型板ガラスを使ったデザインにすると、レトロな雰囲気を醸し出せます。すりガラスは砂で表面に細かい傷をつけて不透明にした白っぽいガラスで、障子にも使われています。

型板ガラスは片面の表面に型模様をつけて、視界は遮りつつ、透明感のあるガラスです。型板ガラスには様々な種類があり、昭和の時代に使われていたものでは、丸みを帯びた凸凹のある模様の霞や梨地という柄が代表的です。格子柄のチェッカーガラスやボーダー柄のモールガラスも、レトロモダンに合うデザインの型ガラスで、霞や梨地よりもモダンな要素が強まります。

・時代箪笥などレトロな家具を活用

レトロモダンのインテリアには、時代箪笥などの和のアンティーク家具を取り入れるのもおすすめです。時代箪笥は、江戸後期から大正の時代につくられた和箪笥を指します。時代箪笥には着物を収納していた衣装箪笥、漢方薬の収納に使われていた薬箪笥、階段を兼ねた階段箪笥といった種類があります。

時代箪笥などのアンティーク家具をそのまま用いるのもよいですが、鉄脚をつけるといったリメイクがされた家具もあり、モダンな印象になります。

また、古材を使用した家具やユーズド加工がされた木製の家具も、レトロな雰囲気を醸し出すアイテムです。レトロモダンのインテリアには古い家具も馴染みます。

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■レトロモダンのリノベーションの施工事例

レトロモダンは、どこか懐かしさを感じるほっとできる空間が魅力。そんなレトロモダンのインテリアにリノベーションした事例を紹介していきます。

・室内窓がアクセントの心和むスタイリッシュな空間

室内窓がアクセントの心和むスタイリッシュな空間

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=140

最初に紹介するのは、チェッカーガラスの室内窓がアクセントのスタイリッシュなレトロモダンの事例です。ユーズド感のあるフローリングに、グレーのアクセントクロスを合わせ、シックな雰囲気。リビングテーブルもユーズド感のあるタイプで、アンティーク風のペンダントライトや丸みを帯びた椅子とマッチするなど、絶妙なインテリアコーディネートとなっています。オシャレでありながらも、どこか懐かしさを感じさせる心和む空間でもあります。

チェッカーガラス

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=140

ドアにもチェッカーガラスが使用されるなど、室内窓や建具が統一感のあるデザインとなっています。

・かわいらしい小窓と家具のレトロモダン

かわいらしい小窓と家具のレトロモダン

https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=55

次に紹介するのは、ナチュラルな要素をプラスした、モダン寄りのレトロモダンの事例です。ダイニングチェアやソファの張地は、カラフルでありながらもレトロモダンらしいくすんだカラー。三角形や楕円で金属脚のテーブルとコーディネートされ、軽やかでキュートな印象です。

寄木張りフローリングも、明るめの色目ながらもレトロな雰囲気を醸し出しています。

おうちカフェのような雰囲気

また、キッチンと寝室にはお揃いの室内窓が設けられ、おうちカフェのような雰囲気も漂う空間。ほっこりとした時間を過ごせそうです。

・懐かしさを感じる王道のレトロモダン

懐かしさを感じる王道のレトロモダン

http://www.lsd-design.co.jp/shop/cn46/pg1475.html

大正や昭和初期の時代を彷彿させるレトロモダンの王道といえる事例です。あめ色の木の味わい深さが目を惹く内装で、家具はテーブルや椅子が脚を金属製のものとしたことで、抜け感が出ています。ベンチの落ち着いたカラーのチェックの張地も、レトロな雰囲気を醸し出しています。

トイレはアクセントウォールが映えるスタイリッシュな空間

トイレはアクセントウォールが映えるスタイリッシュな空間。ペンダントライトや蛇口などのアイテムがレトロな雰囲気を感じさせます。

・モザイクタイルが目を惹く温もりある空間

モザイクタイルが目を惹く温もりある空間

https://www.maedahousing.co.jp/200/20000/20075/

最後に紹介するのは、実家を「昭和レトロモダン」をテーマにリノベーションした事例。無垢材のフローリングを使用し、ブラウンの木製の家具でまとめた温もりある空間です。キッチンのカウンターは、古材の足場板を使用したオーダー家具。また、足踏みミシンをパソコンデスクとして使用しています。

ひときわ目を惹くのは、カラフルなモザイクタイルを貼った造作キッチン。レトロな雰囲気のキュートなデザインで、毎日の料理が楽しくできそうです。

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■レトロモダンのリノベーション費用の相場は?

レトロモダンのインテリアにリノベーションする場合の費用相場について、フルリノベーション費用や特徴的な仕上げの費用についてみていきます。

・フルリノベーションで1000万円程度

マンションでレトロモダンのインテリアにフルリノベーションする費用相場は、一般的なリノベーション費用と同様で、専有面積70㎡で1000万円程度が目安です。たとえば、和室の天井はそのまま残して洋室にするといったように、既存の内装で残す部分があると費用を抑えられます。

また、ヘリンボーン張りなどの寄木張りフローリングは、フローリング自体の価格は樹種やグレードによるため、一般的なフローリングと一概には比較できません。ただし、一定のパターンでピースを張っていくのは手間がかかるため、施工費用は一般的なフローリングの1.5倍程度が目安です。

キッチンの壁面をタイル貼りにする場合の費用は、1㎡あたり1万5000~3万円程度が目安です。パネルの場合の費用は1㎡あたり1万円~2万円程度のため、タイルの方が割高になります。ただし、タイルの実際の施工費用は人工(にんく)と呼ばれる人件費で算出され、広い面積を貼る方が割安になります。タイルを使う場合には、キッチンや洗面所、トイレなどの複数の場所に用いるとよいでしょう。

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■まとめ

レトロモダンのインテリアなら、住まいがオシャレで安らげる空間になります。レトロモダンの部屋にするには、ブラウンの木製家具を組み合わせて、カーテンやソファの張地などのファブリックはくすんだ色のカラーでまとめるのがポイントです。ゆったりとくつろげる空間を目指しましょう。

編集者: u-room

メーカー勤務のかたわらインテリアスクールに通い、インテリアコーディネーターに転身した経歴を持つ。現在はフリーランスのライターとして、住宅関係のほか、求人広告やインタビュー取材などの執筆を手掛ける。インテリアコーディネーター資格を保有。ワインとビール、インテリアショップ&美術館巡りが好き。夫と2人の息子の4人家族。

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