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北欧キッチンの事例11選!インテリアのコツと費用相場を解説

北欧インテリアが人気です。シンプルでやさしい雰囲気は、ほかのテイストとも合わせやすく、流行に左右されない定番のインテリアとなっています。近年は開放的なLDKが主流となっていることもあり、キッチンも北欧テイストにこだわる人が増加中。この記事では、北欧キッチンづくりのポイントや、リノベーション事例をご紹介します。

こんな方におすすめの記事です
  • 北欧キッチンの特徴について知りたい
  • おしゃれな北欧キッチンづくりのコツを知りたい
  • 北欧キッチンのリノベーション事例を見たい

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■おしゃれな北欧キッチンのポイント

北欧とは、ヨーロッパの北部地方を意味する言葉。一般的にはデンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの5カ国を指すことが多いです。

北欧は地理的な理由から厳しい冬の期間が長く続くため、必然的に屋内で過ごす時間が長くなります。そのため住まいの機能性とデザイン性が追求され、インテリアも発達したと言われています。

・デザインはシンプルにまとめる

北欧キッチンは、長く使用しても飽きが来ない機能的でシンプルなデザインがポイントです。キッチンキャビネットや部材を選ぶ際には、華美な装飾がなく美しい曲線や無駄のない直線で構成されたフォルムのものでまとめましょう。

・ナチュラルな素材感にこだわる

北欧キッチンは、自然の素材感にこだわりましょう。木製家具やフローリングは、木目を活かしたナチュラルな仕上げのものがおすすめです。木本来の質感をそのまま感じることができる無垢材も人気があります。

・ボタニカルなファブリックを採用する

植物の美しさをデザインしたボタニカルなファブリック(布製品)を取り入れることで、シンプルな北欧キッチンに華やかさをプラスすることができます。北欧ファブリックは、ボタニカルデザインのほかにクマやシカといった北欧の動物たちをモチーフとしたものも多いです。北欧を代表するインテリアテキスタイルメーカーには、フィンランドの「Finlayson(フィンレイソン)」、同「marimekko(マリメッコ)」、スウェーデンの「KLIPPAN(クリッパン)」などがあります。

・キッチングッズも北欧風に

家具やファブリックのほか、調理器具や食器にも北欧テイストを加えたいもの。北欧食器の温かみのあるデザインは和食器とも相性が良く、日常的に使いやすいです。北欧の代表的な食器メーカーとしては、デンマークの「DANSK(ダンスク)」、フィンランドの「iittala(イッタラ)」、スウェーデンの「ARABIA(アラビア)」などが有名です。日本のメーカーや窯元からも北欧テイストの食器が多数発売されています。

・照明で北欧テイストを取り入れる

シンプルなフォルムが美しい、北欧テイストの照明

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照明は、意外と存在感が大きいもの。北欧キッチンにするなら、シンプルなフォルムが美しい、北欧テイストの照明を取り入れましょう。照明そのもののデザインだけでなく、複数のペンダントランプを横並びに配置したり、高低差を付けて配置したりと、レイアウトにもこだわることでよりおしゃれな印象になります。

・北欧の名作家具を取り入れる

「グランプリチェア」と「セブンチェア」

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近年は、リビング・ダイニングと一体となったオープンキッチンが主流ですから、テーブルやダイニングチェアなどの家具も合わせてコーディネートしましょう。北欧には、発表後50年以上の時を経てなお世界中で愛される名作家具が多数あり、ひとつ置くだけでもインテリアの北欧らしさがぐっと上がります。上記画像の椅子は、建築家アルネ・ヤコブセンがデザインした「グランプリチェア」と「セブンチェア」です。

・隠す収納と見せる収納のバランス

デザイン性が高い北欧のキッチングッズは、ウォールラックなどのオープン収納に並べて飾るように収納するのもおすすめです。オープン収納を美しく見せるコツは、物を置けるだけいっぱいに使わず、余白を残した配置にすること。持ち物の量を把握し、見せる収納と隠す収納のバランスを考えてキッチン収納をプランニングすると良いでしょう。

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■北欧キッチンの色選びのコツ

・ベースは白で明るく

北欧キッチンのカラーリングは、清潔感のある白とやさしいブラウンの木製品の組み合わせを基本に考えましょう。そこに差し色を加えていくことで、空間を好みのテイストに仕上げていくことができます。

・ビタミンカラー系をプラス

ビタミンカラー系をプラス

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白をベースとした空間にアクセントとしてビタミンカラーを加えることで、ポップな北欧テイストになります。ビタミンカラーとは、ライムグリーン・レモンイエロー・オレンジなどの明るくビビットな色のこと。元気が出るような、楽しげな印象の北欧キッチンにしたい人におすすめです。

・ペールトーン系をプラス

ペールトーン系をプラス

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ビビットなカラーに白を混ぜて彩度を抑えた色調を、「ペールトーン」といいます。ペールトーンはほかの色と組み合わせやすいため、インテリアに取り入れやすいです。グレーを混ぜた「くすみカラー」なら、さらに落ち着いた大人っぽい印象になります。

・モノトーンの北欧キッチンも

モノトーンでまとめた、シックでモダンな北欧キッチンも人気があります。白と黒(に近い色)のみで構成された空間は緊張感が強くなりますが、グレーやベージュなどを取り入れることで、コントラストが緩和されてやさしい印象になります。

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■北欧キッチンのリノベーション事例11選

・シンプルな北欧モダンのキッチン

シンプルな北欧モダンのキッチン

モノトーンの北欧シンプルモダンなキッチンです。色味を涼し気なシルバーやグレー系のみに絞り、空間をシンプルにまとめることで、温かみのあるナチュラルなダイニングテーブルが映えています。ウォールラックとレンジフード、どちらも黒い箱のようで、シンプルなキッチンのアクセントとなっています。

無造作に掛けたキッチンツールも、ひとつひとつ厳選したこだわりが感じられる

キッチンの壁には、北欧ファブリックの幾何学模様を連想させる、長方形のタイルを貼りました。無造作に掛けたキッチンツールも、ひとつひとつ厳選したこだわりが感じられます。

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・スタイリッシュな北欧モダンキッチン

スタイリッシュな北欧モダンキッチン

床も壁も真っ白な空間に、無垢材の天井と造作テーブルを配置した、スタイリッシュな北欧系ナチュラルモダンのLDK。キッチンは鈍く光るステンレスが美しい壁付けキッチンをセレクトしました。対角線に位置するリビングのグレーとキッチンのシルバーは、異なる素材ながら無彩色で揃っています。

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・やさしいブルーの北欧キッチン

やさしいブルーの北欧キッチン

落ち着いたブルーのカウンターが印象的な北欧キッチンです。白と青の爽やかな色味に、温かみを感じるナチュラルブラウンのフローリングと家具が調和して優しい印象となっています。

天板付近にブルーのタイルを張ることで、デザイン性とともに清掃性にも配慮しました

ブルーがメインカラーのキッチンに、冷蔵庫や鍋の赤色が差し色になっています。背面には、幅いっぱいに造作の収納棚を配置。収納するものに合わせて天板の高さを変えることができます。天板付近にブルーのタイルを張ることで、デザイン性とともに清掃性にも配慮しました。

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・シックな北欧キッチン

シックな北欧キッチン

広々とした開放的な北欧モダンテイストのキッチン。壁付のコンロキャビネットと、アイランドタイプのシンクキャビネットで構成される、II型のセパレートタイプとなっています。白い天板とグレーブラウンのキャビネットが、シックで落ち着いた印象です。

ダイニングテーブルの上に2つ並べた、アルテックのペンダントランプはスチールのシェードが、レンジフードや水栓のシルバーとリンクして統一感があります

ダイニングテーブルの上に2つ並べた、アルテックのペンダントランプ。スチールのシェードが、レンジフードや水栓のシルバーとリンクして統一感があります。

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・シンプルな北欧ナチュラルキッチン

ナチュラル系の北欧テイストキッチン

ナチュラル系の北欧テイストキッチンです。 メラミントップのキッチンとナチュラルなカウンターテーブルの高さを揃え、まるで箱のようなシンプルなデザインに。こだわりを感じるフラットで広いカウンターは、デザイン性の高さだけでなく、ご趣味のベーグル作りの際にも便利です。ペンダントライトも、ナチュラルなデザインのものをチョイス。バルコニーに面した窓からたっぷりと光が差し込む、明るいキッチンです。

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・白とグレーの北欧モダンキッチン

白とグレーの北欧モダンキッチン

白とグレーでまとめた北欧モダンなリビング・ダイニング・キッチンです。ドアやダクトレール照明、椅子のブラックが、明るい空間を引き締めています。キッチンのコンロ前に壁がある間取りのため、リビング側からはレンジフードが見えず天井まわりがスッキリとした印象です。

対面キッチンに立ちながら、窓が切り取る街路樹の風景を眺めることができます

対面キッチンに立ちながら、窓が切り取る街路樹の風景を眺めることができます。キャビネットの扉は、ラフな木目のフローリングとリンクする明るいグレーの石目調。キッチンのカウンターテーブルは、食事や書き物などにも便利です。

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・温かみのある北欧キッチン

温かみのある北欧キッチン

シックで優しい印象の北欧テイストのLDK。ダイニングチェアには北欧の名作家具「Yチェア」をセレクトしています。

L字型キッチンは、作業動線が短いため効率よく家事ができます

キッチンキャビネットは、白よりも温かみのあるアイボリー。ベージュ系のクロスやナチュラルブラウンのフローリングとともにやさしい色味でまとめています。L字型キッチンは、作業動線が短いため効率よく家事ができます。

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・ブルーグレーの北欧キッチン

ブルーグレーの北欧キッチン

こちらは、ブルーグレーの壁が印象的な北欧キッチンの事例。白・ブルーグレー・ナチュラルブラウンが絶妙なバランスで配置されたスタイリッシュな空間です。キッチンを囲むように造作したL字型のテーブルの、ダイニングテーブル部分に設置した高さの異なる3つのペンダントライトが、リズミカルなアクセントとなっています。

ウォールラックと横幅いっぱいに設けた背面キャビネットの天板は、見せる収納の場

ウォールラックと横幅いっぱいに設けた背面キャビネットの天板は、見せる収納の場。ブルーグレーの壁に北欧雑貨やキッチンツールが映えます。キッチンカウンターは立ち上がりが高いため、手元が少し散らかっていても、リビング側からはいつもすっきりとした印象を保ちやすいです。

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・クラシカルな北欧キッチン

キャビネットの框(かまち)扉がクラシカルな印象の北欧テイストキッチン。籐を用いたダイニングチェアや、幾何学的デザインのペンダントライトなど、北欧インテリアらしさが詰まっています。

落ち着いたグレーの石目調パネルが、白いキッチンを引き締めるアクセントとなっています

落ち着いたグレーの石目調パネルが、白いキッチンを引き締めるアクセントとなっています。家事動線が短いコの字型キッチンは、コンパクトながら収納量は抜群です。

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・セミオープンの北欧キッチン

セミオープンの北欧キッチン

グレーの壁がアクセントの、北欧風LDK。ダイニングチェアは、北欧の名作家具「セブンチェア」です。こちらのキッチンはコンロ前に壁があるレイアウトと、カウンターの立ち上がりにより、リビング側からはキッチンの様子があまり見えません。天井にある梁もエリア分けの効果を果たしています。対面キッチンの開放感と、ほどよい独立感を両立したセミオープンキッチンです。

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・北欧×アーバンインダストリアルキッチン

北欧×アーバンインダストリアルキッチン

北欧×アーバンインダストリアルテイストのキッチンです。フラットな天板と石のような素材感がスタイリッシュなキッチンは、まさにLDKの主役。背面キャビネットとウォールラックで、収納量をたっぷりと確保しています。

北欧家具の定番「Yチェア」もブラックを選ぶと、クールな印象

ブラックとグレーとダークブラウンは重厚感があるため、面積の広い床に明るいベージュ系のフローリングを採用してバランスを図っています。北欧家具の定番「Yチェア」もブラックを選ぶと、クールな印象です。

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■北欧キッチンの施工費用の相場

・キッチンを入れ替えて北欧風にする場合

既存のキッチンを撤去して、同じ場所に北欧風キッチンを設置する場合の費用は、60〜120万円ほどが目安です。キッチンの入れ替えに加えて、周りのクロスやフローリングの張替えをする場合は、100〜150万円ほど。施工面積の広さに応じて、費用も変わります。

・キッチンのレイアウトを変更する場合

壁付けから対面型へ変更するなど、キッチンのレイアウト変更をする場合の費用の目安は、150〜200万円ほどです。

・LDK全体を北欧風にリノベーションする場合

近年は開放的なキッチンが主流のため、キッチンのみを入れ替えるリフォームではそこだけ浮いて見えてしまいやすく、LDK全体を工事するケースが多いようです。LDK全体を北欧風にリノベーションする場合の費用目安は200万円〜、施工面積や建材の内容によっては300万円を超えるケースもあります。

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■まとめ

北欧キッチンづくりのコツは、シンプルなデザインと使いやすい機能性。白を基調に、ビタミンカラーやペールトーンなど、テーマを決めた色を加えていきます。フローリングや木製家具は、木の温かみが感じられるナチュラルな仕上げがおすすめです。北欧テイストのおしゃれなキッチンにリフォームすれば、毎日の家事が楽しくなりそうですね。

北欧モダンテイストにコーディネートするコツをまとめた記事もございますので、ご興味のある方は こちらの記事もぜひご覧ください。

編集者: 美智子山口

ウェブデザイナーを経て2014年よりフリーライターに。おもに住まいに関する記事を執筆しています。猫が大好きで、自宅のDIYリフォームが趣味。

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