住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

床のリノベーション・張り替えの基礎知識【事例あり】素材の種類や性能、選び方など

おしゃれな床

リノベーションをするときに、床材は部屋の印象に大きく影響します。リノベーションで床材はデザイン面以外にも、素材による特徴の違いや場所による向き・不向きを踏まえて選ぶことが大切です。

住宅用の床材の種類や場所ごとに向いた床材の選び方、リノベーションの費用相場など紹介したうえで、床材のおしゃれなリノベーション事例についても取り上げていきます。

こんな方におすすめの記事です
  • 床材の種類が特徴を知りたい方
  • 場所ごとに向いている床材を知りたい方
  • 床材のおしゃれなリノベーション事例をチェックしたい方

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■床はお部屋の印象を大きく変える

床はお部屋の印象を大きく変える

床は部屋の中でも大きな面積を占めるため、床材選びはお部屋のイメージを決める重要な要素です。床材は素材や張り方、カラーによって、空間の印象を大きく左右します。

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https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=153

床材の素材からみていくと、LDKや居室にはフローリングが用いられることが多いですが、ナチュラルな印象を与えます。カーペットは高級感が生まれやすく、コルクはやさしい雰囲気のある素材です。また、LDKなどでは、フローリングとタイルを張り分けるといった使い方もされています。

リノベーションの際、張り方によっても、格調高い雰囲気になったり、床材が強調されたりするなど、お部屋の印象に影響します。特にリノベーションでフローリングは一般的な張り方以外に様々な方法が用いられています。長さの異なるフローリング材を用いる乱尺張りは、フローリングの木の風合いをより引き立たせます。一方、同じ長さのフローリング材を一定の間隔でずらして張るりゃんこ張りは、整然とした印象です。また、寄木張りのパーケットフローリングにはヘリンボーンや市松模様などがあり、クラシックな雰囲気になります。

また、同じ素材であってもカラーによって、まったく異なる印象の空間になります。たとえば、フローリングはライトカラーは明るくナチュラルな印象ですが、ダークブラウンはシックな印象です。あるいはフロアタイルやクッションフロア、タイルは柄やカラーのバリエーションが豊富で、リノベーションの際、選び方によってポップな空間もシックな空間も作れる素材です。

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■床の素材の種類と性能

床材の種類と性能

床材は種類によって見た目の印象が異なるだけではなく、機能面でも違いがあります。代表的な7つの床材についてみていきます。

・複合フローリング

複合フローリング

複合フローリングは基材となる集成材や合板の上に、薄くスライスした天然木の突板や挽板、あるいは化粧シートを貼り合わせたフローリングです。突板の厚さは0.2〜1mm程度なのに対して、挽板は2〜3mm程度の厚みがあるため、無垢フローリング近い質感があります。複合フローリングの中には、遮音性能のある製品や床暖房に対応する製品も展開されています。

複合フローリングは反りなどが起こりにくく、水がしみ込みにくいなどお手入れしやすい点がメリットです。ただし、突板や挽板を使用していても無垢材の質感には劣ります。また、梅雨の時期にベタつくことがあります。

・無垢フローリング

無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木を切り出した一枚板のフローリングで風合いが良いのが特徴でリノベーションでも人気の素材です。肌触りがよく、木には調湿作用があるため、梅雨の時期でもベタつきにくく、素足で過ごしやすいといったメリットもあります。

一方で、無垢フローリングは反りや伸縮が起きやすく、隙間ができることもあるのがデメリット。無塗装やオイル塗装の無垢フローリングは、水がしみ込みんでシミになりやすいです。

また、無垢フローリングはキズがつきやすいですが、サンドペーパーでこすってオイル塗布をする、凹みであればアイロンを濡れ布巾の上からあてるといった補修方法があります。

無垢フローリングは経年変化を楽しめる人に向いています。

・フロアタイル

フロアタイル

フロアタイルは硬質塩化ビニル素材のパネル状の床材で、正方形や長方形の形状です。柄やカラーのバリエーションが豊富で、石目や木目でリアルな柄のタイプの中には高級感が感じられるものもあります。

フロアタイルはもともとは店舗などで使用されていた素材で、住宅では水回りに使用されることが多いですが、木目や大理石調のタイプはLDKなどにも使われています。

フロアタイルは耐水性や耐久性に優れているため、お手入れがしやすいことがメリット。ただし、フロアタイルはクッション性がほとんどないため、硬さを感じやすいことをデメリットに感じる人もいます。

・クッションフロア

クッションフロア

クッションフロアは塩化ビニル素材のロールシート状の床材です。クリア層、プリント層、発泡層、不織布の4層構造でできているため、柔らかくクッション性があるのが特徴です。耐水性があるため、洗面所やトイレといった水回りに使われることが多いです。

クッションフロアも木目調や石目調、タイル柄など様々な柄やカラーのものが展開されていますが、再現性はフロアタイルより劣ります。また、クッション性があるため、衝撃吸収性や遮音性があることはメリットですが、長期間家具を置いていると跡がつきやすいのはデメリットといえます。

・タイル

タイル

タイルには素材や焼成の温度によって、磁器質タイル、せっ器質タイル、陶器質タイルという種類があります。磁器質タイルは吸水性が低く、外装や水回りの床・壁への使用が中心です。せっき質タイルは磁器質タイルよりは吸水性があり、外壁に使われることが多いです。陶器質タイルは吸水性が高く、主に内装の壁に使われています。

実際のところでは、タイルはカタログに記載された用途をもとに選ぶのが一般的です。タイルは外装用と内装用に分かれ、さらに壁用と床用に分かれています。また、内装用の床用タイルの中でも、水回りに使えるタイルはさらに分類されています。壁用のタイルを床に使うことはできません。

タイルは丈夫で汚れにくく、高級感が感じられることがメリットです。一方で硬くて足腰に負担がかかりやすい、冬場に足元が冷えやすいといったデメリットがあります。

・コルクタイル

コルクはコルク樫の樹皮を使った天然素材で、ワインの栓などに使われています。コルクタイルは、コルク樫の樹皮を原料とするコルクチップが主な原料で、ワックスなどを用いて焼き固めてタイル状にした床材です。

コルクタイルには無数の気胞があり、適度な弾力性があります。断熱性や保温性に優れ、防音性も高いことがメリットとして挙げられ、防水性が高いことも特徴です。素足で歩くと肌触りが良く、温もりが感じられ、滑りにくいことから、特にお子さまや高齢者がいる世帯に向いています。

一方で、コルクタイルは傷ついてしまうと補修が難しく張り替えが必要になるといったデメリットがあります。ただし、ウレタン仕上げのタイプなど、耐久性を高めたタイプも市販されています。

・カーペット

カーペット

カーペットは繊維製の敷物の中で、床全体に敷き込めるものをいいます。ラグとは敷き方やサイズが異なります。

カーペットは柔らかく足腰への負担が軽減されることや、防音性が高いことがメリットです。冬場もヒヤッとはせず、温もりが感じられます。一方でコーヒーやワインなどをこぼしたときにシミになりやすいといったデメリットがあります。また、こまめな掃除が必要で、ホコリやダニの死骸がたまってしまいやすいため、ダニアレルギーなどがある人には向いていません。

ただし、防汚加工や撥水加工、防ダニ加工などの機能性が付加されたラグもあり、こうした心配が軽減されます。

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■場所別の床材の選び方について

場所別の床材の選び方

床材は使用する場所によって、素材の特徴による向き・不向きがあります。住まいの主な場所ごとに、床材の選び方をみていきます。

・リビングの床材

リビング床材

リビングは住む人やゲストがくつろいで過ごす場所であり、住まいのメインともいえる場所です。そんなリビングの床材で重視したいのは、壁や建具、家具との調和とくつろぎやすい空間づくりです。リノベーションなどで床材を決める段階で、ある程度、ソファやダイニングテーブル、テレビ台などの家具やカーテンのコーディネートを考えておくことが大切になります。

リビングに向いている床材は温かみが感じられるフローリングやカーペットです。ソファで過ごすのが中心で床に座ることはほとんどない場合には、タイルなども選択肢となります。

・キッチンの床材

キッチンの床材

キッチンは水や油などが飛び散って汚れやすい場所ですが、衛生的に保ちたい場所でもあります。キッチンの床材は防水性や防汚性、メンテナンス性に考慮して床材を選ぶことが大切です。
キッチンにはクッションフロアやフロアタイル、タイル、複合フローリングといった床材が向いています。複合フローリングの中には、汚れにくいように特殊な塗装を施した製品も展開されています。

ただし、タイルなどの固い床材は食器を落としたときに割れやすい点に注意が必要です。食器を落としてしまうのが心配な場合には、キッチンマットを敷くといった対策方法があります。

・洗面所の床材

洗面所の床材

洗面所は洗顔や歯磨き、あるいは浴室から出たときなどに、水ハネがしやすい場所です。また、浴室の湯気によって湿気がこもりやすい場所でもあります。そのため、耐水性が高く滑りにくく、カビが生えにくい床材を選びましょう。

洗面所には、耐水性に優れたクッションフロアやフロアタイルといった素材が向いています。タイルは裸足で歩いたときに冷たさを感じやすいため、避けた方が望ましいです。また、洗面所の床材をフローリングにする場合は、無塗装やオイル仕上げの無垢フローリングは水が染み込みやすいため向いていません。複合フローリングの中には、耐水性に優れた商品もあります。

・玄関の床材

玄関の床材

玄関は住まいの顔となる場所ですので、デザイン性も機能性も重視して床材を選ぶのがポイントです。

玄関土間は土足で通るため摩耗に強く、雨の日などは濡れてしまいやすいため耐水性が高い素材が向いています。石やタイルのほか、モルタルやコンクリートなども使われています。ただし、モルタルやコンクリートは乾燥による収縮でひび割れが生じることああります。

玄関ホールには無垢フローリングや複合フローリング、カーペット、タイルなどが向いています。

玄関は狭いと特に暗い印象になりやすいため、白に近い明るいカラーの床材を選ぶと広く感じられます。

・トイレの床材

トイレの床材

イレは尿などが飛び散りやすく、ホコリが溜まりやすい場所です。水やアンモニアに強く、洗剤を使って清掃しやすいように薬品耐性に優れた床材を選ぶことが大切です。

クッションフロアは価格が安く、耐水性が高いため、トイレの床に良く使われる素材です。フロアタイルやタイルも、耐水性や耐久性の高さからトイレの床への使用に向いています。ただし、タイルは冷たく感じやすく、濡れると滑りやすい点を踏まえておきましょう。

一方で、木材は水やアンモニアに強くはありません。フローリングを使いたい場合には、複合フローリングの中でも、耐水性を高めるためのコーティングなどがされている製品が向いています。

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■床の張り替えどきは?

床の張り替えどきは?

一般的にフローリングなどの床材の張り替えを行うタイミングは、築15年~25年程度が目安です。床材を張り替えるだけではなく、下地や床組の根太や大引きが傷んでいる場合には、補修も必要なケースがあります。きしみ音がする、床が沈む、あるいは床が浮いている感じがするといった状態は、床の不具合のサインであることが多いです。

フローリングのきしみ音がする場合には様々な原因が考えられます。フローリングのなかでも特に無垢材は、乾燥による収縮と湿気による膨張を繰り返して、フローリング材のつなぎ目が歪み、きしむ音がすることがあります。最近のマンションの床は直貼りか置床が主流ですが、戸建てや古いマンションでは床組の大引きや根太が老朽化などによって傷んでいるのも、きしみ音が生じる原因になります。あるいは一戸建てでは、シロアリの被害による可能性もあります。

また、床が沈む、浮いてる感じがするといった場合は、フローリング材などの床材と下地の間の接着剤が剥がれているケースのほか、根太や大引きの劣化、さらに戸建てでは床束などの劣化の可能性があり、補修や床材の張り替えが必要です。

床に不具合を感じた場合には専門業者にみてもらいましょう。

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■床の張り替えの施工方法とは?

床の張り替えの施工方法とは?

フローリングなどの床材を張り替える際には、張り替えと重ね張りの2つの方法があります。

張り替えは既存の床材を剥がして、床材を張り直す方法です。張り替えは新たな段差が生じないことがメリットです。床下の構造によっては下地の高さを調整してバリアフリー化することもできます。また、張り替えを行うと下地の状態を確認して、必要に応じて補修を行えます。そのため、築年数が経過していて、下地や根太、大引きなどが傷んでいる可能性がある場合には張り替えを選択します。

一方、重ね張りは既存の床材の上に新しい床材を張る方法です。重ね張りは張り替えよりも工事費用が安く、工期も短いことがメリット。ただし、フローリングの厚みの分の段差が生じる点がデメリットです。ドアなどの建具との取り合いによっては開閉に支障が出るため、重ね張りを選択できないこともあります。また、重ね張りでは下地の状態を確認することができません。

既存のフローリングを張ってからさほど年数が経過していないときなど、下地に問題があることが考えにくい場合に重ね張りも選択肢となります。

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■床のリノベーションの費用相場と工期は?

リノベーションの費用と工期

床のリノベーション費用は素材やグレード、広さなどによって異なります。大まかな工事費用の内訳は、材料代と人件費、既存の床材の処分費用です。そのため、何箇所かの床のリノベーションをまとめて行った方が、1箇所ずつ工事を行うよりも安いのが一般的です。

張り替え費用の相場は8畳の部屋の場合で、フローリングは9万~20万円が目安です。一般的に複合フローリングよりも無垢フローリングの方が高価ですが、複合フローリングは機能性による違いもあるため、一概にいえません。また、フロアタイルは8万〜15万円、クッションフロアは6万〜12万円、カーペットは6万〜16万円が目安になります。ただし、既存の床材や住まいの状態によっても異なり、このほかに下地の調整費用や補修費用などがかかることもあります。

床のリノベーションにかかる期間は、床の下地の状態や広さにもよりますが、2~4日程度が目安になります。無垢フローリングで現場塗装を行う場合には、プラス1日かかることもあります。

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■床のリノベーションをする際の注意点

床のリノベーションをする際の注意点

床のリノベーションを行う際には、素材による特性の違いを理解し、使用箇所に合ったものを選ぶことが大切です。工法の面では、重ね張りは費用を抑えられるものの、段差が生じる点や下地の状態の確認ができない点などのデメリットを踏まえて、張り替えと検討しましょう。

また、マンションでは床などのリノベーション制約が設けられていることが多いです。区分所有者で構成される管理組合の管理規約によって、専有部分のリノベーション・リフォームなどに関する規定が設けられている点に注意が必要です。事前に申請を行い、管理組合の承認を受けてから着工することを義務付けられているのが一般的です。

さらに、管理規約によって使用できる床材に制限が設けているマンションが少なくありません。フローリングの遮音性能に関する規定が設けられている物件が多く、カーペットなどの既存の床材から他の床材に変更できない物件もあります。

床などのリノベーションを行う前提で中古マンションを購入する場合には、検討段階で不動産会社を通じて管理規約を確認しておきましょう。

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■フローリングの張り替えについてのよくあるQ&A

フローリングの張り替えについてのよくあるQ&A

床のリノベーションでは、現実的にできることとできないことがあります。たとえば、床暖房の設置してある部屋の床の張り替えができるのか、疑問に思う方は多いのではないでしょうか。フローリングの張り替えなど、床のリノベーションに関するよくある質問にお答えします。

・バリアフリーにできる?

床をバリアフリー化するには、床の高さが低い側の床材を剥がして下地で高さを調整したうえで、床材を張るのが基本です。そのため、天井高によってはバリアフリー化によって床のレベルが上がると、圧迫感が生じてしまうため、バリアフリー化をするのが難しいです。また、建具の取り合いによっては、建具枠や建具の交換が必要になることもあります。

床のバリアフリーのリフォーム費用は、工事を行う広さや使用する床材によって大きく異なります。たとえば、6畳程度の部屋の下地を調整してフローリングを張ってバリアフリー化した場合の費用は、20万円~30万円程度が目安になります。

床材の種類では、バリアフリー化に向いているのは滑りにくい素材です。コルクタイルはクッション性があり、滑りにくいことからバリアフリー化に向いています。フローリングは通常のものは滑りやすいため、滑り止め加工がされたタイプがおすすめです。あるいはカーペットであれば、毛足の短いタイプを選びましょう。

・床暖房がある場合もリノベーションできる?

床暖房がある部屋の床のリノベーションでは、床材だけを張り替えることはほぼ困難です。床暖房には電気式や温水式といった種類があり、フローリングの下に電気式は電気ヒーター、温水式は温水マットが設置してあります。フローリングの張り替えを行う場合には、既存のフローリングを剥がす段階で、電気ヒーターや温水マットが破損してしまうことがほとんどです。

そのため、床暖房が設置されている床のリノベーションでは、床材だけを張り替えるのではなく、床暖房の交換も一緒に行うのが一般的です。

ただし、フローリングを剥がさずに既存の床材の上に重ね張りをするという方法もありますが、熱伝導率が大きく下がるため、光熱費がアップするというデメリットがあります。そこで、熱伝導率に配慮した床暖房用の重ね張りフローリングも市販されています。

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■マンションや集合住宅ではリノベーションに制限がある場合も

マンションや集合住宅では制限がある場合も

マンションでは所有者で構成される管理組合の管理規約によって、リノベーション、リフォームなどの専有部分の修繕に関する規定が設けられています。工事の着工前に申請を行って承認を受けることが義務付けられているのが一般的です。

さらに、使用できる床材に制限が設けているマンションが少なくない点に注意が必要です。フローリング遮音性能に関する規定が設けられているマンションが多く、既存の床材がカーペットの場合に他の床材に変更できない物件もあります。

中古マンションを購入して床のリノベーションを行う際には、検討段階で管理規約を確認しておきましょう。

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■床材にこだわったおしゃれなリノベーション事例

実際にリノベーションで床材を変えることでどのような空間を実現できるのでしょうか。床材にこだわったおしゃれなマンションのリノベーション事例をまとめました。

・温かみのある無垢材のパーケットフローリングのLDKリノベーション事例

無垢材
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=17

ホール部分までLDKと一体化した開放感のある住まいの事例です。リビングダイニングはフローリング、キッチンはタイルが用いられ、ゾーニングされています。

リビングダイニングのフローリングは、ホワイトオークの無垢材のパーケットフローリングで、存在感が感じられます。パーケットフローリングとは、小さな木のピースを一定のパターンで組み合わせて張ったフローリングのことをいいます。

無垢材などを使ったナチュラルな空間ですが、天井はコンクリート打ち放しにするなどやや荒削りな部分もあり、カフェのようなおしゃれな空間を実現しました。

・質感の良さが引き立つ挽板の複合フローリングのLDK リノベーション事例

複合フローリング
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=115

素材感にこだわってリノベーションした2LDKの住まいの事例です。LDKに使われているのは無垢フローリングのようにも見えますが、挽板の複合フローリングです。複合フローリングの化粧材には突板や化粧シートが用いられることが多いですが、木の厚みが厚い挽板の複合フローリングを使うことで、無垢材に近い質感の良さが感じられます。

また、フローリングと家具の色を合わせず、床はライトカラー、家具は黒に近いダークブラウンとしていることもポイント。明るく広々としていて開放感がありながらも、シックな空間にまとめられています。

・タイル貼りの海外風インダストリアルスタイルの リノベーション事例

タイル貼り
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=120

リノベーションで海外風のインダストリアルスタイルの住まいを実現した事例です。インダストリアルスタイルの無機質な雰囲気を出すため、LDKの床材にはタイルが用いられています。

一般的にインダストリアルスタイルには古木なども用いられていることもあり、床材をフローリングにするという選択肢もあります。古木や無垢材を使った家具を配置するため、床材にはタイルを選択したことで、素材のバランスの良さが感じられる空間になりました。住まいの主役であるステンレスキッチンも引き立っています。

また、寝室部分はLDKとカーテンで緩やかに仕切られています。

・個性的な空間を演出するヘリンボーンのフロアタイルの リノベーション事例

ヘリンボーン
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=11

こちらもインダストリアルスタイルの空間にリノベーションした事例です。一見すると、LDKの床材はヘリンボーン張りフローリングのように見えますが、実はフロアタイルです。

フロアタイルはリアリティのある柄がプリントされているのが特徴で、水拭きや洗剤を使った掃除ができることも魅力。デザイン性とメンテナンスのしやすさを両立したカッコいい空間を実現しました。

ヘリンボーン張りのデザインのフロアタイルが、コンクリート打ち放しの天井やダクトレールなどの荒削りなインダストリアルスタイルならではの要素とマッチしています。

・カーペット貼りのシックなホテルライクな空間の リノベーション事例

カーペット
https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=7

ホテルライクなカーペット張りのLDKの事例です。もともと廊下部分にはカーペットが使われていましたが、リノベーションでリビングダイニングもカーペット張りとしました。カーペットは質感のよさが感じられ、天井にはウェスタンレッドシターの無垢材を天然オイルで仕上げた天井材が用いられるなど、上質な空間にまとめられています。

また、グレーのカーペットや椅子の布張りのほか、壁の白、家具や天井のダークブラウンの3色のカラーでコーディネートされていることもポイント。落ち着いたトーンで色数が抑えられていて、シックな印象を受けます。

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■リノベーションのご相談ならグローバルベイス

グローバルベイスは大阪ガスのDaigasグループの一員です。中古マンションなどの物件探しから資金計画、リノベーションプランの設計、施工までワンストップで提供するサービスを「マイリノ」ブランドで展開しています。

グローバルベイスの不動産担当者には、リノベーションに適した物件を見極める目利き力があります。また、一級建築士や二級建築士、インテリアコーディネーターなどの有資格者が在籍し、経験豊富な設計デザイナーがリノベーションプランの設計を担当しています。

工事の完了後には、Daigasグループが長年にわたってインフラ整備で培ってきたノウハウを活かし、引き渡し前に厳しい自社基準による検査を実施していることも特長です。

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■まとめ

床材は空間の印象を大きく左右する要素の一つです。素材の種類だけではなく、グレードなどによる質感の違いも踏まえて、床材を決めることが大切です。できるだけ大きめのサンプルで確認すると、実際に張ったときとイメージの違いが起こりにくくなります。

また、床材と建具や家具との調和も重要です。リノベーションを行う際に床材を選ぶときには、どのようなインテリアの空間にしたいのか、トータルで考えて決めるようにしましょう。

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編集者: u-room

メーカー勤務のかたわらインテリアスクールに通い、インテリアコーディネーターに転身した経歴を持つ。現在はフリーランスのライターとして、住宅関係のほか、求人広告やインタビュー取材などの執筆を手掛ける。インテリアコーディネーター資格を保有。ワインとビール、インテリアショップ&美術館巡りが好き。夫と2人の息子の4人家族。

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