マンションの傷みや不具合が気になってきたときや、間取りを変えたいときに実施されるリフォーム。工事内容によってリフォーム費用は大きく違ってくるため、リフォーム業者へ相談する前におおまかな費用を知っておきたいですよね。今回はマンションのリフォーム費用の相場や、リフォーム箇所別のリフォーム費用を具体的な事例をまじえながら解説します。
CONTENTS
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>300万円以上の大型リフォームを実施した方を対象にした調査によると、マンションリフォームの平均費用は約540万円でした。
内訳を見ると半数以上が300〜500万円のリフォームですが、こちらは故障した水回り設備を交換するなど小規模なリフォームにとどまるでしょう。一方で1,000万円超の大型リフォームも全体の1割以上を占めており、間取り変更を含めた大掛かりなリフォームも少なくないと考えられます。
リフォームと一口に言っても、予算にはかなりの幅があるということがわかる結果です。平均費用は参考までにとどめておき、工事の内容や規模をよく考えて予算を立てましょう。
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>リフォームの内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
トイレ本体の交換のみ | 約10〜25万円 |
トイレ交換+内装リフォーム | 約25〜50万円 |
トイレ交換+内装リフォーム+手洗器新設 | 約50万円〜 |
トイレの便器のみを交換するリフォームもありますが、かえって内装の古さが目立つこともあります。ある程度の築年数が経っているなら、床材や壁紙も同時にリフォームするのがおすすめです。タンクレストイレへ交換すると、タンク上の手洗い器がなくなるため、手洗いカウンターやキャビネットの新設も検討されるとよいでしょう。
関連記事/トイレのリノベーション事例12選!リフォームの費用相場や注意点は?
リフォームの内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
システムキッチン本体の交換のみ | 約50〜150万円 |
システムキッチン交換+レイアウト変更 | 約150万円〜 |
古いマンションでは壁付け型や独立型キッチンが多く、開放的なオープンキッチンへのリフォームが人気です。レイアウトを変える場合は、壁紙や床材の張り替えや給排水管工事も必要となるため、リフォーム費用は高めになるでしょう。システムキッチンのグレードやオプションによっても、費用は大きく変動します。
関連記事/【タイプ別】キッチンリフォーム事例10選!費用相場やかかる期間は?
リフォームの内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
システムバスの交換 | 約60〜120万円 |
マンションのお風呂はシステムバスが採用されていることがほとんど。新しいシステムバスのグレードによって、費用が変わってくるでしょう。またシステムバスの裏のデッドスペースをなくしたり壁の位置をずらしたりすることで、広いお風呂にリフォームできるケースもあります。
関連記事/おしゃれなお風呂・浴室のリノベーション事例13選!費用相場も紹介
リフォームの内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
洗面台の交換のみ | 約10〜25万円 |
洗面台交換+内装リフォーム | 約25〜50万円 |
マンションの洗面所でよく行われるのは、洗面台の交換や床材と壁紙の張り替えです。管理規約で配水管の移動が禁止されていなければ、洗面所の移動ができることもあります。洗面所はお風呂と隣り合っていることが多いため、同時にリフォームすると統一感を出すことができます。
関連記事/洗面所のリフォーム事例10選!費用相場や注意点は?
リフォームの内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
壁紙の張り替え | 約6〜15万円 |
フローリングの張り替え | 約15〜40万円 |
リビングの拡張 | 約40〜100万円 |
LDK全体リフォーム | 約90〜200万円 |
マンションのリビングリフォームで多いのが、床材と壁紙の張り替えです。またリビングが狭い場合は、間仕切りを撤去してリビングを拡張することもあります。キッチンやダイニングを含めたLDK全体をまとめてリフォームすると、インテリアを合わせやすいでしょう。
関連記事/おしゃれなリビング・居間のリフォーム・リノベーション事例10選!
リフォームの内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
畳の新調 | 約1〜3万円/畳 |
畳をフローリングに張り替え | 約15〜25万円 |
押し入れをクローゼットに変更 | 約5〜20万円 |
和室全体を洋室に変更 | 約20〜100万円 |
そのまま和室としてリフォームする方法もありますが、洋室へ変更するリフォームも人気です。その場合は畳をフローリングに張り替えたり、押し入れをクローゼットに変更したりする工事が行われます。
関連記事/畳からフローリングへ張り替える方法は?メリット・デメリット、費用相場を紹介
関連記事/押入れをクローゼットにリフォームした事例12選!費用相場や注意点も解説!
フルリフォームする物件の規模 | リフォーム費用相場 |
---|---|
単身者向けマンション(40㎡) | 約400〜800万円 |
DINKS向けマンション(60㎡) | 約700〜1,100万円 |
ファミリー向けマンション(80㎡) | 約900〜1,300万円 |
家全体に傷みや不具合がでてきている場合は、内装や水回りの全体リフォームがおすすめです。躯体のみを残して解体して、スケルトン状態から自由に住まいをリフォームすることもあります。表面的なリフォームとは違って大胆な間取り変更もでき、床下の配管や断熱材にも手を入れられるのが魅力です。
関連記事/フルリフォーム(全面リフォーム)の費用相場とは?費用を抑える方法や事例を解説
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>ニューヨークのSOHOのように、なるべく間仕切りのない広いワンルームへとリノベーションされた事例です。こだわったのは家事が効率的にできること。洗面室とトイレを同じ空間にまとめて、掃除が楽にできるようにしました。トイレは床掃除のしやすいフロートタイプを実現するため、日本製のウォシュレット便座+イタリア製の便器+ドイツ製のタンクを組み合わせています。
家族5人が暮らすマンションを、お子様たちが元気に走り回れるようリノベーションした事例です。キッチンはかなり広いスペースをとり、お子様も料理が手伝えるように。ドイツのガゲナウのバーベキューグリル付きシステムキッチンとオーブンを入れて、広い木のカウンターをつけたのがこだわりポイントです。
約129㎡とゆとりあるメゾネットタイプのマンションです。2階の吹き抜けに面した窓をうまく使って、中庭が眺められるユニットバスにリフォーム。また1階の寝室の隣にはシャワーブースをつくり、クローゼットから出入りできるようにしました。忙しい日はさっとシャワーで済まして、休日はバスタブでゆっくり疲れをとる、そんな贅沢な暮らしが叶えられます。
大型の収納スペースをつくって、洗面所を充実させたリフォーム事例です。洗面所の隣には動かせないダクトスペースがあったため、そこをウォークインクローゼットにして活用。洗面台のカウンターを洗濯機の横まで大きく広げて、身支度や洗濯に役立つスペースをつくりました。
コロナ禍で在宅勤務になったご夫婦。仕事とプライベートの切り替えが難しかったため、ストレスのないようリノベーションされました。キッチンの隣にデスクカウンター兼壁面収納をつくって、奥様は広いリビングでお仕事ができるように。ご主人のデスクは納戸のなかにつくりました。リビングのテレビの裏側にストックルームをつくり、リビングがすっきり片付くようにしています。
渋谷駅から徒歩8分のヴィンテージマンションをスケルトンリフォームした事例です。LDK8畳+洋室7畳の間取りを、LDK14.6畳+洋室5畳とリビングが広い間取りに変えました。天井を高くするため躯体現しにして、廊下は折り下げ天井にすることでよりリビングを開放的に見せました。将来売却するときに好みが分かれないように、躯体現しの素材感を活かしつつシンプルなデザインにしたのもポイントです。
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>マンションは共用部分と専有部分に分かれており、リフォームできるのは原則として専有部分に限られます。
共用部分:パイプスペース・バルコニー・玄関ドア・インターフォン・窓ガラスなど
専有部分:内装・水回り設備・間仕切り壁など、躯体で区画された住戸の内側
窓ガラスや玄関ドアは専有部分に隣接していますが、共用部分のため勝手にリフォームできません。事前の打ち合わせで、共有部分と専有部分のエリア分けを確認しておきましょう。
マンションの管理規約によって、専有部分であってもリフォームできない部分もあります。例えば床材に防音規定があったり、水回り設備の移動ができなかったりするケースです。リフォームを実施する前に、管理規約の内容を確認しましょう。
マンションをリフォームする際には、事前に管理組合への届け出が必要です。自分では管理規約内だと思っていたリフォームでも、実は規約違反だったというケースもあります。工事中のトラブルを避けるためにも、管理組合への相談や届け出は必ず行いましょう。
マンションリフォームでは騒音がしたりスタッフの出入りがあったりと、近隣に迷惑をかけてしまうことがあります。工事が始まる前に、必ず近隣住民への挨拶や説明をしておきましょう。一言声をかけておくことで、その後のトラブルを回避しやすくなります。
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>マンションリフォームに失敗しないためには、業者探しがとても大切です。どのようにリフォーム業者を選べばよいか解説していきます。
最大のポイントは、希望のリフォーム内容に精通しているリフォーム業者を選ぶことです。マンションリフォームであれば、マンションの施工実績が豊富な会社を探しましょう。完成時の満足度を高めるには、ホームページで施工事例を見て、間取りやデザインが好みと合うか確認することが大切です。
リフォーム業者のなかには、システムバスの交換や壁紙の張り替えのような小規模なリフォームに特化した業者もあります。「間取り変更も視野に入れている」「デザインを大きく変えたい」など大掛かりなリフォームを希望されている場合は、リノベーション業者も選択肢に入れることをおすすめします。
リフォーム:部分的に修繕する
リノベーション:自分らしい空間を一からこだわってつくる
関連記事/リノベーションだからできること
グローバルベイスは中古マンションのリノベーションに特化しており、ニーズに合った物件の調達力や、ゼロから間取りを実現する設計力が強みです。中古マンション購入から設計、施工まで一貫してサポートできますので、マンションのリノベーションをご検討中の方はぜひご相談ください。
マンションリフォームを実施するにあたって、不安なのがお金のこと。ここからはリフォーム費用を抑えるためにできることをご紹介します。
マンションリフォームでは、リフォームローンと住宅ローンの2種類が使えます。
リフォームローンは所有されている自宅や、これから購入した物件をリフォームするときの費用に充てられるローンです。借入額は〜1,000万円程度と少なめで短期間の返済になりますが、無担保での借入ができ審査も通過しやすいのが魅力です。
これから中古住宅を購入してリフォームする方は、リフォーム費用込みで住宅ローンを組めるかもしれません。リフォームローンに比べると審査のハードルは高いですが、高額かつ長期の融資が受けられます。
関連記事/リノベーションで使えるローンとは?ローンの種類や組み方についてご紹介
マンションリフォームでは、国や自治体の補助金が使えるケースもあります。地域や時期によって実施されている制度は変わりますが、対象となりやすいのは「バリアフリーリフォーム・断熱リフォーム・耐震リフォーム・省エネリフォーム」などです。最近では新しい生活様式に併せて、ワークスペースの確保やウイルス対策関連のリフォームに補助金を支給している地域も見られます。
マンションリフォームを実施するにあたり、父母や祖父母などからリフォーム費用を援助してもらうご家庭もあるでしょう。本来なら援助額のうち110万円を超えた分は贈与税の対象となりますが、父母や祖父母など直系尊属からの贈与の場合は、非課税枠が大きくなる制度があります。リフォーム費用が100万円以上と、ある程度規模が大きなリフォームに使えるので、チェックしてみてください。
理想の住まいをワンストップで実現できるリノベーションサービス「MyRENO マイリノ」
詳しくはこちら>>間取りやデザイン、設備などさまざまな要望を叶えられるマンションリフォーム。一戸建てとは違ってリフォーム範囲や管理規約といった注意点もあるので、マンションの施工が得意なリフォーム業者に依頼するのが成功の近道です。提案できるプランや費用は会社によってまちまちなので、まずは気になる会社にどのようなリフォームが実施できそうか相談してみましょう。