住まい選びを変える 中古マンション×リノベーション

マンションリフォームの相場って?50㎡以上~70㎡未満のリフォーム事例も紹介

マンションのリフォームを考えたとき、まず気になるといえは費用相場ですよね。この記事では工事の内容ごとに、大まかな費用の目安をご紹介。そのほかマンションリフォームできることとできないこと、満足度の高い住まいづくりを実現するために知っておきたい注意点などを解説します。

こんな方におすすめの記事です
  • マンションリフォームの費用相場を知りたい
  • マンションリフォームでできることを知りたい
  • マンションリフォームの施工事例を見たい

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■マンションのリフォームのできること・できないこと

・専有部は基本的にリフォームできる

ひとつの建物のうち、区分けされた空間の所有権を持つことを区分所有といいます。マンションの専有部分とは、区分所有者本人のみが使用できる部分を指し、基本的にリフォームすることが可能です。具体的には、クロス(壁紙)の張り替え、フローリングやカーペットの張り替え、水回り(トイレ・キッチン・浴室)の設備の入れ替え、間取り変更などができます。

・共有部はリフォームできない

共有部とは、マンションの区分所有者全員で共有する部分を指します。共有部の維持管理については管理組合が責任を負うことになっており、区分所有者が個別にリフォームすることはできません。

共用部は建物の構造躯体、外壁、エントランス、エレベーター、廊下などが該当します。玄関ドアや窓も共用部にあたりますが、玄関ドア内側への加工(塗装やシート張り)や、二重窓化(内窓の追加)のリフォームは認められているのが一般的です。窓や玄関に不具合(破損・故障)が生じている場合は管理組合に相談のうえで交換や修繕ができます。その場合は色やデザインの指定があることが多いようです。

また、専有部と誤解されやすい場所がバルコニー(テラス・ベランダ)です。バルコニーは区分所有者が独占的に使用できますが、多くのマンションで災害時の避難経路を兼ねた共用部となっています。そのため、ウッドデッキをアンカーで床に留めたり、手すりを塗装したりすることは不可です。

・その他制限される場合

マンションには「ラーメン構造」と「壁式構造」という、二種類の建築構造があります。まずラーメン構造は、太い柱と梁をフレーム状に組み合わせ強固に接合することで建物を支える工法です。フレームの内側は壁による補強が不要なため間取り変更の自由度が高く、大空間をつくることもできます。

つぎに壁式構造は、壁で建物を支える工法です。構造を支える壁を「耐力壁」、そのような役割を持たない壁を「間仕切り壁」といい、耐力壁のほうは撤去することができません。そのため、リフォームの際の間取り変更に制限が生じる場合があります。なお壁式構造は室内側に柱や梁の出っ張りがないため、スッキリとした空間をつくりやすいというメリットもあります。

また、構造上パイプスペース(縦配管を通す空間)を移動することはできません。水回りの配置を考えるとき、生活排水が縦配管までスムーズに流れるよう、横方向の排水管に適切な勾配(傾き)を確保する必要があります。そのため、床下の高さやパイプスペースまでの距離によっては、水回りの大幅な移動が難しいケースもあります。

そのほか、マンションの管理規約のなかに記載されている、リフォームに関する取り決めを確認しておきましょう。使用するフローリングの性能(遮音等級など)や業者の出入り(作業できる時間や曜日)が指定されていることが多いです。

さらに、建物の構造上の問題がなくても、独自の禁止事項が定められているケースもあるので注意が必要です。例えば「フローリングへの張り替え不可(カーペットのみ可)」「水回りの移動不可」といったルールが定められていることもあります。管理規約の内容はマンションごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。

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■施行箇所別リフォーム費用

・表層リフォーム

リフォームの内容費用目安
クロス張り替え(スタンダード・6畳)約2.6〜4.8万円
クロス張り替え(ハイグレード・6畳)約4.0〜6.8万円
フローリング張り替え(スタンダード・6畳)約10〜15万円
フローリング張り替え(遮音フローリング・6畳)約14〜17万円

表層リフォームとは、間取り変更や設備の交換等を行わず、クロス(壁紙)やフローリングを張り替えるリフォームです。クロスの張り替えは6畳の居室の四方の壁および天井を施工することを想定しています。マンションの場合、床リフォームでは一定以上の遮音性能を持つフローリングを使用するように定められていることが多いです。

・水回りのリフォーム

リフォームの内容費用目安
便器の交換約10〜25万円
トイレ全体のリフォーム約25〜50万円
洗面台の交換約3〜30万円
洗面室全体のリフォーム約20〜50万円
浴室リフォーム(システムバス→システムバス)約50〜140万円
浴室リフォーム(在来工法→システムバス)約65〜150万円
キッチンの交換約50〜120万円
キッチン全体をリフォーム約100〜150万円

水回りのリフォームは、設備グレードにより製品価格が大きく異なることが特徴です。上記表は一般的な価格帯を想定していますが、高級グレードの製品を選ぶと、費用目安を大幅に超えることもあります。

・間取りを変更するリフォーム

リフォームの内容 費用目安
間仕切り壁の新設約10〜20万円
2つの居室を1つにつなげる約40〜100万円
開口部の新設(開き戸) 約10〜15万円
開口部の新設(引き戸) 約15〜20万円

居室を分けたり、つなげたりする間取り変更リフォームの費用目安です。子ども部屋を増やしたり、使っていない部屋を活用したりすることができます。

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■専有面積50㎡以上~70㎡未満の部屋のリフォーム事例

・やさしい木目に包まれる空間

工事費:1,280万円
間取り:2LDK
専有面積:53.32㎡
築年月昭和:53年8月

ナチュラルブラウンの優しい木目が印象的な事例です。奥にあったキッチンを大きく移動して、バルコニー側にLDKを配置。自然光が差し込む明るい空間に生まれ変わりました。石目が美しい人工大理石天板のキッチンはユナイテッドアローズ社監修のオリジナル、造作のカップボードや洗面台とデザインを統一しています。

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・ダイニングテーブルが主役の住まい

工事費:1,300万円
間取り:2LDK
専有面積:58.77㎡
築年月:平成8年1月

ご結婚を機に中古マンションを購入し、リノベーションした事例です。LDKの主役は、ご夫婦がどうしても置きたかったという、ドイツ・テクタ社のダイニングテーブル。このテーブルに合わせて、床やキッチンのデザインを決めていきました。また、ご主人さまのこだわりポイントはスチームサウナ付きの浴室。オーバーヘッドシャワーを設け、いつでも自宅でリラックスタイムを過ごすことができます。

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・北欧デザインの回遊キッチン

工事費:960万円
間取り:2LDK
専有面積:62.11㎡
築年月:昭和52年3月

3LDKから2LDKへと間取りを変更したリフォーム事例です。隣接していた和室を取り込むことでLDKを広げ、壁付けキッチンをアイランドタイプへ変えました。キッチンを囲むように造作したテーブルは、最短の動線で効率よく配膳や片付けすることが可能。インテリアは白とナチュラルブラウンを基調に、ブルーグレーのアクセントクロスが北欧風の上品な雰囲気を演出しています。

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・ホテルライクな余裕の住まい

工事費:2,000万円
間取り:1LDK
専有面積:64.05㎡
築年月:平成6年7月

64.05㎡の専有面積に1LDKをレイアウトした、ゆとりある間取りのリフォーム事例。落ち着いたトーンの木目を随所に設けた間接照明がやさしく照らし出す、ホテルライクな空間です。もとの間取りでは閉鎖的な独立キッチンでしたが、向きを変えてホームパーティもしやすい対面キッチンへにしました。寝室をしっかりと区切り、パブリックとプライベートを切り替えやすい間取りになっています。

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・斜めの天井がリズムを生み出す

工事費:非公開
間取り:2LDK
専有面積:67.96㎡
築年月:昭和56年11月

真っ白なLDKが印象的なリフォーム事例です。キッチンの位置は変更していませんが、ふたつの居室を取り込んだことで南向きの光が差し込む大空間のLDKに生まれ変わりました。不思議なリズムを感じさせる斜めの天井は、マンション特有の梁を隠すため無垢材を張ったもの。天井と同じ素材で造作した大きなテーブルは、食事はもちろん調理台やワークスペースなど、自由な発送で使用できます。

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■マンションリフォームの注意点

・優先順位を明確にする

マンションリフォームで効率よくプランニングを進めるコツは、優先順位を明確にしておくことです。取り入れたいことを思いつくままに書き出してみて「ぜひ実現したい」から「妥協してもいい」の順に並べてみましょう。リフォームに求める希望を整理することで、予算の範囲内で満足度の高いリフォームを実現しやすくなります。

・ショールームに足を運ぶ

リフォームで使用するクロスや床材、塗料などの種類を選ぶとき、施工事例の写真やサンプルを参考にすることになります。しかし小さなサンプルと、広い面積に施工したときではどうしても印象が異なってくるものです。メーカーのショールームやリフォーム業者のモデルルームに可能な限り足を運び、実物を確認するのがおすすめです。

・仮住まいも検討する

工事期間が数日〜1週間程度のリフォームであれば、住みながらの施工も可能です。ただ、人の出入りや騒音、作業にともなう微細なホコリなどが、短期間でも強いストレスになる場合があります。また、水回りのリフォームであれば、入浴ができなかったり、キッチンが使えなかったりする期間も生じます。部分リフォームでも家族構成や生活サイクルによっては、仮住まいも検討しておいた方が良いかもしれません。

・信頼できるリフォーム業者を選ぶ

安心して任せられるリフォーム業者を選ぶためには、これまでの施工実績のほか担当者の対応も確認しておきましょう。問い合わせや事前相談の際に、質問や疑問にきちんと回答してくれるか、返信は遅くないか、話しやすい雰囲気かどうかがポイントです。

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■まとめ

マンションの専有部分は基本的にリフォーム可能ですが、建物の構造や管理規約によってはプランニングに制限が生じる場合もあります。リフォームにかかる費用は工事の内容や施工面積により異なりますが、特に水回りは選ぶ設備グレードによって価格差が出やすいです。グローバルベイスでは無料セミナーや個別相談会を実施しています。リフォームに関する知りたいこと、心配なこと等ございましたら、お気軽にご相談ください。

編集者: 山口美智子

ウェブデザイナーを経て2014年よりフリーライターに。おもに住まいに関する記事を執筆しています。猫が大好きで、自宅のDIYリフォームが趣味。
監修者:原田 直生之
宅地建物取引士の有資格者。

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